前回花札について書いた記事で「麒麟(きりん)」を取り上げました。
「麒麟(きりん)」とは中国の空想上の聖獣です。
良いことの前触れとして出現し、太平の世のしるし、幸せを招く存在、幸福の象徴とされます。
「仁の心を持つ聖人が出現する前兆として現れる」
「王が仁のある政治を行う時に現れる」
・・などと、徳をもって世を治める王者が表れた時に姿を現す
「瑞獣(ずいじゅう)」「吉祥獣(きっしょうじゅう)」といわれます。
この麒麟の像が「太宰府天満宮」の境内に立っています。
太宰府天満宮は、言わずと知れた「道真公」(ミッチー♪)を祀る神社ですね。
ミッチーは天神さまですから、
「「麒麟」と「天神」とは関係がある」
・・ということでは?
調べてみたら、聖人出現の象徴である麒麟と、善政を貫いた道真公を重ね合わせ、制作されたそうです。
あの有名なキリンビールのシンボルは、この太宰府天満宮の麒麟像がモデルともいわれているようです。
・・そんな「麒麟(きりん)」の像の・・
隣には「鷽像(うそぞう)」が立っています。
「鷽(うそ)」の像
モデルとなっている「鷽(うそ)」という鳥は、スズメ目アトリ科の可愛い鳥です。
「鷽(うそ)」
「ヒーホー」と口笛のように鳴くため、口笛を意味する古語「うそ」から名前がつきました。
この鷽は道真公と関係が深い鳥とされ、天満宮にお祀りされているのです。
また、名前の「うそ」が「嘘(うそ)」と掛けられ、天満宮では毎年1月に、前年の災いを「嘘」として、今年の吉に取り替えるという意味の「鷽(うそ)替え神事」が行われています。
神事ではこの鷽をかたどった木彫りの「木うそ」が縁起物として用いられます。
「木うそ」
(災いを嘘にかえてしまえる、天神の守り神・・)
この「嘘」の意味を持つ「鷽(うそ)」と、「幸福の前兆」の意味を持つ「麒麟(きりん)」が、隣り合わせに立っている・・
・・そこに何かの意味があるような気がします・・ ( ゚д゚)
・・そして、
「麒麟(きりん)」「鷽(うそ)」「天神」の三者は関係がある・・
さらにその三者は、「嘘(うそ)」と関係がある・・
・・ということにもなるのでは?
(・・違う?^_^;)
もしあるとしたら、どんな意味なのでしょう・・??
・・そんなところを、さらに考えてみたいと思います・・^ ^