監督 ベン・アフレック
脚本 クリス・テリオ
原作 アントニオ・J・メンデス『The Master of Disguise』、ジョシュア・バーマン(英語版)『The Great Escape』
製作会社 GKフィルムズ、スモークハウス・ピクチャーズ
製作国 アメリカ合衆国
メタスコア:86
IMDb:7.7
マイスコア:90
テーマ:己の使命を全うする男
史実に基づいた作品である。パブラヴィーをアメリカが開放しないために、アメリカ人が人質にとられるのだが、人質が逃れて、主人公と共にアメリカに逃げる話である。最高の映画だった。トニーとオドネルが場所としては離れながらも、相互に協力しながら人質を救出することを成し遂げた。非常に好みの展開である。イランの石油の国有化に否定的だったアメリカがイランの国王をパプラヴィーとしたが失脚し、パプラヴィーがアメリカに匿われたことで、今回のイランアメリカ大使館人質事件が起こった。後半はずっと緊迫感があり、映画をかなり楽しめた。空港での問答も良かった。ラストで飛行機を追いかけるイラン兵達もいたことから、映画としての迫力が上がった。映画のロケハンを装うという突飛な策をよく思いついた。映画は、やはり面白い。本作みたいな作品があるから、やめられない。途中作戦に中止命令が下り、ホテルに引き上げるトニーだが、オドネルに再度連絡し、無理矢理救出作戦を決行した。漫画『亜人』の永井圭が、もう一度佐藤と対峙しようと決心するシーンに似ている。成功後も、人質と喜び合ったりせずに、ただ握手するだけというのもかなりリアリティーがあって興奮するシーンである。別居中だったが、事件を機に夫婦仲も改善したようだ。全体的に緊張感がある映画だった。緊張と緩和が良いバランスで混ざっていた。信頼してもらうために、あえて自分の本名や住んでいる地域、続柄などを発言するシーンもプロフェッショナルな仕事をしている感じがしている。とにかく興奮する映画です。おすすめです。