ギロッシュのスプーン
久しぶりに銀器、スプーンです。
母トチーが誕生日に贈ってくれました。ありがとう~
ノルウェーのDavid Andersen、1950年頃のものだそうです。
シルバーにゴールドギルド、
そして柄の両側とボウルの裏側にエナメルが施されています。
これはギロッシュ(guilloche ギロシェとも呼ばれるようです)という技法で、
金属に模様を彫った上に透明~半透明のエナメルをかけて焼成し、
模様が浮き出るようになっています。
紺瑠璃と灰がかった古代紫、
角度や光の加減で見え方が変わるのが
水面に浮かぶ模様のようで、
やわらかなエナメルがほんとにいい雰囲気でした。
お茶にしませう。
カップはうちで一番小さなティーカップ、ワイルマンのデイジーにしました。
お菓子はクランベリーのフィナンシェです。
ポットはスポード、砂糖壺の中にサッポロポテトが入っております←最後に塩気があるものプリーズ;
別の日、北欧つながりで
ロイヤルコペンハーゲン(のコーヒーカップ;)に紅茶をいれました。
ポットはアマンダさん、ポットのミニ版みたいなのはミルク入れです。
お菓子はスノーボールとサブレ風クッキー。
色のあるスプーンは初めてですが、
お花が一輪あるように
全体の雰囲気がやわらかく、あかるくなる気がしました。
10㎝ほどと小ぶりなのと
エナメル面積?が広いのがボウルの裏側ということもあって、
何気なく添えられるのも嬉しいです。
とにかく手に取ると思わず見入ってしまう細工がスバラシイ。
大事に使おうと思います。
<おまけ>
イモム(妹)が送ってくれたプレゼント詰め合わせ箱の中の一つ、
ムーミンの刺繍のバッグです。
チビ子ちゃん渾身の凝った誕生日色紙も嬉しかった
表がブルーグレー、裏側が薄紫のキャンバス地で
青&紫系統がトチーのスプーンと驚異の一致。
二人とも私の好きな色味を完全に把握してくれててありがとう(涙
パット=ハッチンス『ロージーのおさんぽ』
子どもの頃、特に好きだった絵本のうちの一冊です。
めんどりのロージーがおさんぽに出て、帰ってくるまでのお話。
文章はわずかで、ロージーがどうしているかーー
「すたこら」歩いているとか、「いけの まわりを まわって」いるとかーーだけ。
ぜんぶで三つの文(原書だと英語で一文)でおしまいです。
そのぶん、絵がすみずみまでほんとに楽しい!
見開きのページを左から右へ、
ロージーが歩いて行く様子が描かれています。
オレンジと黄色が基調のモダンな色使いも洒落ていて、
ユーモアたっぷりな雰囲気がほんとうに好きでした。
おもしろ担当が、表紙の左下にいるきつね。
鶏小屋から散歩に出たロージーをつかまえようと、こっそり追ってきます。
そして、そんな様子をながめている動物たち。
なかでもタイトルのページにも描かれている、
干し草のそばにつながれている山羊(たぶんロージーの顔見知り)がいい味を出してます。
干し草の山を越えようとしているロージーに目で「こんにちは」(と言ってるように見え)→
ロージーのあとに続こうとして自重で干し草の山に埋もれたきつねを見て「うわ」→
小さくなった干し草山に目をやり「あーあ」→
今度は粉ひき小屋で粉に埋もれたきつねを眺めやり「…(もう何も言うまい)」
この四連続がほんとに壷入りして、何度も読んでいました。
ロージーは最後まできつねの存在に気づかず、
表情を変えずに「すいすい」歩き続けて
「やれやれ ばんごはんに まにあった」と自分の家(鶏小屋)に帰ってきます。
今読むと、背後で何が起ころうと誰がどんな思惑でいようと、
自分のペースで飄々と歩を進めて、無事に帰ってくるロージーの
ある種の安定感とすがすがしさがとても心強いです。
いい意味で周りに気を払いすぎないで、
目の前の景色を楽しみながら
淡々と「朗らかにまっすぐに©林芙美子」暮らしていけるようにと、
なんだかそんなことを思いました。
<蛇足>
最後の「ばんごはんに まにあった」部分は、原文では以下のようになっていて
・・・ [Rosie] got back in time for dinner.
と、dinnerが使われています。
作者のパット・ハッチンスはイギリスのヨークシャー地方出身です。
なので、『ひげのサムエルのおはなし』の記事を書いたときにわかった、
dinnerは、イギリスではその日のメインとなる食事を指すため
必ずしも晩ごはんではなく、むしろお昼ごはんを指している場合が多いことを思い出しました。
あらためて絵を見てみると、四箇所ほど太陽が描かれたページが!
どれも真上、地平線からほぼ直角のところに位置しています。
夕方だともう少し傾いて、地平線に近くなるはずなので
ハッチンスはお昼ごろの設定で描いたようにも思えます。
ただ、子どもの頃から何度も読んできましたが
「ばんごはん」の部分に関する違和感を抱いたことは一度もありませんでした。
その日のメインのごはんの時間に間に合ったという
ほっとする感じは、日本だと明らかに
「ばんごはんに まにあった」の方が実感できると思うので、
今頃気づいた;訳の見事さに頭を垂れる気持ちになった次第です。
訳者は『エルマーのぼうけん』シリーズの渡辺茂男さんです
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<迎春 2017>
あけましておめでとうございます。
お正月は夫の実家に行っていました。
おやつ担当だったので久しぶりに大量に焼きました。
チーズと粒マスタードのクラッカー、白ごまと黒ごまのスティック、
レーズンとホワイトチョコのドロップクッキーに
紅茶のスノーボール。
それに洋梨のタルトを持っていきました。
今年はとにかく健康に過ごすこと、
やるべきことをなるべく手際よくさばいて
切り替えと時間の使い方を上手にしていければ、
そして書きかけの記事をまとめられればと思います。
今年もよろしくお願いいたします(深々
よい年になりますように。
薔薇ノ花咲ク。
この秋もばらが咲きました。
色も香りも、春よりも落ち着いた風情で
花持ちもいいのがスバラシイ。
グラハム・トーマス(左)とアブラハム・ダービー。
ダービーは花の数がとても多くて、9月の終わり頃から12月まで
コンスタントに咲いてくれてありがたかったです。
アイスバーグ(左)とL. D. ブレスウェイト。
ブレスウェイトは春よりもだいぶ落ち着いた赤になるのが
いいなぁと毎年思います。
いちばん好きなヘリテージ(最初の写真のつぼみもこれです)。
修景用ばらのゴールデン・ボーダー。
小さめですがちゃんと薔薇の形で、活けると花束感が。
この秋冬はあたたかかったからか、順番につぼみをつけて
長いこと花を飾っていられて助かりました。
今もアイスバーグとボーダー、ダービーがあって、ありがたや。
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今年は何がいけなかったのか、
乗り切ることだけで手一杯になる局面が多く;
じっくり読んだり書いたりが思うようにできなかったのが心残りでした。
ゲーテ先生の名言
「うまく使えば、時間はいつも十分にある」を肝に銘じ
来年はもう少しこまめに書いていけるといいなと思います。
少なくとも久しぶりにログインしたら
ブログ作成画面がまるで変わっていてたまげる、というのは避けたい(先程のワタシ;
遊びに来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいませね。
フレデリック・クレマン『アリスの不思議なお店』
アリスの不思議なお店函入りのきれいな絵本、引き抜くと白地にエンボスで
フランス語の原題"Magasin Zin Zin Aux Merveilles d'Alys"と書かれています。
アリスという「ふしぎなものでいっぱい(p.6)」のお店を持っている女の子の誕生日に、
行商人のフレデリック・チック・チックがやってきて
珍しい品々をお目にかけるという設定で、
さまざまなふしぎなものが、コラージュや写真や絵を織り交ぜて書&描かれています。
「長靴を履いたネコの口ひげ二本(p.16)」とか
木箱に入った「星の王子様の影(p.24)」、
「シンデレラの笑いのかけらとガラスのかけら(p.50)」など
物語に関係するものがあるかと思えば
「まるくて赤い世にもまれなる」「うつり気な帽子のたまご(p.18)」や
「野生のピアノ狩りに使う塩入れ(p.46)」、
「キリンの花々(p.48)」といった不可思議物件も。
バランスを考え抜いて配置された
詩のような文章とモノクロとカラーの挿絵、コラージュがあいまって
ふしぎなひそやかな雰囲気がいっぱいで、
手に取るとずっとながめてしまいます。
クラフト・エヴィング商会(■・●)にも少し似た空気が漂っている気がします
もともとは作者のフレデリック・クレマンが、
娘さんのアリスの誕生日プレゼントに作った本なのだそうです。
『ちびくろさんぼ』もそうですが
自分の子どものためにというすこやかさで満たされていて、
そこも読むとなんだか落ち着く理由なのかなと思いました。
最後の品物は「くぎの大箱をあける鍵(p.55)」。
はこの中にはさらにたくさんの鍵が入っていて、
井戸の鍵を開け、その底にいる猿のところへ
「すべてをいっぱいにあける小さな金の」「魔法の鍵(p.57)」を
もらいに行きなさいと促して終わります。
この鍵が、手持ちのアンティークの鍵(右)に似ていたのでびっくりしました。
ずいぶん前に地元のお店で買ったもので
チェーンを通したり、他のネックレスに足したりして使っております。
ヴィクトリア時代の頃のものだそうです。
「アリス」という名前に内包されるファンタジー性が
本全体を覆っているところもスバラシイ。
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金木犀が満開になりました。
朝起きて窓を開けると、やわらかな香りが漂ってくるのが嬉しいです。
今までは、今日中に片をつけるぞ、という勢いで剪定と刈り込みをしていたのですが
今回はお天気が安定しないこともあり
雨間をぬって少しずつ「今日はこの木の左側」
「今日は生垣のこの面」みたいな感じで進めました。
小雨くらいならむしろ日が照りつけている状態よりダメージが少ないですし
一回の作業時間も30分ほどなので、ほかに支障が出にくく
日数はかかりましたが、わりに楽にすんで(自分比)びっくり。
庭の見た目(と私の性格;)的には
多少無理をしても一日で終わらす方がさっぱりはするのですが、
他の多くのことと同じように、
毎日少しずつ進めるのも手だなぁと思いました。
Shelley Dainty Blue Daisy+α
あいだが空いてしまってすみません;皆様お変わりないですか?
更新できない間も立ち寄って下さった方には
ほんとに申し訳ございませんでした;ありがとうございます。
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お盆に地元に帰ってきました。
冬に帰らなかったので一年ぶりだったのですが
甥っ子チビ助くん(高一)と姪っ子チビ子ちゃん(小四)が
大きくなっていて、ほんとに驚きました。
イモム(妹)家には
チビ子ちゃんが卵から孵した(!)ひめうずらのごまさん(右)ときなこさん(左)、
トイプードルのバニラちゃんが仲間入りしていました。
インコのマリーちゃんと、写真が撮れなかったけどハムスターのすたさんも元気にしてました。
いいな、動物がたくさんのおうち…
右上の写真、左側のケージにマリーちゃんがいます。仲良し。
磯遊びに行ったり
自由研究や絵の課題を手伝ったりして帰ってまいりました。
お墓参りにも行けてよかったです。
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実家でお茶、その①。
シェリーのブルーデイジーです。
デインティシェイプと呼ばれている形で、
お茶を注ぐと花のように見えて和みます。
細いけれどしっかりした線で描かれたデイジーが涼しげで、
夏のお茶にあうなぁといつも思います。
色違いはこちら。同じ柄でも雰囲気が違っておもしろい
その②。
バチェラーサイズというのでしょうか、一人用の小さなポット。
バーミンガムのBaker Brothersのものです。
細かく彫りが入っています。
どことなくオリエンタル風味で、
母トチーは緑茶を淹れて使っていました。
お湯のみは祖母が使っていたものです
実家ごはん(の一部)。
庭の葉蘭に卵焼き、器はオランダの古いものだそうです。
古伊万里の花唐草を思わせる絵柄が描かれていたりして
何となく東洋の模様を真似てみたよという雰囲気の模様が楽しいです。
一方で、ふちの花の立ち方?や葉っぱの描き方は何となく
マリメッコのヴィヒキルースとグスタフスベリのベルサを思い出し、
北ヨーロッパ生まれなんだなぁと改めてしみじみ。
素朴で温かみがあって、煮物などふだんのお総菜にも
ふしぎと似合っておりました。
割れたところを金継ぎでていねいに直してあって、
大事に使われてきたんだろうなと思います。
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そんなこんなで九月に入ってもうすぐ一週間、
植木&生垣の剪定と
春にどうしても時間が取れず見送ったウッドデッキの塗り替えが待っております。
夏の間にすませようと思っていたのですが、ベランダを塗り終えたところで力尽きました。暑かった…(遠い目
またがんばらねば。
なんでもおもしろがりながらいこうと思います







































