猫の指も借りたい。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

※ピアノ話についてのおさらい

20年という長い空白期間を経て、2018年1月からピアノレッスンに通っています。

(登場人物)

 芸大先生=社会人2年生時、1年間(1か月に1~2回30分レッスン)教えてもらった先生

 ドS先生=20年の空白を経て通い始めたピアノ教室の最初の先生。モネ先生の前任。

     (当時ドS先生は音大院生だったため、卒業&就職で教室を退職)

 モネ先生=私の現ピアノの先生

 

 

 

>とりあえず年内に前奏曲が終われてよかった。

>というわけで、3声4声(2023/1/8訂正)のフーガへ突入いたしました。

(前奏曲の譜読みで四苦八苦していた私だったが、一転こちらのフーガはモネ先生の言ったとおり譜読みに限っていえば、すぐ弾けるようになった。)

>これからまた時間がかかると思うが、じっくり取り組んでいきたい。

 

 

バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻・第5番」のプレリュード(前奏曲)を終えフーガに取り組むこと1ヶ月半、プレリュード(前奏曲)と同様大いに時間がかかるであろうと覚悟を決めて臨んだのだが、いざ始まってみると、あれよあれよと順調に仕上がり、あっという間に終わった。

あのプレリュード(前奏曲)での七転八倒劇は一体!?

 

初回のレッスンでこそ、メインテーマ(主題)だけ響かせようと(ザ・小細工)弾く私に、

「まずは4声すべてを均等に出して、4声すべてを聞くように」

と注意をしたモネ先生だったが、その後は、

 

・中盤の2声→3声→4声と移り変わっていく箇所はその変化を意識して。

・しかもその着地点の4声はmoll(短調)なので、mollの陰を出しつつ4声の厚みを忘れず。

・終盤の左手は弾くと1本ですが、ちゃんと2声に分かれてるので、テノールとバスの弾きわけを忘れず←3歩歩くと忘れる鳥頭あもちゃん、弾きこむうちにすっかり忘れて1パートとして弾いてました~(なぜバレる笑?)

 

の3点程度しか言われることなく、

 

「あもるさんはちゃんと4声、聞けてますね。」 

(なんでそんなことがわかるのか知らんが、演奏を聞けばわかるそうな・・・すごい。)

 

と感心されることのほうが多かった。

 

いまだかつてそんなことがあっただろうか!!!!

奇跡!!!!

 

そしてフーガの最後のレッスンでは

 

「へぇ・・・。すごく独特だけど、こう弾きたいというあもるさんの世界観がちゃんとあって、完全に自分の音として操ってましたね。特に前半は完璧すぎて言うことないですね。」

 

え~~そうでしたかぁ(自覚なし)・・テレテレ・ウフフ。←すぐ真に受けるおばさん。

 

ちなみに完璧じゃなかった後半は、壮大に終わるラストのラストで、和音をぎゅうぎゅう押し込んでしまった点。

でもでも!それにはわけがありまして、それは最後にまとめて(愚痴)言わせてくんさい。

 

というわけで無事第5番の前奏曲&フーガを終え、次の平均律の曲へ・・となるのだが・・

 

モネ「さてどうしましょう。シューマン(ソナタ2番全4楽章)がかなりボリュームありますから、シューマンの目途がたつまでバッハはお休みしてもいいですし、シューマンの様子を見ながらゆるく続けてもいいですよ。」

私「うーん。量を考えると休む方がいいとは思うのですが、バッハは好きなのでゆるくてもいいから続けたい・・かな・・」

モネ「いいと思いますよ~。ピシュナ(指の練習)とシューマンだけだと、私があもるさんなら発狂しちゃう笑」

私「あはは。バッハで癒やされながら頑張りま~す笑!」

 

モネ「じゃあ次は何番にしましょうかね~」

 

赤い楽譜(ウィーン原典版)をペラペラめくっていくモネ先生。

 

モネ「6番は・・これはやってますね(書き込みを見て)。じゃあ13番・・あ、これもやってる・・ほかにも書き込みある~。結構な数、弾いてるんですね。」

私「そうらしいんですよね。全く覚えてないけど。」

モネ「平均律をこれだけ弾いてる人ってなかなかいないですよ。音大受ける人も大曲がメインになるから、平均律はやってせいぜい数曲くらいだし。」

 

へぇ~。

でも全く(弾いたことすら)覚えてないから、イミナシオちゃん。

 

↓平均律を指導してくれたのは芸大先生だった・・・らしい笑

 

モネ「21番はやってないみたいなので、21番にしましょうか。」

私「は~い。」

モネ「21番のプレリュード(前奏曲)も譜面見たらわかると思いますが、結構な速さなので、癒しのバッハとなるかどうかアヤシイですけど頑張りましょう笑」

 

というわけで、次は

バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻・第21番」プレリュード(前奏曲)とフーガ

になりました~。

 

グールドのプレリュード(前奏曲)がこれまた速いんだ。

なんでいっつもいっつもこんなに速く弾くの(焦)!!

しかし一方のフーガがすばらしすぎて心震える。

シフも良かったけどグールドのフーガが一番よかった。じ~ん。

(でも前奏曲はシフの方が良かった。まずその速度に安心するね笑)

 

 

↑たまたまYouTubeにオススメされた動画。

 元・音大生が十数年ぶりに音大の受験曲を弾いてみた。

 というもので、バッハの平均律(1巻9番)のプレリュード(前奏曲)を弾いてました。

 

動画内で

 

ショパンは指の性格と音がすごく考えられて作られてるけど

(時代と楽器のカタチも違うけど)

バッハはそうじゃないよね~

 

と言っていて、わかる!!と激しく頷きました。

(ショパンの件は知らんけど)

 

↓指が10本じゃ足りないお話。

 

>モネ「あとこの曲、指が足りなくなりますよね笑」

>そう!そうなんじゃ!!!本日2度目。

>ちゃんと指使いを計算して弾いていかないと、

>あれ?まだ道は続いているのに指がここで終わっちゃうんですけど!?

>ってなるの~笑

 

どうでもいいけど、この動画の主は音大受験の際に

ベートーヴェンのピアノソナタ第9番

も弾いたらしい。

20年振りに私がピアノ再開したときに、ドS先生が最初に選んだ曲がこの曲だった(遠い目)。

 

その時は何も思わなかったが(無知ってコワイ)

20年振りに弾く人に音大受験でも弾くような曲(しかも全楽章)与えるとか、ドS先生、S度が高すぎんか!?

そんなスパルタにも負けず、あもちゃん、よく頑張った!ヨヨヨ(嘘泣き)。

(ちなみにこの曲、発表会が近づいたこともあり、8割仕上げのグダグダで終えた・・ピアノ再開直後の私に全楽章とかハードル高すぎたんや〜><)

 

バッハに癒しを求めて、ただいま21番のプレリュード(前奏曲)を絶賛譜読み中。

5番のプレリュードに比べて、はるかに譜読みは易しい!ええ、譜読み、は。

ただやっぱりどう頑張っても指が足りないため、あれこれ計算しながら練習しとります。

バッハって指が20本くらいあったんじゃねえか?

猫の手どころか猫の指も借りたい。

 

 

◇◆おまけ(愚痴)◇◆

 

私「むーん。私、今、悩んでるんだ~。」

汗かき夫「どうしたの?ピアノのこと?」

 

・・・なぜわかる。

 

私「このままあそこのピアノ教室で習い続けてもいいのかどうかと・・。」

汗「だから毎回言ってるでしょ。早くやめなさいよ。」

 

 

↑この記事の後半に書いている会話と愚痴が、何度も繰り返されながら今に至る。

 

今回の記事の序盤に書いた和音をぎゅうぎゅうしたってのも教室のピアノがポンコツだから、というのもある。

調律がダメダメだわ、整調もできてないわ、で、鍵盤のタッチがモコモコ。

なのでつい、鳴らないピアノを無理して鳴らそうとしちゃってぎゅうぎゅう押し付けてしまう。それで鳴ればいいけど鳴りゃしない。むしろ無駄な力入れすぎて逆に鳴らない。

 

こんなピアノでいいのかー!!!

 

そして最後のレッスンから1つ前のバッハのフーガでのレッスンで・・

 

ピンクの丸のとこ。

 

モネ「右の一番上の音をもう少し出しましょう。」

私「これでも出してるつもりです><」

モネ「ええ〜?ちょっと私も弾いてみますね・・・うーん。ほんとだ、出ない。・・もうピアノが悪いのか、あもるさんの音が出てないのか、わかんないな・・」

 

こんなピアノでいいのかー!!!本日二度目。

 

いくらポンコツピアノではあっても、今まではモネ先生はちゃんと的確に聞き分けて私の悪いところを教えてくれていたが、最近その判断が難しくなってきていることが多くなっている気がする。ピアノが寿命なんじゃ・・?

 

ピアノ教室の運営もグダグダ(グダグダすぎて私が代わりにやってあげたいレベル)、教室のピアノもポンコツ、いいのはモネ先生だけ、という。

教室を辞めて個人レッスンに・・という話もあるが、なんだかんだでやっぱりモネ先生、スケジュールを私のためだけに組み直すのも大変そうだし。

 

汗「探せばいくらでもいい先生いるでしょ。」

私「いや、モネ先生から変わる気はないんだけど・・」

汗「とはいえ、今の教室やめたら、いくら融通きくとは言っても基本はその教室の先生なんだから変わるって考えないと。」

 

そうなんだよー!!!

わかってるから悩んでるんだよーーー!!!!

わ〜〜〜〜〜ん。

 

というわけで、悩みは続く。続くんかい笑

(しかし気まぐれあもちゃん、明日急に気が変わるということも普通にある)