ジェフリーさんの進化占星術スクールのサイトを翻訳してもらえたものを、あれこれ考えながら読んでいくコーナーです。

これを読む人にはこれはまだ清書ではない段階というのを念頭に置きつつ、決して鵜呑みにしない気持ちで読んでほしいです。→ 経緯
そして私が見逃している「ここは…?」というのがあれば、教えてほしいです。

かなり膨大なのでちょっとずついきます。
文章の途中、私は赤い字青い字でコメントします。


[このページの話だよ]
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[今日見ていく原文]

There are key archetypes that retrograde motion correlates to that are specific to retrograde archetypes. The first thing to understand is that the retrograde planet accelerates the evolutionary momentum of the Soul. The reason is that the retrograde is meant to retreat, reject or rebel against the status quo expectations of how that planet, its archetypal behavior, is expected to manifest and, thus, it accelerates the process of individuation. The retrograde function must, as an archetype, define for itself how that behavior, how that psychology, and how the circumstances which reflect that will be defined.

In addition, the retrograde archetype is non-static: it rarely reaches a point in time where it goes, “Aha, that’s it, no more.” It emphasizes the need to continuously grow, and to continuously challenge existing limitations that promote the sense of stagnation, or non-growth. Thus, this creates a cyclic or perpetual need to redefine, retrograde, internal or external circumstances as necessary.

Again, it accelerates or emphasizes the individuation process. As a result, the function that is retrograde will place a premium on individuality, but, in so doing, it is also going to induce the sense of being different: different as measured against the status quo.

For example, if we have Venus retrograde, this is going to demonstrate archetypically an individual who needs to uniquely define its own personal and social values which will then allow it to relate to itself, Venus, in a way that is reflective of its own individuality. As a result Venus retrograde will orient to relationships in such a way as to reject, rebel, retreat from the status quo expectation of how relationships, and how the roles within relationships, are meant to be played out from a societal, status quo, point of view. Thus, the person will feel different.

If we apply this archetype to say a teenager in a middle class high school in Middle America, and there all kinds of teenage peer group that has all kinds of social norms which equal expected ways to be in relationships and how the genders are meant to treat each other, how is this teenager going to be able to relate to his or her peer group? Is the retrograde Venus teenager going to feel different than this? As a result, is it possible that it is going to feel itself to be a social loner? Could this not set up all kinds of cruel accusations from its existing peer group?

This is exactly where the issue of emotional, psychological compensation can exist. It is not uncommon for the retrograde archetype to compensate by giving the appearance of normalcy relative to whatever function is retrograde in order to feel socially, and thus individually, secure. Yet, in so doing, it is in violation of its own natural law: how the Soul is desiring to evolve.


[ここから] 

逆行運動の中心となるアーキタイプとして、逆行アーキタイプだけに見られる特別なものがある。

まず理解すべきことは、逆行する惑星は、魂の進化の勢いを加速するということだ。

その理由は、逆行惑星によって表されるアーキタイプの行動形式というものがあり、それは現状が期待する行動形式である。

現状が期待するってどういうことだろう。

逆行は、そういった行動形式に対する現状の期待から身を引き、拒み、それに逆らう、ということを意味する。

したがって、逆行は、個人化のプロセスを加速する。

逆行の役割がアーキタイプとしてするべきことは、逆行の行動や心理、また逆行が反映している環境などを、この先どうやって定義付けていくのかを、それ自身で定義付けることだ。

「逆」ということだから、長いものに巻かれない、大多数に迎合して動くのではない ということだものね。
それで「主流な誰かさんに定義してもらうのではなく 自分で定義する」となるわけか。


さらに加えると、逆行アーキタイプは、動かずとどまるタイプではない。

「ああ、もはやこれまでだ」とは滅多にならない。
逆行は、連続して成長する必要性と、また停滞し成長しない感覚を促す要因となっている今ある限界に対して、連続してチャレンジする必要性を強めるのだ。

そうすることによって、内面的か外面的か、その時に応じてそのどちらかの環境の定義付けをし直す、つまり逆行という必要性が、繰り返しずっと生み出されていくのだ。


そしてまた、逆行は個人化プロセスの働きを早めて強くする。

その結果、逆行の役割にとって個性的であることはとても大切になってくるが、そうなることで、その役割は「人と違っている」、また現状に対して「違っている」という感覚を引き出しもする。


例えば、金星が逆行している人のアーキタイプは、人とは違ったやり方で、自分だけの個人的または社会的な価値を定義付けなければならないと思っている。

そうすることで、自分を自分自身に関連づける作業、つまり金星のようなやり方で、自分だけにある個性を反映できるようになる。

その結果、金星逆行の人は、現状の期待を拒み、それに逆らい、そこから身を引くような人間関係を志向するようになる。

社会的な現状という観点からすると、その人間関係において演じるように期待されている役割、そういったことを拒むのだ。

したがって、この人物は人と違っていると感じるようになる。



このアーキタイプを、それでは、アメリカ中部の中流階級の思春期の高校生に当てはめてみよう。

そこには、思春期の若者のいろいろな仲間集団があり、その集団には、人間関係が期待する、あらゆる種類の社会的規範がある。

例えば、互いの性別をどう扱うべきか?
彼または彼女は仲間集団とどう関わっていくのか?

金星逆行の思春期の若者は、この集団の規範とは違っているような気分になるだろうか?
その結果、自分自身が社会的に孤独だと感じるだろうか?
このことが、そこに存在している仲間集団から、残酷な非難を、あらゆる方法で引き出したりはしないだろうか?

疑問の形で言っているけれど、これって
出生図で金星逆行がある若者の思春期は「自分は集団の規範とは違っている」という気分になるし、
社会的に孤独だと感じやすいし、
それによって 集団の仲間から残酷な非難を引き出したりすることがある
ということですね。

これを読んだ感じでは、「金星逆行さんは思春期に残酷な非難を浴びる!」ということではないね。

「それによって」と書いてあるものな。

「自分はこの集団の考え方とは違う」と感じることや 「孤独だ」と感じるその気持ち•意識によって、非難を受ける現実を作り出しているという話のように読めます。


ここにまさに、感情的かつ心理的な埋め合わせの問題が存在し得る。

逆行アーキタイプ によく見られることだが、逆行の役割が何であれ、社会的つまり個人的に守られていると感じるために、彼らは、外見を普通に保つことで埋め合わせをするのである。

だが、そうすることで、自分自身の自然の法則を破ることになってしまう。

つまり、魂がどのようにして進化したいと思っているかだ。


--- ひとまずここまで ---



アーキタイプってなんだ?という話はこれまでにも何度か出てきていますが、その後の調べで分かった話を紹介しました。


出生図で逆行の惑星がある人は 自分の属する集団で安心して生きるために、「みんなと同じ」「ふつう」であろうとすることで、
自分の魂が「こんなふうに進化したい」と望んでいる方向へ進むこと…つまり自分自身の法則を破ることになりやすい。

進化を望むのならふつうであろうとしない方がいいということか。

そして、そのときに孤独とか疎外感を心に抱かずに 堂々とノビノビとした気持ちでいられたら…ということかな?

つづきが気になる。



「個人化プロセス」という言葉も出てきたね。
ジェフリーさんのご本『魂の設計図』を思い出すと、
コンセンサス段階
個性化段階
スピリチュアル段階
という成長の順番が出てきます。

ざっくり言うと
コンセンサス段階は、この世界で生きることにまず馴染もうとしている感じ。
個性化段階は、自分の道を見出して生きようとする段階。
スピリチュアル段階は、「自分」の高いところの魂とか霊とかと繋がっていく感じ。


というところから考えると、「個人化プロセス」というのは 個性化段階のトレーニングっぽいな。

H48地球意識•惑星意識(コンセンサス段階)から H24全惑星意識(個性化段階)へのレベルアップをしたい段階でのトレーニング。

その段階において 出生図の惑星の逆行はとてもよいトレーニングになる、という話をしているのだと思われます。


出生図での惑星の逆行にはそういう背景がありつつ、しかし集団に馴染むためにと ふつうっぽさを装うと、コンセンサス段階(H48)から抜けられなくてしんどいよ
ということか。


ジェフリーさんは学校教育にも思うところがあるようで、たとえば「水星逆行さんはみんなで勉強するよりも水星逆行さんだけの学級があった方がいいのでは」のように話しています。

この辺りについては『魂の設計図』訳者の佐々木りささんのサイトも見てもらえたらと思います。

ああ!更新されている!(歓喜!)
つづく。



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