3月3日(木)発売の『週刊新潮』では、東大王やミス東大がスマホ断ちを勉強に有効であると語っていました。

 私もその記事をそりゃそうだなぁと思いながら読んでいると、就寝前にスマホの画面を見ていると、就寝前に学習したことが睡眠中に記憶として定着することを妨げる、とのことでした。

 

 就寝前にスマホの画面を見ることの弊害は司法試験合格後に知りましたが、予備試験に受かる前の自分を振り返ると、答練の点が良いとついつい油断して就寝前に携帯型ゲーム機で遊んでしまっていました。

 携帯型ゲーム機はいつでも止められるけれど、その分、いつでも遊べるので、就寝前に眠くなるまでどんどん攻略できてしまえるのです。当時はとんでもない時間泥棒だと恐怖したのですが、今から考えると、就寝前にプレイしたゲームの内容で頭の中が一杯になり、勉強の成果を損なっていたものでした。

 答練だけではカバーできていない勉強をする必要があるのに、そのための時間が無くなる点で問題ですが、論証インプットや典型問題の処理手順の確認といった、就寝前の勉強の成果があまり頭に残っていなかったようです。その日の勉強目標を達成した上で寝る前の気分転換に僅かな時間をゲームに充てるというのであっても、就寝前ゲームはすべきではないようです。ゲームがしたいなら、少なくとも就寝前以外にするべきなのでしょう。

 

 自分の大学受験の頃にも携帯電話やインターネットは普及していたものの、そういうのに当時は全く興味が無かったのは幸運でした。

 ちなみに、和田秀樹は、ゲームで遊ぶなら家ではなくゲーセンで遊ぶ方がマシだと著作で主張していました。家ゲーは時間を際限なく使って行くが、ゲーセンなら手持ちの金がなくなればそれで終わりだから、とのこと。私はセーブデータに蓄積していくタイプのゲームの方が好きなので、テレビにつなぐ据え置き型ゲーム機でかなり時間を無駄にしてはいましたが。

 

 いずれにせよ、仕事しながらだと勉強時間の総量で不利なのであって、有限の勉強時間の質を下げるのは絶対に駄目です。そういう点で、就寝前スマホをしてたら永遠に受からないんでしょうね。