あらい式整体院のブログ -83ページ目

2-2:骨盤(手かざしによる調整)

骨盤は、左右の腸骨がそれぞれ別に、

前に傾いたり、後ろに傾いたりして、歪むのがほとんどです。


手かざしでの調整の場合、

どのように歪んでいても、丸ごと調整しますので、便利です。


寝ている状態でも、施術できますが、

通常、立ったままで、施術します。



◆歪みのチェック


歪んでいるかどうかの確認は、簡単です。


1.鏡の前に立ちます。(鏡は腰の部分が映る大きさで充分)


2.足を揃えて、直立します。


3.腰骨の一番高い所に、左右の手を置きます。


骨盤・頭蓋骨の歪みと背骨のズレ                         ~ 非接触と弱い圧による調整の一例-手かざし-骨盤-高さ差

4.左右の高さに、差がないか確認。


5.骨盤の前面に、左右の手を置きます。


骨盤・頭蓋骨の歪みと背骨のズレ                         ~ 非接触と弱い圧による調整の一例-手かざし-骨盤-前後差

6.上から腰を見おろして、左右の前後差(ねじれ具合)も確認。



◆手かざしによる調整


1.軽く足を開いて、両足に均等に体重をかけ、

  楽な姿勢で、立ってもらいます。


2.両手は、軽く腕組みをするようにして、

  腰まわりから、手を移動してもらいます。


3.私が、受け手の人の腰の

  左右をはさむように、手をかざします。


骨盤・頭蓋骨の歪みと背骨のズレ                         ~ 非接触と弱い圧による調整の一例-手かざし-骨盤
4.スキャンして、手が反応する所で留め、

  反応しなくなったら、次へを繰り返します。


5.ほとんどの場合、1分以内で終わります。


6.最初と同じように、位置をチェックし、

  歪みが整ったのを確認して、終了。



これで、骨盤左右の、上下差、前後差が消え、

歪みがなくなっています。


そして、立ったままだと確認しずらいですが、

脚の長さの左右差も、なくなります。


受け手の人は、

何も感じないという人が、半分ですが、


残り半分の人は、

腰が揺れ動き始めたり、

「どちらかに引っ張られる感じがした」

「動いてる感じがわかった」

などと、おっしゃる方が多いです。


次回は、2-3:頭蓋骨(手かざしによる調整) です。

2-1:手かざしとは

今回は、私が行っている”手かざし”についての説明です。


以前、0-1:きっかけ で、書いたように、私の手かざしは、誰かから教わったり、トレーニングした結果ではなく、急に出来るようになったものです。


ですので、施術方法も自己流になります。


以下のやり方が、頭蓋骨、背骨、骨盤の調整に共通する、基本的な方法です。


施術前の準備として、私の場合、なぜだかわかりませんが、はだしに近い状態の方が、手のひらの感度が良くなりますので、たいてい靴を脱ぎ、靴下のまま床に立ち、施術します。


受け手の人は、靴を履いたままでも良いのですが、私と同じ床に足をつけていただかないと、手のひらの反応が、にぶくなります。


イスに座って受けるとき、床にべったり靴の裏をつけず、足を浮かせていると、手のひらの反応は、半分以下になってしまいますので、注意が必要です。



◆やり方


1.両手を広げ、受け手の体を、左右から挟むようにします。


2.近過ぎず、離れ過ぎない、手のひらが一番反応する距離、

  だいたい15cmくらい体から離れた位置に、手を保ちます。


3.体をスキャンするように、ゆっくりと両手を、体に沿って上から下へ移動していきます。


4.すると、問題のある箇所で、手のひらが強く反応します。


5.その位置で、しばらく留め、反応が静まるまで、待ちます。

  長くて1分くらいですが、それ以上の人もいます。


6.反応が静まり何も感じなくなったら、再び手を移動して、手が反応するところを探します。


7.それを繰り返し、どこも反応しなくなった後に確認すると、歪みが整った状態になっています。



◆受け手は何を感じるか


初回の施術で、全く何も感じないという人と、何かを感じる人の割合は、半分半分です。


何も感じなかった人も、3回目くらいから、何かを感じるようになるパターンが多いです。


一番多いのが、「すごく暖かく感じる」


その他は、皆さん「うまく表現できないが、何かを感じた」と、おっしゃいます。


共通するのは、「何かを感じたが、それは不快ではない」ということです。



◆私は何を感じているか


手のひらは、”V字”と同じで、反応が最大の時は、しびれを感じながら、強くゆっくりと脈打ちます。


頭の中では、もちろん、歪みがなくなるのを願ってはいますが、個別の部位をどう動かすか、というような事は、考えていません。


私の場合、大切なのは、念じるよりも、手の位置です。


手のひらに思いっきり集中し、強く反応する場所の中でも、最も強く反応する場所を、手の位置を微調整しながら、探ります。


位置が決まった瞬間から、私の前頭部の中心あたりも、ゆっくりと脈打ち始めます。


位置がピタリと決まると、最大の効果が出ます。



次回は、2-2:骨盤 です。


手かざしによる、骨盤調整について説明します。

1-3:骨のズレ

骨は、自然にズレてしまいますが、なかなか自然には戻ってくれません。


小さな痛みや違和感を、時々感じながらも、体がズレに慣れていってしまいます。


そして、ある時、大きな激しい痛みに驚かされます。


骨のズレは、内臓の不調の原因ともなります。


ズレがあったら、あらゆる手段を使って整えて、ズレがあるままで帰さないというのが、私のところの基本です。


以前の私は、骨のズレを整えるには、カウンターストレイン(注)以外考えられない。これほどすばらしい技術は、他にない。と思い、その技術ばかり使っていました。


(注)カウンターストレイン(適切なポーズを、90秒間保つことにより、自発的解放を促す技術)


今もその思いは変わりませんが、現在私がズレを整えるのに使う手段は、”V字”です。


・受け手が、うつぶせで、動かないままでも、ズレが整う

・1箇所の所要時間が、およそ60秒


などの理由から、かなりの時間短縮になり、一度の施術で、複数箇所の調整ができ、”ズレたまま帰さない”も、可能になっています。

◆施術方法


・基本的に、ズレている側に手を置きます。

骨盤・頭蓋骨の歪みと背骨のズレ                         ~ 非接触と弱い圧による調整の一例-V字-骨ズレ-横


1.横向きのV字を、ズレている場所に置く


2.一本指は、両手が最大に反応する場所を探し、そこに置く


3.脈動が収まるのを待ち、ズレの確認


これだけで、真っ直ぐになる場合も、多いです。


まだズレている場合は、縦にもV字をします。



骨盤・頭蓋骨の歪みと背骨のズレ                         ~ 非接触と弱い圧による調整の一例-V字-骨ズレ-縦


これも同じように


1.縦向きのV字を、ズレている場所に置く


2.一本指は、両手が最大に反応する場所を探し、そこに置く


3.脈動が収まるのを待ち、ズレの確認


まだズレている場合は、


4.V字の向きを変え、上側で反応する場所に一本指を置き、静まったら確認


と、なります。



ほとんどの場合、V字でズレが整いますが、100%では、ありません。

その場合、カウンターストレインも使い調整しますが、複雑で難しいズレの場合は、V字の次に、上体を起こした状態で、体の前後をはさむように、手かざしをすることで、微調整が成功しています。


次回は、2-1:手かざしとは何か です。