主要国におけるこどもの割合の推移(出典:総務省統計局)

主要国では、韓国に次いでワースト2位

 

 令和8年5月5日(火)は、祝日「こどもの日」。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」(祝日法)日です。

 

 各地でこども向けの多くの行事が開催されていると思います。

 こどもの日「第27回小学生無料乗船キャンペーン」|一般社団法人日本旅客船協会

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◎こどもの数も割合も過去最少・最低

 

 総務省統計局では、毎年この日に合わせて、こどもの数の統計数字を公表しています。

 統計局ホームページ/統計トピックスNo.148/全国

 

 それによると、以下です。

 ・今年4月1日現在でのこどもの数(15歳未満人口。以下同じ)は、前年に比べ35万人少ない1329万人で、1982年から45年連続の減少となり、過去最少

 ・こどもの割合(総人口に占めるこどもの割合。以下同じ。)は、1950年には35.4%と総人口の3分の1を超えていましたが、第1次ベビーブーム期(1947年~1949年)後の出生児数の減少を反映し、1970年には23.9%まで低下。その後、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)の出生児数の増加によって僅かに上昇し、1974年には24.4%まで上昇したものの、1975年から再び低下を続け、2026年は10.8%(前年比0.3ポイント低下)で過去最低

 ・国際的にも、上図にあるように、こどもの割合は韓国に次いでワースト2位

 

◎こどもは幸福か

 

 祝日こどもの日の意義にある通り、こどもの数が少なくなってても、幸福であればそれは良いわけですが、実態はどうでしょうか。

 

 ユニセフ(国連児童基金)のイノチェンティ研究所の定期的な調査の最新結果によると、主要国のこどもの幸福度は以下です。

 ユニセフ「レポートカード19」 先進国の子どものウェルビーイング コロナ禍後、急激に悪化

 

 日本の総合順位は36か国中14位(前回は38か国中20位)

精神的幸福度―生活満足度が高い子どもの割合、自殺率:32位(37位)
身体的健康―子どもの死亡率、過体重・肥満の子どもの割合:1位(1位)
スキル―読解力・数学分野の学力、社会的スキル:12位(27位)

 

 我が国のこども達は、身体は健康ですが、ネット社会の中で親子の会話が少なく、学校での深刻ないじや、自殺が多く、経済的格差や教育格差に繋がるとの指摘がなされています。

 

◎少子化の影響は

 

 この少子化の影響は、労働人口減となって経済成長の鈍化、各分野での担い手不足、税負担や社会保障費増、地域や家族の共同体の衰退、互助意識の希薄化、幸福感の停滞、教育力の低下、価値観の変容等へと繋がります。

 

 少子化対策は、経済的支援を中心に30年近く行ってきましたが、効果が出ているとは言い難い状況です。

 

◎「学問のすすめ」とコミュニティスクール

 

 私は、我が国が欧米列強に比べ、貧しく弱かった時代から近代国家に成長する過程の精神に立ち戻るべきだと思います。それは、一言で言えば、「学問のすすめ」です。

 

 慶應義塾創設者の福沢諭吉は、明治時代のベストセラーとなった『学問のすすめ』の冒頭で次のように言っています。

 福沢諭吉著『学問のすすめ

 

「人は生まれながらにして貴賤・貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人(げにん)となるなり」

 

 それは、福澤諭吉が広めた考えですが、その原点は、江戸時代の寺子屋の教科書として広く使われていた実語教に「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とある通り、我が国の伝統精神にも繋がっていたと思います。

 

 我が国は、天然資源が少なく、自然災害が多い国であり、偏に人づくり、教育、学び続けることで、国を維持継承発展させてきたと思います。

 

 そして、地域や家庭での共同体の衰退の中で、コミュニティスクール(学校運営協議会)と地域学校協働活動による生涯に渡る教育活動が、現代版の「学問のすすめ」に繋がると思います。

 

 現在、文部科学省では、10年に1回の学習指導要領の改定が行われています。学校教育の改善はもちろんですが、学びが少ないと言われる社会人、そして、高齢者の生涯に渡って学び続ける環境整備と意欲の喚起醸成こそ、少子化を乗り越えて、我が国が維持継承発展できる根幹だと思います。

 

 私も、コミュニティスクールを応援し、学び続けていきたいと思います。

 

 「国づくり、地域づくりは、人づくりから」

 今年復帰の出発年とし、今までの経験と知恵を活かして、多くの方々と意見交換し、感謝の念をもって、高市総理をお支えしながら、午年に相応しく「駆けて、駆けて、駆けて、駆けて、駆けて」いきたいと思います。

 

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