南米・鳥獣虫魚・探遊 -49ページ目

わが心のアルカンタラ・その2

竜盤類について


恥骨(vs 痩せフェミニンとのピストンでコツコツ当たる骨)が前を向いた構造を持った竜盤類も、2つの系統に分かれている。テロポーダ(獣脚類)とサウロポーダ(竜脚類)だ。



テロポーダがサウロポーダを襲うのイラスト


テラポーダってのは、二足歩行するヤツらで主に肉食系。いわゆるT・レックスなんかの仲間。サウロポーダってのは、主に四足歩行の草食系。いわゆるディプロドクスとかブロントサウルスとかの大型になった恐竜の仲間だ。


恐竜の歯


最近の極東島で、いくつかの恐竜化石がめっかっているね。しか~し、自分で掘れる確率なんぞは、ほぼ宝くじ級と思うね。しかも、その多くが大したことないクラス。テラ(地球)の大陸には、駄モノ程度の恐竜骨だったら、ざくざくゴロゴロ転がっていて、学者さんも拾わない(笑)ポイントが少なくない。恐竜ってのは、一般にデカいものが多いから、骨の各部も大きな造りになっている。そんな骨の破損した断片をめっけても何が何だかよく判らな~い(笑)のはアタリマエ。何が一番判りやすいかってっと、それは歯に決まっている。



恐竜の歯は抜けやすい


歯表面は動物生体で最も硬いエナメル質に覆われているから、他の骨組織より保存されやすいし、風化にも強い。しかも、恐竜では多産できる可能性が高い部位でもある。その理由について、“恐竜の楽園”サイトのニュース、『換歯が2本も、新種のスピノサウルス・Oxalaia』ってとこから引用させてもらおう。


「そもそも恐竜は、哺乳類と違って、歯の周りになってクッションの役目をする歯槽骨が無いはずです。ですから、硬いものを噛むと容易に抜けるのです……」


『換歯が2本も、新種のスピノサウルス・Oxalaia』の“恐竜の楽園”ページURL

http://www.dino-paradise.com/news/2011/03/oxalaia.html


恐竜の楽園”は、怪人の好きなサイトだ。ときどき楽しく勉強させてもらっている。ありがとうございます。しかし、この場でちょっとだけ誤り部分を指摘させてもらおう(笑)。上記ニュースの冒頭文章に、こんな一節がある。


「先にお知らせしたブラジルで発見された新種のスピノサウルス類の化石についての論文が公開されています。発見場所は、リオデジャネイロのすぐ近くにあるCajual 島。こんな都市部に中生代の地層があるのですね。そこは、Alcântara FormationCenomanian)とされています……」



カジュアル島の位置(
)とリオ・デ・ジャネイロ()は、たいへん遠い


あははは、カジュアル島は、リオ・デ・ジャネイロのすぐ近くにはありましぇ~ん! 2011年に発表された論文は、new dinosaur (Theropoda, Spinosauridae) from the Cretaceous (Cenomanian) Alcântara Formation, Cajual Island, Brazil. である。載っている紀要は、リオ・デ・ジャネイロで刊行されているAnnals of the Brazilian Academy of Sciences である。



論文のファースト・オーサー、ケルネー博士は語る


ケルネーさんを筆頭にしたオーサー(記載者)たちは、Museu Nacional/UFRJ 、すなわちリオ連邦大学所属の国立博物館の連中だ。どこの段階(USAかユーロのニュースかも?)で勘違いされたかは定かではないけど、記載論文の発行場所かオーサーのプロフィールが、ブツの内容とごっちゃになったと思われるね(笑)。


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わが心のアルカンタラ・その1

心旅の風


怪人には過去の楽しかったおもひでがムーチョ沢山たくさんある。ナンバー1は好きだったコとの始めての○×○×(後日フラれたけど…… 笑)かも知れない。そしてナンバー2に位置してるのは、始めて肉食恐竜の歯を掘った記憶に違いないと思う。これらのメモリーは、まるで生きた化石のように、しばしば大脳皮質で暴れることがある。



恐竜を掘る


サピーには時に、自分のハートを取り戻したいと思うときがある。記憶の片隅箱で化石化していたはずの楽しかったオモヒデ物質が何かの拍子に某レセプターを介して、大脳皮質から滲みだすのであ~る(?)。サピーの限界を超えて進化しているはずの怪人にも、そんな先祖がえりの願望がひょっこり亀頭を硬くするときがある(?)。そんなときは、仕事をおっぽって、旅にでよう(笑)。



心を飛ばして、旅にでよう!


恐竜とは……


本文を始める前に、恐竜とは何ぞや、から始めよう。爬虫類の中に主竜形という単位がある。頭蓋骨の両側に側頭窓と呼ばれる穴が2つずつあって、眼窩穴の前方にも前眼窩窓がある。鼻孔を入れるとスカル片面に5個の穴があるヤツらだね。



主竜形の頭骨


主竜形類には、鳥、ワニ、翼竜、恐竜が含められる。恐竜はメソゾイック(中生代)始めの三畳紀に出現し、ジュラ紀に大発展を見せ、白亜紀の末のカタストロフィーで終焉を迎えた。言ってみれば、メソゾイックの申し子である。メソゾイック大好き怪人が愛する理由も判るよね。



①鳥盤類と②竜盤類の骨盤&恥骨の角度


恐竜には2つの系統がある。鳥盤類と竜盤類だ。両者は、骨盤と恥骨の角度によって区別されている。


続く


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DVDが届きました!

5月のNHKBS番組・視聴


いやいや、またブログをかなり中断しちゃいましたね。前にお知らせしたように、心の旅に出ていたんですが、アジトに戻って暫時、テラ(地球)母神に捧げるエナジーを復活させる儀式(毎日、早朝から冷えたビールを飲む・笑)、すなわち戦士の休息をとってました。



タケちゃん&玲子ちゃんも儀式中(笑)


ビールほろ酔いだった朝、アジトの黒い鉄ドアをガンガン叩く音。郵便屋さんだった。待ち望んでいる bozu ちゃん便(通関は通ったみたいです)でなくて、薄いDVDが1枚。田園工房ディーズさんからだ。こりゃ、もちろん5月にシングーで撮影、6月21日にNHKBSで放映された2時間番組、『ザ・プレミアム大アマゾ ン! 怪魚ハンターが行く』、のDVDに決まっている。プロデューサーさん、ありがとうございました。



母船から飛ぶ玲子ちゃん(タケちゃん撮影)


冷蔵庫からもう1本、冷えたボヘミア小瓶をだして栓を抜き、早々にPCで視聴に入った。放映から1ヵ月くらい経っている。その間、釣友や知人から、いくつかコメントもらっていたけど、自分で視るのは、もち始めて。怪人が始めてTV番組に出演したのは、四半世紀近くも前だったかな? 当時は、プレヴューを自分で視ると、やっぱ何だか恥ずかしかった。しかし時が経てば、神経やツラの皮も進化する。だいたいオレは、プロの役者でもタレントでもな~い! 演技なんかしようと思ってもダメに決まっている、自分が感じる通りにやれば良かろう、というサトリを開いてから、カメラ向けられてもあまり緊張しないようになった。言ってみれば、スレたのね(笑)。



甲板お昼ね


ざっと視聴した後の怪人の感想…… やっぱNHKさん。構成と編集が、かなり大人しい。もっとギャーギャー騒ぐシーンを入れたほうが、視聴者は楽しめるよ。おそらく、「NHKなんとかカントカ委員会」のおエライさんが、それを許してくんないのね(笑)。せっかくカメラ回ったのに使わなかったシーンも多々あった。玲子ちゃんはルアーで2つカショーロ・ゲットしたけど、使ってなかった。本日のブログ画像は、番組で使ってなかったシーンを載せる。



カショーロ・ゲット(タケちゃん撮影)


で~も、意外と怪人の出演シーンは多かったね(笑)。ヒゲ面が似合っていたとか、ますます仙人っぽくなった、なんてコメントを知人マッチョ系からもらった。でも撮影が終わった後、瞳の澄んだ怪人はヒゲを剃った。鼻の穴がくすぐったくなったから(笑)である。



ヒゲありし日のスリー・ショット


もしフェミニンなサピーから、「おヒゲがステキ」、というコメントでもあったら、きっと長くなった鼻の下にまた伸ばす(笑)。


さてさて、明日辺りからブログを再開しますよ。5月初旬の単独シングー釣行、NHKBSのオモシロかったお話し、7月のピラルク釣行などなど、まだ紹介してないネタがいろいろあるんだけど、始めるのは、まず今回7月の心旅からになる予定だ。カミング・スーン!


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古代岩絵のお話し・その5(短編の最終回)

シングー流域の岩絵


アマゾン地方にある古代岩絵をテーマにした本がブラジルで発行されている。お題は、「アルチ・フペストレ・ナ・アマゾニア – パラ」である。



本の表紙


この本に「BACIA DO RIO XINGU」、すなわちシングー流域の岩絵のページがある。そこからパクってオレが注釈マークを加えたのが下図である。



シングー流域の岩絵分布資料


まず一番上にある一番複雑な図柄を拡大してみよう。これは古代怪人の考えでは、黄金のありかを示す秘密の地図と見てみたい(笑)。場所は、現在ガンガンとダム工事中のベロ・モンチ付近。地点がアルタミラ市である。



黄金のありかを示す秘密の地図?


地点は、ダップルドゼブラプレコの生息する支流バカジャ川地域。ダップルドゼブラを始めて採ったとき、これってインペとキンペコのハイブリッドじゃあないの?、って感じた。最近ブリーダーが本当にインペxキンペコのハイブも作出しているね。



ダップルドゼブラプレコ


地点は、ダム完成後に水没する。ここの岩絵は観たことがある。現存アスリニ族が描く文様に似てるかもなぁと感じた。



地点にある岩絵


地点は、文献になかったけど、ジモピーに知られたイーリャ・ド・シーノって小島だった。絵がシーノ(チリンチリン鳴らす鐘)に似てるからと地名がついたようだ。



地点にある岩絵


地点は、サッポ(カエル)として知られた岩絵。でもぉ、オレにはカエルに見えないなぁ(笑)。場所は、支流イリリ川合流点から少し遡ったシングーの川中島の端っこ。こうやってアマゾンの岩絵を見ていると、これがアートなのか? あるいは子供のいたずら書きなのか? 、というイメージにとらわれるよね(笑)。しか~し、これはブラジル人の根底に流れる美意識でもあるんだ。ブラジリアなんかの建物を見れば、それがよ~く判る(笑)。


シリーズ終了


今日から1週間ほどの心旅にでかけます。しばらブログは中断。戻ったら報告しますね!


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古代岩絵のお話し・その4

モンチ・アレグレの古代絵


ロライマのペドラ・ピンターダに匹敵する有名岩絵ポイントは、パラ州のアマゾン北岸、モンチ・アレグレ地方にある。この地方には日系の移住地があった。一時期は126家族、810人にも達したけど、受け入れ態勢の不備、マラリアの蔓延など様々な理由から、多くが脱耕しちゃった。2009年5月の古い資料だけど、日系15家族、1世は26人のみになっていたようだ。



モンチ・アレグレ地方の岩絵のひとつ


ここの岩絵は、18世紀の天才博物学者ウォーレスも訪れている。彼がきてから20年ほど後にチャールズ・ハートさんが調査を行っている。下の絵柄は、彼の写絵である。左枠の右上は、サンタクロースの変装アイテムかも知れない(笑)。



モンチ・アレグレ地方の岩絵図柄・1


もう一枚、チャールズ研究の写絵を載せよう。ここの絵には、顔面相が多いね。



モンチ・アレグレ地方の岩絵図柄・2


モンチには、ディスカス採集でアレンケールから入って、陸路で入ったことがあるんだけど、時間的に岩絵遺跡まで行けなくて残念だったことがある。



鬼太郎のオヤジ


ここの白眉は、この絵だ。もちろん、ゲゲゲの鬼太郎のオヤジ。メダマに決まっている(笑)。しかし、何でネズミ男がいないかが不思議でもある。


続く


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古代岩絵のお話し・その3

古代岩絵は、もちろん北部ブラジルのアマゾン地方にもある。有名なののひとつは、ヤノマミ族が多く居住しているロライマ州にあるペドラ・ピンターダだね。



ペドラ・ピンターダの絵


オレも行ったことがあるけど、藤岡弘、さんもクルピラを探しに探検に入っている(笑)。



ペドラ・ピンターダの前の川で泳ぐクルピラたち


ここの図柄の白眉は、ホラ吹き大家アダムスキおっさんがパクった金星文字である。



円盤推進システムを表した金星文字イラスト


ロライマ州ってのは、ブラジル最北端の州で、ベネズエラやガイアナと接しているテプイ(ギアナ高地)の南麓にある。熱帯魚採集やフィッシングで何度か入った。始めて行ったのは、コナン・ドイルのロスト・ワールドのモデル地というイリュージョンに惑わされたことが原因だった。その記事が昔あったフィッシング誌に載って、それをご覧になった故・開高健さんが、オレに連絡してきたというオマケもあった(笑)。



関係ないけどミス・ロライマ2013のビアンカちゃん


国境のパカライマから歩いて(笑)、ベネズエラに入ったことがある。そっちへ降りると、エンジェル・フォール観光基地として知られたサンタ・エレナがある。



国境には、シモン・ボリバールさんがいた


ロライマには、けっこう美形のアピストグラマ(ドワーフ・シクリッドの一種)、変わったコリドラスなんかを採ったけど、一番感動したのは、体高の低いエンゼルフィッシュであるデュメリリを始めてゲットしたことだった。



ロライマのデュメリリ・エンゼル


続く


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古代岩絵のお話し・その2

ブラジルでもっとも有名なのが、東北地方のピアウイ州南部、カピバラ山脈国立公園にあるサン・ハイムンド・デ・ノナット遺跡の岩絵群である。C14法の年代測定では、何と数万年前という数字がでてしまって、考古学者を慌てさせている(笑)。



こうやって見てもいい


古代人のアート・テーマは、もちろん狩猟動物が多い。サピーに限らずオール生物の生きるテーマは、食いもの&増殖に決まっている。ノナット遺跡も獣の図柄が多いね。



妊娠した鹿とされる絵


こういう古代絵には、しばしば不可思議な解説もつきものであるね。下の絵に2つあるのは、まるで錠前みたい(笑)。でも腕に下げてる絵があるから、カゴに決まっている。



狩猟風景と錠前


発酵酒をがぶ飲みしながらのフェスタも古代人は好きだった。下の絵は、お祭ばやしだろう。



フェスタ風景かな


オール生物のテーマのひとつ、増殖関係もノナット遺跡絵に少なくない。



おいおい先っちょが折れちゃうよぉ(笑)


人類学では、インディオの体位は、後背だとされていることが多いんだけど、古モンゴロイドでは、そうでもなかったようだ。



古モンゴ48手のひとつ


立位もありだ。右の立て線は、回数かも知れない(笑)。それともギャラリーのイメージか?



古モンゴ48手のひとつ


続く


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古代岩絵のお話し・その1

まずお知らせから。怪魚狩人のタケちゃんがブログで、怪人画伯のタライロン博物画をブログで紹介してくれた。ありあとあんした。


怪魚狩人のブログ

http://wind.ap.teacup.com/fishing/



タケちゃんにプレゼントした自筆画の載ったページ


今日から短い連載で古代に描かれたアートについて語ろう。



スペインのアルタミラ洞窟壁画


一般サピーの知見でのアルタミラは、シングー河の猛魚フィッシング基地じゃなくって、旧石器時代の洞窟壁画アートで知られたスペイン北部の片田舎に決まっている。なぜなら中坊くらいの社会教科書にも載っているからである。1万年以上前の古代サピーがこんなに素晴らしい絵を描いたという趣向で紹介されている。地名はスペイン語のアルタ(高い)+ミーラ(見る)で、「高台から見渡せる」、ってな意味じゃないかと思うけど、違っていたらゴメンナサイ。



フランスのラスコー壁画


これらの絵を描いたのは、古代コーカソイド(白色人種)のいわゆるクロマニョン・マンと考えられているね。ネアン君(旧人)じゃなくて、サピー(新人)である。



クロマニョン・マンのスカル


西洋のアルタミラやラスコー・アートが描かれたころ、ヒマラヤ山脈の東方で進化していたモンゴロイド(黄色人種)・サピーは、ベーリングを渡ってアメリカ大陸に足を運んだ。9000年くらい前のアルゼンチンのラス・マノス・ケーブ(手たちの洞窟)壁画はけっこう有名。



ラス・マノスの絵


ペルーのトケパラ洞窟の壁画も古モンゴロイドの作品、7500年くらい前のようだ。



トケパラの絵



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ロイヤル・プレコ(+博物画)な研究・その9(最終回)

ロイヤルプレコ、緋色な研究の結語


プレコ人気の変遷とブラジル・ロイヤルプレコの発見史を簡単に紹介してきた。まとめてみるとブラジル高原斜面パナケは、以下の顔ぶれになる。


グリーン・ロイヤルプレコ ⇒ トカンチンス水系

オレンジ・ロイヤルプレコ ⇒ アラグァイア水系

プラチナ・ロイヤルプレコ ⇒ シングー水系

サンダー・ロイヤルプレコ ⇒ タパジョース水系


アラグァイア・トカンチンス水系、シングー水系、タパジョース水系は、言ってみれば姉妹関係の大型支流である。環境にも似たところがある。オレが最後のサンダーロイヤルを手にしてから20年の歳月が流れた。その間にブラジルから新しいロイヤルプレコが現れたというウワサを聞いていない。その理由は、二つきゃない。その1は、もうブラジルに未発見のロイヤルがいない。その2は、怪人がFHO(フィッシュ・ハンター・オガワ)を卒業した後、熱帯魚界に神の啓示を受けたゴッド・ハンドが不在になったから(笑)。



指先からオーラが出せなければゴッド・ハンドと呼べない(笑)


今後、ブラジルから別タイプのロイヤルが登場するかは定かではない。アマゾン北岸にある支流から報告がないけど、おそらくいないかも知れない。北岸支流は、PHが低めのブラック・ウォーター系だから、そこらへんに分布のない理由があるのかも? パナケ属の体型の特徴は、体高が大きいことであるね。この仲間が朽木食いだってことは記したけど、体型と食性に何らかの関連があるのかも知れない? 今度、H.Nくんに聞いてみよう。



ブルーアイプレコ


コロンビアにブルーアイプレコってパナケ属がいる。その名のごとく眼が青いけど、ボディに模様がない。学名は、パナケ・コクリオドンである。



マット・グロッソのアカプレコ


けっこう紛らわしいんだけど、学名がヒポストムス・コクリオドン(以前は、コクリオドン属にされていた)ってのもいる。こちらは、アカプレコと呼ばれる種類だ。アカプレコは、メキシコの有名観光地アカプルコを意識してもじったオヤジ風ギャグ(笑)で、魔人Mの造語である。



AMAT美術館プレコ・イラスト・コーナーのイメージ


今回作画したロイヤルプレコ4枚なんだけど、実は怪人画伯、あまり気に入ってない(笑)。理由は、グラフィクペンが01(0.1ミリ)しかなかったからだ。ホントはもっと細かい描写をしたいんだ。

bozu ちゃんが送ってくれた005ペンが到着したら書き直そう。プレコ類の描画は、けっこう楽しい。ゴッド・ハンドで採集した種類が多くて、生態なんかも知っているからだろう。今後もいろいろなプレコ博物画を手がけて行きたいね。


ロイヤルな研究・終わり


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ロイヤル・プレコ(+博物画)な研究・その8

サンダーロイヤルプレコ


ブームが大発展したプレコ・メソ期も終焉が近づいたころ、オレは熱帯魚輸出の本拠地をベレンからクイアバに移した。ここは、マット・グロッソ州の庁所在都市である。同州の北部には、アマゾン南岸に流入する支流の源流がある。もっとも至近にアプローチが可能なのは、タパジョース河水系である。アラグァイア・トカンチンス水系、シングー水系のロイヤルを制覇したオレは、この水系での出現にも期待した。大いなるアマゾンの女神は、それに答えてくれた。



タパジョース河水系


クイアバから400km強ほど北上すると、シノッピ(SINOP)という地名っぽくない都市がある。Sociedade Imobiliária Noroeste do Paranáの略称で、まあ「北西パラナ州・不動産会社」。ブラジル内国移民が盛んに行われた60年代から70年代、この街をマット・グロッソ州に設立するにあたってそういう会社が音頭をとったことに由来する。内国移民の出発地となったパラナ州ってのは、白人系の美人が多いところで、シノッピも可愛い子ちゃんが多い。



ミス・シノッピ2012のファルナンダちゃんは、ミス・マットグロッソにもなった


サンダーロイヤルを捕獲したのは、シノッピに近いテレス・ピーレス河(タパジョース上流)の岩場だった。ライン模様に特徴があるけど、色調はややオレンジロイヤルに似てるかも、と思った。今の熱帯魚界では、ゴールデンサンダーロイヤルなんても呼ばれる。小型個体は、シノッピ・ロイヤルの名称が一部に使われた。



Panaque armbrusteri
として記載された模式標本


2011年に記載されたパナケ・アルムブルステリは、タパジョースが模式産地だ。アンデス斜面のパナケ・ニグロリネアータスとは、歯の形状で区別したとされている。



サンダーロイヤルプレコ


サンダーロイヤルの特徴は、まずかなりオレンジ黄色っぽい体色。ラインの形状に微妙な特徴がある。体側にあるラインのいくつかが、真っ直ぐでなくてギザギザ風になる傾向だ。サンダーロイヤルは、オレさまが造語した和名だけど、感電マークをイメージした(笑)のが所以である。



感電マーク


学名は、 Panaque armbrusteri でいいんだと思う。最近は、テレス・ピレスよりずっと下流のほうで採集されたものが熱帯魚界に流通しているようだ。



サンダーロイヤル博物画


それでは、新作のイクチオロジカル・アート・イラストを紹介しよう。写真2Lのサイズで描いた。額の部分は、PC合成イメージである。


続く


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