恋愛小説家 -59ページ目

warm & cozy

湯たんぽ男に恋をした

つないだ手のぬくもり

腰に回した強い腕

私の好きなチェックのシャツ

温かくて居ごこちのよい人

 

実家のコタツで

くつろぎ顔でみかんを食べる

そんなのんびり気分

 

他の誰かとでは味わえそうにありません

 
恋愛小説家

人生なんてそんなもの

一番のテーブルマナーは肩肘張らずに

食事を楽しむこと、ですよね。

 

恋愛小説家

 

幼い頃の夢は何だったろう

10代になると少しだけ具体的に

好きなものを<なんとなく>考えた

 

答えがまだ見つからないのに

身が一つである以上

どれか一つを選ばなければいけない

そんな岐路に立たされることもある

人生なんてそんなもの

 

静かな進路指導室で昼寝をしながら

学びたいものをイメージしても

進路は成績表で決めたようなもの

ぎりぎりになって納まった就職先は

専攻とかすりもしない

人生なんてそんなもの

 

仕事があけて週末になると

畑違いのことをいくつかかじる

何が好きかは<だいぶ>分かった

それが唯一の宝物なのか

きまぐれに取っておきたいだけのお気に入りなのか

判断などできっこない

人生なんてそんなもの

 

一番使える資格は

「普通自動車免許」です

人生なんてそんなもの

 

二度目の就職試験で「サバ」と対峙

「魚離れの著しい子育て世代の家庭に

すぐに調理できる冷凍食品の製品化を目指し

レシピの考案、試作、プレゼン」

狭い調理場でスーツにエプロン

サバを唐揚げにしながら

なぜそこにいるのか<まだ>考えていた

人生なんてそんなもの

 

好きなものは<もう>分かる

晴れない時代も、流れた時間も

「サバ」だって身の助けと思える

生きているなら前進あるのみ

ゴールは最期にやってくる

人生なんてそんなもの

 

転んでも立ち上がらなければ

突っ伏したまま拗ねていたって

勝手にお腹はすいてくるし

やっぱり独りは寂しい

石ころだって意外とかわいい

人生なんてそんなもの

 

はるいろ

通りすがりに、ふらっと覗いた洋服屋さん。

 

デフレ時代もここまできたか!という安さで
セーターを買いました。
とっくり・・・もといタートルネックを2色と
ざっくり着られそうなニット。春色です。
 

3点あわせても3,500円程度でした。

70%オフって、一体どの程度の利益になるでしょうか?

原価がさっぱり分かりません。
ダメになっても未練なく捨てられそうです。

気分でしょうか?おしゃれしたくなりました。

といっても、3,500円ですけどね(笑)

 

あとは髪型。

去年の初夏ごろ、丸っこいボブにしたのです。

それから心機一転、「目指せロング!」と我慢してきました。

でも、いい加減に放ったらかしすぎて気になっています。

自分で手入れするにも限界があるので一旦整えたいなぁ。

夏ごろ結婚式に招待されそうなので、逆算してみると

そろそろ手を入れないと中途半端になりそうで。

 

昨日と今日は小春日和でしたが

夕暮れ時、強風が寒さを連れてきました。

うっかり薄着をして出かけてしまった方は、

どうか風邪などひかれませぬように・・・。

 

終わらないチョコレート

キスのルーツを探ってみたい
太古の時代から

誰も彼も同じことをしてきたのかな

 

そんなことどうだっていいか

だって私は君のくちびるが好き

 

君にそっと近づいて

頬やら耳やら好きなところを

すばやく味見したくなる気分は

とろけるように甘い

いつまでも終わらないチョコレート

 

「食べたいぐらいかわいい!」と赤ちゃんにキス

「一口食べさせて」と好きな人をちょっと噛む

そんな気持ちもなんとなく分かる

 

お腹いっぱいにはならないけれど

胸いっぱいにはなれるよね

 

私たちをそういう風に作った

神様は素晴らしいと思います

 

悲喜劇

恋愛小説家
 

「Cavalleria Rusticana(カヴァレリア・ルスティカーナ)」の

どこか切ない間奏曲を聴きながら。

 

オペラはどうして、悲恋だったり愛憎劇だったり

多角関係がテーマになっていることが多いのでしょう。
 

男も女も滑稽な道化のようで

思い通りに愛し愛されないし

出会いのタイミングが悪い上

決闘したり傷つけあって

しまいには命を落としたり・・・
 

ところがなぜか美しい。

愚かでもどうしてか憎めない人たち。

 

現実の世界も

もしかしたら似たようなものです。

振り向いてほしい相手に好きな人がいたり

何をしてもかなわない恋だったり

愛し合っていた人を見失っていたり

燃えるように結びついたり、逃げるように離れたりと。

 

まったく詳しくありませんし、言葉はまるで分からない。

でもオペラは心地良い。

仕事を邪魔しないし、集中させてくれます。

 

地平線

陸地から肉眼で見られる

地平線までの距離は

意外と遠くないそうですよ。

 

恋愛小説家

 

駅前の街路樹。

じきに私の好きな木蓮が咲きそうです。

だからじゃありませんが、春のことを考えています。

 

桜が咲いているでしょうか

薄着になっているでしょうか

どこまでもどこまでも

手をつないで歩けるでしょうか

 

社交ダンスだって、今さらじゃありません。

いつからだって始められます。

(パートナーがいないですけど・・・)

 

オルガンだってもう一度

楽譜を開いてみたように

たどたどしくても

一曲弾けるようになったように

 

計画を立てて 旅をして 勉強して

本を読んで 物を書いて 音楽を聴いて

働いて 昼寝して 誰かと会って

見て聞いて考えて

 

可能性は限られていませんから

共鳴しあえる人と一緒に

何かを始められたらいいですね。

 

confession

無関心でも 嘘ばかりついて

適当に笑ってごまかす毎日

平均台から落ちそうになっても

はみ出さずに 踏み外さずに

集団の中で上手に息が出来ないの

 

だから誰かの関心を引くために

小さな「悪いこと」を繰り返したよ

まるで子どもみたいに

 

「おかしいでしょ」

おかしくないよ

 

「私はいい子じゃなかったの」

誰がそんなことを決めたの

自分で決めただけじゃない

 

「強がっていたよ」

知っているよ

 

「全然、大丈夫じゃないの」

素直でいればいいじゃないか

 

「どんな私でも赦してくれる?」

赦すもなにも君は悪くない

 

発作みたいに泣き出した私を

あっという間に抱き寄せて

何も言わずに背中をさすってくれたひと

 

最古の記憶

恋愛小説家

 

生まれてから一番古い記憶は<風船が割れた瞬間>です。

そこにはまだ弟がいなかったので、

私はまだ2歳か3歳だったはずです。

 

ちなみに二番目に古い記憶は、弟が母の胎内にいるときに

健診に連れられていった病院のことです。

私はグレーがかった廊下で待ちながら、

オブラートに包まれたヌガーを食べていました。

 

さて、一番古い記憶について反芻することにします。

平屋の窓には、もみじの模様が入ったガラスがありました。

縁側の方から明るい光が差していました。

居間と寝室の間のふすまは開けっ放しです。 

部屋の中間あたりで

ひとつしかない風船を姉と私は取り合っていました。

 

どちらも、その風船を自分のものにしたくて

低い位置から手を伸ばし、押しあいへしあい。

ゆっくり落下してくる風船は、結局姉に取られた気がします。

でも諦めきれずにつかみかかって引っ張っていたら

 

「パンッ」

 

あっけなく割れてしまいました。

取り合おうにも、風船はもうありません。

まず私が泣きました。そして姉も続けて泣きました。

 

 

誰かのことを傷つけるつもりはないし

考えていないようでも 一応考えています。

不器用で上手くいかない日もあるし

思ったとおりでない結果に行き着いてしまうこともあります。

 

今さら私のことを信じてなんて言いません。

それよりも、あなたが自分の眼で私を見つめたときに

感じたままを信じてほしいだけです。

 

私はいつからでもなく

生まれたときから<私>なのですから。

初雪

冷たい雨が一瞬雪になった

手袋もかさも忘れたというのに

思わず浮かれてスキップしかける

 

寒いのはきらい

でも雪はすき

 

あなたの吐く息が白かった

頬に触れたら静電気が痛かった

 

季節が一巡するまでに

いろいろな私たちが見つかるでしょう

知らなかった素顔に出逢えることも

 

もう少し

あなたの苦手な冬は続きますが

今年はこれまでと少しだけ

違って見えやしませんか

 

smiles

「smiles」はね

sとsの間に、1マイルもあるから

いちばん長い英単語なんだってさ。

 

恋愛小説家

 

生き物の中で

ヒトしか笑わないなんて

そんなはずないわ

 

昔飼っていた猫のブルーは

青い目をしたオジサンで

ヒトの心が読めるようだった

 

ビー玉の瞳で思慮深げに私を見つめて

悲しいときはさりげなく隣りで丸まっている

白い毛並みは埃で灰色 ドブ臭いのに

頭突きで無遠慮に布団に入ってくる

愛情を注げばフフンと笑う

朝起こしてといえば起こしてくれる

 

のらりくらり

肩にあごを乗せて喉を鳴らしていた

哲学猫の温もりは

どういうわけか君に似ている

 

ヒトだって直感的な動物だわ

感じる部分は同じ

 

それに君だって

その微笑みがどれだけ優しいか

自分で気づいている?

私しか知らないとしたら もったいなさすぎるけど

私だけに見せて欲しい気もするし

もっともっと

笑わせてあげたくなる