2-1:手かざしとは
今回は、私が行っている”手かざし”についての説明です。
以前、0-1:きっかけ で、書いたように、私の手かざしは、誰かから教わったり、トレーニングした結果ではなく、急に出来るようになったものです。
ですので、施術方法も自己流になります。
以下のやり方が、頭蓋骨、背骨、骨盤の調整に共通する、基本的な方法です。
施術前の準備として、私の場合、なぜだかわかりませんが、はだしに近い状態の方が、手のひらの感度が良くなりますので、たいてい靴を脱ぎ、靴下のまま床に立ち、施術します。
受け手の人は、靴を履いたままでも良いのですが、私と同じ床に足をつけていただかないと、手のひらの反応が、にぶくなります。
イスに座って受けるとき、床にべったり靴の裏をつけず、足を浮かせていると、手のひらの反応は、半分以下になってしまいますので、注意が必要です。
◆やり方
1.両手を広げ、受け手の体を、左右から挟むようにします。
2.近過ぎず、離れ過ぎない、手のひらが一番反応する距離、
だいたい15cmくらい体から離れた位置に、手を保ちます。
3.体をスキャンするように、ゆっくりと両手を、体に沿って上から下へ移動していきます。
4.すると、問題のある箇所で、手のひらが強く反応します。
5.その位置で、しばらく留め、反応が静まるまで、待ちます。
長くて1分くらいですが、それ以上の人もいます。
6.反応が静まり何も感じなくなったら、再び手を移動して、手が反応するところを探します。
7.それを繰り返し、どこも反応しなくなった後に確認すると、歪みが整った状態になっています。
◆受け手は何を感じるか
初回の施術で、全く何も感じないという人と、何かを感じる人の割合は、半分半分です。
何も感じなかった人も、3回目くらいから、何かを感じるようになるパターンが多いです。
一番多いのが、「すごく暖かく感じる」
その他は、皆さん「うまく表現できないが、何かを感じた」と、おっしゃいます。
共通するのは、「何かを感じたが、それは不快ではない」ということです。
◆私は何を感じているか
手のひらは、”V字”と同じで、反応が最大の時は、しびれを感じながら、強くゆっくりと脈打ちます。
頭の中では、もちろん、歪みがなくなるのを願ってはいますが、個別の部位をどう動かすか、というような事は、考えていません。
私の場合、大切なのは、念じるよりも、手の位置です。
手のひらに思いっきり集中し、強く反応する場所の中でも、最も強く反応する場所を、手の位置を微調整しながら、探ります。
位置が決まった瞬間から、私の前頭部の中心あたりも、ゆっくりと脈打ち始めます。
位置がピタリと決まると、最大の効果が出ます。
次回は、2-2:骨盤 です。
手かざしによる、骨盤調整について説明します。
1-3:骨のズレ
骨は、自然にズレてしまいますが、なかなか自然には戻ってくれません。
小さな痛みや違和感を、時々感じながらも、体がズレに慣れていってしまいます。
そして、ある時、大きな激しい痛みに驚かされます。
骨のズレは、内臓の不調の原因ともなります。
ズレがあったら、あらゆる手段を使って整えて、ズレがあるままで帰さないというのが、私のところの基本です。
以前の私は、骨のズレを整えるには、カウンターストレイン(注)以外考えられない。これほどすばらしい技術は、他にない。と思い、その技術ばかり使っていました。
(注)カウンターストレイン(適切なポーズを、90秒間保つことにより、自発的解放を促す技術)
今もその思いは変わりませんが、現在私がズレを整えるのに使う手段は、”V字”です。
・受け手が、うつぶせで、動かないままでも、ズレが整う
・1箇所の所要時間が、およそ60秒
などの理由から、かなりの時間短縮になり、一度の施術で、複数箇所の調整ができ、”ズレたまま帰さない”も、可能になっています。
◆施術方法
・基本的に、ズレている側に手を置きます。
1.横向きのV字を、ズレている場所に置く
2.一本指は、両手が最大に反応する場所を探し、そこに置く
3.脈動が収まるのを待ち、ズレの確認
これだけで、真っ直ぐになる場合も、多いです。
まだズレている場合は、縦にもV字をします。
これも同じように
1.縦向きのV字を、ズレている場所に置く
2.一本指は、両手が最大に反応する場所を探し、そこに置く
3.脈動が収まるのを待ち、ズレの確認
まだズレている場合は、
4.V字の向きを変え、上側で反応する場所に一本指を置き、静まったら確認
と、なります。
ほとんどの場合、V字でズレが整いますが、100%では、ありません。
その場合、カウンターストレインも使い調整しますが、複雑で難しいズレの場合は、V字の次に、上体を起こした状態で、体の前後をはさむように、手かざしをすることで、微調整が成功しています。
次回は、2-1:手かざしとは何か です。
1-2:首(硬すぎる首のコリに)
首は、専用のクッションを使い、うつぶせで施術します。
◆縦の流れ
1.人差し指と中指でV字を作り、首の付け根をはさむようにして、肩に手を置きます。
2.もう片方の手の指を、どれか一本立て、うなじの辺りを軽く押すように置きます。
3.一本指から、V字の間へ、何かエネルギーが流れるのをイメージします。
一本指を置くところは、前回書いたように、指先が強く反応する所なのですが、首の場合は、うなじ付近で、どこでも反応してしまいます。
ですので、乳様突起あたりから、それぞれの筋肉の先端、付着部を押すつもりで、軽く押していくと、脈動のようなものが静まった後、ぐにゃっと緩みます。
◆横の流れ
横方向のV字も、効果的です。
首の前後を、挟むように、軽く押します。
「ピンポン」と、ボタンを押すくらいの力で押します。
上から下へ、位置を移動していきます。
◆しつこい斜角筋
いろいろやっても、どうしても首のスジの硬さがとれない人がいます。
そのような場合は、少し遠くからのアプローチに、効果があります。
1.片手で作ったV字を、首を挟むように肩に置き、もう片方の手の一本指の角度を、斜角筋の角度と合わせるようにします。
2.背中の真ん中あたり、脇腹に近いあたりで、指が一番強く反応する場所を探ります。
3.そして、軽く一本指を置き、V字に向かってエネルギーが流れるのをイメージし、脈動が静まるまで、その位置を保ちます。
これで、緩みます。
V字の間が、驚くほど大きく脈打ち、静まった後、ぐにゃっと軟らかくなっています。
次回は、1-3:骨のズレ です。