新居宮池は今
満水の宮池4景。
水田への放水の準備完了、もう直ぐに実行されそうである。
Akijii-blog巻頭言Repeat-151 Orignal掲載日:Vol.290 (2014.10.30)
淡々と着実に。
ある雑誌に経営者の主張が目に触れたので紹介します。
約30年前、絶頂期の日本経済を支えていたのは、企業のTQC(全社的品質管理)運動であった。各職場の抱える問題点を様々な工夫で改善を重ねて克服し、その優劣を競うことによって全社の活性化を図るものであった。
翌日には最も優れた成果を上げた職場が、その状態を敢えて最低ラインと考え、さらに改善努力を重ねたというくらいに徹底した取り組みであった。これに対してアメリカは、日本が製造現場を主に実践したTQC運動を、経営管理や販売活動などのホワイトカラー業務に応用し、リエンジニアリングと称する経営革命を実施して巻き返しを図った。デルなどの新興パソコンメーカーが、パソコンに精通した顧客に簡略化した安価なサービスを提供し、競合他社の半分という大幅なコスト削減を実現して大躍進を遂げた。
フランスの哲学者アランの「幸福論」には、「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」とある。アランは深い人間洞察により楽観主義の本質を鋭く捉え、人の生き方に示唆を与えてくれる。日本では今、アベノミクスが高い支持を集め、これまでの政権下で続いた、慎重さゆえの暗さ、大胆さのない経済に嫌気がさし、楽天的なリーダーシップ、強い意志を持った経済政策を待望していた国民感情に、上手く答えているといえるだろう。
市場経済は本来、企業を担う経営者が前向きにチャレンジする場であり、楽観と楽観が戦う制度といえる。
アメリカの経営学者のPFドラッカーは、決断に際して四つの優先順位を説いている。
第一、過去でなく未来を選ぶ。第二、問題ではなく機会にフォーカスする。第三、横並びでなく、独自性を持つ。
そして第四に、無難で容易なものでなく、変革をもたらすものを選ぶ。そして、この四つを選ぶのは見識ではなく、リーダーの勇気である…と。この勇気ことは、楽観主義の最たるものといえる。
楽観主義が陥りやすい欠陥は、甘(かん)になることだ。
香川県出身の大平正芳元総理の言葉に「淡(たん)にして事を成し、甘(かん)にして事をこわす」がある。
淡々と着実に事に当たれば成功するが、甘くなれば失敗するという意味である。
近年にない明るい話題に日本は沸いているが、私たちはここで甘に陥ることのないよう、為すべき事を淡々と、着実に実行して、未来を確かなものにしなくてはならないと思う。
<高く広がる空間>
琴電踏切「第二今橋駅構内」から見る今橋駅の上空。
琴電踏切「刑務所前」から見る高松刑務所の上空。
琴電踏切「刑務所前」から見る松島二丁目駅の上空。
松島二丁目駅ホームの上空。
A seasonal flower
◇ウォーキングコース脇の道端で色付いた小判草(コバンソウ)
◇ウォーキングコースのMs宅に咲くキソケイ(ジャスミンの仲間)
◇我が家の庭に咲くドクダミ
◇ウォーキングコース脇の畑で咲くアルストロメリア
<akijii展-(597)>
「スクラッチアート(きらめく海と珊瑚礁のファンタジー6点)」-今報は№2です。
所要時間は550M(9.2H)でした。
引き続き、Vol.1039-2/3をご覧ください。