今回は、禁断の論考です。男性の方のみお読み下さい。範囲指定すると読めるので、読みたい人だけ読んで下さい。

 なお、私のブログ上の名称は蹇蹇(けんけん)ですが、今話題の河野玄斗さんは、ツイッターでは「げんげん」だそうで、ちょっとだけ似ています。ともかく、今回の論考は、そんなに下衆なものではなく、非常に実践的且つ誰の法益を侵害することもないものですので、お気軽にお読み下さい。

 

 

 予備試験の試験中、特に黙々と答案を書く論文式試験の最中には、集中しないといけないのにムラムラしてしまう時があります。予備試験受験生の4分の3が男性ですので、同じ男性として、受験生の性欲コントロールの方法を論じます。

 

 

1 試験の前日の就寝前にオナニーをせよ

 

 見出しの通りです。単純なものです。

 

 あくまで私の経験ですが、前日の夜に自慰行為をしておくと、どういうわけか、試験の最中に雑念が消えます。

 

 逆に、自慰行為をしないで受けると、試験中にムラムラと妄想が浮かんでしまいます。明らかに頭の働きが鈍ります。その結果、答案構成の出来が悪くなり、答案を書くスピードが落ち、規範定立や当てはめも不正確乃至雑になり、おそらく実力の8割くらいしか出せません。後で、必ず後悔します。

 

 

2 試験当日朝にオナニーをしてはいけない

 

 これをやると、十中八九、試験中に眠くなります。絶対にやめておきましょう。

 

 

3 自慰行為のネタは決めておくとよい

 

 予備試験は、短答が1日、論文が2日連続、口述が2日連続です。

 つまり、前述「1 試験の前日の就寝前にオナニーをせよ」を実践すると、論文も後述も、2夜連続で自慰行為をすることになります。

 

 試験前夜には、何をオカズにするか、決めておきましょう。2回とも同じネタでも、自分が満足できさえすれば問題ありません。

 最高の自慰行為をしておくと、満足な気持ちで翌日の試験に臨むことができます。

 

 これから、予備校の模試の時期ですので、前夜の自慰行為について、試行錯誤しておくのも一案でしょう。

 今日は自分の集中力や勉強成果が予想以上なので受かれて酔っ払っており、そのついでに、テレビっ子向けのストイック生活について書いてみます。

 

 先に述べておきますが、別段、大したストイック生活ではないです。正直、人間のストイック生活なんて、持ち堪えて最長半年です。別宮暖朗曰く、「国家は総力戦を4年しか行えない」とのことですか、受験生のストイック生活なんて最長半年です。

 ちょっとの間、根を詰めて勉強するだけのことです。

 

 

1 司法試験受験生のストイック生活

 

 「司法試験受験生」の定義を、予備試験に合格して、翌年の司法試験を受験し終えるまでの受験生とします。予備試験合格者で司法試験に落ちる人のことは度外視します。予備試験合格者は、普通にやれば司法試験落ちる筈がないからです。

 

 予備試験に合格した司法試験受験生は、半年間だけはストイック生活を送るべきです。私は、それまでの週1のジムでの運動を我慢して予備校答練や過去問演習に必死でした。

 

 2015年11月~2016年5月、私は司法試験受験生でしたが、私は無類のテレビっ子です。CMカットして1.5倍速で視聴すれば、54分枠民放連続ドラマや大河ドラマ1話は30分で視聴できるわけで、しかもドラマ視聴は時間制限があるから、繰り返し視聴をしない限り必ず終わりがあるわけです。

 

 そんな私の視聴習慣を振り返ると、2015年秋期は

・サイレーン

・オトナ女子

・遺産争族

・花燃ゆ

・あさが来た

を視聴し、

2016年冬期は

・スミカスミレ

・真田丸

・あさが来た

を視聴。

 2016年春期は

・ゆとりですがなにか

・僕のヤバイ妻

・私、結婚できないんじゃなくて、しないんです

・火の粉

・真田丸

を視聴。

 

 振り返るに、2016年冬期は連ドラが全体的に不作でしたが、私のドラマ視聴欲を満たしてくれたのは「真田丸」でした。

 今から振り返ると、大河ドラマの醍醐味の一族の愛憎劇、序盤から最終回に向けた台詞の伏線、人情の機微、群像劇としての盛り上げ方が非常に優れており、少なくとも21世紀の大河ドラマ(2019年度の大河ドラマアンコールで2000年放送の「葵徳川三代」が放送されていますが、2001年放送の「北条時宗」から出演者の年齢を全体的に若くました)で最も優れた作品です。往年のヒットメーカー三谷幸喜は、今でこそ民法連ドラで脚本乃至演出担当をすることはありませんが、三谷氏の良いところを発揮し尽くした作品です。

加藤清正役の新井浩文がやらかしたので、ソフト販売が今後どうなるのか気がかりですが。

 今の大河ドラマは「真田丸」のような大河ドラマの名作要素は皆無です。振り返るに、丁度良い時期に、ほどほどのストイック生活を送れたなぁと思い返す次第です。

 

 

2 予備試験受験生の論文直前期

 

 時期としては、2段階。

 

(1)論文式試験受験直前の6月まで

 春期放送の連ドラは、勉強習慣のペースを崩さないためにも、最終回まで気兼ねなく視聴し、答練や模試に取り組みましょう。

 ルーティンを崩す必要はありません。

 

(2)7月1日から論文式試験受験まで

 夏期ドラマが始まりますが、気になる作品だけ録画だけして、敢えて視聴しないようにしました。

 7月1日から試験本番までの2週間だけは、不安分野の補強に腐心すべきです。論文直前期の録り溜めは試験後に再現答案を書きながら視聴すればよいのです。

 今年の司法試験の短答式試験の合格発表がありましたが、友人である医学部生(元弁護士)が「短答通過者の最終合格率が高過ぎる」と指摘していました。気になったので、短答合格者数に占める最終合格者数の割合を計算しました。

 

・2006年:59.9 %

・2007年:53.2 %

・2008年:44.4 %

・2009年:40.4 %

・2010年:35.9 %

・2011年:36.5 %

・2012年:39.4 %

・2013年:39.0 %

・2014年:35.6 %

・2015年:34.9 %

・2016年:34.3 %

・2017年:39.2 %

・2018年:41.6 %

・2019年:45.6%(合格者数を閣議決定の目安1500人と仮定)

 

 倍率だけを比較すれば、2016年までは、短答合格からの最終合格までが遠くなっているといえますが、それでも2014年までの短答式試験は7科目あったわけで、それなりに条文・判例の網羅的知識をインプットした母集団の中での勝負だったのです。

 ですが、短答が3科目に減って以降だと、論文式試験の採点対象者の質を維持するためには、せめて短答式試験のボーダーを上げる必要があります。要は短答合格者数を絞ることになりますが、最終合格者数を維持したがために、上記の%は上がってしまいますので、このような結果になったのも、当然といえば当然ともいえます。それでも、やはり短答通過すれば最終合格がかなり近くなってしまうのはおかしいですよね。

 結局、法科大学院の存続ありきで1500人程度と合格者数の下限を閣議決定で据え置いているのが、かかるザル化の根本的原因なんでしょう。

 

 それにしても、たった3科目の短答式試験を通過した者の上45%が通ってしまうなんて、どんだけ底が抜けた試験なのでしょう。

 確かに、論文式試験の出題傾向が徐々に変わってきていますが、それとて、よくよく見れば、一定の論点に絞って書けという強力な誘導であって、あまりに論点を外した答案が多かったからなのではないかと悪い方に考えてしまいます。平成30年から憲法や刑法の傾向が大きく変わりましたが、平成29年の採点実感では問題文をちゃんと読めていない答案や論じるべきポイントを分かっていない答案への指摘がかなり強い調子で書かれており、当局も「これはひどい…」とみているのではないでしょうか。

 予備試験受験時代にお世話になった師匠と、同門だった弁護士と酒食を共にしました。

 

 この同門弁護士によると、

 

「俺は学生時代に彼女が一人もできなかったが、それよりも法科大学院に行かなくて済んだことは本当に良かった」

 

とのこと。

 

 彼はリア充ならぬ予備充を自認し、しかも東大在学中に予備試験に合格しているだけあって、発言に重みがあります。

 

 

 7月に予備試験論文式試験を受ける方は、「法科大学院なんかに行ってたまるか!」と腹を括って対策をしましょう。

 

トーダイン

テーマ:

 東大駒場図書館の入り口に、ずっと前からある看板である。前から気になっていたが、このトーダインを考えた人は、石ノ森章太郎・原作「宇宙鉄人キョーダイン」を意識したのだろう。

 調べたところ、東大特撮映像研究会が作ったらしいので、キョーダインを知らないわけがなかろう。

 

なお、幼少時に「テレビマガジン」や「テレビくん」等を読んでいた男性なら、時々、昔の特撮ヒーロー特集記事が組まれていたので、スカイゼル・グランゼル兄弟のキョーダインをちらっとでも見たことがあると思う。

 憲法の論文対策は結構厄介なのですが、対策について徒然なるままに書いてみます。

 

 

1 時事問題で考えてみる

 

 ドローン規制法案について、マスコミは報道の自由が侵害される、と論陣を張っていますが、「本当に報道の自由の侵害なのか?」というツッコミを入れる感覚がある人は、憲法の論文式試験で答案構成が少し捗ることでしょう。

 

 司法試験と違い、予備試験の憲法は、おそらく今年も3者言い分方式で書かせる出題だと考えられますが、問題となる人権をどう設定するかも1つの論点となるでしょう。

 

 問題文の条件設定にもよりますが、例えばドローン規制法案であれば、

 

()ドローンを使うことは撮影対象の状況をリアルタイムで把握でき、対象のありのままを報道できる点で報道の自由で保障されるべきである(原告側の主張)

 

()ドローンは情報収集の手段でしかない。報道は編集を伴うものである以上、撮影手段は寧ろ取材の自由として尊重に値するに過ぎず、21条1項で直接保障されるものではない(国側の主張)

 

という対立を設定し、私見パートで問題文の事情を使って考えを示すことになるのでしょう。

 

 

2 一見して不道徳な行為をする自由

 

 今年の司法試験の憲法では「嘘を広めてはいけない」という旨の立法の合憲性が出題されましたが、読んでみると非常に良い出題だと思いました。これも時事問題に関するものですが、日頃のフェイクニュースに関する論評を見たことがあれば、こういう出題が憲法でされることは、実践的な憲法的思考力を問うものですから。

 

 このような規制は、「嘘をつく自由」が表現の自由の一内容であるのかというところから考えさせるものです。

 

 以前、予備試験に受かった2015年の終わりごろ、平等権(14条1項)との関係で、私人間の問題ではあるものの、差別する自由が憲法上保障されるのか、という出題があったらどうなるだろうと考えました。究極的には「(一定の理屈付けを伴って)他者を嫌う自由」が保障されるのかということになります。

 

これは小学校の教室で先生が教えるような「仲間外れをしてはいけません」という道徳と対立しつつも、「他者を嫌う自由」は思想・良心の自由でも結社の自由でも保障され得る厄介な問題だろうなぁと思ったものです。そこまで複雑な出題だと選抜機能を果たせないだろうから、司法試験で出題することはなかろうと思って、考えることを止めましたが。

 

 

3 文字を読めない時間に憲法の思考訓練を

 

 憲法の論文対策をどうしたらよいか、というのは結構悩ましいものです。予備校答練以外で、予備試験的な出題形式の問題集は少なく、2時間で答案構成して最後まで書ける出題を用意するのは結構難しく、そうそう良質な題材は少ないものなのです。

 

 また、初見問題ですぐに正解筋を見抜くのが難しいところが、憲法で対策を立てることの難しさでもあります。

 

 ですが、日頃から自分で思考訓練をしていけば、予備校答練を日頃の思考訓練の成果を試す場として活用し、そうそう酷い答案になることはないでしょう。

 

 あっちこっちに思考が拡散するといけないのですが、憲法は、答案の形や有名な判例の立場、違憲審査基準の論じ方を分かっておいた上で、日頃から耳にする時事問題を使って思考訓練をしておくと、7月の本番に「考えさせる問題」に対応しやすくなることでしょう。例えば、本を読めない徒歩での移動中とかに。

 以前に書きかけで放置したネタです。最近は投稿ネタが少ないので、酔っ払いながら書きあげます。

 

1 予備試験に受かっても仕事は辞めない方がいい

 

 仕事しながら予備試験に受かった人が、司法試験受験時には仕事を辞めておくべきか。

 

 これ、予備試験合格者が司法試験対策に専念すれば合格確実といわれていますので、辞めておきたくなるのも分かります。現に、30歳以上の予備試験合格者の司法試験合格率が低いことから、仕事しながら司法試験は厳しいのではないかとそれに、弁護士に絶対になりたいから、予備試験に受かった今こそ司法試験のみを見て邁進しよう、というのも分かります。

 

 自分の場合、当面、法曹になる気がなかったので、今のサラリーマン生活を壊してまで司法試験に受かることは意味がないと考えていて、辞めようなんて毛ほども思っていませんでした。

 また、自分が予備試験に受かったときは仕事がクソ忙しく、死中に活を求めて本当に必要なことに絞って勉強したのが奏功したわけで、予備試験合格者が司法試験対策をするのも同様で、仕事の片手間で急所を突いた対策をする姿勢でいくしかないのではないかと思います。

 

 

2 一日中勉強するのは効率が悪い

 

 実際、一度大学を卒業して社会人生活を始めると分かると思うのですが、試験勉強がかなり好きな私ですら、高3の頃に日曜だけは10時間真剣に勉強することもあった私ですら(「すら」なのか分かりませんが)、例えば三連休に一日中試験勉強してたら、いい加減勉強に飽きます。時間があると思うと、かえって非効率になります。

 寧ろ、時間があり余っていた学生時代に勉強に全力投球していなかった人がサラリーマンになって、仕事辞めて、勉強漬けの生活を送れるのかと問われたら、「否」となりませんか?

 勉強と仕事では、使う脳の部分が違う(だからこそ、学力≠実務能力)ので、一日中勉強していると嫌になる(逆に、一日中仕事してたら嫌になる)のであって、そういう意味でも勉強は「こんだけの時間しかない!ヤバい!!せめてこれだけはするぞ!!!」と必死のパッチでやるしかないわけです。

 

 以前の記事で、私は、上手く行った時ほど、その理由を挙げてみようと言いましたが、予備試験に合格したときの環境を司法試験のときにも持続させることは結構意味があり、そういう意味では仕事を辞めない方がよいのではないかなぁというところです。

 

 予備試験や司法試験の短答式試験における力の入れ方・抜き方について、書いておきます。

 模試を受けるので精一杯で、受験スタイルを決めていない人は、参考にするとよいでしょう。逆に、模試で自分なりのスタイルを決めた方は真似しないで下さい。

 

 

1 とりあえず全問を真面目に解く

 当たり前ですが、ちゃんと解かなかった問題は、当てずっぽうでマークして正解率が計算上20%ですので。

 なお、「どっちだ!?」と迷った時の直感は、意外と当たっていることが多いので、初見で解く際の選択は真面目に。

 

2 自信を持って正解できる問題は、マークシートを塗り潰す

 見直し不要な問題については、思い切りよく塗り潰す。

 高得点の人は、当然、初見で自信を持って塗り潰せる問題が多い。そういう人は、当然、合格しやすい。

 少なくとも予備試験は、素直な問題が多いので、悩む場面は限定的。

 

3 「2」で塗り潰した問題は、問題番号に「OK」や「済」等の表示をする

 限られた時間を有効に使うために。

 

4 「2」で塗り潰さなかった問題を、再度真剣に悩んで解き、マークシートを塗り潰す

 正解する確率を少しでも上げるために。

 

5 それでも時間が余ったら、「2」で塗り潰した問題の見直しをする

 絶対に正解だと思った問題で失点をゼロにするために。

 

 

 以上です。このような処理手順にした理由として、マークシートの塗り直しを最小限にするためです。HB鉛筆でしっかり塗ってから消しゴムで消そうとすると、結構消えにくいのです。こういうところでイライラしたり不安になったりしたくはありません。

 

 なお、一般教養科目では、問題冊子の白紙ページに、問題数の数(年によって40~42で変動)だけ番号を書いて、絶対正解なら◎、おそらく正解なら○、二択まで絞ったら△、当てずっぽうなら×、と区分し、正解の蓋然性が高い問題から優先してマークする。

 

 こうして見ると、当たり前すぎて馬鹿みたいですが、少なくとも実力を出せずに終わることはないでしょう。試験まで2週間を切りましたが、最後まで緊張感を保ってインプット確認をしましょう。

タイトル、格言っぽくまとめようとして、逆に滑っています。

 

模擬試験について、試験勉強の当事者は「模試」と言い、試験勉強から遠ざかった人は「模擬試験」と言う。

 

 私の経験上、そうです。おそらく、多くの予備校が商品名に「模擬試験」という文字列を使わず、「短答公開模試」や「論文公開模試」や「口述模試」としているからでしょうけど。

 

 なお、馬鹿馬鹿しいことですが、私は小学校低学年の頃、「もぎ試験?果物を『もぐ』試験なのだろうか?世の中高生は何をびびっているんだ?手が汚れるからか?」とか思っていました。

 

 司法試験の本番が近い時期に、論文答案のスタイルについて今更なことを書きます。

 司法試験にも関係はありますが、今更修正できないのが普通ですので、寧ろ7月の予備試験論文式試験を狙う方向けに書きます。

 

 論文式試験の答案の採点は、答案が読み手にとって予測可能性のある内容であればあるほど、粗探しされずに「はいはい、よく出来てますね」と高評価の推定の下、減点されず、本当に高い評価になるものだという指摘があります。多分、真実です、仕事の片手間で採点する試験委員等が大量の他人の答案を処理していく状況を考えれば。

 

 そのような予測可能性のある答案ほど望ましいのですが、そのための小手先の工夫は、かえって合格を妨げるのではないかという問題意識で本稿を書きます。

 

 

1 答案の概要を先に書くことの弊害

 

 点数の付かない自己満足型答案に、冒頭で問題の所在を書いて、結局、論点落としをしまくるというものがあります。駄目な再現答案で散見されます。

 

 そういう答案は、論点がいくつもある設問の場合に、論点をいくつも最初に書き出すという「手の運動」を無駄にしてしまう。そして、論点を処理するときに実質的に同じことを書いて、時間の無駄と手の疲労が蓄積し、書くべきことを書けず、結果、点数がつかず、合格ラインから遠のいていく。

 

 予備試験や司法試験で論点1個だけなんて出題の方がレアなんであって、普通の筆力なら、論点を順次処理していくので精一杯の筈です。こういうカッコイイ答案を目指すのは馬鹿馬鹿しいので、やめておくべきでしょう。

 

 

2 見出しを書くべきか否か

 

 見出しを書くべきか否かも悩む人がいるのではないでしょうか。

 判決文を見ると、見出しがあり、少なくとも読み手に配慮した体裁になっており、司法修習でも準備書面を書く練習をし、見出しを書くように指導されることからすれば、司法試験でも同様に見出しを書くことが理想的だと考えられるからです。

 

(1)予備試験で見出しを書くべきか

 

 ですが、少なくとも予備試験では見出しを書くメリットがまずありません。

 刑法、実務基礎は4ページ目の最後まで書くことが多く、逐一見出しを書いていけば行数を無駄に稼いでしまい、紙幅が足りなくなるからです。

 

 また、予備試験では見出しを書いて評価を上げることよりも、論点落としをしない方が余程重要です。見出しを書いて締まりのある答案を書くといった表現上の工夫などよりも、もっと低いレベルで合否の決着がつくのです。最近の受験者数比合格率を考えれば、想像できるのではないでしょうか。

 

(2)司法試験で見出しを書くべきか

 

 結論からすると、要りません。

 司法試験は、時間に比して、書くべき分量が多く、時間のタイトさでは予備試験を当然上回ります。予備試験受験時に比べて、確実に字が雑になります。

 そんな厳しい時間配分で、確実に1行以内で収まるよう、見出しを考えるなんて時間がもったいなくて仕方ないのです。

 また、選択科目が労働法だと実感するでしょうが、第1問も第2問も、おそらく4ページ目の最後の行近くまで書くことになります。見出しで無駄に行数を稼ぐと、終盤でキツくなってきます。

 

 

3 予測可能性のある答案を書くには

 

 基本的過ぎますが、

 

・法的三段論法を守って書く

・問題提起の際、問題の所在を短く指摘する

・行頭の位置を揃える等、規則性を持たせる

・答案構成段階で矛盾のないナンバリングをする

・字を判読できる程度には丁寧に書く

 

くらいを守っていれば、少なくとも読み難い答案になることはないでしょう。