先週、三重の伊賀流忍者博物館で
忍術ショーを英語道の松本道弘先生と一緒に見た時の話。
その時のレポはこちら。↓
ショーに出演されていた男性ふたりは兄弟で、
幼少期から、お父様のもとで忍者としての
修行を積んできたとのこと。
向かって一番左がお兄さん、その右側が弟さん。なお、女性は元プロレスラーなんだって！
松本先生が何に一番関心を持っていたかというと、
ショーに出演していた忍者たちが
「現代の敵がいない世の中で、どうやって
忍者として鍛錬を積んでいるのか？」
ということでした。
（そんなこと考えもしなかった・・・
さすが松本先生、目の付け所が違う）
弟さんの知之助さんの答えは、
「毎日ずっと、周囲に敵がいると思って生活しているし、
物陰からいつ襲われるかわからないと警戒しているし、
そう考えながら訓練をしている」
ということでした。
「忍者道」の修行に日々励む本気の忍者さんたちに、松本先生も大喜びでした。
ご自身も武道家でいらっしゃる松本先生は、
知之助さんの、忍者としての日頃の心構えを聞いて、
なんと突然、
拳を突き出し、知之助さんのお腹に
一撃をくらわせる仕草をしました。
すると知之助さんは、
一瞬でそれを防御する構えを取ったんです。
ただショーに出演している俳優ではなく、
本当に忍者として「毎日が本番だ」という思いで
生活されている知之助さんたちの姿に、
松本先生もわたしたちも、感銘を受けたのでした。
NHKワールドで、忍者シリーズが英語で見られるので
英語の勉強にもなります！
まだまだ知らないことばかり。
動画には知之助さんたちも出てきますが、
毎日こんな訓練してるんだ！と驚きです。
（お腹は筋肉バッキバキで、自称「忍者界のブルース・リー」だそう）
「毎日が本番だと思って生きる」って、
言うのは簡単ですが、ほんとに難しいですよね。
誰だって、いつ死ぬかわからないし
人生は毎日本番に決まってるのに、わたしは、
「毎日を大切にできていないな」と反省ばかりです。
少しでも、「一日一生」に近づけたらなと思います。
日本の精神性の高さと和の精神を
海外に伝えていくために、
わたし自身ももっと日本文化
のことを知りたいし、
そういう同志を増やしていきたいなと思います！
余談。
日本で最も有名な俳人・松尾芭蕉には、
ご存知の方も多いかもしれませんが、
「忍者疑惑」があります。
実際、松尾芭蕉は、忍者の里である伊賀出身。
『奥の細道』で実際に芭蕉が旅したルートを検証すると、
かなりの健脚でないと到底回れない距離なんだとか。
（普通の俳人のおじいちゃんが移動できる距離ではない）
しかも、旅先での滞在日数に不自然な点があったりして
どうやら、各地を旅しながら諜報活動をしていたのではないかと
言われています。
松本先生：
「実際、松尾芭蕉は、忍者だったの？」
知之助さん：
「よくご質問いただくんですけど、
僕たちが勝手なことを言っちゃ
いけないことになってて・・・
」
松本先生：
「僕もアメリカ大使館で同時通訳してたから、
言ってもいいこと、ダメなこと、
ギリギリのところがあるのは理解するよ。
だから、オフレコでここだけの話、
松尾芭蕉は忍者だったの？」
知之助さん：
「それは、ちょっと・・・
言うと、怒られるんですよ・・・」
お腹に突きを食らわされても
全く動じなかった知之助さん、
松本先生の鋭い質問に
タジタジになっていたのでした。