マリアナ海溝に沈む。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

※ピアノ話についてのおさらい

20年という長い空白期間を経て、2018年1月からピアノレッスンに通っています。

(登場人物)

 モネ先生=私の現ピアノの先生

 

 

上記記事で

YouTubeにオススメされた動画(元・音大生が十数年ぶりに音大の受験曲を弾いてみた)

について書いたが、それを見たからでしょうなあ、下記動画がさらにオススメされた。

 

その動画の内容がなんと!

上記動画主さん、音大の定期試験でシューマンのピアノソナタ第2番(1楽章と2楽章)を弾いたらしく、それを15年ぶりに弾いてみた

というものであった。

 

で、毎度しつこく言っておりますが(←すんごく大変だアピールです)、私は現在

シューマン「ピアノソナタ第2番・全楽章」

をただいま絶賛レッスン中。

 

いや~。

同じ曲で苦しむ(言い方言い方!!)者として、この動画を大変面白くみました。

 

その大変さ、すんごくわかるわ~。

(わかりみがマリアナ海溝~!・・・って若者は言うんでしょ?表現が面白い><)

 

冒頭で第1楽章のインテンポ(♩=144)を確認しながら

音大在学当時もインテンポで弾けてない

と仰っておりまして、

現役音大生が試験でインテンポで弾けないなら、私も弾く必要はないね(そもそも弾けない)。

とホッと一安心。

 

だいたい♩=144で弾くなんて宇宙人にしかできまいて。

アルゲリッチは♩=144以上でラクラク弾いてたけど、それはあの方が宇宙人だからである。

それにこの曲の最適速度は♩=144じゃないと思っております。凡人の悔し紛れの主張!

 

動画1分54秒あたりの「問題はここから」というとこ。

私も譜読みの際、同じ箇所でめちゃくちゃ足止め食らったなあ。

 

>私「・・・・・ん?右は裏から入るのか。でその間に左が・・え?ここは交互じゃなくて同時なのか。ウゲーーーー!何がどうなってんのか全然わかんない!!!!」

>私「いやいや、焦るな私。まずは片手ずつ・・・右が・・ん?アウフタクトだったり一拍目からだったりクソ忙しいなあ。あ、ここはタイなのか。・・・ムキッ(静かに怒る)」

>もう気が狂いそう笑

 

↓ちなみに、のだめもそのすぐあとの箇所で苦しんでました笑

 

動画3分22秒の「ややこしゾーン」は、すごい量の臨時記号がついてるし、さらに何が言いたいのかわからないし(シューマン様に向かってひどい言いよう)、ひたすら不安定状態が続く箇所で確かにややこしいのだが、ここについては岡山の秘境出身の野生児あもちゃん、生来の野生の勘でわりと弾けた(※当社比)。

でも「合ってるのかわからない」はすごくわかる。妙な音の連続なんだよね・・(次の安定したテーマへの不安定な長尺の繋ぎ)。遠い目。

 

結局動画主さんは、1楽章は諦め、2楽章(緩徐楽章(ゆっくりな楽章))ならイケるか!?

と淡い期待を抱いて練習しておりました。

が!

そうは問屋が卸さない。

結局弾けるようにならなかった模様。←でも15年ぶりで1時間の練習であれだけ弾ければすごいと思う。

 

この2楽章も、速度がゆっくりってだけで、これはこれで難しいんだよね><

(この2楽章、数ヶ月後に人前で演奏する予定があるので、ちゃんと仕上げねば。と思いつつ、第1楽章と第4楽章に時間をとられてしっかり練習できないでいる・・・がんばれ、私。)

 

↓2楽章も大変、という記事。

 

>モネ先生「来週から2楽章を見ていきましょう。1楽章ばかりやってると指も大変ですし。でも2楽章も結構わかりづらくてしんどいと思いますけど。譜読みだけで言うとあもるさんは多分3楽章が一番ラクだと思いますよ。」

 

当時のモネ先生の予言どおり、3楽章が一番ラクだった。

レッスンを2回ほど受けて8割仕上げ、あっという間に地獄の4楽章へ・・。

 

てな感じで、わたしゃこの動画にいちいちマリアナ海溝で頷いておりました。ぶくぶく。

 

私も30年振りに弾いてみた、とか何かの曲でやってみようかしら。

この方より1億倍ひどいことになりそう笑!

簡単すぎる曲だとなんとか弾けそうだから、難しめの曲がいいんだろうなあ・・・

うーん、100億倍悲惨なことになりそう笑!

 

(オマケ)

こちらの動画主さんは「春秋社」版を使っており、一方の私は「ヘンレ」版を使用、びっみょーにリズムが違うところが何カ所かあり(私or動画主さんが譜読みを間違ってる可能性もなくはないが笑)、やっぱり楽譜って版によって全然違うんだな~と改めて思い知ったのであった。

 

↓楽譜の「版」による違いについての記事