ファイト・クラブ
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン ファイト・クラブ
公開当時、大好きなブラッド・ピットの最新作だというのに、ほとんど予備知識なしで観に行った。
今回はダーティなブラッドである(ダーティと言っても、隠し切れない美しさよ!)。
デビッド・フィンチャー監督とは『セブン』以来、2度目の顔合わせとなる。
何やらただならぬ雰囲気…。
タイトルバックは、かなりカッコイイ。
ヘビーな曲に乗せてスピーディーに流れる、MTV感覚だ。
冒頭のシーン、ジャック(エドワード・ノートン)が口に銃口を突っ込まれている。
彼自身の語りにより、何故こうなるに至ったかを振り返っていく仕組み。
そこから見せる映像も、スピーディーかつ凝っている。
普通のサラリーマンのジャックが、ヘンな女マーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)と出逢い、カリスマ的な男タイラー(ブラッド・ピット)と関わりを持つようになった事から、生活が大きく変わっていく。
そこに有るのは暴力、破壊的行為。
二人の男は秘密組織“ファイト・クラブ”を結成、やがて悪事に手を染める。
ジャックの知らないところで進む計画。消えたタイラー。
ここからがジャックの真実の追跡である。
タイラーの足取りを追ううちに、突き当たった真相とは?
何故、皆が自分を見て、タイラーと間違えるのか?
「そんなオチだったの?」という、奇をてらった演出が好きな監督らしい作品。
前作『ゲーム』では、冗談キツイと思ったが、この作品に関しては、私は賛否の「賛」寄りに回ろう。
ラストまでの運び方と、役者選びで評価したい。
それにしても、『眺めのいい部屋』を観て、フィレンツェを新婚旅行先にとまで考えていた私には、ヘレナのあんな姿、ショックだったよ…。
(1999年・アメリカ映画)
(川口 桂)
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
「彼にもまだ善い心が……」
その言葉は「ジェダイの帰還」ラストへの暗示だろうか?
この映画のテーマはとても深いと思う。
全ての人が持っている心の弱さ。
ダークサイドに通じる恐れ、自負、欲望。
守りたいものが出来たとき、人は強くもなれるが悪にもなれる。
守りたいもの、それは失いたくないものだから。
ただ若く美しかっただけのアナキンはもういない。
彼の目は何かを悟ったかの様に冷たい時がある。
もう愛する人を失いたくない。その為に自分が求める力は
ジェダイからでは無理だ……そして自分にはそれを得るだけの
力がある。
人は弱く欲深い生き物だ……
寂しがりやで一人になる事を恐れる。
多大な力を得てもなお、さらに大きな力に魅せられる。
しかしどんな理由があれども悪は幸を導かない。
二回観た。
でもこれがスクリーンで観れる最後だと思うと何度でも観たい。
この映画を知らない、観ないという方。
これほどファンがいる映画が他にあるか?
それにはきっと訳がある。
騙されたと思ってみて欲しい。
騙される事はないと思うから。
(2005年・アメリカ映画)
(芝田 佳織)
大いなる休暇
サンダンス映画祭・観客賞受賞。「サンダンス映画祭絡みはハズレが少ない!」
このマイ理論は今回も覆れなかった!
カナダ、サントマリ島。
かつて漁がさかんだったこの島は、失業保険をもらう村民で溢れていた。
「工場誘致」、彼らが島を出ず職を得るためにはこれしかない!
しかしこの島は、誘致に必要なある条件を満たしていなかった。
その条件とは「医者がいること」と「住民が200人以上いる事」。
島の人々は「医者を呼びこの島に住む気にさせる」そして「125人の村民を225人に見せる」ため必死の大芝居を繰り広げる。
芝居で騙す系の映画は多い。
しかし一人ならず島全体でここまでされたら、観客も応援せずにはいられない。
本土から来たルイス医師をどうやってこの島に残る気にさせるのか、そのクライマックスも無理なくうまい。
笑いの中に、少しウルっとさせる。これがうまいコメディの醍醐味だと思う。
高齢者問題、失業、過疎、医者不足、この作品は結構な問題を抱えている。
しかし何故か憎めない嘘に、笑みをこぼさずにはいられない。
島に住むのも悪くない、ルイス医師だけでなくきっとあなたもそう思える作品である。
(2003年・カナダ映画)
(芝田 佳織)
記憶物映画
最近「記憶」に関する映画が多いですね。
「メメント」なんかは結構、衝撃的な映画でしたが最近この手(記憶に関する)の映画が増えたような…
- アミューズソフトエンタテインメント
- CHRISTOPHER NORAN 2-TITLE BOX メメント コレクターズ・セット
思いつくだけでも「フォーガットン」「50回目のファースト・キス」「バタフライ・エフェクト」「エターナル・サンシャイン」「きみに読む物語」「私の頭の中の消しゴム」「ダニー・ザ・ドッグ」などなど。
ハピネット・ピクチャーズ きみに読む物語 スタンダード・エディション
ハピネット・ピクチャーズエターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション
「50回目のファースト・キス」はとてもいい映画でした。新作紹介で書いているので
是非読んで下さい。
「バタフライ・エフェクト」これが結構良かったんですよ。
悲しいシーンもあるしえぐいシーンもあるからもう一回みたいかといわれると悩みますが、シナリオ勉強中の私としてはすごく勉強になる話でした。時間軸とか。それにあのラストと「バタフライ・エフェクト」っていう意味がとてもうまく使われているあたり。本当に切なく色々考えさせられるけどこんなハッピーエンドもいいな~と思える作品です。
ジェネオン エンタテインメント バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
「私の頭の中の消しゴム」これはかなり待っている作品です。話は日本のドラマ「Pure Soul~君が僕を忘れても~」(永作博美さんと緒方直人さんが主演していた)のリメイクなんですけど、緒方さん役の俳優、チョン・ウソン!大好きなのでございます。
今の韓国ブームとはちょっと路線が違うのかイマイチ人気出てないかも知れませんがこの映画でブレイクすること間違いない!と私は思っている。話はわかってますが絶対観たいです。いや、みます!
記憶に関する映画って正直シナリオ的にはあまりおススメではないように思います。
どうにでもなるし、全て記憶のせいにすればいいから。
でもその分、色々な発想が出来るし常識にとらわれず主人公が動きやすいのかな~
それに人間は忘れる生き物でみんな忘れたくないっていう想いは同じだから、
すごく感情移入できるのかもしれませんね。
忘れるからこそ生きていけるって事もあると思いますけど。
そうじゃないと失恋なんてしてられませんもんね~
ぶつぶついいながら記憶もの好きな私。
これから来るものも結構楽しみにしています。
(芝田 佳織)
ギャラクシー・クエスト
熱狂的なファンに支持され、延々と続くTVシリーズ『スター・トレック』。
そんな、番組とファンとの在り方まで丸ごとパロディにしたのが、『ギャラクシー・クエスト』だ。
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- ギャラクシー★クエスト
過去の栄光にしがみ付く、伝説的SFドラマの役者たち。
時にはファンの前で、「トカゲヘッドに懸けて…」なんてバカげた台詞もサービスしなくてはならない。
しかし、ちょっとした運命のいたずらで、ホンモノの英雄になれるかもしれないチャンスが到来する。
彼らの番組をドキュメンタリーと勘違いした異星人が、“戦闘経験豊富な”クルーに、敵の攻撃から守ってくれと言ってきたのだ。
お調子者の艦長のペースに乗せられ、メンバーごと宇宙へ発進!と相成る。
さあ、ここからはオタク心をくすぐる仕掛けが満載だ。
SFドラマを皮肉っているようでいて、実は作り手の愛情がいっぱい。
スタッフも、キャストも、オタクも、オタクをせせら笑ってる人も、みんなが抱腹絶倒しちゃう、愛すべき作品なのだ。
(1999年・アメリカ映画)
(川口 桂)
ザ・インターネット
思いも寄らない事で犯罪に巻き込まれる可能性を孕んだ情報化社会。
そんな、現代に生きる者なら誰もが陥るかも知れない危険を突き付けるのが、「ザ・インターネット」である。
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- ザ・インターネット
パソコンのスペシャリスト、アンジェラ(サンドラ・ブロック)は、クライアントから或るフロッピーディスクについて相談を受けるが、このフロッピーを手にした時から、彼女の周りで不可解な事件が連続して起こる。
恋人の突然の事故死、命を狙う謎の男の出現、そして、何故か犯罪歴の有る別の女性として警察に追われる自分…。
何ひとつ理解できないまま、アンジェラは巨大な陰謀の渦へと呑み込まれていく。
ヒッチコックでお馴染みの、いわゆる「巻き込まれ型」サスペンス。
プロデューサー時代の作品を含め、人間の心理を追及する事に定評の有るアーウィン・ウィンクラー監督の演出が、観ているこちらをも、訳も分からず、誰を信じたら良いかさえ分からない状態に追い詰めていく。
前年のヒット作「スピード」で、その存在を大いにアピールしたサンドラが、今作では主演に昇格、たった独りで巨悪に立ち向かうタフなヒロインを体当たりで熱演している。
同年公開のラブ・コメディ「あなたが寝てる間に…」でのキュートなサンドラとはまた違った魅力で、ストーリーを引っ張る。
どこからでも簡単にアクセスできる手軽さが、裏を返せば、自身の情報をあちこちにばらまいているという結果に繋がりかねない恐怖。
個人情報保護法が施行されたにも関わらず、企業による流出が後を断たない今こそ、観ておくべき1本と言えるかも知れない。
(1995年・アメリカ映画)
(川口 桂)
セクレタリー
純愛ブームに飽きた方、変わった純愛を見つけました。
「セクレタリー」…友達にすすめられたこの映画はかなりインパクトがあって
ファーストシーンから釘付けだった。
- ハピネット・ピクチャーズ
- セクレタリー スペシャル・エディション
2002年、サンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞した本作。
主人公は自傷癖を持つ25歳の女性と、ハンサムな弁護士、と聞けばそんなに変わった設定とは思えない。しかし…
この映画はただ、自傷癖が治るとか、なった理由の根本が解決するとかそんな問題ではない。
その事はある意味きっかけでしかない。
変な癖をもつ女が変な癖をもつ男によりまた違う新たな自分の変な癖?を発見し、
開花させ魅力的な女性に変貌し、その癖?を互いに成就するといった内容だ。
マギー・ギレンホールはこの作品でゴールデングローブ賞など賞を多数受賞してる。
特別綺麗でも特別スタイルがいいわけでもお洒落でもない所が余計にエロイ。
あの崩れた感がたまらなくセクシーなのかもしれない。
とにかく色が綺麗でインテリアや小物を見てるだけでも楽しい。
そして幸せをつかむためにこんな頑張り方もありか~と思える新しい考えに驚きだ。
こんな脚本書いたら確かにかなりインパクトあって続きが読みたくなるに違いない。
男女のペアで書いてるだけあり、男女ともに「こんな人 実はいるかも」とかなり思える出来上がり。
ジェームズ・スペイダーも「ぼくの美しい人だから」で年上女性をめろめろにしてたかと思えば今度はそんな趣味?
でも何故かかなりはまってる。
是非是非一度、チェックしてみて。
(2002年・アメリカ映画)
(芝田 佳織)
愛してる、愛してない…
「愛してる、愛してない…」
この映画、「映画館でお金出してみれば良かった!」と思える作品だった。
- ビデオメーカー
- 愛してる、愛してない・・・
ファーストシーン、アンジェリクという女性が
1本の赤いバラを買い、ある男性に届けて欲しいと花屋の主人に頼む。
そしてアンジェリクの乗った自転車と主人の乗ったバイクは正反対に走り出した。
それはまさにこれから始まるドラマの表と裏の2面性を暗示するかのようだ。
1本のバラ、この小道具が最後にあっと驚く展開を引き起こす原因とはこの時、誰も気付かない。
まず目線の使い方が面白い。
前半はオドレイ・トトゥ扮するアンジェリク目線、
そして中盤は、愛される男性ロイック目線、
そしてその二つの目線が交わったとき、サスペンス度は最高潮を迎えることとなるわけだ。
だから前半のアンジェリクの行動や言葉、洋服全てを見逃してはならない。
実はその時… そういう事だったのか、と時間の流れが一致していくからだ。
そして小道具の使い方がうまい。
サスペンスは小道具が命だと思うけど最後の最後まで余韻を残す小道具をうまく使っている。
恋愛に妄想はつきものだ。
妄想と現実の間が不明瞭になる、こんな感覚は軽いものだったら誰にでも起こり得る事かもしれない。
そして嫉妬…
この話は決して遠いところの話でも有得ない話でもない。
そこが一番怖いところだと思う。
96分、この時間がまたうまいではないか。
これで2時間もされたらダレる…。
96分、時間があくなら是非、一度観て欲しい作品である。
(2002年・フランス映画)
(芝田 佳織)
ミュージック・ビデオ御用達俳優
やたら濃いこの俳優は、そう、あのジュリア・ロバーツの兄としての方が認知度が高い、エリック・ロバーツだった。
マライアのアルバムからの第2弾シングル「We Belong Together」のPVは、前作に続くストーリーのようで、またまたエリック登場。
だが、これだけではなかった。
キラーズの「Mr.Bright Side」、なんだか印象的なビデオだなぁと思って見ていたら、またまたエリックが出ているではないか。
同時期に、これだけのPVに出ていようとは。
しばらく見ないと思ったら(密かに映画に出てるのかも知れないけど)、こんな所でご活躍だったのね。
それで思い出したが、80年代、まだアイドルだったマドンナの「Material Girl」のPVに、キース・キャラダインが出演してたっけ。
これまた濃いオジサンで、まだ若いアイドル歌手と、やらしそうなオジサンの組み合わせって、少女時代の私にはちょっとショックだったのを覚えてる。
マライアは当時のマドンナほど若くないけど、それでもかなり年上と思われるエリックが、露出狂よろしく踊り歌うマライアを見つめてる映像って、なんだかなぁ…。
いやはや、かなり官能的だわ。
(川口 桂)
追記
この記事を書いた後でエリックのフィルモグラフィーを調べたところ、なんと新作ラッシュ!
しかも、これまでもちゃんとコンスタントに出続けていた模様。
日本では知られていない作品ばかりとは言え、失礼致しました。
50回目のファースト・キス
最近、人に「愛」を伝える為、一生懸命になった事ありますか?
この映画の主人公は愛する人と両想いです。
しかし毎日、一生懸命「愛」を伝えなければなりません。
なぜなら愛する彼女の記憶は一日しか持たないのです。あれ程愛しあった彼女は翌日になると一年前のある日の記憶に戻ってしまうのです。
大きな事故に遭った日に、自分と知り合う前のあの日に……
アダム・サンドラ―扮するヘンリーは、愛するルーシー(ドリュー・バリモア)に
毎日初対面からはじめ、愛を告白し続けます。
時には襲われた人を演じ助けてもらう出会い、時には車が故障してバッテリーを借りる出会い。
色々な「初対面」は「自分の愛に気付いて欲しい」と願った事のある人なら必ず共感し応援したくなるものばかりです。
こんな努力して愛を告白されたらどんな女性もきっと彼を好きにならずにはいられません。
ルーシーもそんな彼に毎日恋をして毎日「ファーストキス」をするのです。
しかしルーシーはヘンリーの夢を知り重荷になると思い別れを決意をします。
二人の恋は…?
「恋愛」に対して努力する気持ちって段々薄れてきませんか?
諦める事を知り、努力も徒労だと言い訳する様になる。
でもやっぱりいいもんだなって思えます。
幸せな涙をいっぱい流せる作品です。
かなりおススメです♪
(2004年・アメリカ映画)
(芝田 佳織)