機動戦士ガンダムを今更ながらに視聴いたしました。なかなか人間くさいストーリーだったので、個人的に好みでした。

 

アムロとシャアは、完全な勧善懲悪になっていないことが一番の肝な気がします。アムロは地球連邦軍として活躍していますが、シャアも単純にアムロの敵として存在しているのではなく、ザビ家に近づいて復讐するためにジオン公国軍として存在していました。

 

戦争というものは、正義VS悪ではなく、正義VS違う正義の構造だということがわかります。

 

個人的に好みだったエピソードとしては、ククルス・ドアンの島です。その島にドアンという男がいます。ドアンは元々ジオン公国軍の兵士でありましたが、上官に子どもたちを殺すよう命令されたので、それに反発する形で、軍を抜け出しました。

 

そして、子どもたちとともに島にて過ごすことを選びました。その際、ジオン軍などが島に近づき攻撃する時があったので、それを阻止するためにどうするかをアムロに聞いたシーンがあります。

 

その際、アムロはドアンが搭乗していたザクを海に放り投げました。つまり、自分が攻撃する意志を持たなければ敵はやってこないという意味を表していると思います。

 

これは現実世界でも同じことが言えると思います。少しでも攻撃的に振る舞ったら、すぐさま相手から攻撃が来ます。高圧的な態度をとったり、人相が悪かったり、攻撃的な発言を繰り返す人は気をつけたいものですね笑 

 

アムロがザクを捨てるシーンは、アムロの人間性も表しています。彼の誠実性が出ています。

 

そして、特殊な能力を表すニュータイプという単語も出てきます。

 

そして、その能力は戦争のために利用されます。本来味方になれるはずのララァとアムロはニュータイプという特性のため、刺し違えることになります。ララァは特にニュータイプという特性に呪われた被害者であるといえるでしょう。

 

ララァはシャアに能力を見出されて兵士になっているので、無能力のほうが幸せだったのではないかと個人的には感じてしまいます。

 

いろいろな人々の意志が交錯することによって、物語が紡がれていくのだと改めて感じました。