英国の小さな学園都市でニュージーランド人夫・息子ふたり・黒猫一匹と暮らしているAnimaです。おこんにちは。
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今日はイギリスをはじめとする主に英語圏のキリスト教徒の間でShrove Tuesdayと呼ばれる日です。
またの名を、パンケーキ・デーと言います。
これは四旬節の初日である「灰の水曜日」っちゅうのが始まる前日で、この灰の水曜日からキリスト復活祭の前日まで断食期間となるので、その前日に小麦粉や卵、牛乳や砂糖などを使った心も腹も膨らむものを食べておこう、ということらしいです(断食期間前に家に備蓄してあるこういった食材を消費してしまおうという意図もあるようです)。灰の水曜日から復活祭までは肉・乳製品や卵などがNGとなり、非常に質素な食事を摂るとか。
まー、この期間に肉などを摂らないというほどの敬虔なキリスト教徒は私個人の周りには居ません。でもパンケーキ・デーにはみんなパンケーキを食べる。
だって美味しいんだもん
というのがほんとのところでしょう。日本でいう恵方巻みたいなもんだと思いますわ。
そんなわけで、我が家にキリスト教徒は誰もおらんのですが、やっぱりパンケーキ・デーにはパンケーキを食べます。だって美味しいんだもん。
イギリスでパンケーキ・デーに食べる「Pancake」は実はクレープ。ふんわりしたホットケーキみたいのではなくて、薄いやつです。
もちろん、お店や人によってはPancakeが厚めのべーキングパウダー入ってるふわふわのやつを指すこともあります。これらは時にアメリカン・パンケーキと言われたり、小さめのものはオーストラリア辺りではパイクレッツと呼んだりもする。ただ、イギリスのパンケーキ・デーのパンケーキはクレープであることが多いようです。
前日にタネを作っておいて、朝、パンケーキを焼く係は夫・野獣さん。皆さんのご注文を聞いて中にフィリングを入れ盛り付けをする係が私。
こけものたちは2人とも、ヌテラ&生クリーム1枚とハニー&レモン1枚をご注文(朝っぱらから砂糖爆弾・カロリー爆弾だなー)。
朝の「むっちゃ急いでる感」満載の盛りつけよねww
私と野獣さんは1枚はハムチーズ、もう1枚は私はメープルシロップ、野獣さんは伝統的なレモン汁&お砂糖でいただきました。
んで、我が家ではこういうふうにくるくる細く巻いたやつをナイフとフォークで食べるんですが、ひとり、パンケーキモンスターがいまして、ナイフとフォークなんか出されても見向きもしない人がいるんですよね。
こやつです。手づかみ食いのエキスパート。こやつは、寿司、豚バラ肉のロースト、パンケーキという3つのものに関しては、一目見るや目の色がガラリと変わり、モンスターと化します。
私:「今日はパンケーキ・デーだから朝ごはんはパンケーキだよー」
Z:↓↓
私:「はーい、お座りしてナイフとフォークでちゃんと食べるのよー」
Z:↓↓
私:「では、みんな一緒に、いただきまーす♪♪」
Z:↓↓
30秒後…
Z:「ごちそうさまー…じゃなくて、マミーの1枚くれない?」
というふうなことになるのです。パンケーキ2枚食べるのに絶対1分かかってない。むぎっと掴むや否や、それ以上入るんか?というくらいものすごい勢いで口に入れていく。
そんな汚い食べ方をするよう教えた記憶はないのだが。
キミには食べ物を美味しくありがたく味わって食べるということはできないのか…。明日から断食だよ!とか言ったら少しは有難がってちびちび食うだろうか…?
そんな食い方をしていたら、彼女や彼氏ができたとしてもすぐにフラれるぞ。ビジネス会食なんかの場でそれをやったら君のビジネスは途端に崖っぷちだぞ。
いや、そもそも、けものだからしょうがないか。
いつか、ニンゲンになれるといいね。
(って、そういうオチかい)
そんなパンケーキ・デーの朝でした。
お読みいただきありがとうございました♪