ザ・インターネット | 映画-CAN

ザ・インターネット

思いも寄らない事で犯罪に巻き込まれる可能性を孕んだ情報化社会。
そんな、現代に生きる者なら誰もが陥るかも知れない危険を突き付けるのが、「ザ・インターネット」である。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ザ・インターネット


パソコンのスペシャリスト、アンジェラ(サンドラ・ブロック)は、クライアントから或るフロッピーディスクについて相談を受けるが、このフロッピーを手にした時から、彼女の周りで不可解な事件が連続して起こる。
恋人の突然の事故死、命を狙う謎の男の出現、そして、何故か犯罪歴の有る別の女性として警察に追われる自分…。
何ひとつ理解できないまま、アンジェラは巨大な陰謀の渦へと呑み込まれていく。

ヒッチコックでお馴染みの、いわゆる「巻き込まれ型」サスペンス。
プロデューサー時代の作品を含め、人間の心理を追及する事に定評の有るアーウィン・ウィンクラー監督の演出が、観ているこちらをも、訳も分からず、誰を信じたら良いかさえ分からない状態に追い詰めていく。

前年のヒット作「スピード」で、その存在を大いにアピールしたサンドラが、今作では主演に昇格、たった独りで巨悪に立ち向かうタフなヒロインを体当たりで熱演している。
同年公開のラブ・コメディ「あなたが寝てる間に…」でのキュートなサンドラとはまた違った魅力で、ストーリーを引っ張る。

どこからでも簡単にアクセスできる手軽さが、裏を返せば、自身の情報をあちこちにばらまいているという結果に繋がりかねない恐怖。
個人情報保護法が施行されたにも関わらず、企業による流出が後を断たない今こそ、観ておくべき1本と言えるかも知れない。

(1995年・アメリカ映画)

(川口 桂)