こんにちは
臨床心理士、公認心理師の川本です
前回に続き、知能検査について書かせていただきたいと思います。
小中学生のお子さんに実施することの多い検査にWISCがあります。
WISC-Ⅳの検査をとったことがある、
検査結果の書面が手元にある、
という方も多いのではないでしょうか。
ご存知の方も多いと思いますが、
WISC-Ⅳは全検査IQが算出される他、
言語理解指標
知覚推理指標
ワーキングメモリ指標
処理速度指標
という4つの領域から本人の能力を考察する検査です。
私は今現在もWISC-Ⅳの検査をとることがあります。
検査を実施し、報告書を作成し、保護者や学校の先生にフィードバックするという一連の作業は、
何度やっても緊張感があるものですし、緊張感をもって取り組むべきだと思っています。
その中でも私個人が特に気を遣うのは報告書の作成です。
というのも、検査をとった自分が直接フィードバックできるのは保護者と学校の先生のみということが多いのですが、
自分の作成した報告書を知らない先生や医療関係者、療育の担当者さんが目にする機会や、
何年か後に見返されたりする可能性もあると思うからです。
その時、自分の作成した報告書がお子さんの理解のために役立つ可能性があるかも知れないと思うと、
やはり手は抜けません
前回のブログにも書きましたが、検査の結果はこうでした!とまとめるだけでなく、
その時の主訴と検査結果を併せて検討することが大切だと言われています。
抱えている主訴の原因は、検査結果から考えると〇〇の苦手さかも知れない、
だとしたら、例えば〜や〜といった工夫が有効かも知れないといったことを検討していくわけです。
保護者や先生、そして本人が「やってみよう」「取り入れてみよう」と思える支援策のアイデアを出して、
一緒に検討するのも心理士の大切な仕事だと感じています。
以下のような方がおられましたら、親子心理研究所でお手伝いできることがあるかも知れません。
・検査をとりたいが、とったことがない
・検査を受けるよう勧められたことがあるけれど、抵抗があって受けずにきた
・検査を受けることのメリット・デメリットを知りたい
・幼児期にとったことはあるが、かなり時間が経っている。検査を受けるタイミングが分からない
・検査をとって、結果を書面でもらったけれど、検査結果について詳しい説明がなく、理解できていない。説明をして欲しい
・検査結果については理解したが、その結果を日常生活に生かせていない気がする
・検査結果を本人も知りたがっているが、伝えておらず、どうしたらよいか困っている 等
このような知能検査に関するご相談もお受けすることが可能です。
お子さんのご様子や困り感等をお聞かせいただいた上で、検査の必要性やメリット、検査結果の生かし方についてお話できたらと思います。
お気軽にお問合せくださいね。
2回に渡り、知能検査についてお伝えしてきました。
お子さん自身の能力や特性を検査などでアセスメントすることは大事なことだと思っています。
それとはまた違った角度、親子の「関係性」に着目することでも新たな気づきが得られると思います。
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