予備短答の合格最低点が160を切るとは、今年は例年よりも難問だったのでしょうか。

 とはいえ、予備短答は予備試験・司法試験合格の序の口に過ぎません。

 

 

 さて、最近、BS-TBSで「女系家族」が再放送されています。

 「この時代に、社員を使用人だと思ってる」という田丸麻紀の台詞を聞いて、大学1年生の秋に駒場の1323教室で受けた弥永真生先生の講義を思い出しました。教養学部の総合科目として、会社法入門のような講義でした。

 

 商法の世界では、世間一般で言うところのサラリーマンという意味での社員は「使用人」であり、商法の世界での「社員」とは、会社の持分を有している者をいう、という説明を受け、司法試験に全く興味のない文科一類1年生の自分としては、「へぇ」という感じでした。

 

 平成24年予備短答の憲法では、とある政治家と週刊誌の訴訟の事例をベースにした出題がありましたが、この政治家も、雑誌に社員を使用人扱いしている云々と書かれたことがありました。

 ですが、商法用語を知ってからは、「いわゆる社員って、そりゃ使用人ではあるよな」と思ってしまいます。文脈・趣旨を無視したコメントですが。

 

 予備試験・司法試験の勉強をしてしまうと、こういうどうでもよいことに気付いてしまいます。