4月29日は「昭和の日」　昭和天皇誕生日　その遺訓と感染症の教訓とは

昭和61年4月29日「天皇御在位60年記念式典 -国技館-」(出所：中日映画社)

「日々勉強！結果に責任！」「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(自民党・比例代表全国区)です。

　我が国を繋ぎ、護り、発展させるために、祝日を学び、国民ごぞってお祝いすることは重要だと思います。

　4月29日は祝日「昭和の日」であり、「昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」(祝日法)という意義がり、昭和天皇の御生誕日が由来です。昭和天皇の勅である「全国民が過去の経験と教訓を生かし、更に創意を加えて事に当たる」(昭和61年御即位六十年記念式典で)を胸に、現在の感染症という国難を乗り越えるべく、その教訓である「正しい知識と行動」「予防医学の普及」(ノーベル賞大村智先生)と、それに国民一体とともに、創意を加えて乗り越えていきたいと思っています。

●「昭和の日」の制定経緯と意義

昭和天皇　武蔵野陵(出所：宮内庁)

　4月29日(月)は、祝日「昭和の日」です。祝日法には、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」とその日の意義を明記しています。そもそも祝日とは、「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」と定めたものです。

　4月29日は昭和の御代では、「天皇誕生日」として祝日でしたが、昭和天皇崩御後に「みどりの日」となりました。しかしながら、昭和天皇の遺徳を後世まで伝えたいとの国民からの熱く強い要望があり、20年近くかかりましたが、国会において祝日法が改正されるに至りました。そして、平成19年から「昭和の日」と改称され、「みどりの日」は5月4日になりました。

　昭和天皇が歩まれた人生は、まさに明治、大正、昭和の歴史と一体でした。

　・赤池ブログ「昭和天皇の歩み」　https://m-a.amebaownd.com/posts/1857328　

●昭和天皇の天皇誕生日と御在位六十年の記念式典の御言葉

『昭和天皇実録』によると、昭和61(1986)年4月29日に、国技館において、天皇誕生日と御在位六十年記念式典が挙行されました。昭和天皇から、次のような勅を賜りました。

　「本日この式典に臨み、各界を代表する諸君と一同に会することは、私の喜びとするところであります。

　今ここに昭和の六十年の歳月を顧み、先の戦争による国民の犠牲を思うとき、なお胸が痛み、改めて平和の尊さを痛感します。

　戦後我が国が、国民の努力により、幾多の苦難を乗り越えて目覚ましい発展を遂げ、今日の国民生活の安定と繁栄を実現し、平和国家として国際社会に名誉ある地位を占めるに至ったことは、誠に感銘深いものがあります。

　時代は急速に変貌し、我が国が当面する課題も多いのでありますが、全国民が過去の経験と教訓を生かし、更に創意を加えて事に当たるならば、必ずや豊かな未来を拓くことができると信じます。

　ここに在位六十年に際して、国民諸君と共に、世界の平和と人類の福祉を祈り、新しい希望に満ちた国造りを見守っていきたいと思います。」

　　　　(出典：『昭和天皇実録』巻59昭和61・62年32頁)

　上記の昭和天皇の勅にある「全国民が過去の経験と教訓を生かし、更に創意を加えて事に当たる」という大御心は、現在でも通じるものがあると存じます。

　本日、祝日ではありますが、国会では、感染症対策のための補正予算が審議されています。衆議院予算委員会か本会議で可決し、私が所属する参議院に送られます。