ご訪問ありがとうございます。


前回の言葉のお話から、

年末に観た映画【舟を編む】です。

(*ピラティスのことは出てこないので、
興味のない方はスルーして下さい。)


【舟を編む】


…………………………………………………………………………

辞書は、言葉の海を渡る【舟】。

ひとは辞書という舟に乗り、

暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。

もっともふさわしい言葉で、

正確に、思いを誰かに届けるために。

…………………………………………………………………………
(舟を編む のチラシより引用)



「大渡海」という辞書を出版するまでのお話です。

辞書に載せる言葉を集め、

見出し語を決め、

意味と用例をつける。


その完成に15年です。



気持ちを表現すること、

思いを伝えること、

その間には、言葉が存在します。


そしてお互いに、

その言葉の意味が分かっていなければ、

思いは一方通行です。


劇中では

聞いたことのない言葉もいくつかあり、

自分の語彙の少なさを知ると同時に、

字が読めること、

その教育を受けられていたことの

有り難みを実感しました。



映画の話から逸れますが、

私が5歳の時に他界してしまった母方の祖母は、

字があまり読めなかったそうです。


字が読める、字が書けるから、

遺された書物で過去のひとの考えを知ることができ、

想像力が刺激され、

まったく違う世界を知ることができます。


現代では、

会ったことのない人に手紙やメールを送ることもできます。


こうしてブログを書き、思いを発することができます。


そんな言葉による恩恵を、

この映画は教えてくれました。



あれ、こんな風に書くと難しい映画みたいですね…。



決して堅苦しいわけではなく、

笑えるところもたくさんある、素敵な映画です。


松田龍平さん演じる馬締さんの

恋煩い(こいわずらい)する姿が、

まさに「恋の熱に浮かされている」状態で、

チャーミングでした。


オダギリジョーさんの被り物も、

ああいう髪型に着地するためだったんだなぁと

妙に納得しました。