上海1年→天津5年→大連2年半→上海1年半です。
(途中NYを挟んでいますが)
時間が経つのははやいもので、
この4月には、長男翔世が上海日本人学校に入学しました。
天津で生まれた翔世は、はやいものでもう6歳です。
蓮世も3歳。
みんなすくすくと、成長していきます。
この4月の小学校の入学式で、校長先生から
小さな里芋が新入生1年生全員にプレゼントされました。
入学式で校長先生は、おっしゃりました。
『小学校入学は、おめでたいことですから、みなさんに
めでたい袋を贈ります。この袋の中に里芋が入っています。
はやく芽がでたいという、新入生の皆さんと同じ命です。
これからこの里芋に毎日水をあげて
行ってきます!ただいま!おはよう!
など、声をかけてあげてください。
そして芽が、葉が10センチも伸びた頃は、みなさんは立派な
小学校1年生になっていることでしょう!!』
校長先生は、そうおっしゃりました。
それから翔世は、その里芋に『坊っちゃん』という名前をつけました。
翔世は毎日毎日坊っちゃんに声をかけました。翔世だけでなく、私も、妻も
弟蓮世も、毎日毎日坊っちゃん!坊っちゃん!と。
翔世は、中国の幼稚園に通っていたせいか、
中国や英語は得意ですが、日本語が苦手。
家や学校では毎日本読みや、ひらがな・カタカナの
勉強をがんばりました。
里芋の芽も、翔世もすくすく成長していきました。
1学期が終わる頃、里芋の芽が、葉がこんなに大きくなったのです。
びっくりしました。植物に毎日愛情を込めると、成長がはやいとは
聞いていましたが、それはそれはたいへん大きくなりました。
弟の蓮世の背まで超えてしまうくらいまで成長しました。
子どもたちの成長と、里芋の坊っちゃんの成長。
なんだか感慨深いものがあります。
今日その里芋を学校に持って行っていきました。
(学校で預かってくれるというので)
あまりに大きくて、タクシーに乗せてもらえなかったので
私がベビーカーに乗せて、とぼとぼ暑いなか40分かけて学校まで
運びました。
運びながら私も、坊っちゃんすごいなあ!大きくなったな!と
話しかけながら。
学校につくと、ちょうどお昼のお弁当の時間で
クラスまでもっていくと担任の先生が、でてきて
目を丸くしながら、これは大きいですねえと。
里芋坊ちゃんを見てびっくりしました。
こんなに大きく育った里芋は
見たことがない、と言いました。
私が学校を後にして、その後校長先生がすぐに教室に来て、
こんなに大きく育ててくれてありがとうと、感動して、
すぐに記念撮影と感謝状をくれたそうです。
校長先生はすごいです。
入学式の、めでたい袋の里芋のプレゼントをしたことで
私達家族にとって、この里芋の芽がすくすくと成長していく中で、
たくさんのことを学びました。
こんな小さな里芋でも、愛情をかけるとこんなに成長する。
感動でした。
これが子供の成長であり、子どもたちと接するということであり、
愛情であり、教育であり。。
そんな素晴らしい教えを頂いた、上海日本人学校を残念がながら、
翔世は離れなければなりません。
私達家族は、上海を離れていちど、日本に帰ることに、なりました。
そんな翔世の成長と、坊っちゃんの成長、上海のお別れ。。
1学期が終わり、もうすぐ夏休みです。暑い夏はまだまだ続きます。
ありがとう、さよなら上海!!
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