大いなる休暇
サンダンス映画祭・観客賞受賞。「サンダンス映画祭絡みはハズレが少ない!」
このマイ理論は今回も覆れなかった!
カナダ、サントマリ島。
かつて漁がさかんだったこの島は、失業保険をもらう村民で溢れていた。
「工場誘致」、彼らが島を出ず職を得るためにはこれしかない!
しかしこの島は、誘致に必要なある条件を満たしていなかった。
その条件とは「医者がいること」と「住民が200人以上いる事」。
島の人々は「医者を呼びこの島に住む気にさせる」そして「125人の村民を225人に見せる」ため必死の大芝居を繰り広げる。
芝居で騙す系の映画は多い。
しかし一人ならず島全体でここまでされたら、観客も応援せずにはいられない。
本土から来たルイス医師をどうやってこの島に残る気にさせるのか、そのクライマックスも無理なくうまい。
笑いの中に、少しウルっとさせる。これがうまいコメディの醍醐味だと思う。
高齢者問題、失業、過疎、医者不足、この作品は結構な問題を抱えている。
しかし何故か憎めない嘘に、笑みをこぼさずにはいられない。
島に住むのも悪くない、ルイス医師だけでなくきっとあなたもそう思える作品である。
(2003年・カナダ映画)
(芝田 佳織)