名作です。
犯行動機は怨恨によるものでした。その殺人事件の様相を見て、光彦と歩美ちゃんがこう語ります。
「でも……どうして人は人を傷つけたりするんでしょう?」(円谷光彦)
「みんなが仲良く暮らせればいいのにね」(吉田歩美)
それに対し、灰原と阿笠博士は
「無理ね。人には感情があるもの。目には見えない上に、とても変わりやすい厄介な代物がね」
「それが友情や愛情ならいいけど、何かのキッカケで嫉妬や恨みに変われば、殺意が芽生えることだってあるんだから」(灰原)
「人はふとしたことで、傷つける側にも傷つけられる側にもなる。そうならないためには、あいてのことを思いやる気持ちが必要なんじゃ」(阿笠博士)
と語ります。
相手を思いやる気持ちが重要だとはいいますが、相手がリスペクトのかけらもない人間ならば、その相手を思いやる必要は全くないといえるでしょう。そんな相手にまで思いやっているとこちらが損します。
うまく感情を隠して立ち回る必要がありそうです。。
感情がとても変化しやすく厄介なものとあらかじめ認識しておけば、そんなに人に期待せず行動することが可能でしょう。
最終的に少年探偵団が作ったメダルの紐によって、コナンは九死に一生を得ます。思いやりの力によって、幸運が巡ってくるという展開をとりました。
これは、コナン君や蘭の日頃の行いの良さがこういった展開へと至らしめたのでしょうか笑
真犯人を毛利小五郎が当てる流れも良かったです。真犯人が妃英理に似ているのも伏線でした。
学びもあり、普段おちゃらけている毛利小五郎が大活躍したりと、良い要素がたくさんある作品です。