不便益原理カード | 象の夢を見たことはない

不便益原理カード

京大変人講座より

不便益カード|日々の不便益

素数ものさしを発明したあの研究室の話があったので備忘録。

 

回数表示がなくランプだけがつくエレベータにはじめて出会ったとき「なんてムカつくエレベータなんだ」と思った。

いまでもあれは悪手の自動化だと思っていて、理由はエレベータの回数表示でその空き時間の過ごし方の決定権が自分にあるからだと思っている。

 

エレベータに回数表示がない理由がじつはあるらしく。

理由は、「エレベーターが通過したことを、乗る人に分からないようにするため。」だということだ。

エレベーターを待っている客がいても、効率的な運搬をするために、無視して通過したほうが、ビル全体として早くお客様を平均的にご案内できるようにしているため、何階にいるのかを分からなくしている(三菱電機株式会社の内海次長談)

らしい。苦情がでるから、その苦情を抑えたいという意志が見え見えな。さすが大企業。トップの意識は企業の意識になるので、そりゃ不具合も報告しないよねと勘繰られる仕様。策士策に溺れる。表示があれば、抜かされたら、ああそういうことかとだいたい分かってたのだが、それに文句を言う人が増えたのか、クレーマーに無言で対処するほうがましだと考えたのか。ユーモアないね。というか、そんなにイタイ国になっちゃったのな。

 

電機業界の輸出の落ち込みのグラフを見たけど、そりゃそうなるわなと。

結局、AIでよその国に勝てないのわかってるんだったらこういうところで設計したほうが面白いというか、日本人っぽいと思う。

結局AIが人間に勝てないのは、人間が主人だからで、こういうマン・マシンインターフェースが最終的に勝つと個人的に思っている。シンギュラリティなどないのだ。

イグノーベル賞日本人受賞者の一覧

控えめに言ってサイコーだと思う。笑