7.30自民党リニア特別委員会での様子(自民党本部で)
「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を掲げて15年、「日々勉強!結果に責任!」を信条に活動する参議院議員赤池まさあき(自民党・比例代表全国区)です。
7月30日(木)、自民党本部において、リニア中央新幹線の特別委員会が開催されました。議題はJR東海からの聞き取りです。
(出所:JR東海説明資料)
品川と名古屋間約286㎞を時速500㎞50分間で繋ごうというリニア中央新幹線は、工事開始6年間でJR東海が約7500億円の投資を行い、これまで工事は順調に推移してきたと言います。
(出所:JR東海説明資料)
しかしながら、最難関の南アルプス直下のトンネル25㎞の内、静岡工区9㎞の着工が、川勝・静岡県知事の大井川減水問題から同意が得られず、令和9年・2027年の開通予定が困難な状況となってきています。
その間の経緯と、環境に影響があった場合の補償問題について、JR東海から、以下のような説明を受けました。
結論を先に言えば、JR東海は、工事による水を全量戻し、環境影響があった場合、責任をもって補償すると言明している以上、静岡県が工事着工を認めないというのは理解しがたいことです。
●JR東海と静岡県の協議の経緯とは
JR東海としては、静岡県とはこれまで次のような地道な協議を続けてきたとのことです。
環境影響評価(H23-26)を踏まえ、専門家による大井川水資源検討委員会(H26-H27)を開催し、平成29年には静岡県副知事と利水団体との基本協定締結について協議して大筋合意まできていました。それは、トンネル工事に当たっては、大井川の流量を減らさないこと、リニアトンネルの湧水は導水トンネルを通じて大井川に戻すこと、必要に応じてポンプアップも行うというものでした。
それにもかかわらず、すぐに川勝・静岡県知事が基本協定締結に反対を表明して、今日まで続く難航が始まります。それでも、調整を続け、平成30年に静岡県副知事から宿舎や事務所等工事や林道改良工事についての文書を受領して、工事に着手し始めます。同時に、静岡県は利水団体と大井川流域市町と「大井川利水関係協議会」が設置されます。ただし、副知事からはJR東海は流域市町とは個別交渉を行うことを遠慮願いたいとの要請を受け、その後は県としか交渉しないことになってしまいました。
平成30年10月、JR東海は、トンネル内の湧水を全量戻すことを表明します。翌月からは、静岡県が専門部会等を設置して、そこでJR東海は15回に渡り説明をしましたが、理解を得ることができなかったと言います。
翌令和元年8月に、国土交通省、静岡県、JR東海の3者で「静岡工区の当面の進め方」という文書を公表します。そこには、JR東海は科学的な根拠等を示しながら県民や利水者にとってわかりやすいものとなるよう努め、静岡県は科学的・工学的な検討を有識者等に委ねつつ専門部会が円滑かつ迅速に進むよう努め、国土交通省は専門部会における検討を見守りつつ、状況に応じて検討の促進等に努めることになりました。
令和元年10月に、国土交通事務次官、鉄道局長、技術審議官が静岡県知事を訪問し、本年4月から、国交省が有識者会議を設置し、4回開催されています。
6月にはJR東海社長が静岡県知事と面会して、2027年開業に向けて、6月中にもトンネル掘削に先立つ作業所の整備、7月には国交事務次官からJR東海社長、静岡県知事へ提案しましたが、いずれも静岡県知事の了解が得られていない状況が続いています。
以上の経過説明を聞きながら、なぜここまで話がこじれたのか理解ができない思いでした。
●補償問題 JR東海は責任もって補償と言明
(出所:JR東海説明資料)
静岡県の大井川が流域の方にとって「命の水」であれば、影響があった場合、補償をすることが大事です。それに対して、JR東海は責任もって補償すると言明しました。
中央新幹線建設工事においては、水資源の利用に影響があり、損害が生じた場合は、「公共工事の要領」に基づいて、対応することになっています。実際、山梨のリニア実験線の工事の際に、沿線の4か所程で水枯れが起き、補償したとのことでした。
大井川中下流域は、トンネル掘削箇所から100キロ以上と大きく離れており、水資源への影響が出るまでに長い時間がかかるとの心配を寄せられているため、「公共工事の要領」によらずに、追加対応をするまで表明しています。
・補償の請求期限は「工事完了から何年以内」との制限を設けず対応。
・補償期間は、適切な対策を講じるため、予め限度を定めることはせず、30年を超えることも含めて、機能回復や費用を負担することを検討。
さらに、工事前、工事中、工事後と継続して、大井川の河川流量、地下水位等を計測するとともに、あらかじめ河川水、地下水の成分分析を実施して関係性を確認し、継続して水質を確認するとのことです。
影響の申告があった場合、工事との因果関係について客観的・公正な判断を頂けるよう、公的な研究機関や専門家の見解を求める仕組みを検討するとも言っています。
●国交省の有識者会議の結論を待ちたい
以上、JR東海は、環境影響があった場合、責任をもって補償すると言明している以上、静岡県が工事着工を認めないというのは理解しがたいことです。
国土交通省が設置した有識者会議には、静岡県が設置した専門部会からも参画しており、専門的な結論を待ちたいと思います。
その上で、川勝・静岡県知事は、前回の自民党リニア特別委員会で、私の質問に対して、「国の専門家会議の結論に従う」と言明した以上、それに従ってほしいと思うばかりです。そうでなければ、大切な大井川の「命の水」問題が、「地域エゴ」に堕してしまいかねないと思います。
引き続きリニア中央新幹線の品川・名古屋間の2027開通に向けて、全力を尽くします。
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●リニア中央新幹線 品川・名古屋間2027開通に向けて
R02.7.29「リニア山梨既成同盟会総会 静岡工区早期着工を決議」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12614123586.html
R02.7.23「リニア自民党特別委 川勝静岡県知事らから聞き取り」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12612835609.html
R02.6.28「リニア 大井川減水問題 命の水か地域エゴか」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12607385209.html
R01.12.05「リニア工事進捗 大井川減水問題とは」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12553331989.html
R01.09.28「リニアと日本の未来 JR東海が動画公開」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12530439939.html
H30.12.28「リニア中央新幹線2027 中央省庁の移転を」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12428933649.html
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●幻の富士六湖・赤池 9年ぶりに出現
即今の大雨の影響もあり、「幻の富士六湖・赤池」が、平成23年2011年以来、9年ぶりに出現しました。赤池姓の由来でもあります。9年前は、山梨大学が「赤池」から酵母菌を採取して、甲州白ワイン「AKAIKE」が製造されました。今回は、乳酸菌を採取して、ヨーグルト等の乳製品をつくりたいとのことです。
・詳細は https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12613847053.html
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●自民党の中堅・若手議員で「保守団結の会」結成
6月25日「設立総会と第1回勉強会・櫻井よしこ先生講演「今こそ憲法改正を」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12606923809.html
7月1日「香港問題で自民党は声明を出すべきと申入れ」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12608259669.html
7月6日「習近平国家主席の国賓訪問を中止すべき」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12609417152.html
7月21日「軍艦島は地獄島ではない―産業遺産情報センターを視察」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12612354333.html
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●中共武漢発の新型コロナウイルス感染症対策
中共武漢発の新型コロナウイルス感染症の国内外での感染が依然続いています。お亡くなりになった方々の御霊の平安を祈念し、ご遺族にお悔やみを、感染した方々やご家族にお見舞いを申し上げます。
政府与党では、一体となって対策に取り組んでいます。
支援策は以下です。
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12603742852.html
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●災害支援
災害ボランティアを募集については、以下をご覧ください。
・詳細は https://www.saigaivc.com/
日本赤十字社では義援金を募集しています。
・詳細は http://www.jrc.or.jp/contribution/
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●自民党党員募集
自民党では党員を募集しております。党員は、自民党総裁選挙での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。
●赤池まさあき後援会入会案内
後援会入会希望の方はこちらへ
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