最高の漫画です。
今作では村岡という悪徳社長と、十七歩という変速麻雀をします。カイジで考案されるゲームはどれも簡略化されており、簡単そうに見えますが、非常に奥深いのが魅力的です。
結果的には村岡の行動を先読みし、幻の5枚目の白を作り出すことでカイジは4億ほどを手にしています。
トイレの貼り紙にあった言葉である『見えざるものを見よ』によって、カイジは牌に白い紙を両面テープで貼りました。
リアルの世界でも結構大事ではないでしょうか?見えないところに大切なものがある。そこに活路がある。
そういった天啓みたいな発想を自分も持ちたいものです。
カイジの戦い方には目を見張るものがあります。いわば十七歩が行われている場所は、完全に村岡のホームグラウンドです。ですので、イカサマし放題です。
実際黒服たちをイカサマの道具に使用していました。それに対し、カイジもイカサマをしようとします。しかし、バレたら終わりなので、うまく相手のイカサマを逃れ、なおかつ自分もうまくイカサマをするという所業をやってのけます。
天才的です。途中感情的になって牌を落とすシーンがありました。決して完璧ではないが、天才的な博打打ちであることに伊藤開司の魅力が詰まっています。
しかも、艱難辛苦をともに乗り越えてきた仲間を信じようとするシーンもあるため、人間くさいところもあります。
それ込みで、伊藤開司という人物は人間として素晴らしいです。現実世界ではクズと呼ばれるタイプですが笑