悪食 70点
今年 56本目
監督、脚本 プラシャーント・ニール
出演 プラバース
ピリトブラージ・スクマーラン
シュルティ・ハーサン
インド全土が恐れる謎の都市国家カンサールの王位をめぐるアクション大作。
二子玉川109シネマズへ。
鑑賞結果、あまりにも壮大過ぎる話と外連味たっぷりの映像がこの映画の最大の魅力だが、内容は複雑で大変です。しかもこれは続き物です。
ここからネタバレ満載でいきますならご注意を⁉️
インドには盗賊を生業とする部族によって建国されたカンサールという国があった。
その国カンサールはインド地図からも抹消されていた。しかもカンサールの意思で。
街は城壁で張り巡られ、最新の武器によって外部の介入を阻んでいた。
内部には100余の領国があり、多数の部族がそれぞれの領主として君臨していた。そして1人の王によって統治されていたが、その王は海外へと逃げていた。
カンサールの取り決めで領主の多数決で停戦条約が結ばれていて勝手に他領国を侵略することは許されなかった。
その停戦条約を終わらせる為に王を国に引き戻す必要があったが、王の行方は分からなかった。
そんな時に、王の娘がインドに向かったという情報がカンサールにもたらされた。
各領主はすぐさま王の娘を捕える為に部下達を空港に向かわせた。
王は娘の命を救う為にある男に助けてもらおうと連絡を取った。
その男がデーヴァ(プラバース)である。
デーヴァ(プラバース)は、カンサール出身だった。カンサールの大領主の息子ヴァラダ(プリトビラージ・スクマーラン)の親友だった。デーヴァはヴァラダの為ならどんな相手にも立ち向かい、必ず倒してきた。そんなことからヴァラダはデーヴァのことをサラール(将軍)というあだ名でよんだ。
しかしある日、デーヴァの母親はある領主から狙われていた。それをヴァラダは自分の領地と引き換えに助けたのだ。
しかしそれだけでは命の保証が出来なかった為、デーヴァは母親と共にカンサールを出て行った。二度と戻らないと誓って。戻れば命の保証はないと言われて。
そんなカンサールにデーヴァは戻ったのだ。王の娘を救い、ヴァラダを救う為に。
というような話で始まるのですが、これがなかなか複雑な話で、しっかり観ていないと何が何だが解らなくなります。
時系列が変わっていたりとか、話の主軸が変わっていたりで、これは今何の話をしてるの?と言いたくなるくらい。
そしてこのインドにあるというカンサールという特殊な国がまたその中でも部族によって両国がそれぞれにあったりしてなかなかの複雑さ。
その上、カンサール内での内乱を抑える為に停戦条約が結ばれているとか、停戦条約の継続が破棄かを領主達の投票で決めるとか、その中の一つの領主はかなり嫌われているとか、そして最大の謎にしてこれからの話の展開で大きく関わっていくのが、デーヴァ(プラバース)がカンサールで滅びた部族の生き残りの王の末裔であったりとかいうのがどんどん明らかになっていきます。
この話はどこへ向かっているのか?と思っていると最大の問題が起こるのです。
何とこの映画はここで終わるのです⁉️
えっ?この映画は続き物なの?そんなことは知らない😱
どういうことだと言ってる間もなく、3時間に及ぶ大作は幕を閉じるのです。
お、終わりか〜い⁉️
これを何と評したらいいのでしょうか?
呆然と映画館を後にしました。
次回作はいつ来るの?そもそも次回作は作られているの?
しかもこの複雑な映画を時間を開けて観たら、まず何が何だか解らないでしょう。
面倒な映画を観てしまいました。
しかしインド映画の外連味と大作映画感覚は観ていて素晴らしいです。