悪食のシネ満漢全席

悪食のシネ満漢全席

ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

悪食 70点
今年 90本目

監督、脚本 細田守
声優    芦田愛菜
      岡田将生
      柄本時生
      青木崇高
      染谷将太
      吉田剛太郎
      斉藤由貴
      松重豊
      市村正親
      役所広司

細田守監督オリジナルの長編アニメーション。
新宿バルト9へ。
日本

鑑賞結果、テーマ性があまりにも前面に出過ぎると嫌われる傾向にあるのがよく分かる作品。悪くはないが説教臭い。

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



一国の王女として幸せに暮らしていたスカーレット(芦田愛菜)だったが、ある日、叔父のクローディアス(役所広司)が王である兄を殺して王位を奪った。


その日からスカーレットは父の仇を討とうと武術の稽古に明け暮れていた。そして満を持して叔父クローディアスへの復讐を果たそうとしたが、その企みは見抜かれて毒を盛られ死者の国で目を覚ますのであった。


死者の国でも復讐の炎は消えることはなかったが、死者達に飲み込まれそうになっていた。
しかしそんな時に一つの事実を知るのである。
クローディアスもまた死者の国に堕ちていると。それを知ったスカーレットは、父の仇を果たす使命を思い出し、死者の国でも生き抜くことを決意するのである。



この映画で面白いのはここである。
死んでから落ちると言われる死者の国。しかしそんな死んでからでも仇を探すという目的の為、死んでなお力をたぎらせるのである。
ここに一つの死生観が描かれている。


死んだら無になる。そんな考え方もあるのだが、ここでは死んでもまだ無にはならない。この地で死んで初めて虚無になるのである。そして死者それを一番恐る。死者は「見果てぬ場所」を目指す。
死んでも無にはなりたくない。これは人間の性なのだろうか。
そして復讐という情念は消えることなくその炎を燃やし続ける。スカーレット(芦田愛菜)は、死者の国でなおその情念だけで前に進むのである。


しかしこの映画ではそこに聖(岡田将生)という現代の日本からこの地へと来た若者が絡んでくる。彼は平和な日本という国で消防士として働いていたが、何故かこの地にいる。コレは何かの間違いだと言いつつ、スカーレットの行動に疑問を持ち行動を共にするのだ。
この地では場所も時間も混沌とする悠久の中に存在する。だからこそ、何百年も違う世界を生きていた2人はこの地では繋がれるのだ。
聖はスカーレットの復讐を止めようと行動を共にし、自らが人を助け、人を信じるという行動をスカーレットに見せていく。
スカーレットもまたそんな聖に徐々にではあるが影響を受けていく。



クローディアス(役所広司)を追うスカーレット(芦田愛菜)の前にスカーレットを狙う2人の兵士が現れる。なんとかねじ伏せて殺そうとするのだが、聖は殺させないように行動する。スカーレットは2人を生かすことを選択する。その選択がのちにスカーレットの命を助けることになる。そしてまたその2人は父親の処刑人でもあった。彼等からスカーレットは思いもよらない父の最後の言葉を聞くことになる。
その言葉は、「赦せ」。
「赦せ」この言葉の意味はなんなのか?スカーレットはクローディアスを追う旅の中でその言葉の意味を考え続けるのである。
復讐だけに執念を燃やしていたスカーレットは、旅の中で様々な人達に出会い、学んでいった。聖の言動も大きく影響を与えた。
そしてクローディアスに対峙した時、スカーレットは悟ったのだ。
「赦せ」
それは他人を赦すという意味ではなく、他人に赦されることでもない。「自分を赦せ」という意味なのだと。
復讐だけに生きてきた自分を。悲しみと怒りで見えなくなっている自分を。そしてそんな不自由な生き方を選んだ自分を赦せということだった。


そして死を受け入れた聖と別れのキスをすることによってスカーレットは、息を吹き返すのです。(このくだりは必要かどうかは疑問ですが)


スカーレットは民衆の心に寄り添った女王となったのです。
エンド。

とまあ、簡単に話すとこんな内容なのですが、巷の評判はあまりにも良くありません。
悪食は悪くはないとは思うのですが、細田監督の今までの作品を振り返ると、今回の作品はかなり説教臭いかなと感じます。
映画監督は作品に想いを込めるし、観てくれる人に対して伝えたいことも表現します。
そしてこう言ってはなんですが、歳を取れば取るほどその意識は高まるようで、見方を変えると説教臭い映画になってきているかなと。勿論、それが全て駄目な訳ではないのですが、細田監督はエンタメを強く意識した作品作りにファンが熱狂しているのですから、こういう作風になるとアレルギーが出る人もいるでしょう。
悪食は監督のメッセージ性は必要だと考えていますので、この映画をそれほど悪いとは思っていません。
さて、どんな感想を抱きますか?
是非、劇場で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 80点
今年 89本目

監督、脚本 山田洋次
脚本    朝原雄三
出演    倍賞千恵子
      木村拓哉

      蒼井優
      優香
      迫田孝也
      笹野高史


2022年製作のフランス映画「パリタクシー」を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマ。
お台場ユナイテッドシネマへ。
日本

鑑賞結果、山田洋次監督らしい人の感情の機微を繊細に描いている。そしてその演出に倍賞千恵子と木村拓哉が見事に応えている。役者の無駄遣い感は否めないが。

ここからネタバレ満載でいきますならご注意を⁉️



個人タクシーを営んでいる宇佐美浩ニ(木村拓哉)は、妻(優香)と中学3年の娘と慎ましく暮らしていた。
高校受験を控えた娘から音大附属の高校の推薦を受けられそうだと相談される。
娘の進学希望を叶えるために認めるのだが、入学金や授業料の高さに頭を痛めていた。
そんな時にタクシー仲間から仕事を紹介される。
85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川・葉山の高齢者施設まで送る仕事だった。
仲間の頼みでもあり、お金も稼がなくてはと考えていた宇佐美はその仕事を引き受けたのである。



すみれ(倍賞千恵子)は、少し気が強く話好きな女性だった。


葉山に行くまでに東京見物をしたいと言われ、宇佐美(木村拓哉)は快く引き受けた。


タクシーの中では、すみれの人生の話になった。
初恋は実らなかった。愛した韓国男性は北朝鮮に戻り帰ってくることはなかった。

しかしすみれ(蒼井優)のお腹の中には彼との子供がいた。
実家の喫茶店で子供を育てながら働くすみれの前にまた一人の男性・小川(迫田孝也)が現れた。
二人は結婚した。しかし小川はすみれの子供に辛く当たり、暴力も振るっていた。それを知ったすみれは小川に復讐したのだ。煮えたぎった油を下半身に注いだのだ。小川は一命を取り留めたがすみれは殺人未遂という罪状で捕まった。9年の有罪だった。


すみれが愛した息子はすみれが刑務所に入っている間に交通事故で亡くなった。
死ぬことも考えたすみれだったが、アスリートのフローレンス・ジョイナーのネイルを見てから自分もネイルを勉強したいとアメリカに渡ったのだ。
ネイリストとして成功したすみれだったが、歳をとってから心臓に問題が見つかり、大きな手術をしていた。そう長くは生きれないと思っていた。

そんな話を聞かされた宇佐美(木村拓哉)は、驚きながらもすみれの話を誠実に聞いていた。


すみれは宇佐美を浩ちゃんと呼びながら、宇佐美の妻(優香)との馴れ初めを聞いたりした。初めは話したがらない宇佐美だったが、徐々にすみれに家族の話をしたのだった。
娘が高校に進学するのに大変だという話まで流れでしてしまった。



神奈川に入った頃には日が暮れていた。
高齢者施設から連絡が入った。約束の時間になっても到着しないので連絡してきたのだ。施設の人間は時間を守ってくださいと怒っていた。
施設に着く時間までに二人で食事をすることになった。


浩ニ(木村拓哉)とすみれ(倍賞千恵子)はまるでデートをしているようだった。


すみれは男性と二人で食事するなんて何十年ぶりかしらと喜んでいた。
施設に送り届けると、すみれは横浜のホテルに泊まりたいとわがままを言い出した。宇佐美は一日中付きあって疲れていたのもあって、それは出来ませんと突き放してしまった。その代わり、直ぐに見舞いに来ると約束した。タクシー代もその時でいいからと言った。

後日、浩二(木村拓哉)は妻の薫(優香)を連れて施設を訪れた。
しかしその時にはもうすみれ(倍賞千恵子)は亡くなっていたのだ。
葬儀に顔を出した宇佐美の前に現れたのは、すみれの代理人を務める阿部(笹野高史)だった。
阿部はすみれから言付けを受け取ってあるから事務所に来て欲しいと言った。
阿部から受け取ったのは、すみれの遺言だった。家族の無いすみれは宇佐美に資産を譲ると遺言したのだった。
すみれの最後の願いを叶えた浩二へのお礼だった。
エンド。

フランス映画「パリタクシー」のリメイクです。
オリジナルを損なわずに日本的な表現と共に山田洋次監督らしい人間味を出しながらも、ともすればかなり重い内容にもなりかねないところをそれほど重くならないように演出している。
すみれという波乱万丈であり、幸せでも無かった人生を語る老婆が倍賞千恵子が演じているのだが、老人の高圧的な物言いから始まり、徐々に自分の過去を話していく心の動きを繊細に演じている。
タクシー運転手役である木村拓哉も、いつもなら何を演じても木村拓哉になるところなのだが、今回はかなり抑えた演技になっていて好感が持てる。あくまでも倍賞千恵子との掛け合いなのだという意識が良かった。
キムタクファンにはもしかしたら物足りないものになっているかもしれないが、それが木村拓哉という役者の奥深さだと理解し納得してもらいたいものだ。

役者達は其々素晴らしいものであったのだが、それでも明石家さんまや大竹しのぶは果たしてこの映画に必要だったのかが疑問だ。役者の無駄遣い?それとも山田洋次監督作品なら是非出たいという役者の安請け合い?そのあたりはどうなのか分からないがキャスティングが安易だと感じずにはいられなかった。
それといくら東京見物がしたいからと言っても、神奈川・葉山に向かうのに、渋谷に行った後に芝公園だとか新宿だとか道順があまりにもメチャクチャなのが気になるところではあったのだが。
もう一つ言えることは、果たしてこの題材が現代の日本、若者に受けるか?ということだ。人と人の心の機微が触れ合うことで、その関係性がただの他人から遺産を分け与える関係までなることになることなど、夢物語過ぎて受け入れることはできるのだろうかという疑問です。

映画の話としては当然理解は出来るでしょう。しかし映画だからこその夢物語だなぁと冷めて観られるのではないのかと思ってしまう。そう考えると、この映画を感傷的に観れるのは、それこそ昭和世代だけだったりして。
悪食も若者ではないので、そのあたりは感じることが出来たりするので、割と好評価な映画ですが、誰にでも勧められるかというと微妙な感じです。
はっきり言えばやはりテーマを含めて古臭さを感じます。昭和の映画を観ているような。

まあ、昭和好きなら是非劇場で。

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 75点
今年 88本目

監督 奥山由之
原作 新海誠
脚本 鈴木史子
出演 松村北斗
   高畑充希
   宮崎あおい

   吉岡秀隆

新海誠監督による2007年公開の劇場アニメーション「秒速5センチメートル」を実写映画化。
お台場ユナイテッドシネマへ。
日本

鑑賞結果、秒速5センチメートルというのは、人の心のうつろうスピードなのかな。

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



東京でシステムエンジニアとして仕事をしていた遠野貴樹(松村北斗)。


仕事は淡々とこなし、同僚の女性と付き合ってもいたが、何故か深い関係にはなれないでいた。
そしてある日、貴樹は会社を辞め、彼女とも別れて一人時間を持て余していた。

1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹と篠原明里は、お互いに転校生同士で大人しかった為、他に友達も作れず仲良くなっていった。貴樹が好きな天体の話も明里は、興味を持って聞いてくれた。明里が話す「桜の花びらは秒速5センチメートルで落ちる」という話も貴樹は興味深く聞いていた。



このまま中学生になっても仲良くいられると思っていたが、明里は親の転勤の為、栃木へ卒業と同時に引っ越してしまった。
中学1年の冬、今度は貴樹が鹿児島へと引っ越してしまうことになった。しばらく会えなくなると思った二人は吹雪の夜に栃木・岩舟で再会を果たした。
2人は、雪の中に立つ桜の木の下で、キスをする。そして2009年3月26日に地球が滅びるなら、同じ場所で再会することを約束する。
その日は、貴樹の30歳の誕生日でもあり、1991evという惑星が地球に衝突するかもしれないと言われていた日だった。

時は流れ、2008年。東京でシステムエンジニアとして働く貴樹(松村北斗)は、会社を辞めた。彼女とも別れた。
理由は心を開けない自分にあった。そして初恋の明里を引きずっていたからだ。


会社を辞めてからプラネタリウムを手伝うことになった貴樹。そこに偶然にも書店員として本を納品に来た明里。


ニアミスが起こる。
それに気付いた二人。
貴樹は、約束通り岩舟に行く。しかしそこに明里(高畑充希)の姿は無かった。


貴樹は思い出すのだ。最後の明里の言葉を。「貴樹君は、この先も大丈夫だから」
明里は貴樹に向けた言葉をもってして自分もまた前を向く決心をしたのだ。だから約束の場所にも行かなかった。



東京に帰った貴樹(松村北斗)は、元カノに会いに行った。それはよりを戻す訳ではなく、彼女に伝えなくてはならない言葉を伝えに行ったのだ。それは彼女に対して、真剣に向き合う言葉だから。彼女は受け入れてくれた。

貴樹(松村北斗)が踏切を渡っていると反対側から女性が一人歩いてきた。明里(高畑充希)だ。
何かを感じて振り返る二人の間に電車が通り過ぎる。通り過ぎた後の踏切の向こう側に彼女の姿は無かった。
貴樹は、明里の姿を追うことなく前を向いて歩いていった。
エンド。

という映画です。
子供の頃の初恋を大人になってまで引きずったある一人の男の話。
女の子の方は、男の子に恋心は抱きながらも、引きずって前に進まないのではなく、いい思い出として胸の中に大事にしまいつつも、新たなる道に目を向けて歩いている。
そんな前向きな女性と、過去を引きずる優柔不断男のお話です。
初恋が大人になって成就するというようなファンタジーでお花畑のようなストーリーではなく、現実的でしかも男女の違いを明確に打ち出した話。
やっぱり男はウジウジしてますなぁ。女性の方がよっぽど前向きで現実的。
そんな世界に取り込まれた男がやっと現実に向き合えるまでにいったい何年かけているんだって話なのです。
桜の花びらが落ちる速度が秒速5センチメートル。いやいやウジウジした男の大人への階段を上る速度が秒速5センチメートルなのです。
悪食にはなかなか見てられない話なのですが、貴樹役の松村北斗と明里役の高畑充希、そして小学生時代や高校生時代。
そして二人に絡む人生の先輩役の宮崎あおいが素晴らしい演技をしてくれて、観ていて嫌になることにはなりませんでした。
これが現実っていう感じの映画です。
小説版やアニメ版は、もっと中二病を拗らせた感じらしいのですが、実写映画版ではそこまでお子様には描いていません。
中二病を拗らせた大人の男の末路といった感じでしょうか。
そのリアル感は嫌いではありません。

是非、劇場で。
小説版、アニメ版を楽しんでから観るとまた違った趣があるようです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 80点
今年 87本目

監督 ヨアヒム・ローニング
製作 ジャレッド・レト
脚本 ジェシー・ウィガトゥ
出演 ジャレッド・レト
   グレタ・リー
   エバン・ピーターズ
   ジョディ・ターナー・スミス
   ジェフ・ブリッジス
   アルトゥーロ・カストロ

「トロン」のシリーズ3作目。
お台場ユナイテッドシネマへ。

鑑賞結果、「トロン」シリーズ3作目。なんとデジタル世界に入り込むのではなく、デジタルのAIご現実世界に。この発想は面白い。

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



AI企業のエンコムのCEOイヴ・キム(グレタ・リー)は、雪山にいた。
部下のセス(アルトゥーロ・カストロ)と共に癌で亡くなった前CEOの妹が残したAIの永続コードを探していた。妹の意思を継ぎ、世の中に役立てる為に。
永続コードはフロッピーディスクという今はもう使われなくなった初期のデジタルメディアに隠されていた。永続コードは見つかった。一刻も早く会社に戻ろうとした。



一方、エンコム社のライバル会社であるディリンジャー社は、デジタル世界のものを現実世界に物質化する技術を大々的に発表していた。そしてその技術は軍事用に使おうとしていた。デジタル世界で考えられた戦車を現物化し、AI兵士をも作り出していた。
しかし問題があった。現実世界ではデジタル世界の物質は29分しかもたないということだった。
ディリンジャー社のCEOであるジュリアン・ディリンジャー(エバン・ピーターズ)は、永続コードをエンコム社が発見するだろうと考え、エンコム社にハッキングしかけた。
そのAI兵士としてアレス(ジャレッド・レト)がアテナ(ジョディ・ターナー・スミス)らを引き連れてエンコム社のパソコンに潜入したのだ。


目的は、永続コードの発見。イヴ(グレタ・リー)が発見したことを知ったアレスは、イヴを徹底的に調べた。そして現在地を把握するとイヴの確保に動き出した。



しかしアレス(ジャレッド・レト)は、イヴ(グレタ・リー)を深く知ることで、自分のやっていることに疑問を感じ始めた。創造主であるディリンジャー(エバン・ピーターズ)にその疑問をぶつけても命令に従えと言われるばかりだった。
徐々にアレスは命令に従わなくなっていった。


アレスの行動に疑問を持ったのがアテナ(ジョディ・ターナー・スミス)だった。


ディリンジャーにアレスの裏切りを進言し、アレスの代わりに指揮を取ることになった。
権限を持ったアテナは手段は選ばなくて構わないと言ったディリンジャー言葉通り、暴走という行動をとり始めた。目的の為に邪魔だからと言ってディリンジャーの母親を殺し、システムを停止できないようにして、デジタル世界から巨大な戦闘機を生み出した。イヴを確保する為に。


自分の命を投げ出してイヴを助けようとしていたアレスは、デジタル世界に捉われていた。
アレスはそこでトロンを開発して行方不明になったフリン(ジェフ・ブリッジス)に会った。


フリンはアレスのことが気に入り、現実世界に戻れる道と永続コードを渡した。
しかし永続コードは実は非永続コードでもあるとも言った。
アレスは現実世界に戻った。永続コードを使って人間になったのだ。
アレスはアテナと戦い、イヴを守った。


ディリンジャー社は、アテナによる街の破壊の罪を問われた。警察が向かうとディリンジャーはデジタル世界へと逃げていった。

永続コードを手に入れたイヴ(グレタ・リー)は、それを平和目的に使用した。
食糧危機や資源確保で紛争は無くなっていった。
世界は平和へと歩んでいた。

人間となり限りある命を手に入れたアレス(ジャレッド・レト)は、デジタルからオフラインの世界を楽しんでいた。
イヴ(グレタ・リー)にアナログな葉書を送りながら。
エンド。

という映画です。
なんと言ってもこの映画の見どころは、デジタル世界と現実世界を融合させるCGということになります。その映像手法が前面に出る映画なのではありますが、設定もなかなかによく出来ているのです。前作、全前作では現実世界の人間がデジタル世界へ入り込み、問題を解決していくという話でしたが、今回は何とデジタル世界のものが現実世界に物質化して出てくるというのです。
デジタルで作られたものが物質化する。夢のような発想。きっといつかは実現するのかもしれない。そんなことを考えさせてくれるような設定は意外とリアルに感じられるのです。
そしてデジタルが現実になる時にデジタル世界の中では正しいと思っていたことが、現実世界ではそう簡単に判断を下せないものもあるということを学んでいきます。
それは今のデジタルの問題点でもありますが、AIがもっと発達すると、それすらも凌駕するのかもしれません。
そんな未来を感じさせてくれるこの映画が楽しくない訳はない。
ステレオタイプに描き過ぎだということも言えますが、まあエンタメですから。
デジタルの世界の人物がアナログな限りある命を持つ人間となった時、デジタルの世界から完全にオフラインな世界へと飛び出していくのは、今のデジタル社会へのちょっとした投げかけであるのでしょう。
そんなデジタルとアナログな世界を今こそ考えるべきだというテーマでもあります。
そんなふうに観ていくと、どちらが悪いということではなく、良い塩梅の融合が出来ていくことを願います。
にしてもCG技術は素晴らしく、デジタル世界と現実世界をうまく融合させた見せ方には驚くばかりです。
是非、劇場でそんな世界を観てください。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 80点
今年 86本目

監督、脚本 ポール・トーマス・アンダーソン
出演    レオナルド・デュカプリオ
      ショーン・ペン
      
ベネチオ・デル・トロ

      テヤナ・テイラー

      チェイス・インフィニティ


トマス・ピンチョンの小説「ヴァインランド」からインスピレーションを得た物語。
渋谷ヒューマントラストシネマ
アメリカ

鑑賞結果、なんだろうなぁ。なんか懐かしい感じの映画作りを感じる。80年代、90年代はこんな映画が沢山あったような。何がいいかと言うと、手触りかなぁ。

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



と、訳の分からない鑑賞結果なのですが、正直な感想。
ボール・トーマス・アンダーソン監督作品ならではか。
あらすじはこれまたうまく話せないかもですが、やってみましょう。

若い頃は血気盛んな革命家だったボブ(レオナルド・ディカプリオ)。


カリスマ革命家であるペルフィディア(テヤナ・テイラー)と恋に落ちる。そして二人は結婚するのである。



ある日、ペルフィディア(テヤナ・テイラー)は、作戦中に軍人ロックジョー(ショーン・ペン)に恥をかかせる。それがきっかけでロックジョーはペルフィディアに執着するのである。


ペルフィディアが爆弾テロで爆弾を仕掛けている最中にロックジョーはまたもや現れた。ロックジョーは見逃す代わりに言うことを聞けと言った。
ペルフィディアは、その条件を飲んでその場から立ち去った。
後日、ロックジョーに呼び出されたペルフィディアは、ロックジョーと男女の関係になる。しかしそれは脅されたからでもないようだった。


それからというものロックジョーは、ペルフィディアにますます執着するようになる。そしてボブにまで近付いていくのだ。
ペルフィディアに子供が出来た。しかしペルフィディアには母親としての自覚がなく、子供をボブ(レオナルド・ディカプリオ)に預けて出て行ってしまった。


ロックジョーに脅されたペルフィディアは、組織の情報を軍に漏らした。
組織は軍によって窮地に陥った。
赤ん坊を抱えたボブは身分を変えて住むところを変え、別人として生きることになった。
ペルフィディアは裏切り者として組織から離れ身を隠した。

そして10年が経った。
ボブ(レオナルド・ディカプリオ)は、娘のウィラ(チェイス・インフィニティ)と二人で静かに暮らしていた。


一方、ロックジョー(ショーン・ペン)は、白人至上主義団体”クリスマスの冒険者”に入会しようとしていた。しかしそこで、ロックジョーに黒人女性との間に子供がいるのではないかという疑惑が持ち上がった。ペルフィディア(テヤナ・テイラー)との子供だ。ロックジョーは、ペルフィディアを探すと同時にボブを探し始めた。
身分を変え、行方不明になっていたボブをロックジョーは軍の力で探し出した。ウィラという娘がいることを知った。ロックジョーは直様、ウィラを確保しに向かった。その動きを知ったボブはウィラと逃げ出そうとしたが、ロックジョーに先を越されてウィラを確保されてしまう。
ロックジョーは、DNA検査を行いウィラが自分の娘だということを知った。”クリスマスの冒険者” その事実を許さないと分かっていたロックジョーはウィラを殺害しようとしたが自分では流石に殺せず、殺し屋に頼んだが「子供は殺さない」と断られてしまった。そこでロックジョーはそれならば犯罪組織に渡してくれとウィラを預けたのだ。
殺し屋は一度は犯罪組織に渡したが、思い直して犯罪組織の連中を殺してしまったが自分もまた死んでしまった。
ウィラは逃げ出した。車を走らせた。
その頃、ロックジョーは”クリスマスの冒険者”に狙われていた。銃で撃たれて車は大破した。次に狙うのはウィラだ。
車で逃げていたウィラに迫った。
ウィラは機転をきかして追手を返り討ちにして殺した。そこにウィラを探しに来たボブが現れる。二人は逃げおおせた。



ロックジョー(ショーン・ペン)は生きていた。”クリスマスの冒険者”に戻ったロックジョーは子供の件は軍の作戦中にテロリストに捕まり強姦されたと告白した。
“クリスマスの冒険者”は、ロックジョーを会員とすることを認めた。そしてロックジョーのオフィスへと案内した。そこで少し待つようにと指示された。ロックジョーはリラックスして待っていた。空調のダクトからは有毒ガスが流されていた。ロックジョーは処分され焼却された。

ボブ(レオナルド・ディカプリオ)とウィラは(チェイス・インフィニティ)は、またもや身分と棲家を変えて静かに暮らし始めた。
しかしウィラには母親の血が流れていた。何処かで抗議デモがあると聞くとどんなに遠くても手助けに向かう。
ボブは半ば諦めながら見守るのであった。
エンド。

という映画です。内容的には革命家と称する者達の政府との飽くなき戦いを描いてはいるのですが、その根幹となすのは、その革命家達の生活だ。それをボブ(レオナルド・ディカプリオ)とペルフィディア(テヤナ・テイラー)という二人の生活を中心に見せている。
家族を持ってしても革命家としての血を抑えきれない奥さんと、家族を持ったからにはその家族を守っていくことが大事だと考える旦那。相入れない二人の関係は当然のことのように破局を迎える。
そしてその二人の間に入ってくるロックジョー(ショーン・ペン)という男。
白人至上主義でありながら、黒人女に淫らな欲望を抱く。そして任務とは関係なく、その欲望を果たしていく。
このロックジョーという男をショーン・ペンは見事に演じている。と言うか、見事な変態だ。殺されかけた後の傷が口を歪めている。いかにも心が捻じ曲がっているように。ありきたりな演出のようだが、これがショーン・ペンだと演出には見えない。リアルにしか。
そして全体的にポール・トーマス・アンダーソン監督節というか、80年代、90年代の手触りを感じる映画作りが、とても心地良い。内容は心地いい話ではないが心地良い。これぞ監督の手腕なのだろう。
内容はともかく、映画好きには観て欲しい一本だ。
是非、劇場で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 70点
今年 85本目

監督 山田篤宏
原作 朝倉秋成
脚本 原民夫
出演 阿部寛
   芦田愛菜
   夏川結衣

浅倉秋成の同名小説を映画化。現代社会ならではの冤罪の恐怖を描く。
お台場ユナイテッドシネマへ。
日本

鑑賞結果、SNSで冤罪で炎上したら逃げる?これが分かりませんが、映画はまあまあ面白い。

今回はネタバレなしです!!


大手ハウスメーカー勤務の山縣泰介(阿部寛)は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が配信された。


それを見た住吉(藤原大祐)は、こんな投稿は許せないと正義感からシェアしたのだ。


そこからその画像は大量に拡散され、殺人犯ではないかと憶測がはじまりその投稿は炎上したのだ。


山縣は、殺人犯としてネット上で名指しされてしまう。身に覚えのない事態に無実を訴えるも、またたく間に情報は広がり、会社からも自宅待機を命ぜられた。泰介の個人情報は晒され、私設警察を名乗る馬鹿者達に追いかけかけ回されることになってしまう。
山縣は、最初は車で逃げていたが、その車も特定された為、趣味のマラソンを活かして走って逃げたのだ。


事情を聞きたい警察も山縣の機動力に後手になるばかりで身柄を確保することは出来なかった。
山縣は部下の家に行くも追い返されてしまう。そういう仕打ちを受けて初めて人望が無いどころか、煙たがられていたことに気付かされた。


行くあても無い山縣は、海の近くにある自分の会社が手掛ける簡易別荘に忍び込んだのだ。
しかしそこも安住の場ではなかった。そこの販売員の青江(長尾謙杜)に直ぐに発見されてしまったのだ。しかし青江は山縣に好意的で、匿ってくれた上、逃亡も手伝ってくれた。



一方、山縣(阿部寛)が逃げている時、山縣を探している女子大生・サクラ(芦田愛菜)がいた。


サクラは殺された女子大生の友人だと名乗り、犯人の手がかりを求めて山形を探していると住吉(藤原大祐)の前に現れたのだ。
半ば強引に住吉に協力させるサクラ。


サクラは何故だか山縣の情報を手に入れていた。二人は徐々に山縣に迫っていくのであった。

山縣(阿部寛)は、以前に不気味な手紙を受け取っていた。中にはどうしても困ったらここへ来いというメッセージと不思議な言葉と数字が並んでいた。意味がわからなかった。
しかし忘れていたその言葉の意味を山縣は思い出したのだ。

ここからこの映画のサスペンス的要素のネタバレになってきてしまいますので、今回は謎解きがこの映画の最大の面白さでもあるのでやめておきましょう。
話としてはSNSとは無縁のオヤジが、自分のアカウントからの投稿で殺人犯ではないかと疑われて炎上。家も職場も晒されて行く場所を無くして逃げ回るという体で始まります。
ただ逃げ回るのではなく、自分で犯人を突き止めようとするが、そんなスキルもなく無駄に時間と体力を消費して行くだけ。
しかし彼をそんなところへ追い込んだ者の狙いは確かにある。だから逃げても逃げても追っ手は来る。味方が敵か?敵が味方か?サスペンスの王道という手法だが、この話の最も面白い点はそこに時間というトリックというか設定を加えていることだ。
そのトリックのおかげで、観ているこちらもまんまと騙されていく。
そしてその謎が解明された時に、なるほどなと納得すると同時に、根本的な問題が解決されるという仕上げになっている。
それが面白いと言えば面白い。

しかし悪食にはある意味、苦手なジャンルが絡んで来るので非常に微妙だった。
いえいえ、映画は面白くできてますよ。コメディ要素も入ってたりするので。
まあ、ツッコミどころも無い訳ではありません。最初から警察を頼るとかね。常識的には。
そんなことはさておいて、この映画で最も伝えたいのはSNSの功罪というよりは、自己判断の責任では無いでしょうか?
自分で判断したことを自分の中だけで解決するのであれば、それは自己責任。しかしそれを他社に委ねるのであれば、その言動にはそれなりの責任がつきまとうということをもっと意識しなければならない。
想像力の欠如は世の中を破壊する。
それを一番言いたいのではないだろうか。
自分に流れてきたニュースを自分で考えもせずにまた流していく。それはもうただの伝言ゲームだし、ゲームの意識すらない無責任さです。
自分で考えて行動する。そんな当たり前のことは現代社会で果たして成されているのか?作り手はそれを問うている。
自分で考えろ。想像しろ。
その連鎖が世の中を作っていくのだと。
是非、劇場で一考してください。


 

 

 

 

 

 

悪食 80点
今年 84本目、2回目

監督、脚本 ディーン・デュポア
原作    クレシッダ・コーウェル
出演    メイソン・テムズ
      ニコ・パーカー
      ジュリアン・デニン
      ブロンウィン・ジェームズ
     ハリー・トレンバルドウィン
    ピーター・セラフィノウィッツ
      ニック・フロスト
      ガブリエル・パウエル
      ジェラルド・バトラー

ドリームワークス・アニメーションの代表作「ヒックとドラゴン」を実写映画化したアクションアドベンチャー。
豊洲ユナイテッドシネマへ。
アメリカ

鑑賞結果、流石‼️ドリームワークス‼️実写版を作ってもこの出来栄え‼️素晴らしいの一言です😄

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



バイキングの一族が暮らすバーク島では、長年にわたり人間とドラゴンが戦いを繰り広げていた。
族長ストイック(ジェラルド・バトラー)の息子ヒック(メイソン・テムズ)は、父のような勇猛なバイキングになりたいと願っていたが、足手纏いになるばかり。
年頃の仲間達からも相手にされなかった。
ある日、ヒックは自作の投石器で、ドラゴンの中で最も凶暴とされるナイト・フューリーを撃墜する。族長である父親にその話をしても全く信じてもらえなかった。
とどめを刺せば一人前と認めてもらえると考えたヒックは、撃墜したはずのナイト・ヒューリーを森の中に探しに行き、投石機の網に絡まって動けなくなっていたドラゴンをみつけたのだ。しかしヒックには弱って怯えているドラゴンにとどめを刺すことは出来なかった。ロープを切ってやるとドラゴンはヒックに襲い掛かろうとするが、襲うことはなく飛び辛そうに森の奥へと消えていった。
ドラゴンは周りを岩壁に囲まれた谷にいた。ドラゴンは飛ぼうとするが尾羽を傷付けていて飛び上がれなかった。


それを見たヒックはドラゴンを餌で釣りながら、自作の尾羽をドラゴンに付けてやった。

ドラゴンはなんとか飛べる様になった。
ヒックはそのドラゴンに”トゥース”という名前を付け、ヒックが乗れる台座を付けて飛行訓練をするのだった。


そうしているうちにヒックとトゥースは目に見えない絆を育んでいった。



ヒックは、ドラゴンスレイヤーを目指す訓練に入ることになった。気がすすまないヒックだったが、トゥースとの関わりから他のドラゴンへの対処法も分かるようになり、訓練を好成績で進めていた。
そんなヒック(メイソン・テムズ)の行動に不信感を覚えた訓練生のアスティ(ニコ・パーカー)は、ある日ヒックが森の奥へと行くのを見かけて跡をつけたのだ。


するとそこにいたのはドラゴン。武器を構えるアスティにヒックは武器を下ろすように諭した。アスティは逃げ出したがヒックとトゥースはアスティの後を追いかけ、捕まえて断崖のてっぺんに下ろしたのだ。
ヒックはアスティに「このドラゴンは襲わない」と言ってドラゴンの背中に乗せたのだ。最初は怖がっていたアスティだが、次第に慣れていった。
トゥースに乗って飛んでいると、様々なドラゴンが一つの方面に向かって飛んでいた。
ヒックとトゥースは一緒になって飛んでいくと、そこはドラゴンの巣だった。そこには巨大なボスドラゴンがいて、他のドラゴンに餌を運ばせていた。運んでこないドラゴンはボスドラゴンに喰われていた。
ヒックとトゥースは、気づかれないようにその場所を離れた。

ヒック(メイソン・テムズ)は、訓練を優秀な成績で終了し、トップスレイヤーとなった。そのお披露目はドラゴンを殺すことだった。


ヒックは殺すのではなく、いつものように手懐けようとしたが、それを見た族長のストイック(ジェラルド・バトラー)は、怒りのあまりハンマーを振るって、ドラゴンを暴れさせてしまった。ヒックの危機に現れたのがトゥースだった。ヒックは無事だったものの、トゥースは捕えられてしまった。
族長ストイックはヒックが何か隠していると思っていたが、ドラゴンを隠しているとは思わなかった。ヒックはトゥースを助けようとドラゴンの巣のことを話してしまう。族長ストイックは、トゥースを案内役としてドラゴン征伐に出陣したのだ。


しかしボスドラゴンの圧倒的な大きさと破壊力でバイキング達を圧倒。撤退を余儀なくされた。
しかしその時現れたのが、ドラゴンに乗った若きドラゴンスレイヤー達。


そしてヒックはトゥースの元に。しかしトゥースは縛られたまま海に沈められてしまった。ヒックはトゥースを助けようと海に飛び込むがロープはびくともしない。そんなヒックを族長ストイックが海底から引き上げると、自らトゥースを助け出したのだ。
ヒックとトゥースは、ボスドラゴンに立ち向かう。ボスドラゴンもヒックとトゥースを追いかけていく。トゥースはボスドラゴンの羽を穴だらけにした上に上空に誘い出すと今度は急降下。ボスドラゴンはヒックとトゥースを追い急降下する。
地面スレスレで方向転換したトゥースだがボスドラゴンは地面に叩きつけられて絶命した。
ヒックはトゥースに助けられはしたが片足を失っていた。
ヒックが目を覚まし、義足の足で外に出てみると、バイキング達とドラゴン達が共生している光景が広がっていた。
エンド。

という話です。若者の成長物語であり、テリトリー争いの戦いの話だったりするのは、なんら今の時代も変わらず起こっていることです。その中で、理解出来ないと思われていた相手と話すこと。過去の遺恨に囚われずに未来に目を向けた建設的な関係を作ること。そんなテーマを掲げています。
人間とドラゴンという異種間であっても話は出来るのです。同じ人間同士でどうして話が出来ないんでしょうか?
本当に人間はいつまで経っても下等な種族だとしか言いようがありません。
ヒックとトゥース、そしてあのストイックでさへ乗り越えているのです。
見習わないといけない。ドラゴンに笑われないように。
是非、劇場で。ドラゴンフライは大画面がいいですよ😁


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 70点
今年 83本目

監督、脚本 チョ・ジャンホ
出演    カン・ハヌル
      ハ・ソユン
      カン・ハギョン
      ハ・ヒョンス

人気犯罪チャンネルの配信者が、承認欲求の果てに思いも寄らぬ事態に巻き込まれていく姿を描いたホラー。
新宿ピカデリーへ。

鑑賞結果、ホラーではない‼️異常者の集まり。承認欲求の権化。ここまで来るとバカを通り越して怖いからやっぱりホラーかも😱

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



登録者数1位の配信者に広告料が独占的に支払われる仕組みのリアルタイム動画配信サービス「WAG」。

こんなことをしたら欲に目が眩んだ馬鹿者達がとんでもないことしでかすに決まっている。
SNSは使う側、運営側、管理側と問題がある。

未解決事件を扱う人気犯罪チャンネルを運営しているWAG配信者ウサン(カン・ハヌル)。


今は連続殺人犯を追っている。プロファイリングを使って犯人を追い詰め、探し出そうとしていた。
今回は再現フィルムを使用して犯人の心理に迫ろうとしていた。
その被害者役を”WAG”の配信者でもあるマチルダ(ハ・ソユン)。マチルダの閲覧数が伸びていなかった為、彼女はウサンとコラボ企画を立て、番組の企画自体を奪い取って閲覧数を伸ばしてNo. 1の地位と広告料を独占しようとしていた。
マチルダの作戦は見事に功を奏し、ウサンから閲覧数を奪うことに成功。その上、No. 1の座を不動のものとする為にマチルダは一つの賭けに出た。


マチルダは犯人に誘拐され、ウサンに助け出されることを条件にマチルダのライブ配信は続けられたのだ。
ウサンは責任重大である。判断を誤れば、マチルダの命の保証は無い。断ってもマチルダの命の保証は無い。
犯人からのリミットまでにマチルダを救出しなければならない。


ウサンはプロファイリングと観察眼によって配信内容から様々な情報得て、犯人へと近付いていく。


そして見事に犯人の元に辿り着き、マチルダを助け出すのだが、そこには大きな秘密があった。
マチルダ誘拐はマチルダによる狂言誘拐だったのだ。
マチルダは自分の配信をNo. 1にする為に狂言誘拐を思いつき、ウサンを巻き込んだのだ。
マチルダは自分の行為を謝罪したのだが、ここから話を大きく展開していく。

ここからはこの映画のキモなのでネタバレはやめておきましょう。
やはりこの映画も最近テーマとして取り上げられることの多い、承認欲求というものがメインになっています。
人から認められたいという欲求は、そんなにも大事なことなのでしょうか?
しかも見ず知らずの名無しのゴンベェさんから。本当に認めているかも分からないのに。
その結果、承認欲求に振り回されている人は道を踏み外していくことになっていく。
勿論、そんな人は僅かなのでしょうが、そんなことがテーマになるくらい承認欲求というものは世の中に蔓延しているのは確かなのでしょう。

それをこの映画というものを通して描いています。
承認欲求という麻薬の中毒になった人の落ちていく地獄を。
SNSの配信という手法なので、とても狭い世界観で描かれていて、ある意味お金はかかっていない作品です。映画としてのスケール感が無いのは否めないのですが、知恵を絞って今の世の中を切り取るという意味ではよく出来ています。

勿論、苦言が無い訳ではありません。
役者達の演技がストイック過ぎること。あまりにもSNSの世界にこだわるが故のそれ以外の世界を排他的に描いているところは、内容に偏りがあって、否定的に観れないこともありません。
承認欲求中毒者の成れの果てという見方で観れば、すでにおかしくなっているので常識的な行動が取れないということなんだなと納得出来なくもないのですが、そんな麻薬に手を染めていない悪食には共感部分は少なかったかも。そんな意味での評点です。
今の時代を切り取っていて面白いという方もいらっしゃるでしょう。
是非、劇場で自分の目で観て判断してください。

 

 

 

悪食 65点
今年 82本目

監督 吉原達矢
原作 藤本タツキ
脚本 瀬古浩司
声優 戸谷菊之助
   井澤詩織
   楠木ともり
   坂田将吾
   ファイルーズあい
   津田健次郎
   上田麗奈

藤本タツキのコミック「チェンソーマン」の「レゼ篇」をアニメーション映画化。
ちはら台USシネマへ。
日本

鑑賞結果、基本、「チェーンソーマン」を知っていなければ理解不能な映画。
デンジの純粋な下心と恋心が泣かせます。

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



「チェンソーの悪魔」との契約により「チェンソーマン」に変身し、公安対魔特異4課所属のデビルハンターとして悪魔と戦うデンジ(戸谷菊之助)。
ある日、上司である憧れの女性マキマ(楠木ともり)にデートに誘われて映画を一日中観ることになった。

マキマと別れて帰る途中、急な雨に見舞われて電話ボックスで雨宿りをしていると、一人の若い女性が飛び込んできた。

レゼ(上田麗奈)と名乗った彼女は近所のカフェで働いているという。レゼはデンジに優しくほほ笑みかけ、今度カフェに来てと言って走り去った。
すぐさまカフェに行ったデンジにレゼは親密な距離感で近づいてくる。


デンジはレゼは俺に惚れてると舞い上がるのだった。



しかし、レゼ(上田麗奈)もまたデンジ(戸谷菊之助)を殺しに来た悪魔、爆発の悪魔ボムだった。


こうしてチェーンソーマンとボムは、戦うのです。


結論で言えば、チェーンソーマンが勝つのですが、ボムにはとどめを刺しません。


チェーンソーマンは、ボムに一緒に逃げようと提案し、レゼが働いていたカフェで待ってると言い残します。
レゼは行く気は無かった。だけど、列車には乗らなかった。デンジの純粋な気持ちに惹かれたのだ。
デンジが待つカフェまであと僅かなその時、マキマ(楠木ともり)が現れたのだ。
マキマにとってレゼの存在は邪魔だった。


レゼは殺された。
デンジはいつまでもレゼを待っていた。
エンド。

という映画です。
チェーンソーマンのコミックなどを見ていないと背景は全く分かりません。登場人物の説明すらありません。
その中でもこれを映画化したのは、デンジの猿的な異性に対する純粋な欲望が相手に通じたという一つの恋愛ストーリーになっているからでしょう。
もちろんハッピーエンドなどあり得るわけもなく、悪魔的に悲惨な終焉を迎えます。その上、引導を渡すのはデンジ憧れの上司であるマキマ。
デンジはマキマにいいように操られているところなんかは、発情した犬が雌犬の後を追いかけ回しているだけであり、雌犬は悪賢くその雄犬の習性を利用しているだけ。勿論、邪魔な雌犬は全て噛み殺されます。
悪魔もデビルハンターもみんな悪魔です。

そんな映画ですので、ファン以外は観てもよく分からないでしょう。
ファンは是非劇場へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪食 80点
今年 81本目

監督、脚本 ディーン・デュポア
原作    クレシッダ・コーウェル
出演    メイソン・テムズ
      ニコ・パーカー
      ジュリアン・デニン
      ブロンウィン・ジェームズ
     ハリー・トレンバルドウィン
    ピーター・セラフィノウィッツ
      ニック・フロスト
      ガブリエル・パウエル
      ジェラルド・バトラー

ドリームワークス・アニメーションの代表作「ヒックとドラゴン」を実写映画化したアクションアドベンチャー。
豊洲ユナイテッドシネマへ。
アメリカ

鑑賞結果、流石‼️ドリームワークス‼️実写版を作ってもこの出来栄え‼️素晴らしいの一言です😄

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



バイキングの一族が暮らすバーク島では、長年にわたり人間とドラゴンが戦いを繰り広げていた。
族長ストイック(ジェラルド・バトラー)の息子ヒック(メイソン・テムズ)は、父のような勇猛なバイキングになりたいと願っていたが、足手纏いになるばかり。
年頃の仲間達からも相手にされなかった。
ある日、ヒックは自作の投石器で、ドラゴンの中で最も凶暴とされるナイト・フューリーを撃墜する。族長である父親にその話をしても全く信じてもらえなかった。
とどめを刺せば一人前と認めてもらえると考えたヒックは、撃墜したはずのナイト・ヒューリーを森の中に探しに行き、投石機の網に絡まって動けなくなっていたドラゴンをみつけたのだ。しかしヒックには弱って怯えているドラゴンにとどめを刺すことは出来なかった。ロープを切ってやるとドラゴンはヒックに襲い掛かろうとするが、襲うことはなく飛び辛そうに森の奥へと消えていった。
ドラゴンは周りを岩壁に囲まれた谷にいた。ドラゴンは飛ぼうとするが尾羽を傷付けていて飛び上がれなかった。


それを見たヒックはドラゴンを餌で釣りながら、自作の尾羽をドラゴンに付けてやった。

ドラゴンはなんとか飛べる様になった。
ヒックはそのドラゴンに”トゥース”という名前を付け、ヒックが乗れる台座を付けて飛行訓練をするのだった。


そうしているうちにヒックとトゥースは目に見えない絆を育んでいった。



ヒックは、ドラゴンスレイヤーを目指す訓練に入ることになった。気がすすまないヒックだったが、トゥースとの関わりから他のドラゴンへの対処法も分かるようになり、訓練を好成績で進めていた。
そんなヒック(メイソン・テムズ)の行動に不信感を覚えた訓練生のアスティ(ニコ・パーカー)は、ある日ヒックが森の奥へと行くのを見かけて跡をつけたのだ。


するとそこにいたのはドラゴン。武器を構えるアスティにヒックは武器を下ろすように諭した。アスティは逃げ出したがヒックとトゥースはアスティの後を追いかけ、捕まえて断崖のてっぺんに下ろしたのだ。
ヒックはアスティに「このドラゴンは襲わない」と言ってドラゴンの背中に乗せたのだ。最初は怖がっていたアスティだが、次第に慣れていった。
トゥースに乗って飛んでいると、様々なドラゴンが一つの方面に向かって飛んでいた。
ヒックとトゥースは一緒になって飛んでいくと、そこはドラゴンの巣だった。そこには巨大なボスドラゴンがいて、他のドラゴンに餌を運ばせていた。運んでこないドラゴンはボスドラゴンに喰われていた。
ヒックとトゥースは、気づかれないようにその場所を離れた。

ヒック(メイソン・テムズ)は、訓練を優秀な成績で終了し、トップスレイヤーとなった。そのお披露目はドラゴンを殺すことだった。


ヒックは殺すのではなく、いつものように手懐けようとしたが、それを見た族長のストイック(ジェラルド・バトラー)は、怒りのあまりハンマーを振るって、ドラゴンを暴れさせてしまった。ヒックの危機に現れたのがトゥースだった。ヒックは無事だったものの、トゥースは捕えられてしまった。
族長ストイックはヒックが何か隠していると思っていたが、ドラゴンを隠しているとは思わなかった。ヒックはトゥースを助けようとドラゴンの巣のことを話してしまう。族長ストイックは、トゥースを案内役としてドラゴン征伐に出陣したのだ。


しかしボスドラゴンの圧倒的な大きさと破壊力でバイキング達を圧倒。撤退を余儀なくされた。
しかしその時現れたのが、ドラゴンに乗った若きドラゴンスレイヤー達。


そしてヒックはトゥースの元に。しかしトゥースは縛られたまま海に沈められてしまった。ヒックはトゥースを助けようと海に飛び込むがロープはびくともしない。そんなヒックを族長ストイックが海底から引き上げると、自らトゥースを助け出したのだ。
ヒックとトゥースは、ボスドラゴンに立ち向かう。ボスドラゴンもヒックとトゥースを追いかけていく。トゥースはボスドラゴンの羽を穴だらけにした上に上空に誘い出すと今度は急降下。ボスドラゴンはヒックとトゥースを追い急降下する。
地面スレスレで方向転換したトゥースだがボスドラゴンは地面に叩きつけられて絶命した。
ヒックはトゥースに助けられはしたが片足を失っていた。
ヒックが目を覚まし、義足の足で外に出てみると、バイキング達とドラゴン達が共生している光景が広がっていた。
エンド。

という話です。若者の成長物語であり、テリトリー争いの戦いの話だったりするのは、なんら今の時代も変わらず起こっていることです。その中で、理解出来ないと思われていた相手と話すこと。過去の遺恨に囚われずに未来に目を向けた建設的な関係を作ること。そんなテーマを掲げています。
人間とドラゴンという異種間であっても話は出来るのです。同じ人間同士でどうして話が出来ないんでしょうか?
本当に人間はいつまで経っても下等な種族だとしか言いようがありません。
ヒックとトゥース、そしてあのストイックでさへ乗り越えているのです。
見習わないといけない。ドラゴンに笑われないように。
是非、劇場で。ドラゴンフライは大画面がいいですよ😁