Rakuenありす ~自然農園/農薬・化学肥料不使用

Rakuenありす ~自然農園/農薬・化学肥料不使用

孵卵器で孵ったペキンバンタムとポーリッシュの雛ダンテ。
生まれて初めて育児ノイローゼを体験したヒヨコ育て。
ダンテの娘アビーは神経質で、
乱暴者で大食いいたずら坊主の南部かしわ鶏。
棲息生物の方が運営者より強い「Rakuen」日誌です。


鍼灸師
トウリーダー
クリスタルヒーラー
ライター

完全予約制:
鍼灸施術        3,000円より
クリスタルヒーリング  3,000円より
トウリーディング 90分 8,000円

ありす鍼灸治療院/朱鷺(しゅろ)
連絡先 shuro.fate@gmail.com 

2024年7月20日

 

7月のRakuen便り

 

 というか、7月に入ってから雨が何度か降って、しかし、Rakuen作業は出来ず…でいる内に、Rakuenはジャングルになったのであった~っ!

 謎の植物は生えて大きくなってるし、ダンテたちの運動場もジャングルだし、畝には草がびょんびょん生い茂っているし…。

 今日、ようやく少し除草して、きゅうりや茄子、オクラ、ツルムラサキなどを収穫してみた。

 鶏の卵産み場(?)の掃除と巣材の追加をずっとやりたかったのだが、今日、ブロックの囲いの中に置いていた箱を取り出して、箱があった場所にブロックを置き、上に板を置いて卵産み場を設置。(上に止まり木があるので、箱の上に糞がたまって段ボールが死んでいた)。巣材(枯草)がまだないのでもみ殻を敷き詰めた。

 クロムたちの方の巣にももみ殻を敷き詰めて、壁際の隙間に産んで取り出しにくかったので、その隙間は塞いだ。

 ところで、北上川の東側には果樹園が多く、産直も多いのだが、そこの葡萄の圃場にて。

 子鹿が現れて、作業している間中、近くにいて、挙句の果てにはヒトの姿の見える場所でくつろいだり…ということがあった。昨日は、野兎も圃場を駆け回っていた。

 害獣被害は実は甚大で、電柵やタヌキの悲鳴の音声をエンドレスで流す…とか、いろいろやっているようなのだけど、昨年は熊の被害が最大級だった。葡萄の木によじ登って、葡萄棚の上に座って葡萄の房を下から掬い取って食べる…ということをやらかしてくれたそうだ。

 実は、鹿もかなりのことをやってくれる。葡萄の枝を引っ張って食べたり、植えた若木を食べて殺してしまったり。

 それでも、子鹿は見ていると可愛い。呼びかけるときょとんとこちらを見ている。親離れしたばかりくらいの子どもだった。

 今月後半はとにかく草を刈り倒して、あちこちに植えたジャガイモ(ジャガイモの芽を調整して引っこ抜いたものを適当にあちこちに植えていたら、それにもジャガイモが実っているようだ)を掘って、ウリ類に追肥とかして…ってことになるだろか。

 そういえば、ジャガイモは、普通に畝に植えた分は13日に掘った。もみ殻燻炭が効いたのか、ネズミ被害はあんまりなかった。

 

今年のお稲荷様のお祭りの料理。

稲荷寿司、散らし寿司、キュウリの酢の物、茄子の揚げ浸し、マンボウとワカメの酢味噌和え。

卵が11個回収された日。

畝の豆の蔓のために紐を張った。

Rakuenのお花たちと生き物たち♡

ブラックベリー(?)

初めて栗の実がなったよ♪

玄関の置物=^_^=

 

2024年7月7日

 

雨だよ♪

 

 ようやく梅雨らしい梅雨に入って、Rakuenは生き返ったよ。

 今年は6月にマトモな雨が降らなかったせいで、普通なら順調に生育する筈の植物が軒並みやられた。死滅したものもあるし、芽が出なかったものある、そして、成長が止まっていたものも。

 数日前からなんとか梅雨入りして、少しずつ皆生き返って来た。

 鶏は、相変わらず、誰かしらは卵をあっためたいようだが、今回はもう雛は増やさない。クロムグループに一羽くらい増やそうかと思ったが、ラスティが頑張ってあっためている卵は今回は無精卵だったし、いつの間にか追加された卵も未だに孵らない。これも無精卵の可能性があるが、まだよく分からない。

 ダンテグループの方は、シロちゃんが卵をあっためたい気分になっているらしく、そこに時々さっちゃんも紛れ込んでいる。

 卵をあっためるさっちゃんをあっためるシロちゃん。みたいな図式。さっちゃんがそもそもシロちゃんの雛程度の大きさなんだわ。

 昨年(?)買って植えた謎の植物が花を咲かせ、雨が降った途端、野菜も実りだした。ダリアも未だ元気で、ネムの木は今年はまだ花を咲かせないけど、だいぶ大きくなってきた。ひまわりも雨でぐんと大きくなり、蕾を付けた。

 今日は、甜瓜なのかメロンなのかよく分からない苗を畝に植えてみたし、傘を差しながら蚊に襲われつつ草を抜いたりしてみた。

 雨が降ると植物が嬉しいので、朱鷺(shuro)も嬉しい。

 そして昨日は帰省してきた家族のために、知人からいただいたタケノコを使って、タケノコご飯と筑前煮もどき、それから、共同運営者がうっかり掘ってしまったシャドウクイーン…だったかな? ムラサキのジャガイモを使ってポテトサラダを作り。共同運営者が新ジャガを使って味噌汁を作ってくれた。

 

2024年6月25日

 

雨が降らない

 

 北東北には今年ほんとうに雨が降らない。

 冬の積雪もほぼなかった。大地は深刻な水不足です。地下水もだいぶヤバいらしいです。

 6月に入ってから数えるくらいしか雨が降らず、降ってもすぐに止むので大地の表面にしか水が浸透しない。土が固すぎて草も抜けない。

 友人からバジルの苗をいただいたので、畝に植えてみたが、ネギとトマトの畝以外の場所に植えたバジルは一瞬で虫が寄って来て葉を食いつくしてしまう。

 ムカつく。

 茶色の小さな甲虫だ。見つけ次第つぶしているが、いくらでも湧いてくる。

 産直で買って来たハバネロと唐辛子の苗も植えた。

 つるありインゲンやパンダ豆も大きくなって支柱に這い上がり、元気に育ってきたことは嬉しい。可愛い。昨年なんとなく採っていたモロヘイヤの種は、適当に蒔いてみたら芽が出て来たので畝に植えてみた。

 球根を網で囲ったダリアが花を咲かせ、堆肥場のコスモスも咲いている。

 ラズベリーが収穫できるほど実り、鶏に与えると喜んで食べている。とはいえ、鶏にあげるために収穫しつつ先に美味しそうな実は朱鷺(shuro)の口に入っている。

 

二十日大根。なんだか、グラデーション♪

 

 

2024年6月14日

 

鮮魚シタボ、ポルコ・ロッソ ~大船渡

 

 朝、出かける前にトマト苗といただいたバジルの小さい苗を畝に植えた。昨年、直線で作った畝は、一本はジャガイモ、一本はサツマイモとポップコーン、一本は黒千石大豆、ネギ、二十日大根が賑やかに植えられており、そこに更にトマト苗を植えた。そして、トマトの両脇にはメロンを植える予定。…ここだけ満員御礼状態だ。なんだかな…。

 数日前に夜風に当たって、風邪をひいたかも…と言っていた共同運営者は、昨日は丸一日寝込み、結局今日も起き上がれず。

 今日は首都圏在住の幼なじみが帰省してくるので、鮮魚シタボさんへ一緒に行く予定でいた。それを先方さんにも電話連絡してもらっていたので、もう行くしかなく、風邪療養中の共同運営者は置いていくことにした。

 前回は発泡スチロールをもらってそれに詰めてきたのだが、今回はクーラーボックスをしっかり準備した。

 店に着いてまず目に入ったには回転している何か。

 後で、それはアナゴと判明。

 刻みメカブやむきホタテ、サンマのつみれ、マスの切り身など、冷凍されたものをたくさん選んでいると、幼なじみがマンボウを見つけた。奥さんがそれについていろいろ説明を始めると、ご主人がマンボウの切り身を出してきてくれて、塩コショウや酢味噌で味見をさせてくれた。それから、ご主人がその場でさばいてくれたヒラメの刺身や、アジの刺身、更にネギと味噌を加えてたたきにしたものなどをその場でいただいてきた。

 新鮮な海産物はほんとうに美味しかった。

 買い物を終えて、いろいろお話をしていただいて、その後は恒例の神社参拝。日本最大最古の椿の木を見て、ランチを予定していたイタリアン・レストランへ。

 車を店先に停めていたので店に戻ったとき、回転しているアナゴが3段になり、そして、何やら落ちているのを発見。お店の中を覗いてみると、奥さんが電話中でご主人の姿は見えない。

「あの…」と落ちているアナゴを指さして困っていると、やがて電話を終えて奥さんが顔を出したので、

「一枚落ちてますよ」

 という落ちがあった。更に帰宅してからちょっとした事件(?)も。

 まずはランチ。

 外観は自宅兼店舗という感じの庶民的な感じですごく落ち着いていて、内装もなんということはなくても、どこかほっとするような素敵な空間だった。それが「ああ、シェフのお人柄だ!」と後で分かった。

 ポルコ・ロッソ。「紅の豚」。

 小学生の息子さんからの父の日の絵がほほえましく飾られているところもすごく良かった。

 たくさんのこだわりの食材を使った素敵なコース料理で、ひとつひとつ丁寧にご紹介してくださり、丁寧に食器を下げに来てくださり、そして、最後は扉の外に出て駐車場を出るまで見送ってくださった。

 朱鷺(shuro)たち4人が店に入ってから、更に二組の二人連れの方々がいらっしゃり、静かに皆さん食事を楽しんでいるどことなく厳かな空間だった。

 実は、前回のカフェが外れだったので、大船渡の思い出が優しい綺麗なものに上書きされて嬉しい。

 デザートのコーヒーがエスプレッソ豆を使った苦めのもので、甘いカタラーナにとてもよく合っていた。苦いコーヒーの好きな共同運営者が喜ぶ店だ。

 メインの生うにのクリームパスタのウニも、絶品だった。こんなに甘いウニは初めてだと言ったら、仕入れ先のおばあちゃんが、丁寧に海水を取り除いてくれるから、塩辛さがなく、甘みが引き立つのだとおっしゃっていた。

 地元のこだわりの食材をたくさん使っていて、何もかも丁寧に、楽しくお仕事されていて、とても気持ちの良い時間を過ごさせていただいた。

 そして、帰りはいくつか道の駅に寄って、ハバネロの苗を買ったり、みそソフトクリームを食べたりしてきた。

 帰宅して、サービスでもらってきたヒラメの刺身を食べようとしたら、アニサキスを発見。更に他の寄生虫も…。あれまぁ。

 ということで、ヒラメの刺身は塩コショウと小麦粉をまぶしてムニエルになったのであった。

 

 

2024年6月12日

 

クレマチス、マロウ、きゅうり網、猫

 

 クレマチス3種類が見事に咲いてくれた。

 左側の一番最初に咲いたムラサキの子と、中央の赤い子は花工房らら倶楽部からけっこうなお値段で連れ帰って来た子たち。右側のムラサキの子は、サンデーで安くなっていた子。

 皆、元気で夏を迎えてくれて嬉しい。

 ダンテやきーちゃんが網を飛び越えて畝を荒らして困るので、数日、ハウスから出していなかった。というか、扉を狭く開けて、さっちゃん、ナミちゃん、その子ども達だけが通れるようにしていたのだが、鶏たちもストレスがたまって、ハウス内をいたずらするので困っていた。

 そんなとき、花の友人が隣家との境に使いたいと頼んで買ってもらった網が、網目が大きすぎて使えないので、ときゅうり用の網をいただいた。

 それで、早速それを金網の上から内側に向けて張ってみた。

 これで良いかとホッとしていたのだが、鶏たちもいろいろ考えるらしく、網の手前から飛び越えるのか、網とネットの隙間から飛び出るのか、ダンテだけではなく、きーちゃんやダッキーが外に出ているのを見つけた。ダンテはぶん投げ返すだけだが、きーちゃんとダッキーには怒り狂って、捕まえて足に1mくらいの紐を結んで2日くらい放っておいた。

 今日の午後、安い鳥よけネットをホームセンターで買って来て、更にきゅうりネットの上に張った。

 気温30度の炎天下での作業。

 畝側だけでなく、ダンテが家の方にも来ないように出入口付近にもネットを軽く張ったのだが、杭を立てるところから始まり、安いので細くて薄くて破れそうになるわもつれるわで大変なネットを何度も同じ場所を往復しながら設置していたら、次第に「こ…これは、今すぐ水を飲まないと絶対ヤバい!」という状態になってきた。

 しかし、家に入って休むなら、出来ればしっかり休みたい。と、ヤバい、ヤバいぞ~っ! とドキドキしながら、「うぅぅぅぅっ! もうヤダ~っ、と叫びながらもとりあえずのところまで終わらせた。 

 死ぬかと思った~。

 今日は猫たちは玄関の置物になってみたり、地面に落っこちてみたりと暑さを満喫しておった。

 そして、花盛りのマロウ。

 ミツバチが真っ白い花粉まみれになって蜜を集めていた。感動的に可愛い。

 栗の木に初めて花が咲いて、さすが桃栗三年柿八年…と心で思う。栗の実生たちは3年目くらいだったと思う。

 ジャガイモの畝は調べるといつもネズミ穴が空いているので、その都度もみ殻燻炭を埋め込んできたが、もみ殻燻炭を遂に使い切ってしまった。

 Rakuenは花を見たり、樹木の成長を見たりして歩き回っているときが一番幸せだ。

 

2024年6月3日

 

花と猫

 

 ここ数日、時々だが雨が降ってくれたおかげで少しはいろいろ芽が出てきたり、花たちが元気になったりしている。

 マロウはもしかして宿根草なのかな。嬉しい。昨年植えっぱなしの子たちが今花盛り。

 道路から入る小路も花の小路になってきた。ききょうやワイルドストロベリーなど(?)が、彩っている。

 クレマチスと葡萄の実生が仲良く伸びて、ムラサキの子が咲き、葡萄もいつか実がなるのかな、といろいろワクワクしている。

 ノイバラちゃんは今年はものすごい花盛りで、剪定…というより、道にはみ出した枝を切って挿し木したのだが、そのとき、ほんとうに良いバラの香りに包まれて幸せでございました。ノイバラちゃんって香りが良いんだね。(花の)友人が、ノイバラに接ぎ木すると高いバラも綺麗に咲くよ、と教えてくれたので、いつか彼女の家から剪定した枝をもらって接ぎ木も試してみようかと考えている。ノイバラの株がだいぶ増えたし。

 ジギタリスもウツギも今年は花をたくさん咲かせてくれた。矢車草は何度友人宅から株ごといただいてきても翌年には消えてしまうので、もう諦めた。今年も一種類だけが細々と咲いている。

 あと、名前を知らない…というより、教えてもらったけど忘れた花たちが可憐に咲き誇り、そろそろ最盛期を終えるところかな。

 そして、マノは喧嘩して負った怪我がなかなか治らない。

 昨日、時雨に絆創膏を貼られていたが、普通、猫って嫌がって取るだろうに、今日もそのままだったので、生々しい傷の部分にもぐさを置いて絆創膏を貼りなおした。治らないのって、あまりにマノが舐めるからだったのではないか疑惑。

 ハルくんはいつも品よく美しく、チビは外にいるといつも同じ格好。

 ダンテやかしわ(きーちゃん)が何度も網の外に出て畝を荒らすので、最近はハウスの扉を、大きな鶏は通れない程度に開けて、さっちゃん、ナミちゃん、その子ども達だけが外に出られるような状況が続いております。クロムグループに至っては、面倒だともう放っておかれ、余裕があるときは、クロムだけ残して他の雌だけ外で遊ばせるということをたまにやっております。現在、ラスティは抱卵中(かしわの卵)。

 あと、昨日、共同運営者が近所の方から鉢植え植物をいただいてきて、新しい仲間が増えました。マリーゴールド以外は名前が分からない…。

 

2024年5月24日

 

もみ殻燻炭作成

 

 昨日、近所の方からもみ殻をいただき、昨日の正午頃からもみ殻燻炭作成中。

 最初は二袋で始めたが、その後は一袋ずつの追加。出来た都度取り出して現在3回目。

 もみ殻燻炭は、火を点けるのも消すのも大変、だと友人が言っていた。確かに点けるのには苦労した。炭をコンロであぶって更にもみ殻の中央に穴を掘って、炭は結局赤くなる前にコンロから下ろしちゃったので、杉の葉を置いてそれに火を点けて上に炭を置いてみた。

 なんとかかんとか火を点けて前回みたいに新聞紙を丸めて煙突を作って、一晩。今朝見ると大分良い感じに黒くなっていたが、中を掘ってみるとすでに灰(ウェルダン)になっている部分もあり、慌てて一輪車に取り出して冷ましてみた。

 最初の燻炭は、ジャガイモとサツマイモを植えた畝にネズミ避けとして使った。

 2回目のものは、一輪車に置いていたらそこで更に燃えていたので、水をかけて冷まし、畝のあちこちと、プラムの苗木周囲に穴を掘ってネズミ避けをした。

 マノは最近外で喧嘩して怪我をしてくる。二日くらい戻ってこなかったりもする。イエネコ育ちの弱い子のくせに雌を追っかけて道路を渡って遠くまで行っているようだ。

 チビは今日、Rakuenのネズミ穴に顔を突っ込んで威嚇していた。

 がんばれ、チビちゃん!

 

 Rakuenでは、今、少しずつ花が咲いている。ジギタリスやマロウ、亜麻などが花盛り。

 ワイルドストロベリーも一つの畝を占領して一斉に実がなっている。食べながら収穫して、鶏さんにあげている。ジャムとか作れば良いのかも知れないが、なかなか手が回らん。

 ワイルドストロベリーは際限なく増えるので、あちこちに移植して、際限なく増やしている。

 

 ポップコーンの芽が出たよ♪

 

2024年5月19日

 

鶏騒動

 

 ここ数日、朱鷺(shuro)ことRakuen運営者は凹んでいる。

 雨が降るからと、先週の日曜日の夕方から扉を閉めっぱなしだったお稲荷さんがお怒りになっているのかも知れないと今朝は1週間ぶりに扉を開けてご挨拶をした。

 さて。

 まず、ダンテ。ダンテにとってヒトはママだ。至上の存在だ。ママが外(畝の辺り)をウロウロしていると、いつまでもいつまでもいつまでもジッと見ている。だいぶ遠くで新たな畝を作って姿が見えなくなると、網を飛び越えて外に出て畝崩しを始めたり、もう一人のママが生ごみを捨てに堆肥場に現れるのを待って大騒ぎをしたりする。

「ママが! ママが来たのに、ダンテを無視してまた行っちゃった!」

「ママがいるのにダンテを無視する!」

 と怒る理由はいくらでもある。

 そのダンテにとっての「ママ」だが。「ママ」は鶏雄にとっては交尾対象第一位であることは、ダンテのみならずジェーンがしつこくナミちゃんに交尾しようとしていた事例で判明している。

 その、交尾対象だが。

 ダンテにとっては、ヒトの足とか手とか…なんだろうか。

 ヒトに育てられた鶏の頭の中ってどうなっているのだろう。動物と話が出来るハイジに聞いてみたいものである。そういえば、彼女には、ハルくんについてもいろいろ聞きたいがことがある。霊障で一番反応があったのはハルくんだったから。

 ということは置いといて。

 足。足が一番手っ取り早いんだろうな。抱っこされると「スン」と大人しくなってしまうので、「ママ」が近くをウロウロしたり、近くにしゃがんで作業したりしていると、足に向かって羽をすりおろし(?)ながらシャシャシャシャシャとやって来る。そして、背中をつんつん突いてくる。

 という日常なのだが、ダンテにとって「ママ」の足は「ママ」そのものなのか、靴が変わると怒るのだ。特に長靴が変わるとそれは攻撃対象に変化してしまう。

 ダンテと遊んで蹴爪で切り裂かれた長靴をしばらく使っていたが、さすがに限界を迎えて先日長靴を変えた。すると、ダンテにとってそれは敵になってしまったようだ。その長靴を履いて近づくと(というか、単に餌をやりに行っただけ)それに向かって本気の攻撃がやって来る。長靴ってゴムだから、蹴爪であっという間に切り裂かれるような代物だ。そのときの長靴は新しいものではなかったのだが、これが新品にやられたら困ってしまう。

 何度首根っこを捕まえても下ろすとすぐに襲ってくるので、一度俺もキレてダンテを捕まえて地面に「べん!」と投げた。するとだいぶ(?)痛かったのか驚いたのか、それ以降、その日はまったく「ママ」に近づいてすらこなくなった。

 なんだか、寂しくなって朱鷺(shuro)はちょっと凹んだ。

 しかし、翌日にはもとに戻っていたのだが。

 そして、相変わらず今朝も長靴に向かって本気の攻撃がやって来て、戦いは続いている…。

 

 それから、クロムグループについて。

 除草剤にイライラして、最近はあまり外に出さなかったのだが、昨日は朱鷺(shuro)が作業する間だけと思って外に出してみた。そして、夕方近くなってふと道を見たとき、クロム、天ちゃん、メルハが隣家のまさに除草剤地帯に入っているのが目に入った。タム子とギンちゃんは家の畑で土浴びをしており、ラスティは何もない巣をあっためている。

(そういえば、メルハが抱卵を諦めてから、ラスティだけが頑張っていたが、他の子たちは別の巣に卵を産んでいるようだったので、ラスティのお腹の下を確認しない日が3日ほどあった。そのとき、卵が一個抱かれていたらしい。3日くらいなら良いや、と回収してきたのだが、実は3日ではなかったかも知れないし、もしかして3日で既に…ということだったのかも知れないが、共同運営者がホットケーキを作ろうとしてその卵を割ったら、すでに心臓が出来ていたらしい。発生学としては、心臓から先に出来るから、それは自然の摂理?ではあるが、ちょっと恐ろしい…)

 で、せっかく出してやればこれか! と、俺はだいぶ頭に血が上った。暑くて身体が疲れていたことでイライラが倍増していたことも否めない。

 こら~っ、と追い散らそうとしたら、何を思ったのかクロムがまっすぐに奥に向かってすごいスピードで走って逃げる。だから、雌2羽も雄の後に従ってまっすぐに走る。普通、鶏ってすぐに横にずれて逃げるのに、怒られてばっかりいるせいか、クロムは脱兎の勢いでまっすぐ奥へ行ってしまった。

 そして、自分はバタバタと飛んでさらに奥へ去り、雌2羽はそのときになって散会した。そして、伐採した木が積みあがっている中に入り込んでしまった。最初は多少追いかけてみたが、足場が悪すぎて諦めた。家の向いだし、現在、そこは無人なので隣家のニンゲンに迷惑は掛からないだろうと、放っておいた。

 その後、見に行ってみると積みあがった木の上にクロムとメルハがいたのだが、クロムは飛んでどっかに逃げ、メルハも姿が見えなくなったりするので、勝手に帰ってくるのを待った方が良いと思った。

 で、帰って来たのはクロムとメルハ。

 昨日は、天ちゃんは帰宅せず。

 そのときは、明日になれば戻ってくるだろうと安易に考えていた。夕方、猫に追いかけられた雛が、翌朝の餌の時間にどこからともなく現れたことがあったので。

 しかし、今朝になって餌を与えに行っても、伐採林の辺りに行ってみても、もう天ちゃんの姿はなかった。肉食獣にやられたのなら羽が散らばっているかも知れないと、中に入ってみたが、それらしい羽は見当たらなかった。しかし、その場で解体せずに、殺して連れ去れば羽は散らばらない。もう、狐に食われたんだろうと諦めた。

 諦めた筈なのに、やっぱり心は重い。

 昨日、外に出さなきゃ良かったと強く思った。

 相手が動物だろうと、植物だろうと、鉱物だろうと…相手がこうすれば嬉しいだろう、喜ぶだろう、幸せだろうと思って何かすることって実は単なるこっちのエゴであり自己満足だ。相手の幸せからフィードバックが欲しいだけだ。

 死んでしまうくらいなら、外に出す必要なんてなかったんだ。

 

 精神疲労で思わず昼寝しちゃって、天ちゃんがいなくなってしまった…という状況を写真に収めようと思って鶏小屋へ行った。

 すると、天ちゃんが帰って来ていた。

 うおおおおおおおぅっ、天ちゃん~っ♪

 と心で叫んだが、最近、怒ってばかりだったから、天ちゃんは怯えている。扉の前で中に入りたそうなのに、近づくと逃げる。扉を開けて中の鶏が出ないようにしていたのだが、天ちゃんを入れようとしているウチにクロムが外に出て、天ちゃんは入れ違いに中に戻った。近づくと元凶クロムは逃げるので、面倒くさくなってそのまま扉を閉めて現在に至る。暗くなって本気で中に入りたくなったら、バカなクロムも入れられるかも知れない。

 

 久々に登場のチビちゃんとレフ子。 

 

最近やったことといえば、ラズベリーの囲いを作ったり、網で囲っていた木の網を取り除いて水仙を植えたり、ジャガイモ畝の周囲にも水仙を植えたり…

 

2024年5月15日

 

Rakuen便り

 

 昨年はハウス内でポット育苗をやってみたけど、あんまりうまくいかなかったので、今年はちょっとやる気を失い、今月に入ってからようやくポット育苗を開始。(ウリ類、オクラ、シソ等。)それも、外で。(夜間は上にガラスを被せている。)

 ハウス内は結局、鶏共に占領されて荒らされまくって、更に死ぬほど埃を被るので、植木鉢すら悲惨な状態になる。しかも、鶏が入れないようにどんどん塞いでいったお陰で、ヒトも自由に出入りできない空間でしか作業出来ないため、もう面倒くさい。そして、ハウス内に植えていた榊はかしわ達にすべて葉をむしられるという惨状も追記しておく。

 ほんとうは、網を敷いていない一部の場所に、柑橘系を植えたかったのだが、かしわ鶏がいる限りそれは無理だという判定結果のお墨付きをいただいた。レモンにしろ和製グレープフルーツにしろ柚子にしろ、よほど大きな木に成長してからでないと無理だろう。

 先日…12日(日)、翌日が雨予報だったので、ポップコーンを蒔いた。畝に直播き。畝は数日前から少しずつ準備して(地面を掘り起こして施肥をし、上に土を盛る)、いくつか作っておいた。とはいえ、畝というより、単にポップコーンを蒔くスペースを作っただけ。ポップコーンの芽が出たら間につるありの豆類を蒔いて、支柱代わりになっていただこうかと思っている。ちょっと思い立つのも動き始めたのも遅かったかも知れん。

 しかし、今年は、まだ周辺の田植えも進んでいない。例年ではGW~明け翌週辺りが田植えのピークなのに、今年は積雪がなかったための水不足が原因なのか、夜温が低い(未だに10度未満まで落ちることがある)ためなのか。

 稲作が遅れているので、野菜もちょっと遅くても良いかなぁ、とか勝手に思っている。

 今年はプラスチック容器に田んぼを作ってみようとしたが、これも失敗した感が否めない。なんてもんじゃなくて、大失敗だよ。ちゃんと調べてからやれば良いのに、無農薬栽培の米を無駄にしてしまった。悔しい…。

 ポップコーンも鶏の飼料のため。米も鶏用。今は市販の配合飼料を与えているのだが、月に1万円近くかかっている。卵は食べきれなくて、ほとんど誰かに差し上げているし、鶏に関してはマイナスばっかりだ。卵を販売出来れば良いのだけど…。消毒って、毒でしょ? 卵の殻から毒が入るのってどうなの?

 今年は、ヨモギ収穫をだいぶやった。時期が来たら、ドクダミも収穫して乾燥する予定。薬草茶って、いろいろ独特だから、煎じ薬としてではない場合、ミント系をブレンドするとすごく飲みやすくなることを知った。だから、ブレンド薬草茶を模索中。ミント系はアップルミント、レモンバーム、チョコレートミントがある。薬草としては万能のヨモギとドクダミ。今年はこれらを販売してみようと思っている。

 あと、豆類。黒千石大豆はもちろん、パンダ豆、小豆、トラ豆etc。

 Rakuenは、あまり手を掛けなくても勝手に繁殖する子たちを中心に育てて(?)、収穫させていただき、販売する。なるべく環境に負荷を掛けずに。

 花も、宿根草だけで良いわ。或いは、勝手に種がこぼれて勝手に増えてくれる循環型の子たち。

 宿根亜麻は今年も美しく可憐に咲き誇ってくれているし、マロウも何故か冬越しして再び葉を茂らせているけど、この子って宿根だった? それとも2年草みたいな感じ?

 ディルは年々繁茂し、ちょっと恐れおののいている。畝を占領されないだろうか。

 ダンテは網を飛び越えて畝を荒らして、虫を見つけては雌を呼ぶので、アビーやきーちゃんが一緒に網を出ていたりする。困ったやつらだ。しかし、アビーもきーちゃんもわりと捕まるので問題ないのだが、ダッキーやその他さっちゃんの子ども達は逃げ足がすごい早く、更に捕まると「きゃああああああああああっ、死んじゃうよぉぉぉぉぉっ」ととてもウザい。ほんとに殺したろか! というキレ気味になる運営者。

(カメラを向けるとすましてポーズを取るダンテ)(ママに抱っこされてご満悦♡)

 クロムグループは、最近、家の周囲(道路や隣家の敷地)にやたらと除草剤を撒かれているので、外に出していない。除草剤成分は半永久的に土に残留し、卵に入ってしまうので。

 地球の土をこんなに汚して、殺して、さらに自分たちも癌になり、アレルギーを発症し、何がしたいのやら。

 

(4月半ばの頃のクルミの葉が可愛かった♪)

(同じ頃のハルジョオン)

(今年はハルジョオンを食べてみた。春の味がしたよ。そして、毎年思うけどこの子たちって濃いピンクから淡いピンク、そして白まで色のバリエーションがあるのダ)

(何故か植えてない場所からも芽を出すジャガイモ)

(これはジャガイモの畝)

(ワイルドストロベリー可愛い♡)

(ブドウの挿し木。すでに花芽がある)

(山葡萄の実生)

(産土神社の紅葉と甘草)