地下鉄の六本木の駅にも、乃木坂の駅にも程近い、東京ミッドタウンのサントリー美術館で開催中の「ゴールドマン・コレクション 河鍋暁斎の世界」展へ行ってきました。

 

🔳展覧会会場入り口

 

河鍋暁斎の世界展ポスター

 

 

🔳河鍋暁斎(1831ー1889)

 

キャプション等によると、

 

幕末から明治にかけて活躍した作家。

7歳で歌川国芳に入門。

10歳で狩野派にも入門。

そんな人、まあいないそうですよ。

 

その後もいろいろな流派に学んで、なんでも描ける絵師になったそうです。

とっても器用な人なんでしょうね。

 

また外国人とも気が合ったみたいで、鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルを弟子に持った方。

 

一日一筆じゃないけど、、

どんなに飲んで帰っても、寝る前に何か描いてから寝たというエピソードも聞いたことがありますね。

 

日本でも海外でも高い評価を得ていて、今回は世界的に有名なイギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏所蔵のコレクションの紹介だそうです。

 

 

🔳作品紹介

気になった作品をいくつか、、

(撮影可能な作品はそれほどなかったのですが、、よろしくご承知ください)

 

 

●《地獄大夫と一休》1871ー1889(明治4年ー22年)

 

河鍋暁斎《地獄大夫と一休》骸骨と踊る鬼

 

地獄大夫とは室町時代の堺の街の高級娼婦。

山賊に襲われ、その美貌により堺の遊里に売られてしまいます。

 

そんな哀れな身の上を、前世の行いが悪いからだとして、自ら地獄大夫と名乗ったとのこと。

 

そんなところへ有名な禅僧の一休が遊びに来ると、三味線をひく女性が骸骨になったのを見て、一休を只者のではないと知り、その後一休によって悟りを開くという伝説の女性。

 

 

弓形に綺麗な曲線を描いて、豪華な衣装を着た地獄大夫が姿があります。

その左には骸骨が三味線を弾いています。

 

今回のメインビジュアルの作品です。

 

 

 

 

 

●《百鬼夜行図屏風》1871ー1889(明治4年ー22年)部分

 

河鍋暁斎 百鬼夜行図屏風 部分

 

 

 

河鍋暁斎 百鬼夜行図屏風 部分

 

 

百鬼夜行図屏風、河鍋暁斎の世界展

 

変わった妖怪が飛び回っていますね。

面白くなってずっと見てしまいました。

 

 

 

 

●《蝶と菊と猫》1871ー1889(明治4年ー22年)

 
河鍋暁斎の猫と蝶の絵
 
下の方に白い猫が描かれていて、上に飛んでいる蝶を見ています。
 
キャプションによると、
猫も蝶も中国では長寿の象徴の画題らしいです。
それに菊も合わせて、不老長寿の絵なのでしょうね。
 
河鍋暁斎は動物の絵をたくさん描いているようで、猫の絵も数多いようですよ。
「やっぱり猫が好き」
 
撮影はできませんでしたが、蛙をモチーフにした絵が面白かったですね。
 
それから
●《三味線を引く洋装の骸骨》
などの幽霊系の作品
 
それから
●《白衣観音図》
などの仏画もとっても素敵でしたね。
 
妖怪の絵から、仏画まで、ありとあらゆるモチーフを描いた作家さん。
さすが浮世絵師から入門して、狩野派にも学んだ方ですね。
 
でも、なんかつかみどころのない画家のようで、、
一人というより、河鍋暁斎という名前の、いろいろなモチーフを得意とした画家のチームがあったように感じますね。
 
会期は6月21日(日)まで。
なんとなく名前を知っていたけど、、
河鍋暁斎ってつかみどころのない作家さんだと思った展覧会。
 

ちなみに、河鍋暁斎の読み方ですが、「かわなべきょうさい」と読むのですね。

今回初めて知りました。

 

これに行かなければ、読み方が「きょうさい」と知らずにすぎていった、とっても意味深い展覧会でもありましたね。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
 
 

先日、東京ミッドタウンの富士フォトサロンで井上博道さんの展覧会を見てきました。

 

この富士フィルムの会場では珍しく、複数点の作品撮影ならOKでSNSも掲載可能とのことで、今回投稿させていただきます。

 

タイトルは「大和のこころとかたち」

 

奈良の素敵な風景がたくさん並んでいます。

 

 

 

 

 

🔳ポスター

 

井上博道写真展「大和のこころとかたち」ポスター

 

 

井上博道(1931ー2012)とは奈良を代表する写真家のお一人。

奈良の地に住み、奈良の写真を数多く残されています。

その代表作が並べらている展覧会。

 

 

 

 

 

 

🔳展覧会風景

 

1点のみの撮影が禁止されています。

複数の作品で投稿しますね。

 

井上博道「大和のこころとかたち」展

 

右上から 時計回りに

●《西湖蓮》唐招提寺

●《石ヤ塔》下北山村

●《薬師寺遠望》奈良市

●《平太郎桜》十津川村

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奈良の風景写真、石段と田園

 

●上《鎧坂》室生寺

●下《大湯屋》東大寺

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奈良の風景写真:井上博道作品

 

●右上 《箸墓古墳》桜井市巻向

●右下 《竹林》奈良市田原地区

●左 《金峯山寺 蔵王堂》吉野金峯山寺

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

井上博道「奈良のこころとかたち」展示

 

●右 《中興忌梵網会》唐招提寺

●左上 《人面鬼瓦》平城京

●左下 《御錠》春日大社

 

 

 

 

 

 

奈良の風景写真:井上博道「薬師寺遠望」

 

●右 《東大寺 大仏殿 除夜》東大寺

●左 《室生寺 五重塔》室生寺

 

 

奈良の美しい寺や風景が映されています。

写真の作品はネットではうまく再現できないですね。

実際に観にきてくれるといいのに、、

 

でも会期は6月11日(木)まで。

 

もう終わってしまった展覧会でしたが、

とても美しかったのでご紹介しました。

 

この作家の、「井上博道記念館」が奈良市にあるらしいので、機会があったら行ってみたいものです。

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

先日、みなとみらい駅からすぐ近くの横浜美術館で開催中の「没後110年 日本画の革命児 今村紫紅」を見てきました。

 

 

テレビでもコマーシャルをやったいたためか、平日の午後でしたが、

会場内は結構な人の数。

人の少なくなった作品から、見て行った感じです。

 

今村紫紅展 横浜美術館開催

 

明治から大正にかけて活躍し、若くして亡くなった今村紫紅(1880−1916)の展覧会。

約40年ぶりの開催とのこと。

実は彼、横浜の提灯屋に生まれました、そのためか、

横浜美術館での開催でしょうかね?

 

 

ともあれ、

 

大好きな《熱国之巻》が出品されると聞いて、みなとみらいまで行ってきました。

 

 

🔳展示風景

 

気になった作品をご紹介

 

●《平親王》明治40年(1907) 横浜美術館 (原範行氏、原會津子氏寄贈)

 

今村紫紅《平親王》と緑の獅子

 

平安時代、関東で反乱を起こした平将門の像です。

キャプションによると、平将門は自ら「親皇」と名乗ったそうですので、後の書物では「新王」と書かれるようになったとのこと。

 

逆賊でありながら、紫紅は将門を、刀を握らせて、決意を秘めた、静かな佇まいで描いています。

衣装も日の丸を思わせる、赤と白を選択。

 

明治の時代、中央政府に反旗を翻した人物を描くことは難しかったかもしれませんが、、

それをやるところが紫紅さんですね。

 

 

 

 

●《つたの細道》大正2年頃(c1913)横浜美術館

 

今村紫紅《つたの細道》横浜美術館

 

伊勢物語の主人公、在原業平が東下する途中のこと。

難所の道で、向こうからちょうど見知った修行者がやってきたので、その人に手紙を託す場面。

そこで歌った歌が↓

 

"

駿河なる宇津の山べのうつつにも 夢にも人にあはぬなりけり"

 

伊勢物語の第9段のお話、業平の夢の中にも出てこない京都に残した彼女の姿。

 

琳派の作家たちもよく描いた画題です。

 

琳派にも紫紅は傾倒していたのですね。

 

 

 

 

 

 

●上《熱国之巻(小下絵)》大正3年(1914)平塚市美術館

 下《熱国之巻 朝之巻(小下絵)》大正3年’1914)横浜美術館

 

熱国之図 小下絵 船と建物

 

 

 

 

 

●《熱国之図 朝之巻・暮之巻(小下絵)》大正3年(1914)横浜美術館

 

熱帯の風景に家々が建ち並ぶ様子

 

展示の順番として、本作の前に小下絵が並んでいています。

香港やシンガポール、そしてインドへ。

帰りには上海から満州、朝鮮にも立ち寄った取材旅行を基にした作品。

 

 

 

 

●重要文化財《熱国之図 暮之巻》大正3年(1914)東京国立博物館

なお、展示替えのため現在は公開していないようです。

 

 

▼部分

 

今村紫紅《熱国之図》小下絵

 

 

 

今村紫紅《熱国之図》の市場風景

 

 

今村紫紅《熱国之図》の場面

 

オレンジに緑という補色関係の強烈な色彩。

当時の日本画にはない題材で描くところが、問題児の紫紅かもしれませんね。

 

 

このインドまで行った旅行のパトロンは茶人でも有名な原三渓。

お金も出したのに、、

本人はこの作品を気に入らかったようです。

 

でも今では重要文化財に指定され、東博へ。

当時は問題作、今は名作。

 

どうも名品は発表された時、不評なものが多いかもしれませんね。

 

会期は6月28日(日)まで、

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、地下鉄の乃木坂駅と直結している国立新美術館で開催中の「森英恵 ヴァイタル・タイプ」展を見てきました。

 

平日の午前中に伺ったのですが、チケットを購入する行列が少しできるぐらいでしたが、

でも中は女性のお客様で一杯です。

 

ほぼ99パーセント女性の方でした。

 

動画のモニターの前では席に座れず立ってみる人が大勢いるほど。

「モリ・ハナエ」の人気ぶりがわかりますよね。

 

 

 

 

🔳展覧会入り口案内看板

 

森英恵デザイナー展覧会ポスター

 

 

 

 

 

🔳森英恵(1926ー2023)

 

島根県六日市村(現在、吉賀町)の医者の家にお生まれになります。

小学校から教育のため東京でお暮らしになります。

 

すごい進歩的なご両親の教育なのですね。

 

 

東京女子大学を卒業後、結婚し子供をもうけます。

その後の話ですが、夫の賢さんは仕事上のパートナーとして妻を支えて大活躍されます。

 

その間、洋裁を学び、1951年に新宿に店舗兼スタジオの「ひよしや」を開店。

1954年から映画衣装の仕事を始めデザイナーとして実力を養うとともに、頭角を表していきます。

 

そしてフランスのパリで大きな刺激を受け、1965年にニューヨークへ進出。品質の良い日本製の生地などが好評でアメリカでも成功を収めます、

1977年、東洋人として初めてフランスのパリのオートクチュール組合に正会員として加盟。

2004年までコレクションを発表。

 

1996年文化勲章受賞されました。

 

 

 

🔳展覧会のタイトル「ヴァイタル・タイプ」とは

 

▼展覧会場の最初にあった展示

 

森英恵「ヴァイタル・タイプ」展の言葉

 

1951年に雑誌『装苑』に掲載された、戦後の新しい女性像に関しての提言です。

 

文字を起こしてみると↓

 

いろいろなものを飾りたて、

それを美しいとする時代はすぎ去りました、

こういうとぎすまされた生活感覚のなかでは

生き生きと生命力に溢れ、敏捷に

目を光らせた女性が美しく見えるのです。

そんな魅力を持った女性を

ヴァイタル・タイプと名付けてみました。

「ヴァイタル(Vaital)」とは生命力のあるとか、

活気のある、という意味です。

 

それは彼女の生き方の根本にあるものだったのでしょうね。

 

 

🔳展覧会風景

 

●映画

『狂った果実』の衣装

 

森英恵展の赤白花柄シャツとベージュパンツ

 

 

 

 

●ニューヨークへ

 

森英恵展:華やかな衣装3点

 

 

 

 

 

 

 

森英恵展の赤と金の花柄ドレス

 

ドレス 1967ー68年頃

 

 

 

 

 

森英恵展の展示風景、和柄ドレス

 

▲ジャパニーズブルー

 

 

 

 

 

 

森英恵展の華やかな展示風景

 

 

 

 

森英恵展:華やかな菊柄のパジャマドレス

 

▲菊のパジャマドレス

 

 

 

🔳日本航空の制服

 

森英恵、JAL制服、展覧会風景

 

マスコミなどでよく話題になりましたね。

 

 

 

🔳パリへ

 

森英恵展 ヴァイタル・タイプ展の様子

 

 

 

 

森英恵展の黒いドレス

 

パリのオートクチュールでは地味な色の作品が印象に残りました、特に黒。

 

 

 

 

森英恵展 プリーツドレス展示

 

▲こんなデリケートなプリーツの入った作品もありました。

 

 

 

 

 

 

森英恵展のドレス衣装、ヴァイタル・タイプ

 

▲ウエェディングドレスのことをモリハナエでは「お嫁さん」というらしいです。

コレクションの発表の最後に登場する、「お嫁さん」。

会場も盛り上がるらしいですよ。

 

 

 

最後にお付き合いの深かった写真家の、奈良原一高さんの作品。

 

●奈良原一高《森英恵》奈良原一高アーカイブス 提供:島根県立美術館

 

森英恵、ヴァイタル・タイプ展の笑顔

 

生き生きとした笑顔がとても活動的でまさに「ヴァイタル・タイプ」の女性らしいですね。

 

 

 

個人的に言えば、「モリ・ハナエ」と言えば、表参道にあった丹下健三作の「モリ・ハナエ ビル」。

 

ガラス張りの綺麗なビルで、表参道のランドマーク的な存在でしたね。

 

それと「モリ・ハナエ」と言えば蝶々のマークの黒いカバン。

就職活動に女の子がみんな持ってましたっけ。

 

古い話になってしまってごめんなさい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、初台駅直結の東京オペラシティのアートギャラリーへ行ってきました。

 

現在、「拡大するシュルリアリズム」展を開催しています。

 

平日の午後に伺ったのですが、空いていると思ったのですが、、

それなりに混んでいた展覧会でしたね。

 

🔳会場エントランス

 

マグリットのシュルレアリスム展メインビジュアル

 

 

🔳シュルリアリズムって

 

よくわからないんですよね。

多分、

具体的に目に見えるコトではなく、夢や無意識といった人間の意識の下にあるコトを表現しようとする芸術活動なのかなって、思っているんですけど、、

 

知らんけど

 

 

 

🔳作品紹介

 

気になった作品を紹介

 

 

●ルネ・マルグリット《王様の美術館》1968年 横浜美術館

 

マルグリット《王様の美術館》シュルレアリスム展

 

今回のメインビジュアルの作品。

山高帽子のお馴染みのマルグリットのモチーフ。

 

最近マルグリットを目にする機会が多いような気がしますね。

 

印象に残るようになったのかな?

 

 

●ルネ・マルグリット《レディ・メイドの花束》1957年 大阪中之島美術館

 

マルグリット《王様の美術館》:シュルレアリスム展

 

昨年の夏、竹橋の近代美術館の企画展で見た記憶がある作品。

 

こちらは山高帽子の男の後ろ姿に、ボッティチェルリの名作《春》に登場する「女神フローラ」を組み合わせています。

 

 

●以前投稿したマルグリットの記事です↓よかったら読んでください。

 

 

 

何度見てもインパクトありますよね。

 

 

 

 

●サルヴァトーレ・ダリ ポスター《ノルマンディー、フランス国有鉄道》1970年 サントリーポスターコレクション (大阪中之島美術館寄託)

 

ダリ、ノルマンディー、シュルレアリスム展ポスター

 

ダリが作った、フランス国有鉄道の観光ポスター。

ノルマンディーなので、右上にモン・サン=ミッシェルの姿がありますね。

 

このシリーズのポスターのパリにはエッフェル塔が、アルザスにはストラスブールの大聖堂が描かれているそうです、

 

 

 

 

 

●マン・レイ《ローズ・セラヴィ》1921年 東京都写真美術館

 

マン・レイ《ローズ・セラヴィ》デュシャン女装姿

 

写真家マン・レイが撮影した、芸術家マルセル・デュシャンの女装した画像。

 

キャプションによると、デュシャンはこの「ローズ・セラヴィ」の名前で香水を発表したそうです、

まるで、松任谷由美がペン・ネームの「呉田軽穂」で曲を書いたりするみたいね。

 

 

 

 

 

●エルザ・スキャパレッリ 香水瓶《スリーピング》1938年 ポーラ美術館

 

シュルレアリスム展の香水瓶とキャンドル

 

 

エルザ・スキャパレッリは、20世紀前半から活躍した、イタリア生まれのデザイナーでクチュリエ。

 

 

これは、彼女がデザインしてバカラが作った香水瓶みたい。

 

 

●エルザ・スキャパレッリ《イヴニングドレス》

 

エルザ・スキャパレッリのドレス2種

 

彼女が作ったドレス。

 

オシャレ感満載ですよね。

 

1930年代の作品。

 

 

色々とたくさんのジャンルの作品が並べられていて、飽きない展覧会でしたね。

 

「拡大するシュルリアリズム」というタイトルから想像するように、いろいろな作品がありました。

 

会期は6月24日(水)まで。

 

有名作家の作品が撮影可能な展覧会。

そういう意味でも訪れてよかった展覧会ですね。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。