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親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

親子心理研究所は、不登校、登園・登校しぶりの子の生きる力について考える心理師のチームです。
月に1回~2回、オンラインでお話会をします。
お問い合わせはWEBサイトにお願いいたします。 https://andfinallydare.jimdofree.com/

心理師の霜丘麻依です。

長女の不登校時代は一応おわりましたが、
中学の授業をほぼ受けなかったことで一般的なレールはいったん外れており、
ふつうのスクールライフの体験がない状態のため
親としてもまだ「はみ出し感」を感じているこの頃です。

よく、不登校の子に対して「逃げがち。我慢が足りない」というような
評価をしている大人を見かけます。
今日は我慢について、書いてみたいと思います。

長女は今は通信生として、主な時間をアルバイトをして過ごしています。
1年でバイト先は4つ目で、
わりと「え、そんなことで??」というような理由で辞めてきていたので
最初はどうなることかと思いました。

一番考えさせられたのは、
タイムカードが30分ごとになっている勤務先で、
25分残業してもサービス残業になるという仕組みが納得いかないと
しばらくぶつぶつ言っていた時です。

そこは厳しくて、就業5分前に着替えて集合していないといけなかったのですが
まだ移動にも慣れていなくて、ぎりぎりに到着して特急で着替えたけれど
集合したのが3分前になってしまったときに
遅刻扱いになったことにも憤慨していました。

労働者は就業規則を守る義務があるんだよ、とわたしは言いました。
長女は、サービス残業は法律違反だ、と言いました。

わたしがアルバイトしていたころや会社員だったころは、
タイムカードは15分刻みだったり30分刻みだったりは普通でしたが
調べてみると今は、確かに労働基準法を守らせる世のなかに変わってきているんですね。

でもそこは、
何も知らないで高校生になりたての長女に研修を数か月してくれて、
職人的な技術やマナーを教えてくれて、
すごくかっこいい職業人になれそうなバイト先だったのです。
そして、研修明けに「化粧品と黒パンプスが必要」と言われて
6万5千円もわたしが投資してあげていた経緯もありました。

これはなんといってなだめようか。。。
と思った翌週にはもう辞めてきていました。
「え??なんて?」
「労働基準法違反だと思うんですけど、って思いきって言ってみたら、
あーじゃあもうこなくていいよって言われた。だから、ハーイって」

まず、怖いもの知らずというか、

中学もほぼ行ってないような世間知らずなのに、

よくそれ言いにいけたなとびっくりでした。

そのあと、口に出しませんがどっと心配の波が押し寄せたことを覚えています。

長女については本当によく「どっと心配の波が」状態になります。笑


今思うと、いちばん心配したのは
「そんなに思い通りのバイト先みつからないんじゃ?」
ということと、
「この辞め癖だいじょうぶかな?」
ということでした。

その後すぐ、1分単位で時給がつくところを見つけてきて4か月ほど働きましたが
今度は「髪の毛そめたい」。
先に染めてしまって、バイト先で「ダメだから黒スプレー買っておいで」と言われ、
最初は納得して出たのですがお金を持っていなくてそのまま帰ってきてしまいました。

この時も、いやいやいやいや、と思いましたし心配もしましたけれど、
またすぐ別の、
時給もよくて1分単位で残業代が出て、しかもみんな髪を染めている職場を見つけてきました。

今はそこで働いて8か月です。
社会性は低めですが働き者なので仕事が楽しく、
周囲の人にもそれなりに優しくしてもらっているようです。

あまり多くを語らないタイプで、
当時わたしもよくわかりませんでしたが
振り返るとおそらく、
嫌だ、合わないと感じることは一つではなくて、細かくいろいろあったんだろうなと思います。

ちょっと嫌なことがすごく嫌なことになるのには、
それ以外にもたくさん理由があるんですよね。

結論として、
探せば納得がいく場所はちゃんと見つかるし、
合う場所でだったらポテンシャルを発揮してちゃんと成長もするし、
人の役に立つこともできるようになるようです。

つまり、我慢したほうがよかったなんてことは本当にまったくないんだな、
ということでした。

中1の担任に
「社会に出れば我慢をしなきゃいけないことはたくさんある。
中学は我慢を教えるところです」
と言われたときに
「うちではそんなふうに教えていません。
(先生は本気でそんなこと考えていらっしゃるんですか?)
転校させます」
と言い返したんですが、
(カッコ書きは言いたかったけど飲み込んだ部分)
そんなわたしでも揺らいでしまっていましたよ。

再び信じる気持ちを取り戻したところで、
改めて言葉にしておきます。

自分にとって大切なことのための我慢には意味があります。
でも、我慢のための我慢はマイナスです。
嫌なことを嫌と言って拒否することができるのは最終的にその子の強さなのだと思います。

親は心配して、揺らぐので、
何度でも思い出したいなと思って今日の記事を書きました。

読んでくださってありがとうございます^^

 

 

長女の不登校時代についての記事はこちらから →vol.0vol.1

 

 


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公認心理師/臨床心理士の古田明子です

居住地の山梨では新学期が始まりました

 

8月だけど栗が!


先日、朝の情報番組を見ていたら
8月後半になると

「休み明け」「学校に行きたくない」という
ワードでの検索数が増えるとのこと

そのため大手検索エンジンでは
家庭や学校以外の「第3の居場所の探し方」
という特集を組む予定だと言っていました

不登校の子には居場所が必要である

とはよく言われますが
そもそもなぜ居場所が必要なのでしょう?

マズローの欲求5段階説によると
・食欲や睡眠欲などの生理的欲求が満たされ
・危険がない安全な暮らしが確保できていると
・人とのつながりを求めどこかに所属したいという
社会的欲求が出てくる
と言われています

さらにあと2段階続きがあるのですが
居場所を求める気持ちは
人としては根源的な欲求であると言えそうです
人間は社会的な動物なので
他者から認められることで
初めて安心できるのでしょうね


ありのままの自分で存在していいと思える
心理的に安心できる居場所、コミュニティは
子供にも大人にも必要だと思います

 

我が家の次男が不登校だった小学生時

辛そうな時期の後に

「毎日がつまらなく不機嫌」な時期がありました

(八つ当たりしてくるので家族は辛いのです💦)
 

ファンになったゲーム実況のYoutuberの

オンラインコミュニティに入った頃から

ちょっとずつ元気になってきたかな?

「あ、なんか大丈夫そう」

とホッとしたのを覚えています

 

お子さんのために居場所を見つけなくては!と

躍起になるとまた疲れそうですが

少しでもやってみてもいいかな?と

お子さんが思うことがあれば

その活動をしているコミュニティに

参加するのを手伝ってあげるとよいと思います

 

すぐには目に見える変化はないかもしれませんが

居場所があり安心できたこと

「どんな事がやりたいのかな?合うかな」と

肯定的な関心を払ってもらい

手伝ってもらった経験は

その後生きていくリソース(資源)になると思います

 

 

あわせてお読み頂きたい記事
学校を含めた「社会への参加意欲を高めるには」
子供が本当に求めていること

 

 

おしゃべり会も保護者の居場所の一つになるといいなと思います!


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臨床発達心理士/公認心理師の白石京子です。

 

長女が強烈な中二病だった時、ひょんなことから私は合気道を始めた。

今迄にない空間、時間、人間が新鮮だった。

武道館や九十九里浜の子どもの合宿の付き添いまで楽しかった。

 

次女が中二病の時は、ひょんなことから猫を飼った。

動物嫌いな夫さえも猫好きになり、家の雰囲気は猫で癒され、それは今でも続いている。

 

最近ではラジオ体操と太極拳をする毎日。

股関節を悪くして合気道は出来なくなっていたが、私はひょんなことから、剣をふっている方に話かけた。

なんと薙刀の稽古をつけて貰えることになった。

 

武道は間合いや裁きを体で覚えていく。

武道の空間、緊張感に心が躍る。

 

ひょんなことから想いを引き寄せる?灯台下暗し?

実は欲しい物は傍にあるかもしれないとアンテナを張って暮らす事が大切かもしれない。

 


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