誰もが一度はシャネルNo.5は聞いたことがあるんではないでしょうか。約100年前から販売されている香水ですし、CMや雑誌広告、アンディ‐ウォーホルのアート作品など一度はすれ違っていると思います。
さて、今日はシャネルの香水瓶についてです。
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No.5の誕生 それまで誰も使わなかったジャージーやフランネル素材のスーツやブレザー等、革新的なデザインで人気を得たシャネルは香水をブランドに加える事を図りました。
ロシア系フランス人調香師エルネスト・ボーに依頼。ボーはNo.1~5、No.20~24の2セット10本の試作品をシャネルの前に用意しました。シャネルはその中からラッキーNo.でもあるNo.5を選び、そしてそれがそのまま商品名となります。修道院で生活した6年間毎日欠かさず礼拝を行いました。その大聖堂に続く廊下には5のパターンが連続して描かれていたそうです。
そして、修道院の庭の周りには五弁の花のゴジアゴイが咲き乱れていたりと5と言う数字に神秘性を感じておりました。
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No.5のデザイン 凝った装飾のデザインが主流だった当時シャネルは逆にシンプルさを追求しました。
琥珀色の香水と白地に黒一色の文字のみ。ボトルの形は1838年創業のビスポークテーラー、シャルベの香水瓶にインスパイアされたとの説があります。当時のシャネルの恋人の旅行鞄にぶら下がっていたようです。

シャルベの香水瓶 よく似てますね
◆製造年代の見分け方
1919年 シャネルのブティックでのみで店頭販売されておりました。当初のデザインは現在のようなスクエア形状ではく細く丸みを帯びた形状でした。まずこの時代のボトルの入手は不可能と言ってよいでしょう。
1921年 5月5日、No.5が正式に発表されました。運搬しやすいようにスクエアのボディに変更されました。栓には小さな正方形の上部に

のマークが施されております。このボトルも手に入れるのはまず無理でしょう。
1924年 ベルテメール兄弟と業務提携を結びパルファム・シャネル社が創立されたことでNo.5は一気に流通します。シャネルの名を世に知らしらしめるきっかけとなりました。栓が八角形のエメラルドカットになったのもこの頃からです。NoのOの下にドットが印字されているラベルもあります。


1950年 エメラルドカットはそのままに栓が厚手になります。この時代の物を探すのはそう難しくありませんが栓を留める紐に付属しているCマークが無い物がほとんどです。もしくは紐自体無いです。箱も大抵はシミ汚れていて完璧な状態で探すのは容易ではないですね。

1957年の広告
1970年、1986年
栓がさらに大きく誇張されます。1986年からはやや小ぶりになりバランスが調整されます。栓を留める紐に付属するロゴもCから

に代わります。もし箱が残っていてそこにバーコードが印字されていれば1989年以降の物です。



1970年の広告 1987年の広告
当店取扱いのNo.5のボトルになります。
NoのOの下にドットが印字されていることから1924年から1950年のボトルと判別できます。
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