先日、上野の東京国立博物館へ訪問。
現在開催中の「前田育徳会創立百周年記念 特別展 百万石!加賀前田家」をみてきました。
前田利家を初代として、江戸時代を通して金沢を中心に百万石の領地を誇った前田家。
その歴代の君主が所蔵した逸品がこれでもかと並んでいます。
さらに明治維新後、16代目の当主、前田利為が現在の前田育徳会の前身である育徳財団を作りました。そんな明治以降のコレクションも展示。
設立以来100年。
今回の特別展はその100周年を記念して行われている展覧会です。
🔳東京国立博物館 平成館入り口

🔳作品紹介(画像がないけど)
展覧会場内は撮影禁止の部分がほとんどです。
最初に歴代の君主の甲冑や陣羽織などが並んでいて壮観な展示で始まります。
上の看板に使われていた甲冑が今回のメインビジュアルの作品
●重要文化財 《金小札白糸素懸威胴丸具足》安土桃山時代 16世紀 前田育徳会所蔵
利家が所蔵していたものらしいですよ。
戦国大名みたいにアバンギャルドですよね。
それから見どころとして、国宝の書の数々(画像はないけど)
国宝の《金沢本万葉集》、《古今和歌集》、《十五番歌合》などなど、、
また天皇の書としても3人の天皇の書《三朝宸翰》伏見・花園・後醍醐天皇筆も忘れてならないんじゃないんでしょうか。
先日、大阪市美術館で「妙心寺展」を見てきたため、ゆかりの花園天皇が出てきたので興味津々でしたね。
その中でも一番気になったのは、
●国宝 藤原定家筆《土佐日記》鎌倉時代 文歴2年(1235) 前田育徳会
会期中に展示する箇所が変わるそうですが、、
個人的に推しの藤原定家の書で(悪筆として有名ですが、私は人間らしくて大好きです)
会期の最初の頃に見に行けたため、
”
をとこもすなる日記といふ物を”
で始まる有名な巻頭の部分を見ることができました。(定家は普通の文とはちょっと違って書いてあるような気もするのですが、、、素人だしわからないので、まあいいや、と満足)
そしてなんといっても最大の見どころと思うのは、
●重要文化財 《百工比照》 江戸時代 17ー18世紀 前田育徳会
前田家の5代当主の前田綱紀が作らせた、当時の工芸技術の見本集みたいなもの。
紙、漆工、染織、金属、組紐、皮革、木材、建築の部材などの見本が集まっています。
その質と量には素人ながら圧倒されてしまいました。
もちろん見ている人も沢山で、会場内で一番混んでいた場所でしたね。
今度夜間開館の時でも行って、ここだけゆっくり見てやろうと思った次第。
でも本当にできるでしょうか?
他にも忘れていけないのは
●国宝《太刀 銘 光世作》(名物 大典太)平安時代 12世紀
有名な刀剣。
ゆっくり見させていただきました。
●重要文化財 大名物《曜変天目》中国南宋時代 12ー13世紀 MIHO美術館蔵
これも前田家にあった物らしいです、、、
初めて見た。
もう一度見たい、必見かも。
🔳作品紹介(画像あり)
展覧会の最後のところは撮影可能。
ちょっと紹介しますね。
●会場風景

ここには前田育徳会の創始者、16代の利為がコレクションしたヨーロッパの資料などが展示してあります。
またこのスペースは東京駒場の前田家本邸の洋館・大客室をイメージした展観となっているそうです。
●壁紙

●《ルイ14世 書簡》1684年

●《ナイチンゲール書簡》フローレンス・ナイチンゲール著 1856年

なんとも読めないけど、、、
重要な資料なことはわかりますね。
会期中展示替えがあって、会期後半にはハイドンの書簡やバッハ、モーツァルト、シューベルト、ラフマニエフの楽譜なども展示されるようですよ。
前田家の歴史と伝統が十分に拝見できる展観会。
武家としての甲冑や刀剣。
文化面での絵画、工芸、書籍、茶道具などなど。
それから明治以降のヨーロッパ関連の資料。
だから色々な方の興味に応えられる展覧会でもあります。
伝統というのは、あらゆることにストックがあるということが本当にわかる展覧会です。
前田家恐るべし。
最後に。文部大臣からの前田財団の設立許可書をご紹介。
●公益財団法人育徳会設立許可書 大正15年(1926年) 2月26日

最後まで読んでいただきありがとうございました。