
監督 ダニー・ボイル
脚本 ジョン・ホッジ
原作 『トレインスポッティング(英語版)』アーヴィン・ウェルシュ
製作国 イギリス
メタスコア:83
IMDb:8.1
マイスコア:100
テーマ:依存症からの脱却
最高の映画である。オールタイムベストワンに挙げても良い作品である。本作は初っ端から興奮しっぱなしであり、セックスシーンも最高にいかしている。自主制作のセックスビデオを勝手に持ち出し、見るところも活かしている演出である。仲間達は全員狂っているが、主人公だけはどこか薬物から脱却したいという思いがありながらも、結局薬物に手を伸ばしてしまう人間である。薬物に関しては、どんな人間も一度やったら、沼からは抜けられないので仕方がないとはいえる。レントンの父母もタバコを吸ったり、ベグビーたちと絡んでいたりするので、親もかなり問題のある人間と言える。
全編通して映画を楽しめた。トミーは、薬物はやっておらず、嘘はつけない人間で、自宅に筋トレ器具があるのである。その人物像に対し、レントンはそこが弱みと発言する。かなり序盤の場面である。
本作を見ていて、少々劣等感に駆られたが、かなりイカしている映画だった。かなり刺激が強い映画である。狂っている人間が出てくる点でいくと、マーティン・スコセッシ監督の映画『タクシードライバー』と似ている部分がある。終わり方としては、ありきたりだが、物語序盤のレントンの発言を否定する形で物語を終えた。レントンの父母によって部屋に監禁され、禁断症状と戦っているときは、まるで自分がスマホ中毒と戦っているときを思い出した。自分もトレインスポッティングを思い出しながら、スマホと戦おう。
デヴィッド・フィンチャー監督の映画『ファイトクラブ』とメッセージが似通っていたので、本作を気に入ったともいえる。レントンがクラブでダイアンに一目惚れし、勢いでダイアンにナンパをしかけた際に、何もかもをダイアンに看破され、恥をかいたが、ダイアンがタクシーに黙って乗るが、扉が空いていたので、そのままレントンが乗り込むシーンが最高である。自分はナンパなどしたことないが、ナンパというものは勢いとプライドを捨てることが大事であることがわかる。いい女はどんどん取られてしまう描写がたくさん出てきて、その中で行動に移したのである。
レントンの仲間たちは薬物中毒で、トミーも薬物に手をだすのである。レントンは一度不動産業の営業で更生をはかったが、レントンの部屋にベグビーやシック・ボーイがつめかけ、部屋を占領するシーンがある。ラストシーンでスパッドにだけ少々のお金を残して立ち去るところもいい。根が良い人は、なんだかんだ得をすることがあるといえる。
スパッドとトミー、リジーとゲイルがそれぞれセックス談義をしているときがあった。その際、クラブの椅子周辺で会った際、お互いどんな話をしていたかを話すと、男子組はサッカー、女子組はショッピングとごまかすところは本作で一番好きなシーンである。しかも、男子組は恐る恐る「サッカー」と言い、女子組は「ショッピング」と語気を強めにして返すところも良い。お互い何を話しているか、大体察しはついているもののそれを直接言わないで、皮肉っぽく女子組が「別のことを話していた」とSっ気を出して発言する。とても良いと思う。
本作で感じたのは、己の欲望に従い行動してもいい、ということである。自分は真面目すぎるのかなと感じた。真面目だからこそ、本作の登場人物の生き様が、かなり刺さったのかなと感じました。レントンもシックボーイも、かなりのイケメンである。しかし、プライドは全くなく、ひたすらセックスをするよう発言するのである。素晴らしい。本能に従って生きるのも悪くない。ただ、羽目を外しすぎないように生活することも大切である。つまり、バランスではなく、切り替えが重要なのである。
「俺たちはヘテロだが、関係ない。要は好みだ」
自分の好きなフレーズである。ちなみに、タイトルのトレインスポッティングとは、「鉄道オタク」や「些細なことに夢中になる」といった意味づけがあるらしい。自分も本当にやらないといけないことは後回しにして、些細なことばかりやるときがあるので、気をつけたい。