歌川広重 《名所江戸百景 浅草田甫・酉の町詣》 東京国立博物館蔵 | akki-artのブログ

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今日の1枚のアート(←勝手に名付けた)

 

 

 

昨年、2023年の11月に東京・上野の国立博物館の本館常設展にありました

 

 

●歌川広重 (1797−1858)

《名所江戸百景・浅草田甫・酉の町詣》江戸時代 安政4年(1857)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼部分

 

 

新吉原の遊女屋の窓から、猫が眺めているのは

 

 

 

11月に浅草の鷲神社で行われている、酉の市の祭礼の行列

 

 

 

熊手を抱えた人が歩いています

 

 

遠くには富士山が描かれています

 

 

出版されたのは、安政4年(1857)11月

 

 

ちょうど鷲神社の酉の市の月ですね

 

 

▪️《名所江戸百景》とは

 

東海道五十三次のシリーズで有名な浮世絵師

 

 

広重が還暦を迎え、数え62歳で死ぬ直前まで手がけていた江戸の風景のシリーズです

 

 

 

 

江戸百景と言いながら、118枚枚描かれていて、彼の死後、弟子の二代広重が1枚描いて、この連作のシリーズは終わりとなったそうです

 

 

ゴッホが描いた《大はしあたけの夕立》などが有名ですね

 

 

 

 

■作品を見て

 

 

白いねこはメスなのでしょうか

 

 

とすれば、吉原の遊女の暗喩

 

 

 

窓越しに外の世界の賑わいを見るしかない彼女たち

 

 

 

部屋の中の日常と外の祭礼の対照的な構図と描写が、遊女たちの悲しみが何気なく表されているような気がします

 

 

 

 

■東京ステーションギャラリー

どうぶつ百景 展 4月27日(土)ー6月23日(日)のフライヤー

 

 

この絵が使われています

(5月28日から展示)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▪️広重の名所百景の記事です

 

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