親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~ -9ページ目

親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

親子心理研究所は、不登校、登園・登校しぶりの子の生きる力について考える心理師のチームです。
月に1回~2回、オンラインでお話会をします。
お問い合わせはWEBサイトにお願いいたします。 https://andfinallydare.jimdofree.com/

【子育て支援でまず伝えること】

 

臨床心理士/公認心理師の加藤千幸です。

今回は私がこれまでの子育て支援で最初に伝えていることを書きます。


子育て支援で、特に幼児期や児童期のお子さんをもたれる親御さんから受ける相談は「子どものこんな困った行動にはどうしたらよいか」というものなのですが、継続して支援が出来そうな場合にはすぐにはその解決方法の話はしません。


そのかわりに伝えていることは、お子さんがいい子にしているときや「ねぇ見て!」と言うときに短時間関わるということです。『1人で大人しく遊んでいるのに声をかけていいの?』という声が返ってくることもありますが、いいんです。

これは、望ましい行動を注目することで増やすという意味合いがあります。

親からの注目は子どもにとってご褒美の1つです。

望ましい行動をしても注目が得られないままに、困った行動への対処をしてもまた新たな困った行動が生じかねません。

最初にこれを伝える理由がここにあります。
 

『そんなこと言っても、家事で忙しい』という声も聞かれますが大丈夫です。

関わりは1回30秒でも十分です。

『いまは花の絵を描いてるんだね~』

『車を走らせて遊んでるんだね』

『今から洗濯物干すから、またあとで続き見せてね』とこんな感じでいいのです。
 

子どもにとって大切なことは、年に1回のディズニーランドといった特別な時間ではなく、日常のなかで与えられる肯定的な関心なのです。

 

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【8/20、8/30】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

WEBサイトはこちら
教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています

不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所
 

 

心理師のふーこです。

 

人生は選択の連続です。

物心がついてから死ぬまで、一体どの位の選択を人はしていくのでしょう。

 

日常の些細な選択から人生の分岐点での大きな選択まで、選択には様々なものがあります。

それはもうサバイバルかと思う位、日々選択の連続です。

 

私が考える「生きる力」とは、その選択の一つ一つをしっかりと考えて選ぶ力ではないかと思います。

考えて選ぶためには、知識や経験なども必要になります。

分からないことをそのままにせず、知っている人に聞くという素直さを持ち合わせることも必要だと思います。

 

人生はサバイバル。

しっかりと自信を持って選び取れる、そんな人間になれたら…と日々思っています。

 

子どもたちの生きる力とは

チームメンバーが考える生きる力 その1

チームメンバーが考える生きる力 その2
チームメンバーが考える生きる力 その3

チームメンバーが考える生きる力 その4

チームメンバーが考える生きる力 その5

チームメンバーが考える生きる力 その6→この記事

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【8/20、8/30】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

WEBサイトはこちら
教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています

不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所
 

 

心理師の霜丘麻依です。

長女の不登校時代の続きを書きます。→vol.0はこちら

学校嫌いの中でも、
実際に不登校に入るきっかけはさまざまなタイプがあるようですが、
(いつか記事を書きます)
長女はいわゆる中2病タイプでした。

心の闇が先で、その後、
学校にいくことに少しの価値も見出せなくなる、という順番でした。

自分で「学校に行かない」と決めたことはよかったと思うのですが、
長く家にいると、その弊害が大きくなっていきます。
人に会わないし、小さなチャレンジや達成の経験を積んでいかないので
結局は
「自分は他人とうまくいかない」
「何もできることがない」
「世の中に興味が持てない、将来に希望がない」
という気分になっていき
自分をちょっとでも好きだな、と思う機会がないまま時間が過ぎます。

ものすごく荒れていたのは2年くらい。
その前後も学校という場所で何かを得ることを放棄していましたので
わたしも随分しんどかったなあと今でも思います。

正直、ダメージが大きかった出来事は
詳細に思い出そうとすると冷静ではいられないので
あまり詳細に入らず、
ゆっくり全体を俯瞰するように見渡して、
この記事を書いています。

中2病という言葉はわたしは好きでよく使いますが、
いいところの一つは、
その時期の病なのだからそのうち終わると思えることです。
実際、長女の心の闇が少しずつ薄まってきたなあと感じたのは中3でした。

なんのやる気もない、朝から晩まで寝ている、
という状態だった彼女が
高2の現在、アルバイトと予備校に明け暮れ、
いろいろありながらも
自分の望みをかなえることに前向きになっています。

ちょっと闇を抱えやすいところは残っていますし
中学生で多くの子が身に着けるようなことが
すっぽり抜けているため苦労もありますが、
それでも、自分の人生を生きることに納得したように見えます。

どの子もみんな違う、というのが大前提ですから
だから大丈夫ということは言えませんが、
それでも、これを読んでくださっている方が
「明けない夜はない」と思えるきっかけになったら嬉しいです。
 

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【8/20、8/30】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

WEBサイトはこちら
教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています

不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所