外出
おれは目を覚ました。
ピンボケの頭のままで、
テレビの上に置かれたデジタル時計を見る。
2:37
カーテンの隙間からは光が見える。
そして、おれは昼過ぎである事を知る。
明るいというよりは光度の弱い光が部屋へと注がれ、
曇り空か、或いは雨降りであろ事を想像する。
おれはちゃぶ台に置いたマイセンの箱を取り上げ、
口元に運び火を付けた。
シュボ
安ライターは遊び飽きた玩具の様な音をたてる。
煙草を一口吸い込み肺にじっくり隅々まで回した後、
煙を惜しむ様に空に吐き出した。
行く当ても定まらない煙を暗い部屋のベッドで眺める。
外からは微かにトタン屋根を叩く雨らしき音が聞こえる。
おれは何も無い殺風景な部屋で、
こうして朝を迎えた。
いや、昼を迎えたのだ。
ありふれた日常に雨を降らし、
おれの休日が始まる。
そうだ、買い物へ出かけよう。
大好物のチョコを買いに出かけよう。
玄関に立てかけたビニール傘を持って、
おれはアパートを出る。
カチャ
古びたドアが、
老いた人の様に閉まる。
新春
明けちゃったよ!
明けちまったよ!
に・せ・ん・ジューーー!!(コレ焼肉焼く音ね)
何だか去年後半からてんやわんやで、
訳ワカ人生に突入しているみたい。
そりゃね、大入り袋ならぬ、
私のギャン玉袋も乱舞するって話ですよ。
ばか!新春から下ネタなんて、
そうはイカの金玉ですよ。
ちゅー事で今年も、
半裸半笑いの半狂乱で走り抜けたいと、
そう激(ゲキ)思うんです。
眺望
おれの立っている場所から、
20mほど離れた場所にケツを出したおれが立っている。
そして、そこから50mほど離れた場所には、
ドラえもんのモノマネをしているおれが立っている。
(ドラえもんのモノマネをさせたら右に出るものはいない)
するとまたそこから100mほど離れた場所に、
エマニュエル夫人が座っていた籐の椅子に腰掛、
悩ましげな表情で虚空を見つめるおれがいる。
ちなみにあの椅子は通称エマニュエルチェアだ。
そして、余談だがおれの親父は、
エマニュエル夫人のLPを所持していた。
何故だっ!?
と、問いたい所だが、
もう他界しているので聞けずじまいである。
そんなエマニュエルなおれは、
後方からドラえもんのモノマネをしたおれを眺めつつ、
その先のケツを出したおれも眺め、
遠く小さくなってしまったおれも眺める。
今のおれの状態はこんな感じだ。
疲れてなどいない。
だたちょっと眺めていたいのだ。
やりがい
はちゃめちゃに寒くなって来た。
外に居ると手足の先っぽが、
痛てぇ!
そんな私は最近、
友人が営んでいる会社で、
アルバイトをさせてもらっている。
お外で肉体労働。
でも何か楽しい。
今まで自営業手伝いで引きこもっていたから、
お外の仕事は刺激的でファンタスティックなのである。
だからがんばって働きます。
ワシワシと励みます。
ギャン玉日和。
しかし、
まったく糞寒みぃーぜっ!!
ちぇんじ
お酒をあまり飲まなくなってから、
何故か夜になると無性に甘いものが食べたくなる。
だから太らない程度にチョコとか食ってるのです。
パクパクモグモグと噛みしめれば、
にゅわ~っと甘いにほいが口の中いっぱいに広がり、
何か脳のどっかを刺激している感じを覚えるのだ。
「ほれ、ソソ、甘いものが体内に入ったぞ!」
そう言っているかのよう。
毎晩酒を飲んでた頃は甘いものを、
欲した事などまるでなかったのに、
この変化はなんなのだろうか?
私の体の中で何が起こっているのだろうか?
などと考えるふりをしながら、
今宵もパクパクモグモグと、
茶をすすりながらチョコを食う。
食う食う。
じじいみたいに。
面接
おす!おらぎゃん玉っ!!
とか言ってる場合ではないのだ。
我が家の自営業が、右肩ダダ下がりになってしまったので、
私は働きに出る事を決意したのです。
しかし、この不況の上、超ド級の我が田舎には、
社員募集などスズメの涙程しかなく、
ハローワークに通う日々。
暗い顔をした人々が(私も含む)ゾンビの様に、
ハローワーク内部に佇んでいるのです。
そんな状況下、私は即社員をなかば諦めていた所、
バイトから社員になれそうな所を発見したのです。
ソソマスク、35歳、独身、しし座、金なし、夢なし、仕方なし。
とか何とか思いつつも、まずは行動と職員の人に、
紹介状を出して貰う事にしました。
そんでもって、今日面接受けてきたのです。
久しぶりの面接に赤面症の私の顔は火照り、
面接官の人にツッこまれながらも、
得意の胡散臭い引きつり笑顔で返しておきました。
そして、しどろもどろになりながら、
滑舌の悪い返答をくり返すのです。
ダメだ!ダメダメだあ~!!おれはぁ~おれはぁ~よぉ~
と地面に膝を突き大地をペシペシと叩き、
打ちひしがれはしたものの、
久しぶりの面接に、新鮮さと程よい緊張感を覚えたのでした。
そして、気づくのです。
うん、私の日常に足りないのは刺激だ。
刺激に飢えていたのだと・・・
なので今回は大変勉強になったし、
次があるならばそこを対策して望もうと思うのです。
ちなみに、社員になったら転勤だそうです。
仮に成れたとしたら私は遠くへ飛ばされる。
それはまるで柔らかな羽毛のように。
私はフワフワとどこかへ飛んで行くのです。
浮遊するぎゃん玉。
気づけばそこにはぎゃん玉が・・・
何だか久しぶりにブログを書く訳だけれど、
私の人生が目まぐるしく動き出している。
これはいい兆候か!?はたまた悪い兆候か!?
は分からないけれど、
今を必死に踏ん張りたいと思う。
「がんばれおれ!」
「おれがんばれ!」
がキャッチフレーズなんだ。
そう自分にエール送る。
ぎゃん玉パワーっ!!
バックパッカーに夢を見る
友人である髭男(青白い髭を生やす男)から、
「お前みたいなカツ丼顔の奴は、
沢木耕太郎たぶん好きだよ、
深夜特急とか読んでみ」
と携帯電話越しに悪口交じりで言われた気がしたので、
とりあえず青髭野郎を信じて読んでみる事にした。
何やら読み始めたらするすると進んでしまう読み易さ、
こ・・・これは面白いぞ。
ガッ!っとした盛り上がりがある訳ではないが、
ゆっくりとした時の流れと、一人旅の雰囲気が良い感じ。
そして、自分も一人旅をしてみたくなる。
今まで私は一人旅をしたことは無いが、
そんな衝動に駆られるのだ。
こういった紀行文は高野秀行 もそうだが、
困難や危機になった時こそが、
その旅の醍醐味なのだと言っている様である。
そして、この二人はそれらを乗り越えている。
「何とかなるだろう」そうな感じなのだ。
また二人のフットワークは軽い。
一人旅をする人は軽快なフットワークがないと、
やっては行けないのだろう。
私はフットワークが重い。
だが、ジャッキーチェーンの映画を観た後は、
子供時代、体が軽くなった気がする様に、
この紀行文もまた読む者の体を軽くする。
「おれも一人旅出来んじゃねーの!?」
みたいな錯覚に陥る。
そんな旅の夢を見れる本だと思った。
このシリーズはまだ何冊かある様なので、
今後も読んで行きたいと思う。
そして、その都度、
「おれも一人旅がしてぇー!」
そんな衝動に駆られたいと思う。
髭男よありがとう。
伊達に青髭生やしてねぇなっ!!
ちゅー事で今日はおしまい。
寝るっ!!