公文いくもん、なんぼのもん
公文の教室に行っていたコがいたので、どんな様子なのか聞いてみた。
先生は一人で、教室の後ろにいるだけ。
たぶん子供たちのプリントに○するのがメイン。
生徒は、A4の半分くらいのプリントが配られる。
それを1枚5分以内に仕上げろと。
毎日一定量のプリントが配られ、それが終わるまで帰れないらしい。
公文といえば算数で、それも計算問題だけ。それをひたすらやらされる。
図とか文章問題はなし。ただ高学年のコはどのようなのかは知らない。
問題は例えば、例のように直しなさい。
例 1⅘=9/5
とあり後に3問ほど。
そういうのを1枚に3例ほど。
それでやり方は一切説明せず、自分でやり方は例をみて考えなさいと。
そのあとひたすら同様の問題のプリントをやらされる。
それが延々と毎回続いていくらしい。
すばらしい。
これは究極の人手いらず、考えさせる習慣を身に着けさせるという一石ニ鳥なメソッド。最強だ。ただ、忍耐力がない子は追い出されるだろう。そういう子だけに絞るという運営上の戦略もあるだろう。
なるほどね。これはAIにも勝てるわ。
令和5年度 鈴鹿高校 入試(英語)
概要
リスニングなし。発音アクセント問題が残っている。
問題形式は、概要的には去年と同じで、メール文やちらし、表の共通テスト的なものと理系の論説文という長文の傾向はわかるのだが、語彙・文法問題のばらつきがあり、そのあたりの前半がすっきりしない分、問題量が増え気味で鈴鹿の受験生的にはかなりきついと思われる。
詳細
(1)語彙、発音
発音だけでなく、基礎の語彙問題を突っ込んでいる。
月・曜日を知っているか。不規則動詞を知っているかなど、コース変更などで入学する生徒の学力がやばい状況なのか。
発音はheardに対するearth・heartの2択などいきなりな難度で、アクセントも1問というどうしたいんだろうというバタバタ感。
(2)語彙問題
言葉の内容を英語で説明するというアレなのだが、穴埋めとなっている分少し難しいかも。品詞を知っている必要があるということを言っているのだろうけれど、語彙の難度も問題ごとにかなり差があり。一問ごとにみると、出題者が欲しい学生の資質はそれなりにわかるのだけれど。
(3)文法穴埋め
shallを肯定文の選択肢に持ってくるのはどうなんだろうというのはあるけれど、あとはまあまあわからないでもない。ただしこれも難度と要求する文法事項のかたより感が。
(4)正誤問題
なんと文法の正誤問題を復活させているのがココイチ驚き。これ時間かかるんだよね。配点も2点(eisu談)となるだろうから、いやいやってところ。高田は趣味的におととしまでだったか配点1点で残してたんだけど、さすがに辞めた問題。さらに、間違っているのを探すのではなく、合っているか・間違っているか・片方だけ違うかという4択。鈴鹿の受験生にこれはない。きつすぎる。
(5)組み合わせ英訳
これも組み合わせの中に不要な語を含ませるという難易度の高い問題。help原型不定詞とか、不規則な比較級(much)とか, I wish I were as rich as heなんていうやばいのとかも含んでいて。わかるけど、なんだかな。釈然としない。
(6)(7)(8)(9)道案内、指示文、ちらし、メール文
このあたりは共通テストや英検、TOEICなどと同じで使える英語を目指しているってことで、問題ごとの問題文の難度も適切に振り分けられていて、言い換えとか語彙とかなるほどですねな感じ。中学で履修しているだけの範囲だとココ抜けちゃいがちなので、中学校でも対処が必要ですよとそういうメッセージだとも受け取れる。
(10)長文(理系)
さすが医専のコースが6年生にあるだけあって、理系としてのたしなみとしての英語はここまでで必要かつ十分(中学卒業レベル的には)な問題。論説文で、解答論理も明快で、段落ごとに読み込んで、その段落の問題にあたればよろしい。うだうだしたものはいらん。内容をぴちっと理解すればよろしいという意志が明確にでている。
試験は全体としては、詰め込みすぎで、バタバタ感がいなめない。その分生徒にはだいぶ酷な要求になっている。たぶん、先生も混乱しているんだろうというのはわかるけど、来年こそはリスニング導入を目指して前半をすっきりさせてほしいと個人的には思う次第。
令和5年度 高田高校 入試(英語)
概要
問題形式は、昨年と同じ。
公立高校の入試内容に寄せてきており、その傾向は今年も。特にリスニング、長文。
レベルも公立と同じ程度なので公立高校の前哨戦として生徒の実力の把握に使える。
詳細
リスニングあり。おそらく14分前後。残り25~6分。したがって、語彙・組合せ英訳と長文2問をそれぞれ8分程度で解くことが要求される。
(1)リスニング
リスニングデータは例年非公開。質問内容から公立高校と同レベルと考えられる。第2部の長文リスニングの質問2問が答えられるなら公立もまずおけ。
(2)語彙(文法)
適切な時制が選べるか。不規則動詞read
twelfthという序数(1-10は中学履修)と月の名前。
something cold to drink。somethingの形容詞の位置とto不定詞の位置。定番問題。
Here you areとか。簡単な会話文の表現を知っているか。
What's wrong with you?とか。少しだけ難しめの会話表現を知っているか。
全体的に簡単になっている。
(3)組み合わせ英訳
be able to(中学の履修としてはギリなところ)を知っているか。
It is ~ for 人 to 不定詞と助動詞willの組み合わせ英訳。
完了形と関係代名詞の組み合わせ英訳。buy for 人のfor型の理解。
keep A B AをBの状態にしておくを知っているか。have toと組み合わせ。
show もの 人。written in French。
これも例年よりは簡単だが、複数の文法の理解を1問内に閉じ込めている。
look forward to ~ingなどのトリッキーな文法問題はどの私立の問題からもなりをひそめて基本を求め始めている印象。4技能を求める時代なのだから、重箱の隅をつつくような問題はなくしていこうというところ。
(4)長文(べた文)
学校生活を題材とした文章。公立入試っぽい。
出来事の順番。文章内の文の言い換えが理解できるか。get to(到達の意)が日本語としてではなく英語として理解できること。段落ごとに読んで、その問題を解く方式ではなく、全体を読んで内容理解を問う問題がしょっぱなから。時短は不可、文章をまるごと理解しろということを要求している。この点がやはり違ってきている。
(5)長文(会話文、穴埋めタイプ)
長文のどちらかには、昨今の傾向的には図の理解、表の理解問題が入ってきそうなところなのだが、今回は会話文を理解して情報を拾って組み立てることを求めている。単語もfossilなど、中学の教科書をしっかり見て使っており、三重県の生徒なら履修した内容で解けるように工夫されている印象。
全体的に、基礎力と応用力、文章をしっかり読む力を求めており、高田高校では中学英語をしっかり履修してきたこういう人が必要ですというのがよくわかる。内容的には以前のようなトリッキーさはなくなっている分対策はしやすいが、基礎力がなかったり、穴があると落とすよと言っている。
令和5年度 三重高校 入試(英語)
夏のオープンスクールでは、リスニングありとしていたはずだが、募集要項ではなしに変わっていた。
概要
発音・アクセント問題なし。それ以外は昨年とおおよそ同じ形式。
英検・共通テストあるいはTOEICを将来的に見据えている。
細かい文法(enjoy ~ingなど)問題より、むしろ英語文法の根本的な理解(受動態の疑問文、間接疑問文、仮定法)を求める問題になっている。
長文の傾向は昨年のウサギが盗まれる話と犯人探しとおなじ。英文を読んで、ポイントをつかみ推理する能力が必要。ある意味、単語勝負。教科書で履修していない単語(英検3級~準2級の初級レベル)を知らないと苦しい。
詳細
(1)絵の様子を表している英文を選べ。
A woman with long hair is looking at a map.
A man with glasses looking at his watch.
前置詞 withの用法を理解しているか。
A boy and a girl are talking near the bench.
A girl is standing near the TV.
前置詞 nearの意味を知っているか。
There is a desk in front of the table.
There is a tennis racket next to the door.
前置詞句 in front of ~, next to~の意味を知っているか
(2)文中の単語の穴埋め
enjoy ~ing
talk to 人 playing in the park
現在分詞の適切な理解
間接疑問文(疑問詞+SVの理解)
仮定法wereと天候・気候・時間・距離のitの理解
疑問詞が主語になる疑問文の動詞の時制や三単現s
be surprised at
much larger than(比較級のmuchの位置と意味)
since付きの文に気付いて完了形を選べるか
so that構文に気付けるか
give to (×for) などto/for型の動詞の判別と[人][もの]の順番
(3)会話文選択
How often~?の答え方としてonce a month などa(~につき)の意味の理解
代名詞anotherとoneの理解
How was ~? という感想の聞き方。付随してHow about~?(提案)も知っておくとbetter。
会話の内容を把握して、最適な答えを選べるかがカギ。
(4)組み合わせ英訳
過去進行形の組み合わせ英訳
He went out the door without closing the door.
without~ingだが, 高校履修のwith +もの+過去分詞を知っていると混乱するかも。
help 人 with homeworkを知っているか。
この店では~を売っていますの日本語を受動態に変換できるか。
「会議にでていた人たちは何について話していましたか?」疑問詞+過去進行形の疑問にして、しかも主語を過去分詞で修飾しているというココイチ難度高め。
(5)長文
イグノーベル賞の話。今年の皇学館では、ノーベル賞の受賞者の話だったけど、今年話題なのか。なお、皇学館のやつは人数がたぶんひっかけとして仕込まれた難度高めの問題(22+3=25)だった。
数(million)の理解とか、noble(準2レベルの単語)の理解を問う問題とか、upside down(これも中学生には難しい熟語)の理解を問う問題とか。最後の問の
What did researchers think was connected to corruption?は問題として秀逸。たぶん、この形式の疑問文は勉強してなかった生徒多いはず。疑問文を肯定文にいったん直して考える(Researcher think what was connected ~)とわかりやすくなるのだが、果たして。
(6)長文
くじのあたり番号とあたった人を推理するというもの。最初にでかでかと載っているくじをしっかり見る余裕があるかどうかというのがこの種の表、グラフ、図を読み込ませる英文問題のミソ。海外での状況判断とかはこの種の状況があるわけで、使える英語を目指すというのを三重県の場合私立高校のほうが早く取り入れている(公立高校の入試問題はその点むにゃむにゃ。)
これもchoose(不規則動詞)とかlotteryとかmostlyとか4 packs of 5とか、英検履修者ならギリ知っている可能性あるけど、中学英語だけなら果たして?のキワキワな単語や熟語を狙って使っている感あり。使える英語という点ではこっち側へ振り切る必要があるが、中学校はまだまだ対応できていないところが多い。英語ラボはその点秀逸な副教材だけど、ちょっと尖りすぎてる部分もあるのでマイルド系の英検リスニングあたりと組み合わせたりな工夫が必要。質問文では、
What day did Mika buy her ticket on?という前置詞onと疑問詞whatの組み合わせがオツな文あり。ただ、問1の答えがIrinaであろうが(7/8/10/23,水曜、大阪難波購入、eisu談)、一見しただけでは、Katy(火曜日に家のある松阪で結局購入、1/5/7/23)と区別がつかないのが問題として難。
不便益原理カード
京大変人講座より
素数ものさしを発明したあの研究室の話があったので備忘録。
回数表示がなくランプだけがつくエレベータにはじめて出会ったとき「なんてムカつくエレベータなんだ」と思った。
いまでもあれは悪手の自動化だと思っていて、理由はエレベータの回数表示でその空き時間の過ごし方の決定権が自分にあるからだと思っている。
エレベータに回数表示がない理由がじつはあるらしく。
理由は、「エレベーターが通過したことを、乗る人に分からないようにするため。」だということだ。
らしい。苦情がでるから、その苦情を抑えたいという意志が見え見えな。さすが大企業。トップの意識は企業の意識になるので、そりゃ不具合も報告しないよねと勘繰られる仕様。策士策に溺れる。表示があれば、抜かされたら、ああそういうことかとだいたい分かってたのだが、それに文句を言う人が増えたのか、クレーマーに無言で対処するほうがましだと考えたのか。ユーモアないね。というか、そんなにイタイ国になっちゃったのな。
電機業界の輸出の落ち込みのグラフを見たけど、そりゃそうなるわなと。
結局、AIでよその国に勝てないのわかってるんだったらこういうところで設計したほうが面白いというか、日本人っぽいと思う。
結局AIが人間に勝てないのは、人間が主人だからで、こういうマン・マシンインターフェースが最終的に勝つと個人的に思っている。シンギュラリティなどないのだ。