監督  本広克行
脚本  戸田山雅司

 

出演者 ユースケ・サンタマリア
小西真奈美
トータス松本(ウルフルズ)
升毅
片桐仁(ラーメンズ)
要潤
小日向文世
木場勝己
鈴木京香
江守徹

 

世にも珍しいうどんの映画です。


視聴前は期待していなかったですが、結構面白い映画です。

 

展開としてありきたりですが、かなりのめり込んで視聴することができます。

 

主人公である松井香助は、かなり純粋素直な性格をしており、周りの人間をポジティブにする人柄です。だから、主人公の周りにも明るい人間が集まってきます。

 

最初のシーンで、哲学者であるイマヌエル・カントのセリフが引用されています。

 

「笑いは消化を助ける。 胃酸よりは、はるかによく効く」

 

そのセリフを引き継いでいるかのごとく、主人公はどんなときでも笑顔に振る舞っています。

 

終盤では、詩人であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテのセリフが引用されています。

 

「涙とともにパンを食べた人間でなければ、人生の味はわからない」

 

主人公も芸人をしたせいで借金を抱えたり、タウン誌を持ち込んでも門前払いにされたり、愛する父親が亡くなったりしています。

 

傍から見たら、不幸な人生と映るかもしれません。

 

しかし、主人公はどんな逆境に立たされても前向きに事に当たろうとします。個人的にその姿勢が好きです。

 

「苦労や不幸な出来事にこそ、人生の醍醐味が詰まっている」とゲーテは言っているのではないでしょうか。

 

本作は良作だと思います。元気を出したいときに見るべき映画だと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

テーマ:命の本当の価値

 

ありきたりな展開ではあったが、良作だった。戦争映画はあらためて素晴らしいと感じた。

 

私の知人の方と『劇場版 幼女戦記』の影響により、戦争映画に興味をもった。自分の好きなものから広げていくことと、人と会話することの重要性を知った。

 

ミラーは元々教師だったらしい。通常の人間なら教師時代の感覚は消え去り、戦争では狂人と化すだろう。ミラーも実際そうなっている。

 

遺言である「しっかり生きろ」というメッセージは、スティーヴン・スピルバーグ監督からの贈り物だともとれる。

 

戦争の描写も素晴らしく、とても興奮するシーンが多数出てくる。

 

ラストの墓でのシーンは、かなりベタだが、かなり感動するシーンである。ミラーのメッセージ通り、大家族を作り、文字通りしっかり生きたことが示されている。しかし、ライアンが素直に帰還していれば、ミラーが死ぬことはなかった。

 

「一人のために大勢の人間が死ぬ」という展開を見せた。しかし、その一人はしっかり自分の人生を全うしている。一生懸命に生きている。

 

命の価値はどれだけ生きたかで決まるのではなく、どう生きたかで決まるのではないかと思わされた作品である。

 

 

 

 

 

 

 

迫力満点の凄まじい映画だった。

 

ラーマは大義のため、ビームは村のために立ち上がり、最終的にはお互い結束する形で戦いに参加した。

 

展開としては良い流れだったのではないかと感じる。王道のパターンであったが、映像美と制作費のかかっているであろう演出により素晴らしい映画へと変貌した。

 

主人公の二人は、やり方は違えど目的は似ているように感じる。

 

インド映画なので、踊りのシーンは入っている。嫌いではないので良いのだが、ダンスシーンが必須かといわれたら微妙である。

 

ビームが様々な動物たちと共に檻から出てくるシーンはかなり迫力があった。

 

ラーマはビームのために女性と話す口実を作るシーンがあるのだが、かなり狡い手段を使っている。その手段とは、車が走るところに、故意に釘を散乱させるという手段である。

 

しかも、相手の女性は王女なので、真相がバレたらラーマとビームの命はなかっただろう。

 

目的の為なら友人を殺すことも辞さないラーマの性格が浮き彫りとなっているシーンである。

 

勧善懲悪の要素が強い映画だった。良作である。

 

 

 

 

マイスコア 95点

 

テーマ:我々は恵まれている

 

かなりの良作だった。

 

黒人が差別されている事実は誰もが知っている。しかし、いざ差別をされているシーンであったり、必死に訴えかけるマルコム・Xやジェームズ・ボールドウィンやキング牧師を見ると、胸に滾るものがある。

 

本作品ではドストエフスキーが書いた小説である『白痴』のセリフが引用されていた。

 

バラエティ番組をひたすら流し見ている人は、現実に目を向けられない人と揶揄するシーンも有る。しかし、バラエティ番組に浸る人を馬鹿にするのはお門違いなのではないかと感じる。

 

人それぞれ価値観は違うのだから、その人の価値観を否定していいわけがないのである。

 

「自分と世界にもっと目を向けろ」とのメッセージであった。

 

白人が黒人より甘い蜜を吸っている事実は確かであろう。

 

ジェームズ・ボールドウィンの強い意志が伝わってきた作品である。

 

昔の映画についても言及しており、白人がヒーロー扱いで、黒人はいつだって嫌な役であると主張している。しかし、白人に配慮して黒人が列車から降りるシーンに関しては、少々黒人役の人を過大評価している感じは否めない。

 

みんな口では心配する言葉をいっているが、実際は自分と収入のことしか考えていないとの発言もなされた。それについては同意だが、それはその発言をしている本人にも当てはまるのではないかと感じてしまった。つまり、ブーメラン発言をしているといえる。

 

YouTubeなどでYouTuberがアメリカ旅行にいった際、黒人に対して冷たい態度を取られたときもあったので、黒人や白人関係なく、みんなそれなりに対象は違えど差別意識はあるのではないかと感じた。

 

我々は非常に甘い環境下で生き延びていることを認識する機会は非常に少ない。

 

「自分が一番苦労をしている」

 

そう感じる人は大勢いるだろう。私もそのうちの1人である。

 

しかし、本作のような作品を見ることで、いかに自分が恵まれた環境下で生きているかを認識させられることになる。

 

「井の中の蛙大海を知らず」

 

このことわざの意味を真に理解することが必要なのではないかと本作を視聴して感じた。

 

 

 

 

 

 

監督: フェデリコ・フェリーニ

 

テーマ:愛とは何か?

 

よく分からない映画だった。正直なところ、何も得れなかった。

 

本作は現実と虚構が入り交ざった作品となっている。だから、全て映画を見終わった後も、全然理解ができない事態に陥った。

 

しかし、グイドが苦悩しているというのは真実であるので、その部分を中心に物語が構成されている。

 

ラストに突如グイドは自由の意味を知ることになる。しかし、グイドは「自由の意味とは何か」「愛とは何か」を具体的に語るシーンは一切なかった。

 

終盤でグイドが自殺したことを暗示するシーンが出てくる。実際にしたかは分からないが、希死念慮があったのは確かであろう。

 

理論立てて構成されている物語ではなく、感覚で本作を作成している感じがする。

 

ルイザはかなりの美人であるにも関わらず、カルラと不倫する意味がわからない。

 

何が現実で何が虚構か分からない点では、伊坂幸太郎さんが書いた小説である『グラスホッパー』と酷似している。

 

個人的には評価に値しない作品であると感じた。

 

 

 

 

 

 

監督 オリバー・ストーン

脚本 オリバー・ストーン

製作国 アメリカ合衆国

 

テーマ:人として正しい道とは何なのか、劣悪な人間関係での立ち回り

 

素晴らしい映画だった。

 

人として正しい道を生きようとするエリアスと、汚い行為をすることをいとわないバーンズとの間で、亀裂が入っていた。そして、二人はそれぞれの派閥を築いており対立していた。

 

クリスはどちらかというとエリアス側であろう。バーンズはエリアスより立場が上であるが、そのあたりは考慮していないのだろうか。

 

しかし、バーンズ派閥のメンバーは心の底では恐れている面もあるため、本当に慕っているというわけではないだろう。性格が良いテイラーによってバーンズは殺された。因果応報である。

 

しかし、バーンズの良かったところは、テイラーに銃を向けられても「撃てよ」と挑発する当たり、相当メンタルが強く勇気があるところである。

 

オニールは戦闘中に味方の死体を被して自分の体を隠したのは賢かった。結構頭の切れる人間なのかもしれない。ひらめきや機転がある。

 

ウォルフはバーンズの蛮行に対し、見て見ぬふりをした。バーンズがどれほど恐れられていたかがわかる。

 

ウォルフはバーンズに無視されているにも関わらず、この立ち回りである。気持ちはわからなくもない。

 

私も見てみぬふりをするかもしれない。

 

「戦わずに勝つ」

 

『孫子の兵法』に則って行動することが肝要だといえる。通常の人間関係でもそうである。

 

だから、バーンズの蛮行に対し、しっかり警告し軍法会議にかけようとしたエリアスは、もう少し立ち回りを良くした方がいい。しかし、エリアスは結構好きなキャラである。

 

フランシスは除隊資格を得るため、自らの足を切った。そこまでするなら、最初から戦争に参加せずに行く道を考えた方が良い。

 

テイラーは大学を中退し入隊している。生まれや育ちだけで不遇な境遇が決定してしまう世の中が嫌だったので、ある程度裕福であるテイラー自身が応募した。

 

テイラーは自己犠牲型ギバーなので、今すぐその思考をやめたほうが良いだろう。しかし、ベトナム戦争において彼はとても大きなものを学んだに違いない。

 

元々兵士ではなく、大学中退の一般人が入隊する導入も個人的には気に入っている。我々にも感情移入がしやすいようにつくられている。

 

アニメ『BLACK LAGOON』も同様のパターンである。

 

ロックはマフィアに染まっていったが、テイラーはそうではなかったようだ。どちらの道が正解かということはない。

 

ベトコンに一般人も参加しているという史実に基づいてストーリーが構成されているのもいい。味方撃ちもあったし、かなりストーリーや設定が練られていたのがわかる。

 

サルとサンディはブービートラップにて死亡した。つまり、焦りは禁物なのである。

 

テイラーは自分の信じる道に則り、バーンズを殺し正義漢として立ち回った。

 

多くの人はバーンズを殺すところまでは一緒だが、バーンズに歯向かったりはしないだろう。しかし、バーンズがエリアスを殺したのかもしれないという事実は、信頼する仲間には打ち明けるだろう。

 

ラストの戦闘シーンで、テイラーは逃げずに自分たちの戦力より多い敵に立ち向かったシーンはとてもかっこよかった。

 

本作は良作だといえる。

 

 

 

 

 

相当工藤新一に復讐したかったようである。そうでないと、嫌いな人物の顔に整形するという行動には出ないだろう。

 

復讐がいかに無意味であり、むしろ有害であることがわかる。過去の因縁は忘れて、第二の人生を生きた方がはるかに良い人生を歩めただろう。いつまでも過去にすがっていると、過去の住人になってしまう。

 

しかも、かなりのイケメンに整形できたのだから、その容姿を生かして新たな人生を歩めたという事実が非常に勿体ない。

 

トリックとしては素晴らしかったと思います。しかし、気づく人には気づくかもしれません。

 

 

 

M-1グランプリ2023の総評をしたいと思います。

 

審査員と同じ方式で、自分なりに点数と最終決戦投票を考えました。自分が思ったことも追記しておきます。

 

  1. 令和ロマン:91
  2. シシガシラ:87
  3. さや香:96
  4. カベポスター:88
  5. マユリカ:90
  6. ヤーレンズ:86
  7. 真空ジェシカ:97
  8. ダンビラムーチョ:90
  9. くらげ:84
  10. モグライダー:87
最終決戦投票:令和ロマン
 
自分の感情論は抜きにして点数をつけたつもりです。
審査員の点数と比較すると、博多大吉さんと点数が似ていると感じました。
 
令和ロマンは二本とも強いネタでした。最終決戦投票では、全て令和ロマンに票が集まると予測していましたが、全然違いました。
 
トップバッターで優勝はかなり凄いです。かなりレベルが高いことを表しているのではないでしょうか。
 
シシガシラはハゲネタにもう一個要素を乗せることができたら伸びる気がすると感じました。
 
さや香の一本目は、非常に面白かったですが、二本目でかなり失速しました。非常に勿体なかったと思います。
 
自分たちの好きなネタを選択してやりきったのだと感じました。キングオブコント2015のロッチを思い出します。
 
カベポスターはネタの途中で理解が追いつかないときがありました。
 
マユリカはかなり個性を出せたのではないかと感じました。不倫の告白方法がかなり面白かったです。
 
ヤーレンズは悪くなかったですが、テンポが早すぎて何を言っているのかわからないときがありました。そのおかげで、頭の理解が追いつかなくなってしまいました。
 
ボケの楢原は非常に個性的なウザいキャラをしており、バラエティ番組でも起用されるような気がします。
 
個人的には頭を使いながら見ることができる真空ジェシカが好みでした。
 
ダンビラムーチョは決勝戦の舞台であの歌ネタを選択しやり切る勇気にリスペクトしたいと思います。
 
くらげはアロハシャツを着ている人がするネタではないネタをチョイスしていたので、非常に違和感を感じました。個人的にはネタも面白くなかったと感じました。同じパターンを繰り返す漫才は、一回目がはまらないとそのままずっと滑ってしまいます。逆に一回ハマるとうなぎのぼりにネタが面白くなってきます。諸刃の剣だといえます。
 
モグライダーはM-1グランプリ2021でネタのパターンがわかってしまっているので驚きがありませんでした。そう考えると、何回もM-1グランプリの決勝に出場しているにも関わらず、インパクトを残し続けているさや香は化け物だといえます。
 
最終決戦では令和ロマンとヤーレンズが一本目のクオリティのまま二本目を終えたのに対し、さや香は最終決戦で失速してしまったのが非常に勿体ないと感じます。
 
令和ロマンは文句なしの優勝だったと思います。しかし、バラエティ番組に呼ばれるタイプの芸人かといわれると正直微妙です。
 
漫才を極めていってほしいと感じました。
 
今回のM-1グランプリも、かなり楽しんでみれました。今後もM-1グランプリを見ていきたいと思います。
 

 

テーマ:母親としての使命

 

Vol.1の派手な戦いとは違い、Vol.2ではかなり湿っぽい展開となった。

 

我が娘を殺し屋の世界から遠ざけたいという思いがあるためビルから逃げ出したというのが、一連の事件の真相である。

 

敵の殺し屋も意外に人情味があって良かった。その敵は女性の殺し屋なので、同性のキドーに共感でき、キドーを殺さずにしたのだろう。

 

主人公であるベアトリクス・キドーは、ビルが死んだ翌日泣いたがすぐ泣き止み、その後娘と一緒に笑い合うシーンがある。このシーンから女性は切り替えが早いと感じる。

 

しかしながら、ビルの気持ちも分からなくもない。いきなり自分のもとから逃げ出したら意味不明である。

 

中絶という方法も存在するが、キドーの頭の中にそんな考えはなかったようだ。女性がおもにいる場所は家であるため、同じ生活圏内で過ごしている娘が夫より思い入れの強いものになるのは理解できる。

 

父親がおもにいる場所は職場だからだ。しかし、父親も娘に対する愛情は間違いなくあるのである。

 

それは母親が示すようなわかりやすい愛情ではなく、陰ながら応援しているという類いの愛情である。だからこそ、ビルが死んだときは、かなり呆気なく感じた。

 

殺し屋の世界で生きている以上、キドーは「なぜ自分がビルに殺されかけられているか」はわかるはずである。わかるはずなのだが、Vol.1でそれを明かすとVol.2がいきないので伏せる形をとったのだろう。

 

 

 

ビルもキドーもお互いを愛し合っていたからこその愛憎が生まれたのである。深く愛していたからこそ、憎しむときは人一倍憎しみあう。

 

しかし、自分が憎しみを向けている相手を殺したのに、なぜかその相手がいなくなって人一倍泣く。

 

人間の感情はつくづく不合理にできている。

 

ユマ・サーマンをひたすら押し出して、かっこいいアクションを魅せるだけの映画だと思っていたが、そうではなかったようだ。

 

良い意味で期待を裏切ってくれた。

 

良作だった。クエンティン・タランティーノに感謝をする。

 

 

 

 

 

 

 

個人的にかなり好きな巻です。名シーンがたくさん登場する巻でもあります。

 

永井圭のセリフとして次のようなものがあります。

 

「余分な感情は状況を悪化させる 情にすがったって窮地は好転しない 本当は昔からわかってたさ 心に流されれば身を滅ぼす

 

過去の経験からそう結論づけています。元々合理的な性格でしたが、このシーンでより一層その性格に磨きをかけたシーンでもあります。

 

平沢と永井圭の会話シーンもかなりいいです。平沢はタイプとして永井圭と似ていると思います。


だからこそ、永井圭が実は寂しいという感情を持っていることに気づいたのです。永井圭は「自分の性格がこのままでいいのか」という疑念を抱いていました。


それに対し、平沢はこう言います。

 

「お前はそれでいい」

 

最高の賛辞です。このセリフは永井圭にとって救いだったでしょう。

 

その後、下村泉の過去エピソードへと移ります。彼氏にも裏切られ、義父にも裏切られます。


母親は最後の最後で泉への思いが再燃し義父を殺しました。

 

「母さん 今度は最後まで逃げない やり直してみせるから」

 

そのセリフとともに第二の人生を歩むことになります。


みなさんも苦労はしているでしょうが、下村泉ほど苦労している人間はなかなかいないのではないでしょうか。下村泉を見習って私も強く生きたいものです。

 

ラストフェーズでは、琴吹と海斗のシーンへと移ります。琴吹の過去を匂わすセリフが何箇所か出てくるのですが、結局琴吹の過去は明らかにされません。


琴吹は本巻が最後の登場となります。そういったところが妙にリアルです。


現実世界でもつらい過去を匂わす人はいますが、その過去を全て告白する人はなかなかいません。

 

琴吹はかなりポーカーフェイスであり、普通の人間なら怒る場面でも平静を保っています。感情のコントロールがかなりうまいと思います。


さらに、暴行してくる相手に対し煽るあたり、かなり根性が座っています。

 

海斗も損得では決して動かず、「こうしたい」という自分の思いに対し素直に行動を移しています。

 

そして、作中きっての名シーンがラストに登場します。

 

「もしもだ もしもこの先 永井 圭に何かあって この クソみたいな所から出たい時は 俺に言え」

 

「一度だけ この壁を超えさせてやる」

 

このセリフとともに、琴吹は羽の生えたIBMを出現させます。かっこよすぎます。


琴吹が羽の生えたIBMを保有している事実も素晴らしいです。

 

ただひたすらにかっこいい巻でした。