1-3:骨のズレ
骨は、自然にズレてしまいますが、なかなか自然には戻ってくれません。
小さな痛みや違和感を、時々感じながらも、体がズレに慣れていってしまいます。
そして、ある時、大きな激しい痛みに驚かされます。
骨のズレは、内臓の不調の原因ともなります。
ズレがあったら、あらゆる手段を使って整えて、ズレがあるままで帰さないというのが、私のところの基本です。
以前の私は、骨のズレを整えるには、カウンターストレイン(注)以外考えられない。これほどすばらしい技術は、他にない。と思い、その技術ばかり使っていました。
(注)カウンターストレイン(適切なポーズを、90秒間保つことにより、自発的解放を促す技術)
今もその思いは変わりませんが、現在私がズレを整えるのに使う手段は、”V字”です。
・受け手が、うつぶせで、動かないままでも、ズレが整う
・1箇所の所要時間が、およそ60秒
などの理由から、かなりの時間短縮になり、一度の施術で、複数箇所の調整ができ、”ズレたまま帰さない”も、可能になっています。
◆施術方法
・基本的に、ズレている側に手を置きます。
1.横向きのV字を、ズレている場所に置く
2.一本指は、両手が最大に反応する場所を探し、そこに置く
3.脈動が収まるのを待ち、ズレの確認
これだけで、真っ直ぐになる場合も、多いです。
まだズレている場合は、縦にもV字をします。
これも同じように
1.縦向きのV字を、ズレている場所に置く
2.一本指は、両手が最大に反応する場所を探し、そこに置く
3.脈動が収まるのを待ち、ズレの確認
まだズレている場合は、
4.V字の向きを変え、上側で反応する場所に一本指を置き、静まったら確認
と、なります。
ほとんどの場合、V字でズレが整いますが、100%では、ありません。
その場合、カウンターストレインも使い調整しますが、複雑で難しいズレの場合は、V字の次に、上体を起こした状態で、体の前後をはさむように、手かざしをすることで、微調整が成功しています。
次回は、2-1:手かざしとは何か です。