令和5年度 鈴鹿高校 入試(英語) | 象の夢を見たことはない

令和5年度 鈴鹿高校 入試(英語)

概要

リスニングなし。発音アクセント問題が残っている。

問題形式は、概要的には去年と同じで、メール文やちらし、表の共通テスト的なものと理系の論説文という長文の傾向はわかるのだが、語彙・文法問題のばらつきがあり、そのあたりの前半がすっきりしない分、問題量が増え気味で鈴鹿の受験生的にはかなりきついと思われる。

 

詳細

(1)語彙、発音

発音だけでなく、基礎の語彙問題を突っ込んでいる。

月・曜日を知っているか。不規則動詞を知っているかなど、コース変更などで入学する生徒の学力がやばい状況なのか。

発音はheardに対するearth・heartの2択などいきなりな難度で、アクセントも1問というどうしたいんだろうというバタバタ感。

(2)語彙問題

言葉の内容を英語で説明するというアレなのだが、穴埋めとなっている分少し難しいかも。品詞を知っている必要があるということを言っているのだろうけれど、語彙の難度も問題ごとにかなり差があり。一問ごとにみると、出題者が欲しい学生の資質はそれなりにわかるのだけれど。

(3)文法穴埋め

shallを肯定文の選択肢に持ってくるのはどうなんだろうというのはあるけれど、あとはまあまあわからないでもない。ただしこれも難度と要求する文法事項のかたより感が。

(4)正誤問題

なんと文法の正誤問題を復活させているのがココイチ驚き。これ時間かかるんだよね。配点も2点(eisu談)となるだろうから、いやいやってところ。高田は趣味的におととしまでだったか配点1点で残してたんだけど、さすがに辞めた問題。さらに、間違っているのを探すのではなく、合っているか・間違っているか・片方だけ違うかという4択。鈴鹿の受験生にこれはない。きつすぎる。

(5)組み合わせ英訳

これも組み合わせの中に不要な語を含ませるという難易度の高い問題。help原型不定詞とか、不規則な比較級(much)とか, I wish I were as rich as heなんていうやばいのとかも含んでいて。わかるけど、なんだかな。釈然としない。

(6)(7)(8)(9)道案内、指示文、ちらし、メール文

このあたりは共通テストや英検、TOEICなどと同じで使える英語を目指しているってことで、問題ごとの問題文の難度も適切に振り分けられていて、言い換えとか語彙とかなるほどですねな感じ。中学で履修しているだけの範囲だとココ抜けちゃいがちなので、中学校でも対処が必要ですよとそういうメッセージだとも受け取れる。

(10)長文(理系)

さすが医専のコースが6年生にあるだけあって、理系としてのたしなみとしての英語はここまでで必要かつ十分(中学卒業レベル的には)な問題。論説文で、解答論理も明快で、段落ごとに読み込んで、その段落の問題にあたればよろしい。うだうだしたものはいらん。内容をぴちっと理解すればよろしいという意志が明確にでている。

 

試験は全体としては、詰め込みすぎで、バタバタ感がいなめない。その分生徒にはだいぶ酷な要求になっている。たぶん、先生も混乱しているんだろうというのはわかるけど、来年こそはリスニング導入を目指して前半をすっきりさせてほしいと個人的には思う次第。