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アートや建築、ファッションなどなど。美術館やギャラリー、街の風景など、キレイと思うものをあれこれと。

今日の1枚のアート(←勝手に名付けた)

 

 

 

東京上野の国立西洋美術館の常設展にありました

 

 

 

よく飾ってある作品ですね

 

 

 

グエルチーノ (本名 ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエー二)1591ー1666

《ゴリアテの首を持つダヴィデ》1650頃

 

 

 

 

 

旧約聖書の英雄

 

 

ダヴィデが切り落とした巨人のゴリアテの首が下にあります

 

 

画家は勝利の後に、勝ち誇ったような様子ではなくて

 

 

 

静かに神様に感謝の気持ちを捧げるような表現を採用していますね

 

 

 

 

 

光の当て方で、劇的な印象を与えていて、

 

 

 

アンバランスな構図、男性の裸体の表現なども含めて

 

 

 

 

この控え目な表現が、ダヴィデの内面をより、神聖に見せるような気がします

 

 

 

背景には、ラピスラズリを使った、暗い青が使用

 

 

 

それが神との繋がりの暗示だそうです

 

 

 

 

 

 

 

国立西洋美術館のホームページなどの資料によると

 

 

 

作品の来歴がはっきりわかっていて、とても貴重な作品

 

 

1650年頃の作者の記録に、注文主がわかり、さらに1680年のパルマ公のファルネーゼ家の財産目録にも残っているそうです

 

 

さらに在リヴォルノの英国領事の手にわたり、イギリスへ渡ったこともわかっているとのこと

 

 

 

それが今や、東京上野に

 

 

 

▼部分

 

 

 

▪️グエルチーノ(1591ー1666)

 

イタリアのバロック時代の ボローニャ派を代表する画家

 

 

色々な解説によると、同じボローニャ派のカラッチ(1560ー1609)から大きな影響があったそうです

 

 

でも、イタリアバロックといえばカラヴァッジョ(1570ー1610)

 

 

この明暗の光の表現など、彼の影響があるのでしょうね

 

 

素人ながら、偉そうに感想を述べてしまいました

 

 

 

▪️ダヴィデの画像の記事

 

 

 

 

よかったら読んでください

 

 

 

 

東京国立博物館の恒例企画

 

 

令和6年 新指定の国宝・重要文化財

 

 

の展覧会です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会期は5月12日(日)まで

 

 

つまり今日までですね

 

 

今回のこの特集の場所は

 

 

東博本館の、1階11号室と2階の特別1室と特別2室

 

 

 

毎回展示室が違うのですね

 

 

 

撮影は一切禁止なので

 

 

 

作品紹介の画像がありませんので、、、

 

 

よろしくご承知ください

 

 

 

▪️今年の国宝指定の作品

 

[彫刻の部]

 

●《木造六観音菩薩像》6体

 《木造地蔵菩薩立像》1体

鎌倉時代 京都 大報恩寺蔵

 

 

 

実際に展示されているのは、6体の《観音菩薩立像》のうち、《木造准胝観音立像》 と、

 

 

 

《木造地蔵菩薩立像》の2体です

 

 

この《木造准胝観音立像》は作者の肥後定慶の代表作らしいですよ

 

 

 

大きくて立派な像です

 

 

 

この二つのうち、どちらかというと《木造准胝観音立像》の方が好きかな

 

 

 

他の5体を見るために、また京都の大報恩寺に行かないと

 

 

ここに他に仏像があるし、本堂は国宝の建造物に指定されているはずです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[書籍・典籍の部]

 

●《和漢朗詠集》(雲紙) 2巻

平安時代 国(文化庁保管) 皇居北の丸尚蔵館所蔵

 

*写真パネル、モニターでの展示

 

 

●《金峯山経塚出土紺紙金字経》 8巻

藤原道長・藤原師通筆

平安時代 奈良県 金峯神社蔵

 

●《金峯山経塚出土紺紙金字経》 18巻

藤原道長・藤原師通筆

平安時代 奈良県 金峯山寺蔵

 

 

上の二つは元々、同じものだったそうです

 

それが、時代が経つうちに金峯山寺と金峯神社へ分蔵されたらしいです

 

 

作品の一つは、寛弘四年(1007)に藤原道長が奈良吉野の金峯山に参詣した時に、経筒に納めて地中に埋めたもの

 

 

なお、その経筒も国宝に指定されているらしいですよ(《金銅藤原道長経筒》 金峯神社蔵)

 

 

 

 

もう一つは、藤原道長のひ孫の師通が、寛治二年(1088)にやはり金峯山に来た際に、地中に経典を埋めたもの

 

 

まるでタイムカプセルのようです

 

 

 

地中に埋めたため、紙の下半分は見えなくなっていたりします

 

 

でも、あの道長の自筆の経典です

 

 

 

 

 

[古文書の部]

 

●《多賀城碑》1基

平安時代 国 (文化庁保管)

 

*写真パネル、モニターでの展示

 

 

 

 

 

▼案内看板

 

 

 

 

 

 

 

 

[考古資料の部]

 

●《三重県宝塚一号墳出土埴輪》 一括

古墳時代 三重県 松坂市(松坂市文化財センター保管)

 

 

大きな立派な船の埴輪が印象的

 

 

その時代の船の形がわかります

 

 

今でもほとんど失われたところがなくて、殆どが残存しています

 

 

 

だから現実的で大きな迫力があります

 

 

やっぱり、こういうものって、所蔵している美術館や博物館で見たいと思いました

 

 

 

他の博物館などで見ると、印象が違う時があるんですよね

 

 

所蔵先は、三重県松坂市の文化財センター、

 

 

お伊勢まいりと一緒に見に行きますか

 

 

 

 

先日、天気のとても良い時に

 

 

泉屋博古館東京館まで行ってきました

 

 

現在開催中の展覧会は

 

 

 

ライトアップ 木島櫻谷  四季連作大屏風と沁みる「生写し」

 
 

▪️エントランス

 
 
 
エントランスの看板や、地面に映る木漏れ日がとても美しいですね
 
 
 
 
 
 
 

■フライヤー

 
 
 
 
 

▪️作品紹介

 
特に注目は四季連作の屏風
 
大正中期に大阪の住友家の本邸を飾った櫻谷作の、6曲1双の屏風が5組も並ぶ壮観な展覧会です
 
 
 
 
とにかく色が綺麗
 
 
 
顔料を厚く盛っているようで、筆致を残しているという解説がありました
 
 
 
 
冬の《雪中梅花》
春の《柳桜図》
夏の《燕子花図》
秋の《菊花図》
 
の順番で、大正6年から7年に作られた作品が並んでいます
 
 
それに加えて、めでたい図柄の
 
 
《竹林白鶴図》大正12年作の
 
 
屏風が加わって展示されています
 
 
 
 
 
 
 
その中で《燕子花図》のみが撮影可能でしたのでご紹介
 
 
▼右隻
 
 
 
 
▼左隻
 
 
 
尾形光琳の根津美術館の国宝の《燕子花図》を思い出されますよね
 
 
 
光琳は型紙を使ったデザイン的な作品でしたが
 
 
 
櫻谷は、もっと写実的です
 
 
▼部分
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

撮影はできませんでしたが

 

 

 

緑あふれる《柳桜図》

 

 

▼《柳桜図》 部分

 

 

フライヤーの裏側から

 

 

 

 

 

そして、対角線構図が印象的な《菊花図》は必見ですね

 

 

 

 

四季の連作の屏風以外にも

 

 

《獅子虎図屏風》の獅子の描写

 

 

▼《獅子虎図屏風》部分

 

 

 

 

フライヤーの裏から

 

 

 

このライオンの臨場感半端ないって感じでしたね

 

 

まさに「生写し」

 

 

 

よかったらぜひ

 

 

今度の5月12日(日)までです

 

 

 

ちなみに根津美術館で開催中の、恒例の尾形光琳の《燕子花図》の公開の展覧会も

 

 

同じく5月12日(日)までだそうです

 

 

そちらもよかったら

 

 

 

■参考記事

 

▼木島櫻谷の展覧会の記事

 

 

 

 

▼昨年の根津美術館の尾形光琳の《燕子花図》の記事

 

 

 

 

 

 

 

今日の1枚のアート(←勝手に名付けた)

 

 

 

昨年、2023年の11月に東京・上野の国立博物館の本館常設展にありました

 

 

●歌川広重 (1797−1858)

《名所江戸百景・浅草田甫・酉の町詣》江戸時代 安政4年(1857)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼部分

 

 

新吉原の遊女屋の窓から、猫が眺めているのは

 

 

 

11月に浅草の鷲神社で行われている、酉の市の祭礼の行列

 

 

 

熊手を抱えた人が歩いています

 

 

遠くには富士山が描かれています

 

 

出版されたのは、安政4年(1857)11月

 

 

ちょうど鷲神社の酉の市の月ですね

 

 

▪️《名所江戸百景》とは

 

東海道五十三次のシリーズで有名な浮世絵師

 

 

広重が還暦を迎え、数え62歳で死ぬ直前まで手がけていた江戸の風景のシリーズです

 

 

 

 

江戸百景と言いながら、118枚枚描かれていて、彼の死後、弟子の二代広重が1枚描いて、この連作のシリーズは終わりとなったそうです

 

 

ゴッホが描いた《大はしあたけの夕立》などが有名ですね

 

 

 

 

■作品を見て

 

 

白いねこはメスなのでしょうか

 

 

とすれば、吉原の遊女の暗喩

 

 

 

窓越しに外の世界の賑わいを見るしかない彼女たち

 

 

 

部屋の中の日常と外の祭礼の対照的な構図と描写が、遊女たちの悲しみが何気なく表されているような気がします

 

 

 

 

■東京ステーションギャラリー

どうぶつ百景 展 4月27日(土)ー6月23日(日)のフライヤー

 

 

この絵が使われています

(5月28日から展示)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▪️広重の名所百景の記事です

 

他の記事もよかったら読んでください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京メトロの外苑前の駅で降り

 

 

 

青山通りを渋谷方面へ

 

 

 

南青山3丁目の交差点を、千駄ヶ谷方面へと右へ曲がり

 

 

程なく、変わった形の建物が目に入ります

 

 

ワタリウム美術館はそこにあります

 

 

 

昨日、5月6日(月・祝)まで開催していた

 

 

パーフェクト・カモフラージュ展  私はアートになりたい

 
 

 

を見てきました

 

 

 

■フライヤー

 

 

 

 

カモフラージュとは

 

 

自身の存在を消して、周囲に溶け込み、見てわからなくすることで、生存本能でもあります

 

 

21世紀の現代社会では、物や事柄が次々と生み出されていきます

 

 

 

私たちは自然と周囲や社会に溶け込み、生存本能として、それらを受け入れ、カモフラージュしてしまうのでは、、、、

 

 

アートも同じで、いつの間にか新しいものを生み出しているようで、自然と他と同じようなことになっていくのではと思います

 

 

 

 

 

 

この展覧会では、ワタリウムのコレクションに

 

 

 

さわひらき、野口里佳、杉戸洋さんの作品も加えて

 

 

 

約80点が並べられた展覧会です

 

 

 

■作品紹介

 
気になった作品や作家をいくつか紹介したいと思います
 
 
 
●マン・レイ

 

 

 

 

 

 

 

●右 《街》

 左 《家》

 

 

 

 

 

レイヨグラフの技法を使って作られた作品

 

 

カメラを使わず、印画紙に直接に物を置いたり、かざしたりして撮影する技法

 

 

彼が先駆者だそうです

 

 

 

 

 

 

 

● アンディ・ウォーホル 《ヨーゼフ・ボイス・イン・メモリアル》

 

 

シルクスクリーンを使った作品

 

わざと同じ版を使って、わざとプリントをずらして作品を作ったりしたそうです

 

 

 

今回の展示のメインビジュアルの作品

 

 

 

色々なところで使われていました

 

 

 

 

●さわひらき

 

 

 

展覧会で配られた冊子には

 

変わりゆくロンドンという街で、自分がシェドと過ごしてきた時間を弔うために、墓標としての展示を構成してみる。もしくは、そこに流れた時間を再構成したいと考えいる。”

 

 

 

 

 

●野口里佳 展示風景

 

 

 

 

 

 

 

 

透き通った、透明感のある作品、とても好きな作家さん

 

 

以前、六本木の画廊で見た野口さんの記事へのリンクを一番下に貼っておきました

 

よかったら読んでください

 

 

 

 

 

 

 

 

●ヨーゼフ・ボイス《フェルト・スーツ》

 

 

 

展覧会冊子を参考に

 

作家は第二次対戦中、クリミアで墜落して重傷を負ったとのこと

 

その時、現地のタタール人に、よって油を体内に塗られ、フェルトで包んでボイスの命を救ったそうです

 

 

 

 

●ナム・ジュン・パイク《フレンチ・クロック》

 

 

 

 

▼部分

 

 

 

 

韓国をのみならず、世界的な現代アーティスト

 

 

 

映像は時間というものを具体的に表すそうです

 

 

納得ですね

 

 

 

 

●マックス・ビル《円上に三角頂をもつ三角形》

 

 

 

「バウハウス最後の巨匠」と呼ばれた作家さん

 

数学的な発想によって、作品を作られているそうです

 

 

作品の金色が、数学的な純粋な意味を持つような気がしました

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもロイス・ワインバーガー、ゲイリー・ヒル

 

 

クリスチャン・ボルダンスキー、などの作品が心に残る展覧会

 

 

 

昨日までだったんですよね

 

 

相変わらず、クールな美術館

 

 

 

 

 

■野口里佳さんの記事

 

よかった読んでください

 

 

 

 

 

 

私たちも現代に生きるってことは

 

いつの間にかカムフラージュしているのでしょうね