【私のへそ物語⑥】キター！！テレビの取材、ミーハーな私

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◆前回の話し◆

本当の意味で
家族で力を合わせた
生活が始まった私たち。

キター！！テレビの取材、ミーハーな私

抗がん剤治療は、辛く
毎日抜ける髪の毛に愕然とし
治まらない吐き気、

そして、
大きな不安と恐れとの闘いです。

そんな中、

一人病院で過ごさせる
オオマの怖さや淋しさ、
不安がどれだけのものか？

それを思うと一人にできなかった。

でも、

それと同時にアサリとツナも
淋しさや不安を抱いていたんですよね。

勝手に理解してると思っていたのは私だけで
オオマはいつもアサリとツナのことを
気にかけていました。

ほんと、
子ども達を支えているつもりが
子ども達に支えられていたのは私だった。

抗がん剤で辛い思いをしているのに
そんな辛さを出さず、

いつも周りに気遣い
周りを明るくするオオマの笑顔をみていて

私もオオマのように、大きな心で、
ステキな笑顔で人に接したいと思った。

反面、
自分のワガママを抑えて
周りを気遣うオオマを見ていて

子ども達に対して、
今までどれだけ押さえつけてきのか、と

自分の未熟さ、傲慢さに
情けない思いで一杯にもなった。

子どもに対して、
周りに関係なく愛情を注ぐ人を見て
「私にはできない」と、思ってきた。

自分の思いを外にだすことが苦手で
人の目があるような所ほど

あえて自分の子どもに厳しく、
甘えさせないような接し方をしていたのです。

他の子どもには、
普通にできることなのに

自分の子どもには、
恥ずかしくて出来ないのです。

そんな私を見て育った彼を

自分を抑えて、
周りに気を使う子どもにしてしまったんだ。

オオマが病気になって、
私はたくさんの愚かな自分を見つけました。

それと同じく
たくさんのことに気づかされました。

「神さまは、
乗り越えられない試練は与えないんだ」

そう言っていつも
自分を奮い立たせてたけど

その言葉も、

全ては、必要な時に最善な形でやってくる。

無駄なことは１つもないんだ。

これらの言葉の意味も

この病気を通して送る日々の中で
少しづつ理解してきたと思う。

そして、いつしか私は、

目の前に居る人の心に
そっと寄り添えるような

自然に笑顔になっていけるような

心に背負った荷物が
スッと下ろせるような

そんなことができるといいな、

って、思い始めてたんですよね。

そして、オオマを始め
今周りにいる人に対して

そんな気持ちで接することを
心掛けるようにした。

話しは変わって、
医師の元へ某TV局の人が来てね

その人達は、
金◎マのプロデューサーの人で

その時オオマは、
院内学級へ転入してて
そのドキュメントを撮りたいと言われたの。

ミーハーなえみりんは、

いつもテレビの中にいる
あの「中◎くん」が見てくれるんだ～って
正直ちょっと浮ついたよね(笑)

でもね、オオマは
誰にも知られたくないと言ったんだ。

それに、授業が受けられるような
調子がいい日も少なかったのもあって

ドキュメント撮影は出来ないとの判断で
その話しは消えちゃったんだよね。

ただ、
院内学級に転入するということは、
学校を転校するということ。

そのため、
誰にも知られたくないといっていたけど
友だちにも病気のことは伝わっていた。

ただ、
当時のオオマ達の世代は、
白血病という病気を
聞いたことがない世代だったから

その病気がどんなものかは
誰も分かってなかったらしいんだけど。

でも、
偶然にもその年は、

この病気で亡くなった有名人がいて
その特番をテレビでやったり

そのこともあってか、
２４時間テレビのドラマは

《１３歳で白血病になり、１８歳で再発し、
亡くなっていった子の闘病の記録》

だった。

オオマと同じ１３歳での発病
未来の予言にも感じる再発。

そんな形で、
オオマも友だち達も

白血病という病気が
どんな病気かを知ったんです。

ほんと、
意識しはじめると
それに関する情報が、
どんどん集まってくる。

それが良いものでも悪いものでも。

だから必要以上に
意識しないようにしたら
余計に情報が目に入るもんだから

意識しないようにするもんだから
意識しちゃうのか、

と、この時思ったよね。

そんな状況だったのもあって
この頃にはオオマも