前回の記事では、大府市内で公民館ごとに利用団体登録する必要のあったものが、ルールが改善されてひとつの公民館に団体登録すれば他の公民館では届け出不要で予約手続きができるようになったはずが、公民館によっては職員がそのルールを知らず機能してなかったエピソードについて書きました。

 

後日、ルール改正?について、周知されてなかった北山公民館の館長さんに確認する機会がありましたので、今回はそのことについて紹介します。

 

愛知県大府市の公民館では、毎年4月、公民館ごとに「利用団体会議」が開催され、利用団体は代表者が出席すること、となっています。内容は公民館の利用ルールや注意事項の確認・年間行事の説明・避難経路/消防訓練など毎年ほとんど同じですが、館長や主事など職員の異動の挨拶の意味合いもあります。館の責任者である館長さんは必ず出席して説明に立つので、利用ルールに関することはその場を利用して確認するのが良いと考え、その点について質問してみました。

・・・

私「東山公民館の館長さんによれば、新年度からひとつの公民館で届け出すれば他の公民館は情報共有するので館ごとの利用団体の届け出不要と聞いたが、実際にここ(北山公民館)に来てみたら職員さんが聞いてないと言われたので一応、届け出しましたが正式のルールとしては情報共有するのかしないのか、どちらですか?」

 

館長「職員の連絡不徹底でご迷惑かけ申し訳ありません。ひとつの公民館で登録すれば公民館どうしでFAXを利用して情報共有し、他の公民館で登録されてることが確認できればご利用できます」

 

私「FAXで共有、ということは、いざ予約しようとして赴くと公民館の職員さんが都度電話とFAXを使っての確認手続きのあと、やっと予約手続きを受け付けてもらえるということですか?時間帯によって問い合わせ先の職員さんが掃除や他の用事で事務室が不在だったりすると20〜30分くらい普通に待たされてしまう気がするが、そのあたりの実際の事務は効率よくできるのでしょうか?」

 

館長「場合によって多少お待たせすることもあるかもしれませんが、情報共有して団体登録のお手間をとらせずに利用できるように努めてまいります」

・・・

 

いや、そんな待たされる可能性があるんだったら、まだ公民館ごとに利用登録書類を提出したほうが良いなと思ったのと、情報化と言われるこの時代に、事務室の端末で職員がさっと登録団体情報を確認できるようになってれば2-3分もあれば済むと思うのですけれど。学校教育課では市内の別々の学校であっても共通で連絡事項を発信できるようになってるので、技術的には可能なはず。ぜひそのような方向で業務改善をお願いしたい、とその場で要望しました。

 

利用団体会議の説明では公民館の利用ルール改正について館長から説明されることがなく、質問したら改正されていたことが分かるという消極的な対応だったのは、まだスムーズに手続きできる体制が整ってなかったこともあるのかな?と感じました。現状、館長さんなど市の正規職員なら情報アクセスできるようになってるが臨時雇いの職員さんにはアクセスできないなどの制約があるとのことでしたが、すでに利用団体自体は市のWebページで誰でも確認できるようになってるのだから、善処してほしいところです。

 

おおぶ将棋クラブの活動場所は、おもに地元の愛知県大府市の公民館です。市内には9つの公民館があり、おおぶ将棋クラブは代表である私の特権で自宅の最寄りにあることと、市の地理的な中心部に近いこともあって東山公民館を例会の開催場所にすることが多いです。

 

大府市の公民館は原則、個人では利用できないルールで、事前に利用団体登録が必要です。年に50回ほどの例会のほとんどが東山公民館で行われますが、公共の施設であるために他の利用団体や地域行事の兼ね合いもあって、使用したい日程で適切な部屋を確保できないことが年に5〜10回程度はあります。例会は基本、毎週1回は開催したいというポリシーを守るため、いつもの場所がとれないときは、東山公民館以外の公民館を探すことになります。2023年までは、公民館ごとに利用団体登録(団体名・種別・活動内容・会員名簿等の届け出)が必要でした。

 

2023年までは、この登録用紙に以下の記載がありました。

※ご提出いただきました個人情報は、災害時等の緊急連絡以外には使用しません。

2024年の登録用紙は、この記載が以下のように変更されていました。

※ご提出いただきました個人情報は、災害時等の緊急連絡及び他の公民館を利用する場合の情報共有以外には使用しません。(太字は筆者の編集)

そこで東山公民館の館長さんに「この注記の意味は、いままで公民館ごとに利用団体登録が必要だったものが、これからは市内のひとつの公民館で団体登録すれば他の公民館は届け出なしで予約が可能になるという意味ですか?」と確認したところ、「ご指摘のように、利用者さんからの要望もあって新年度からひとつの公民館で届け出すればよいというルールになりました」との回答をいただくことができました。

 

これは便利になった!市も利用者の声をしっかり聞いて少しずつ改善してくれているんだなと思ういっぽう、いつもなら改善された点はもっとアピールされるのにいまひとつPRされてないことにちょっと引っかかりもありました。そのカンは的中し、サブの利用施設として登録申請する予定だった北山公民館では昨年までと同様、利用団体登録の届け出をすることになりました。北山公民館の職員さん(館長ではない)に確認したら、「利用団体の情報共有の話は聞いてない」と言われてしまったからです。ある程度以上の規模の組織ではよくある話です。(続く

先日、みごろとなった桜を見に近所の二ツ池公園というところに行ったときのことです。公園にある大府市の自然体験学習施設「二ツ池セレトナ」が設立20周年にあたるとのことで、イベントが開催されていました。

 

10:00までに行ければ記念品のタオルがもらえたのですが、少し遅れて到着してみたら「あっと言う間に売り切れました」とのことで、地元の地味なイベントでもちゃんと人が集まるのは大したものだと感心していたところ、施設の係の人から「タオルは無くなったけど、ウォーキングイベントに参加して後日来てくれれば別の記念品をお渡しできます」とのことで、イベント参加のスタンプカード(池のまわりを1周以上歩くとスタンプ1個、100個集めると記念品がもらえる!)をつくり、1週間後にふたたび出かけけていただいたのが写真の「おおぶの水」でした。

私はこの愛知県大府市に移り住んで17年たつのですが、不勉強でこのような名水?があることを知らず、反省して帰宅したのですが...落ち着いてようく見ると

「木曽川を水源とした大府のおいしい水道水をそのままボトル缶に詰めました」

製造者 エスエスケイフーズ株式会社焼津工場 静岡県焼津市田尻2820番地」

原材料名 水(水道水)」「採水地 愛知県大府市長草配水場

 

いち愛知県大府市民としては、水道の蛇口ひねれば出てくる水を焼津まで運んでボトリングして、ボトルを大府まで輸送して販売してるのか・・・"サスティナブル健康都市おおぶ" を標榜する自治体として、エネルギーの有効利用をめざすSDGsの精神に照らしてどうなの?と、ちょっとふくざつな気分になりました。

文部科学大臣杯という、毎年6月から8月にかけて行われる将棋の小中学校団体戦があります。

同じ学校の児童生徒3人組がチームを組み、学校対抗という形で県大会、東西日本大会、決勝大会とコマを進めるという立て付けになっています。

 

他の県は知りませんが、私の地元の愛知県での出場チーム数の推移は以下のようになってます。

 

******   中学校  小学校

2016年   47    10

2017年   57    14

2018年   67    19

2019年   46    14

2020年     中止

2021年     中止

2022年   31(1)    17(2)

2023年   21(2)    14(4)

注:カッコ内はおおぶ将棋クラブ会員から構成されたチーム数

 

愛知県の小学校数は968、中学校数は438ですから(令和4年)、いまや出場チーム数は中学校で5%、小学校に至っては1.5%にも満たない出場校数です。実際は1校で複数チームの出場があることを考えると、出場校の割合は更に小さくなります。

 

なぜ学校単位の団体戦になっているかというと、故・米長邦雄永世棋聖のアイデアで、同じ学校の友だちが誘い合って将棋仲間を増やす普及の効果を狙ったとされています。しかし実際に出場している学校の割合や、他の個人戦中心の大会の参加者数と比べると、その狙いは残念ながら外していると言わざるを得ないと思います。

 

じっさい、多くの小・中学校には将棋部は存在せず、将棋をする仲間を探し当てるのは至難です。いくつかの自治体のアンケートを拾ってみると(例1 例2 例3 例4)、将棋をやってみたいという子は囲碁とあわせて1%程度。将棋単体なら0.5%とみるのが良いところでしょう。地元の愛知県大府市の中学生は3000人ていどいますが、その0.5%は15人です。市内には4つの中学校があるので、1校あたりで3.75人。クラスや学年の壁を超えて同好の志を探し出すことは事実上ムリであることは容易に想像がつきます。

 

おおぶ将棋クラブには、同じ学校の生徒であることをお互いに知らない子が、学区の枠をこえて集まってきます。いまの団体戦ルールでは、たまたま同じ学校の子が3人集まれば出場できることになりますが、地域クラブ単位での出場を認めてもらえれば、学校またぎの合同チームも成立し大会に参加できる子も増やすことができます。学校単位にこだわるより、むしろ将棋の普及に貢献できるように思うのです。

 

少子化のご時世でもあり、他の団体スポーツ競技でも、複数校の合同チームでの大会出場は一般的になりつつあります。日本将棋連盟には、学校単位の団体戦という枠組みをそろそろ見直してほしいと考えています。

昨年12月にクラブ会則を制定した旨の記事を書きましたが、残念ながら不備のあることが分かりました

この記事を見て同じような会則を作ろうという方が同じ失敗をしないようにと注意を促す意味で、ここにお知らせします。

この会則はもともと、のちのち会費の管理のための団体名義のゆうちょ銀行口座を作成することを視野に作成したものでした。ところがいざ口座開設のために近くのゆうちょ銀行支店に出向いて口座開設の審査用書類を記入したところ、口座開設の係の方から不備の指摘をいただきました。

 

1. 会員全員の参加による「総会」の規定がない。

2. 総会に替わるものとして「役員会」があるが、会員の総意を役員が代表する根拠が定められていない。(多数決や過半数の同意などの委任プロセスが不明確)

3. 役員会の成立要件が記載されていない。(例: 役員の3分の2の出席をもって成立する、など)

 

1.については子ども・未成年の会員も含めて「総会」を開催することは将棋クラブの場合現実的でない、

2.について役員の運営に異議がある場合はいつでも退会できるのだから会則に明記せずとも会員は役員に運営を一任していると解釈できる、

3.について役員は最小3名の構成で、ひとりでも欠席したら成立しないことは自明、

 

などと説明してみたのですが、

 

・実際の審査はゆうちょ銀行の本部で書類だけで審査され、窓口での釈明などはいっさい考慮されない

・いちど審査に不合格となると、同団体の再申請はすべて却下される(団体としてブラックリスト扱い)

 

とのことで、クラブ会則を改正してから改めて口座開設の申請をしたほうがよい、と諭されました。

もともとはマネーロンダリングの温床となる架空団体ではなく活動実態のある団体であることを審査するための要件のはずなのですが、どうも形式的な審査基準だけがどんどん厳しくなってしまい、趣味の活動団体の実態と審査基準が合わなくなってきてるのではないか? との違和感を感じながら、仕切り直しのため引き取ってきました。この件について、また進捗がありましたら続報したいと思います。