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親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

親子心理研究所は、不登校、登園・登校しぶりの子の生きる力について考える心理師のチームです。
月に1回~2回、オンラインでお話会をします。
お問い合わせはWEBサイトにお願いいたします。 https://andfinallydare.jimdofree.com/


公認心理師/臨床心理士の古田です

保護者がカウンセリングを受けると
どのようなメリットがあるのか
2回にわたり書いていきたいと思います

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夏にたくさん食べた箱アイス白くまシリーズ

 

 

今回はカウンセリングの効果について記しますね


********************
「カウンセリング」「効果」で調べると
たくさん出てきます
大体以下のようにまとめられます

①悩み(についての気持ち)を話すことで、心が軽くなる。スッキリする
②自分自身を客観的に見ることができる
③抱えている問題について整理できる
④問題解決について考えられる

さて、カウンセリングの肝はズバリ①です

不登校に限らず
悩み事や困難がある時全般において
次のような気持ちになると思います

 困った・どうしよう【困惑】
 どうしてこんなことになったんだろう【驚き・混乱】
 これからどうなるんだろう【不安・心配】
 こうなったのは自分のせいかも【罪悪感】
 周囲に分かってもらえない【寂しい・悲しい・孤独】
   こんなことが知られたらどう思われるだろう【恥ずかしい】
 周囲にこんなこと言われた!【怒り・悲しい・傷つき】


このブログは不登校や

いきしぶりのお子さんがいる保護者の皆様が

読んでくださっていると思います
お子さんが辛そうにしているのであれば
見ている親としては
ものすごく辛い気持ちになりますよね

ただでさえ辛いうえに
上記のような不安や悲しさなどの

気持ちがたくさんあってそれを言わない 

または
言っても分かってもらえないということは
たくさんの荷物を
一人で抱えている状態と言えます


もうね(急に前のめりな感じになってきましたw)
子供が学校に行かないっていうだけで
このような気持ちになる機会が
ぐんと増えるんですよ

倍以上になるのではないでしょうか


パートナーや祖父母、ママ(パパ)友など
子供に関わる人間関係全般の中で
それが生じてくるので
そりゃもう大荷物で大変です

誰かに聞いてもらって荷物を預けようとしたら
「あなただけでも明るくしっかりしないと」

など言われ
しっかりしなきゃいけないのか…
さらには「ウチでもね」と相手が話し出したりして
さらに荷物が増えたり

いやいやいや
ムー--リーー-!!

辛い悲しいなどの感情は悪いものではないのですが
人間(哺乳類)は一人でそれらを
たくさん持てるようには出来ていません

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甘いもので解消…は一時しのぎです💦

なのでカウンセリングの初回では
問題解決についての具体的なアドバイスはせず
まず共感的に話を聞きながら
湧き上がる気持ちに【 】内のような

感情のラベルを一緒に貼り
言葉として表出することで
荷物を降ろしていく

専門用語では外在化と情動調律と言いますが
これを最初にします

親子研のおしゃべり会が
アドバイス禁止!になっているのは
そのような意味もあります
 

荷を下ろすと手が空きますね
つまり心にも余白が出来て
③問題について見直したり
④解決を考えるような余裕が出てきます

辛さが強い
感情が沢山あって混然一体となっている
子供のことだけでなく
他の問題絡み合っている場合
などは時間をきちんととって
一対一で話すカウンセリングをお勧めいたします

 

まとめ

今回は、カウンセリングを受けるメリット①

カウンセリングの効果は

こころが軽くなり、すっきりすること

するとこころに余白ができて

問題に取り組みやすくなる

について書きました

 

②では、保護者と子供の気持ちのリンク

について書きますね

お読み頂きありがとうございました!

 

合わせてお読み頂きたい記事

大切にしたい「気持ち」

チームメンバーが考える「生きる力」その2

 

 

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【9/17、9/20】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

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はじめまして。

公認心理師・学校心理士の東晃子(ひがしあきこ)です。

仕事はスクールカウンセラーを中心に、病院(小児科)の心理士もしています。

 

最初の社会人デビューは、教員でした。

学校の中で、生徒さんや先生方の悩みを聞くようになった事がきっかけで、心理学を学び直し、仕事とするようになりました。

 

子どもが一日を過ごす環境は、ほとんどが家庭or園・学校だと思います。

長い年月そこを行き来しながら、少しずつ成長していくものだと思います。

お子さまが、どこの環境であっても、安心して伸び伸びと過ごせるよう、家庭と学校の架け橋になれたらいいなぁと思っています。

 

一緒に悩み・学び・気持ちを分け合いながら、成長させてもらえたら嬉しいです😃

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臨床心理士・公認心理師の川本恩です。

 

前回の「生きる力」についての記事の中で、正しく自己理解することや苦手のある自分も受容できることの大切さについて書かせていただきました。

自分の性格や得意不得意についての理解も大切ですが、

“自分の感情、気持ちの状態に気付き表現したり対応したりするスキル”も大切だと思っています。

今回はそのことについて、考えていることを書かせていただきますね。

 

相談業務に携わっていると、「感情のコントロールが苦手です」という相談を受けることも多いですし、

小中学生と感情についてのワークをしていると、意外と「感情語」が出てこず、表情絵を見て、

悔しがっている顔も、

悲しんでいる顔も、

怒っている顔も

どれも「嫌な気持ち」としか表現できないお子さんや、自分の体験と感情語を結び付けられないお子さんと出会うことが多いなと感じます。

 

また、私自身、第二子の産後(ホルモンバランスのせいでしょうか)イライラすることや、カッとなることが増え、「感情のコントロール」や「アンガーマネジメント」は自分のこととしても関心のあるテーマでした。

 

感情は自然に溢れ出てくるものなので、それをコントロールすることは、非常に難しいことですよね。

怒りを抑制する等できることもあると思いますが、「感情」でなく「行動」を変えたりコントロールできればよいのだと思っています。

 

ゲームに負けて「悔しい」「悲しい」といった「感情」を抱くこと自体は自然なことで、何も問題ありません。

ただ、その感情から友達を叩いたとか、ゲームを壊したとなれば、その「行動」が問題なわけです。

 

 

育児をしていると、つい「そんなに怒らないの!」「大丈夫、怖くないよ」と宥めたり慰めるつもりで、感情を否定してしまうことがありませんか。

子どもたちが抱いている感情を否定してしまうと、「怖がることはダメなんだ」「怒っちゃう自分はダメなんだ」と認識してしまいがちです。

 

私も母親として、心理士として、感情に共感的にありたいなと思っています。

 

また、自分の感情に気付き、言葉にできること、人や物を傷つけるような行動以外で発散することは、子どもにとっても、大人にとっても大切なスキルだと感じています。

 

 


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