Rakuenありす ~自然農園/農薬・化学肥料不使用

Rakuenありす ~自然農園/農薬・化学肥料不使用

孵卵器で孵ったペキンバンタムとポーリッシュの雛ダンテ。
生まれて初めて育児ノイローゼを体験したヒヨコ育て。
ダンテの娘アビーは神経質で、
乱暴者で大食いいたずら坊主の南部かしわ鶏。
棲息生物の方が運営者より強い「Rakuen」日誌です。


鍼灸師
トウリーダー
クリスタルヒーラー
ライター

完全予約制:
鍼灸施術        3,000円より
クリスタルヒーリング  3,000円より
トウリーディング 90分 8,000円

ありす鍼灸治療院/朱鷺(しゅろ)
連絡先 shuro.fate@gmail.com 

2024年6月25日

 

雨が降らない

 

 北東北には今年ほんとうに雨が降らない。

 冬の積雪もほぼなかった。大地は深刻な水不足です。地下水もだいぶヤバいらしいです。

 6月に入ってから数えるくらいしか雨が降らず、降ってもすぐに止むので大地の表面にしか水が浸透しない。土が固すぎて草も抜けない。

 友人からバジルの苗をいただいたので、畝に植えてみたが、ネギとトマトの畝以外の場所に植えたバジルは一瞬で虫が寄って来て葉を食いつくしてしまう。

 ムカつく。

 茶色の小さな甲虫だ。見つけ次第つぶしているが、いくらでも湧いてくる。

 産直で買って来たハバネロと唐辛子の苗も植えた。

 つるありインゲンやパンダ豆も大きくなって支柱に這い上がり、元気に育ってきたことは嬉しい。可愛い。昨年なんとなく採っていたモロヘイヤの種は、適当に蒔いてみたら芽が出て来たので畝に植えてみた。

 球根を網で囲ったダリアが花を咲かせ、堆肥場のコスモスも咲いている。

 ラズベリーが収穫できるほど実り、鶏に与えると喜んで食べている。とはいえ、鶏にあげるために収穫しつつ先に美味しそうな実は朱鷺(shuro)の口に入っている。

 

二十日大根。なんだか、グラデーション♪

 

 

2024年6月14日

 

鮮魚シタボ、ポルコ・ロッソ ~大船渡

 

 朝、出かける前にトマト苗といただいたバジルの小さい苗を畝に植えた。昨年、直線で作った畝は、一本はジャガイモ、一本はサツマイモとポップコーン、一本は黒千石大豆、ネギ、二十日大根が賑やかに植えられており、そこに更にトマト苗を植えた。そして、トマトの両脇にはメロンを植える予定。…ここだけ満員御礼状態だ。なんだかな…。

 数日前に夜風に当たって、風邪をひいたかも…と言っていた共同運営者は、昨日は丸一日寝込み、結局今日も起き上がれず。

 今日は首都圏在住の幼なじみが帰省してくるので、鮮魚シタボさんへ一緒に行く予定でいた。それを先方さんにも電話連絡してもらっていたので、もう行くしかなく、風邪療養中の共同運営者は置いていくことにした。

 前回は発泡スチロールをもらってそれに詰めてきたのだが、今回はクーラーボックスをしっかり準備した。

 店に着いてまず目に入ったには回転している何か。

 後で、それはアナゴと判明。

 刻みメカブやむきホタテ、サンマのつみれ、マスの切り身など、冷凍されたものをたくさん選んでいると、幼なじみがマンボウを見つけた。奥さんがそれについていろいろ説明を始めると、ご主人がマンボウの切り身を出してきてくれて、塩コショウや酢味噌で味見をさせてくれた。それから、ご主人がその場でさばいてくれたヒラメの刺身や、アジの刺身、更にネギと味噌を加えてたたきにしたものなどをその場でいただいてきた。

 新鮮な海産物はほんとうに美味しかった。

 買い物を終えて、いろいろお話をしていただいて、その後は恒例の神社参拝。日本最大最古の椿の木を見て、ランチを予定していたイタリアン・レストランへ。

 車を店先に停めていたので店に戻ったとき、回転しているアナゴが3段になり、そして、何やら落ちているのを発見。お店の中を覗いてみると、奥さんが電話中でご主人の姿は見えない。

「あの…」と落ちているアナゴを指さして困っていると、やがて電話を終えて奥さんが顔を出したので、

「一枚落ちてますよ」

 という落ちがあった。更に帰宅してからちょっとした事件(?)も。

 まずはランチ。

 外観は自宅兼店舗という感じの庶民的な感じですごく落ち着いていて、内装もなんということはなくても、どこかほっとするような素敵な空間だった。それが「ああ、シェフのお人柄だ!」と後で分かった。

 ポルコ・ロッソ。「紅の豚」。

 小学生の息子さんからの父の日の絵がほほえましく飾られているところもすごく良かった。

 たくさんのこだわりの食材を使った素敵なコース料理で、ひとつひとつ丁寧にご紹介してくださり、丁寧に食器を下げに来てくださり、そして、最後は扉の外に出て駐車場を出るまで見送ってくださった。

 朱鷺(shuro)たち4人が店に入ってから、更に二組の二人連れの方々がいらっしゃり、静かに皆さん食事を楽しんでいるどことなく厳かな空間だった。

 実は、前回のカフェが外れだったので、大船渡の思い出が優しい綺麗なものに上書きされて嬉しい。

 デザートのコーヒーがエスプレッソ豆を使った苦めのもので、甘いカタラーナにとてもよく合っていた。苦いコーヒーの好きな共同運営者が喜ぶ店だ。

 メインの生うにのクリームパスタのウニも、絶品だった。こんなに甘いウニは初めてだと言ったら、仕入れ先のおばあちゃんが、丁寧に海水を取り除いてくれるから、塩辛さがなく、甘みが引き立つのだとおっしゃっていた。

 地元のこだわりの食材をたくさん使っていて、何もかも丁寧に、楽しくお仕事されていて、とても気持ちの良い時間を過ごさせていただいた。

 そして、帰りはいくつか道の駅に寄って、ハバネロの苗を買ったり、みそソフトクリームを食べたりしてきた。

 帰宅して、サービスでもらってきたヒラメの刺身を食べようとしたら、アニサキスを発見。更に他の寄生虫も…。あれまぁ。

 ということで、ヒラメの刺身は塩コショウと小麦粉をまぶしてムニエルになったのであった。

 

 

2024年6月12日

 

クレマチス、マロウ、きゅうり網、猫

 

 クレマチス3種類が見事に咲いてくれた。

 左側の一番最初に咲いたムラサキの子と、中央の赤い子は花工房らら倶楽部からけっこうなお値段で連れ帰って来た子たち。右側のムラサキの子は、サンデーで安くなっていた子。

 皆、元気で夏を迎えてくれて嬉しい。

 ダンテやきーちゃんが網を飛び越えて畝を荒らして困るので、数日、ハウスから出していなかった。というか、扉を狭く開けて、さっちゃん、ナミちゃん、その子ども達だけが通れるようにしていたのだが、鶏たちもストレスがたまって、ハウス内をいたずらするので困っていた。

 そんなとき、花の友人が隣家との境に使いたいと頼んで買ってもらった網が、網目が大きすぎて使えないので、ときゅうり用の網をいただいた。

 それで、早速それを金網の上から内側に向けて張ってみた。

 これで良いかとホッとしていたのだが、鶏たちもいろいろ考えるらしく、網の手前から飛び越えるのか、網とネットの隙間から飛び出るのか、ダンテだけではなく、きーちゃんやダッキーが外に出ているのを見つけた。ダンテはぶん投げ返すだけだが、きーちゃんとダッキーには怒り狂って、捕まえて足に1mくらいの紐を結んで2日くらい放っておいた。

 今日の午後、安い鳥よけネットをホームセンターで買って来て、更にきゅうりネットの上に張った。

 気温30度の炎天下での作業。

 畝側だけでなく、ダンテが家の方にも来ないように出入口付近にもネットを軽く張ったのだが、杭を立てるところから始まり、安いので細くて薄くて破れそうになるわもつれるわで大変なネットを何度も同じ場所を往復しながら設置していたら、次第に「こ…これは、今すぐ水を飲まないと絶対ヤバい!」という状態になってきた。

 しかし、家に入って休むなら、出来ればしっかり休みたい。と、ヤバい、ヤバいぞ~っ! とドキドキしながら、「うぅぅぅぅっ! もうヤダ~っ、と叫びながらもとりあえずのところまで終わらせた。 

 死ぬかと思った~。

 今日は猫たちは玄関の置物になってみたり、地面に落っこちてみたりと暑さを満喫しておった。

 そして、花盛りのマロウ。

 ミツバチが真っ白い花粉まみれになって蜜を集めていた。感動的に可愛い。

 栗の木に初めて花が咲いて、さすが桃栗三年柿八年…と心で思う。栗の実生たちは3年目くらいだったと思う。

 ジャガイモの畝は調べるといつもネズミ穴が空いているので、その都度もみ殻燻炭を埋め込んできたが、もみ殻燻炭を遂に使い切ってしまった。

 Rakuenは花を見たり、樹木の成長を見たりして歩き回っているときが一番幸せだ。

 

2024年6月3日

 

花と猫

 

 ここ数日、時々だが雨が降ってくれたおかげで少しはいろいろ芽が出てきたり、花たちが元気になったりしている。

 マロウはもしかして宿根草なのかな。嬉しい。昨年植えっぱなしの子たちが今花盛り。

 道路から入る小路も花の小路になってきた。ききょうやワイルドストロベリーなど(?)が、彩っている。

 クレマチスと葡萄の実生が仲良く伸びて、ムラサキの子が咲き、葡萄もいつか実がなるのかな、といろいろワクワクしている。

 ノイバラちゃんは今年はものすごい花盛りで、剪定…というより、道にはみ出した枝を切って挿し木したのだが、そのとき、ほんとうに良いバラの香りに包まれて幸せでございました。ノイバラちゃんって香りが良いんだね。(花の)友人が、ノイバラに接ぎ木すると高いバラも綺麗に咲くよ、と教えてくれたので、いつか彼女の家から剪定した枝をもらって接ぎ木も試してみようかと考えている。ノイバラの株がだいぶ増えたし。

 ジギタリスもウツギも今年は花をたくさん咲かせてくれた。矢車草は何度友人宅から株ごといただいてきても翌年には消えてしまうので、もう諦めた。今年も一種類だけが細々と咲いている。

 あと、名前を知らない…というより、教えてもらったけど忘れた花たちが可憐に咲き誇り、そろそろ最盛期を終えるところかな。

 そして、マノは喧嘩して負った怪我がなかなか治らない。

 昨日、時雨に絆創膏を貼られていたが、普通、猫って嫌がって取るだろうに、今日もそのままだったので、生々しい傷の部分にもぐさを置いて絆創膏を貼りなおした。治らないのって、あまりにマノが舐めるからだったのではないか疑惑。

 ハルくんはいつも品よく美しく、チビは外にいるといつも同じ格好。

 ダンテやかしわ(きーちゃん)が何度も網の外に出て畝を荒らすので、最近はハウスの扉を、大きな鶏は通れない程度に開けて、さっちゃん、ナミちゃん、その子ども達だけが外に出られるような状況が続いております。クロムグループに至っては、面倒だともう放っておかれ、余裕があるときは、クロムだけ残して他の雌だけ外で遊ばせるということをたまにやっております。現在、ラスティは抱卵中(かしわの卵)。

 あと、昨日、共同運営者が近所の方から鉢植え植物をいただいてきて、新しい仲間が増えました。マリーゴールド以外は名前が分からない…。

 

2024年5月24日

 

もみ殻燻炭作成

 

 昨日、近所の方からもみ殻をいただき、昨日の正午頃からもみ殻燻炭作成中。

 最初は二袋で始めたが、その後は一袋ずつの追加。出来た都度取り出して現在3回目。

 もみ殻燻炭は、火を点けるのも消すのも大変、だと友人が言っていた。確かに点けるのには苦労した。炭をコンロであぶって更にもみ殻の中央に穴を掘って、炭は結局赤くなる前にコンロから下ろしちゃったので、杉の葉を置いてそれに火を点けて上に炭を置いてみた。

 なんとかかんとか火を点けて前回みたいに新聞紙を丸めて煙突を作って、一晩。今朝見ると大分良い感じに黒くなっていたが、中を掘ってみるとすでに灰(ウェルダン)になっている部分もあり、慌てて一輪車に取り出して冷ましてみた。

 最初の燻炭は、ジャガイモとサツマイモを植えた畝にネズミ避けとして使った。

 2回目のものは、一輪車に置いていたらそこで更に燃えていたので、水をかけて冷まし、畝のあちこちと、プラムの苗木周囲に穴を掘ってネズミ避けをした。

 マノは最近外で喧嘩して怪我をしてくる。二日くらい戻ってこなかったりもする。イエネコ育ちの弱い子のくせに雌を追っかけて道路を渡って遠くまで行っているようだ。

 チビは今日、Rakuenのネズミ穴に顔を突っ込んで威嚇していた。

 がんばれ、チビちゃん!

 

 Rakuenでは、今、少しずつ花が咲いている。ジギタリスやマロウ、亜麻などが花盛り。

 ワイルドストロベリーも一つの畝を占領して一斉に実がなっている。食べながら収穫して、鶏さんにあげている。ジャムとか作れば良いのかも知れないが、なかなか手が回らん。

 ワイルドストロベリーは際限なく増えるので、あちこちに移植して、際限なく増やしている。

 

 ポップコーンの芽が出たよ♪

 

2024年5月19日

 

鶏騒動

 

 ここ数日、朱鷺(shuro)ことRakuen運営者は凹んでいる。

 雨が降るからと、先週の日曜日の夕方から扉を閉めっぱなしだったお稲荷さんがお怒りになっているのかも知れないと今朝は1週間ぶりに扉を開けてご挨拶をした。

 さて。

 まず、ダンテ。ダンテにとってヒトはママだ。至上の存在だ。ママが外(畝の辺り)をウロウロしていると、いつまでもいつまでもいつまでもジッと見ている。だいぶ遠くで新たな畝を作って姿が見えなくなると、網を飛び越えて外に出て畝崩しを始めたり、もう一人のママが生ごみを捨てに堆肥場に現れるのを待って大騒ぎをしたりする。

「ママが! ママが来たのに、ダンテを無視してまた行っちゃった!」

「ママがいるのにダンテを無視する!」

 と怒る理由はいくらでもある。

 そのダンテにとっての「ママ」だが。「ママ」は鶏雄にとっては交尾対象第一位であることは、ダンテのみならずジェーンがしつこくナミちゃんに交尾しようとしていた事例で判明している。

 その、交尾対象だが。

 ダンテにとっては、ヒトの足とか手とか…なんだろうか。

 ヒトに育てられた鶏の頭の中ってどうなっているのだろう。動物と話が出来るハイジに聞いてみたいものである。そういえば、彼女には、ハルくんについてもいろいろ聞きたいがことがある。霊障で一番反応があったのはハルくんだったから。

 ということは置いといて。

 足。足が一番手っ取り早いんだろうな。抱っこされると「スン」と大人しくなってしまうので、「ママ」が近くをウロウロしたり、近くにしゃがんで作業したりしていると、足に向かって羽をすりおろし(?)ながらシャシャシャシャシャとやって来る。そして、背中をつんつん突いてくる。

 という日常なのだが、ダンテにとって「ママ」の足は「ママ」そのものなのか、靴が変わると怒るのだ。特に長靴が変わるとそれは攻撃対象に変化してしまう。

 ダンテと遊んで蹴爪で切り裂かれた長靴をしばらく使っていたが、さすがに限界を迎えて先日長靴を変えた。すると、ダンテにとってそれは敵になってしまったようだ。その長靴を履いて近づくと(というか、単に餌をやりに行っただけ)それに向かって本気の攻撃がやって来る。長靴ってゴムだから、蹴爪であっという間に切り裂かれるような代物だ。そのときの長靴は新しいものではなかったのだが、これが新品にやられたら困ってしまう。

 何度首根っこを捕まえても下ろすとすぐに襲ってくるので、一度俺もキレてダンテを捕まえて地面に「べん!」と投げた。するとだいぶ(?)痛かったのか驚いたのか、それ以降、その日はまったく「ママ」に近づいてすらこなくなった。

 なんだか、寂しくなって朱鷺(shuro)はちょっと凹んだ。

 しかし、翌日にはもとに戻っていたのだが。

 そして、相変わらず今朝も長靴に向かって本気の攻撃がやって来て、戦いは続いている…。

 

 それから、クロムグループについて。

 除草剤にイライラして、最近はあまり外に出さなかったのだが、昨日は朱鷺(shuro)が作業する間だけと思って外に出してみた。そして、夕方近くなってふと道を見たとき、クロム、天ちゃん、メルハが隣家のまさに除草剤地帯に入っているのが目に入った。タム子とギンちゃんは家の畑で土浴びをしており、ラスティは何もない巣をあっためている。

(そういえば、メルハが抱卵を諦めてから、ラスティだけが頑張っていたが、他の子たちは別の巣に卵を産んでいるようだったので、ラスティのお腹の下を確認しない日が3日ほどあった。そのとき、卵が一個抱かれていたらしい。3日くらいなら良いや、と回収してきたのだが、実は3日ではなかったかも知れないし、もしかして3日で既に…ということだったのかも知れないが、共同運営者がホットケーキを作ろうとしてその卵を割ったら、すでに心臓が出来ていたらしい。発生学としては、心臓から先に出来るから、それは自然の摂理?ではあるが、ちょっと恐ろしい…)

 で、せっかく出してやればこれか! と、俺はだいぶ頭に血が上った。暑くて身体が疲れていたことでイライラが倍増していたことも否めない。

 こら~っ、と追い散らそうとしたら、何を思ったのかクロムがまっすぐに奥に向かってすごいスピードで走って逃げる。だから、雌2羽も雄の後に従ってまっすぐに走る。普通、鶏ってすぐに横にずれて逃げるのに、怒られてばっかりいるせいか、クロムは脱兎の勢いでまっすぐ奥へ行ってしまった。

 そして、自分はバタバタと飛んでさらに奥へ去り、雌2羽はそのときになって散会した。そして、伐採した木が積みあがっている中に入り込んでしまった。最初は多少追いかけてみたが、足場が悪すぎて諦めた。家の向いだし、現在、そこは無人なので隣家のニンゲンに迷惑は掛からないだろうと、放っておいた。

 その後、見に行ってみると積みあがった木の上にクロムとメルハがいたのだが、クロムは飛んでどっかに逃げ、メルハも姿が見えなくなったりするので、勝手に帰ってくるのを待った方が良いと思った。

 で、帰って来たのはクロムとメルハ。

 昨日は、天ちゃんは帰宅せず。

 そのときは、明日になれば戻ってくるだろうと安易に考えていた。夕方、猫に追いかけられた雛が、翌朝の餌の時間にどこからともなく現れたことがあったので。

 しかし、今朝になって餌を与えに行っても、伐採林の辺りに行ってみても、もう天ちゃんの姿はなかった。肉食獣にやられたのなら羽が散らばっているかも知れないと、中に入ってみたが、それらしい羽は見当たらなかった。しかし、その場で解体せずに、殺して連れ去れば羽は散らばらない。もう、狐に食われたんだろうと諦めた。

 諦めた筈なのに、やっぱり心は重い。

 昨日、外に出さなきゃ良かったと強く思った。

 相手が動物だろうと、植物だろうと、鉱物だろうと…相手がこうすれば嬉しいだろう、喜ぶだろう、幸せだろうと思って何かすることって実は単なるこっちのエゴであり自己満足だ。相手の幸せからフィードバックが欲しいだけだ。

 死んでしまうくらいなら、外に出す必要なんてなかったんだ。

 

 精神疲労で思わず昼寝しちゃって、天ちゃんがいなくなってしまった…という状況を写真に収めようと思って鶏小屋へ行った。

 すると、天ちゃんが帰って来ていた。

 うおおおおおおおぅっ、天ちゃん~っ♪

 と心で叫んだが、最近、怒ってばかりだったから、天ちゃんは怯えている。扉の前で中に入りたそうなのに、近づくと逃げる。扉を開けて中の鶏が出ないようにしていたのだが、天ちゃんを入れようとしているウチにクロムが外に出て、天ちゃんは入れ違いに中に戻った。近づくと元凶クロムは逃げるので、面倒くさくなってそのまま扉を閉めて現在に至る。暗くなって本気で中に入りたくなったら、バカなクロムも入れられるかも知れない。

 

 久々に登場のチビちゃんとレフ子。 

 

最近やったことといえば、ラズベリーの囲いを作ったり、網で囲っていた木の網を取り除いて水仙を植えたり、ジャガイモ畝の周囲にも水仙を植えたり…

 

2024年5月15日

 

Rakuen便り

 

 昨年はハウス内でポット育苗をやってみたけど、あんまりうまくいかなかったので、今年はちょっとやる気を失い、今月に入ってからようやくポット育苗を開始。(ウリ類、オクラ、シソ等。)それも、外で。(夜間は上にガラスを被せている。)

 ハウス内は結局、鶏共に占領されて荒らされまくって、更に死ぬほど埃を被るので、植木鉢すら悲惨な状態になる。しかも、鶏が入れないようにどんどん塞いでいったお陰で、ヒトも自由に出入りできない空間でしか作業出来ないため、もう面倒くさい。そして、ハウス内に植えていた榊はかしわ達にすべて葉をむしられるという惨状も追記しておく。

 ほんとうは、網を敷いていない一部の場所に、柑橘系を植えたかったのだが、かしわ鶏がいる限りそれは無理だという判定結果のお墨付きをいただいた。レモンにしろ和製グレープフルーツにしろ柚子にしろ、よほど大きな木に成長してからでないと無理だろう。

 先日…12日(日)、翌日が雨予報だったので、ポップコーンを蒔いた。畝に直播き。畝は数日前から少しずつ準備して(地面を掘り起こして施肥をし、上に土を盛る)、いくつか作っておいた。とはいえ、畝というより、単にポップコーンを蒔くスペースを作っただけ。ポップコーンの芽が出たら間につるありの豆類を蒔いて、支柱代わりになっていただこうかと思っている。ちょっと思い立つのも動き始めたのも遅かったかも知れん。

 しかし、今年は、まだ周辺の田植えも進んでいない。例年ではGW~明け翌週辺りが田植えのピークなのに、今年は積雪がなかったための水不足が原因なのか、夜温が低い(未だに10度未満まで落ちることがある)ためなのか。

 稲作が遅れているので、野菜もちょっと遅くても良いかなぁ、とか勝手に思っている。

 今年はプラスチック容器に田んぼを作ってみようとしたが、これも失敗した感が否めない。なんてもんじゃなくて、大失敗だよ。ちゃんと調べてからやれば良いのに、無農薬栽培の米を無駄にしてしまった。悔しい…。

 ポップコーンも鶏の飼料のため。米も鶏用。今は市販の配合飼料を与えているのだが、月に1万円近くかかっている。卵は食べきれなくて、ほとんど誰かに差し上げているし、鶏に関してはマイナスばっかりだ。卵を販売出来れば良いのだけど…。消毒って、毒でしょ? 卵の殻から毒が入るのってどうなの?

 今年は、ヨモギ収穫をだいぶやった。時期が来たら、ドクダミも収穫して乾燥する予定。薬草茶って、いろいろ独特だから、煎じ薬としてではない場合、ミント系をブレンドするとすごく飲みやすくなることを知った。だから、ブレンド薬草茶を模索中。ミント系はアップルミント、レモンバーム、チョコレートミントがある。薬草としては万能のヨモギとドクダミ。今年はこれらを販売してみようと思っている。

 あと、豆類。黒千石大豆はもちろん、パンダ豆、小豆、トラ豆etc。

 Rakuenは、あまり手を掛けなくても勝手に繁殖する子たちを中心に育てて(?)、収穫させていただき、販売する。なるべく環境に負荷を掛けずに。

 花も、宿根草だけで良いわ。或いは、勝手に種がこぼれて勝手に増えてくれる循環型の子たち。

 宿根亜麻は今年も美しく可憐に咲き誇ってくれているし、マロウも何故か冬越しして再び葉を茂らせているけど、この子って宿根だった? それとも2年草みたいな感じ?

 ディルは年々繁茂し、ちょっと恐れおののいている。畝を占領されないだろうか。

 ダンテは網を飛び越えて畝を荒らして、虫を見つけては雌を呼ぶので、アビーやきーちゃんが一緒に網を出ていたりする。困ったやつらだ。しかし、アビーもきーちゃんもわりと捕まるので問題ないのだが、ダッキーやその他さっちゃんの子ども達は逃げ足がすごい早く、更に捕まると「きゃああああああああああっ、死んじゃうよぉぉぉぉぉっ」ととてもウザい。ほんとに殺したろか! というキレ気味になる運営者。

(カメラを向けるとすましてポーズを取るダンテ)(ママに抱っこされてご満悦♡)

 クロムグループは、最近、家の周囲(道路や隣家の敷地)にやたらと除草剤を撒かれているので、外に出していない。除草剤成分は半永久的に土に残留し、卵に入ってしまうので。

 地球の土をこんなに汚して、殺して、さらに自分たちも癌になり、アレルギーを発症し、何がしたいのやら。

 

(4月半ばの頃のクルミの葉が可愛かった♪)

(同じ頃のハルジョオン)

(今年はハルジョオンを食べてみた。春の味がしたよ。そして、毎年思うけどこの子たちって濃いピンクから淡いピンク、そして白まで色のバリエーションがあるのダ)

(何故か植えてない場所からも芽を出すジャガイモ)

(これはジャガイモの畝)

(ワイルドストロベリー可愛い♡)

(ブドウの挿し木。すでに花芽がある)

(山葡萄の実生)

(産土神社の紅葉と甘草)

 

 

2024年4月23日

 

ダンテ日記 ~ヨモギの収穫とネモフィラ苗~

 

 ダッキーのその後、結局、自由になったあいつはまたダンテの交尾を邪魔するようになったところをママに目撃されて、再び(今度は左足に)紐を繋がれたのであった。

 きーちゃんの足の具合は軽くびっこを引く程度に回復。

 ダンテのお気に入りアビーは、風切り羽を切られたにも関わらず、ダンテが囲いの外に飛び出て呼ぶと、一緒に出てくるようになって、ママに捕まっていた。他の鶏たちと違って、アビーは割とすぐに捕まる。アビーのお母さんがおっとりしとやかなナミちゃんだからかも知れないな。

 ダンテは母恋ダンテで、ママが外で何かやっていると、気になってずっとそっちばかりを見ている。傍に行こうとすると怒られて投げ返される。

 ママは、最近、プラスチックの入れ物に土と水を入れて、田んぼのようなものを作っていた。そして、そこに米を蒔いている。無農薬・無肥料栽培で作った黄金米を種に、米を生産しようとしているようだ。

 それからここ5日間ほど(19日~)ヨモギを収穫している。

 時々、クローバーを根っこつきで地面から切り取って網の囲いの内側に投げ込んでくれる。するとかしわ達がすごい勢いでやって来て、一瞬で「かつてクローバーだったもの」という残骸を作成する。ダンテとさっちゃんナミちゃんだけだった時代はなんと平和だったかとしみじみしてしまう。あの頃はハウスの中は緑がいっぱいあったものだ…。

 昨日は、もう一人のママがネモフィラ苗(青)を4ポット買って来た。

 今日は、それを植えて、明日の雨待ち。

 ママは毎日飽きもせずにタンポポと戦い、ネズミ穴と闘い、時々ネズミに噛まれている。

 

 

苺たち。

勝手に種が零れて咲いているネモフィラたち♡

2024年4月16日

 

Rakuenの花見、大船渡の花見

 

 Rakuenには芝桜と仙台枝垂桜が今満開を迎えている。

 大船渡は、実はもう花吹雪~散っていた、という感じ。川沿いの桜並木は桜吹雪のところと、すでに花がほぼ地面をピンクにしているところばかり。各ご家庭の庭木の桜が満開だったりしていたが、ほぼ終わりに近い感じだった。

 大船渡は、東日本大震災で被災された先生をお尋ねしてちょっとお話をしてきたが、とりあえず、(お互い)元気そうで良かったです、ということで別れてきた。

 その後、したぼ鮮魚さんに行って魚やメカブを買ってきた。

 

 

数年前に初めて訪れたときも、ほやの試食を食べさせてくれたり、震災についていろいろお話ししてくれたり、楽しい時間を過ごしてきた。ほがらかで親切で明るい、ほんとうに良いご夫婦で、タコの試食を出してくれたり、マグロの刺身をおまけしてくれたり、今回もたくさん良い気持ちをいただいてきた。

 お盆に友達を連れてまた来ます、と帰ってきた。

 …花見じゃないじゃん。

(お昼に大船渡市場の食堂(?)で海の幸を食べてきた

 

ダンテの独り言

 きーちゃんの怪我はなかなか治らなくって、14日頃にはピークで悪化していた。それでもきーちゃんは俺のことを好きなので、夜は止まり木(梁)に頑張って飛び移って、よたよたと隣まで歩いてくる。そして、痛い右足を庇うため、俺に寄り掛かって寝る。

 しかし、翌日にはだいぶ回復してきて、少しはびっこをひくのだが、動きが良くなってきた。

 そして、ダッキーは繋いでいた紐が引っかかってハウスの中に入れなくなり、大暴れの末(たぶん)紐を外して自由になった。頭は俺にやられて少し怪我したままだが、自由になった途端、また生意気になっている。

(ほんとどーしよーもねぇな、鶏って)

(久々のミッチ=^_^=)

2024年4月13日

 

ダンテ日記

 

 ダンテにママは二人いる。

 一人目ママは、数日前からRakuenでウロウロしている。運動場の網の周囲にしゃがみ込んで、豆苗を植えたみたいだ。内側からは届かないのだけど、ママがそれを網に絡ませているので、「これを食べて」ってことなんだと思って葉をむしり取って食べたら、「ダンテ、やめてよ」と言う。

 あとは、畝に豆苗を植えていたので、網を飛び越して会いに行ったのに、「ダメダメ」と網の中に投げ返された。

 それから別の日には、南東側の端にピンク色の花を植えたり。堆肥場をかき混ぜてカラスと遊んでいたり。

 ところで、最近、ダッキーが生意気になってきて、ダンテが雌に交尾していると飛びかかって邪魔してくるようになった。お陰で鶏冠をちょっと怪我している。それを見て、二人のママは憤慨した。

 一人目ママが、昨日、ダッキーを追いかけまわしていた。雌も数羽巻き込まれて逃げ惑っていたので、ダンテはちょっと慌てた。雌をイジメないで、とママに飛びかかったら怒られた。

 ここ数日、たまにダッキーを追いかけまわしていたのだが、昨日は遂に捕まえていた。ダンテも一緒にダッキーをこらしめてみた。いつもは止めるママが、昨日は、特に止めなかった。ママはダッキーをトニー達の囲いに入れてみたが、秒で3羽に攻撃されたらしく、あまりのことに諦めて救出。その後、ダッキーは足を繋がれて動けなくなっていたらしい。いつもは追い払うとすばしこく逃げるダッキーがその場から動かずにいたので、飛びかかってこらしめた。

 ママは、ダッキーの右足に紐を付けたままにしていた。時々、目障りなときには追い払っているのだけど、動かないときは引き続きこらしめている。

 

 ところで、抱卵に入った雌が最終的には3羽いて、さっちゃん、ネージュ、ノアが10日から南部かしわ鶏の卵をあっためている。最初は、3羽に2個、クロムグループのメルハが2個抱いていたのだが、今朝、メルハにはスーパーで買って来たうずらの卵を10個置き、2個のかしわ卵はハウスにやって来た。

 数日前にママがハウス内の小屋の清掃と新たな巣箱設置をしたのだが、すでに小屋の中は糞にまみれている。

 それから、やはり数日前、網の外に出ていたきーちゃんを怒ったママが網の中に投げ返したとき、着地に失敗したきーちゃんが右足をケガしてしまった。数日で治るかと思っていたのだが、どんどん酷くなって、未だにびっこをひいている。きーちゃんはしょんぼりして尾羽をしゅーんと下げている。

 

 マノもハルくんもチビちゃんも、怪我ばっかりしていて、ママにお灸をされまくって現在に至る。

 

(クコも柚も元気♡)

(畝に生えた謎の野菜?)

(ペンペンがいないクロムグループ)(メルハは抱卵、ラスティはこのとき産卵)