今回は、JRPG関連のテーマに入れていますが、内容は実にシリアス。

少なくとも、ゴルフ・サーティーン本人にとっては、とても大事な内容です。

 

 実は、FX関連本を読めば読むほど、私の悩みが深くなっていることがあります。

 それは、FXの取引手法についてで、私の裁量取引の手法である手動イフダンリピートは、これまで読んできたFX関連本の中では、1冊を除き、ほぼ絶対的に否定されているということです。

 

 その例外的な一冊は、自動トラップメソッドを提唱する「オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ! 損切りしない!テクニカル分析を使わない!」(午堂登紀雄)で、この本の裏表紙に書いてある8つのポイントは私の座右の銘であり、これを私なりに少しアレンジしたのが自称「手動イフダンリピート」手法になります。

 

 逆に、損切りを嫌い、ナンピンを伴いがちな自動トラップメソッドや手動イフダンリピートを、ナンピンしない、成行で新規建玉、早めの損切りの推奨などで実質的に全否定しているものの代表例が、「最強のFX15分足デイトレード」ぶせな「鉄壁FX 月収35万ディフェンス強すぎトレード」笹田喬志「FXチャートリーディングマスターブック」井上義教の3冊です。

 この3冊の著者は、本を読む限りFX取引でしっかり利益を上げている人たちのようですし、特に「チャートリーディング」の著者については、経歴を見る限り、本物のプロ経験者のようです。

 つまり、明らかに、レンジブレイクエントリー手法などを推奨するこちらの手法が、一般的なセオリーです。

 しかも、「自動トラップメソッド」は、自ら、掟破りと銘打っているので、セオリーから外れていることを自覚している感じです。

 

 しかし、現実は、セオリーを全く無視して、掟破りの掟に従っている私は、堅実に利益を上げている

 そして、Xを読む限り、逆に、セオリーに従って、利益を上げている億り人も何人かいるようである。

 

 一体、何故、このような真逆の手法の両方で、実際に堅実に利益を上げている人がいるのか?

 これが今回の疑問になります。

 

 で、まず、結論から言うと、セオリーでは、FXを格ゲーやシューティングゲームに見立てているのに対し、私は、FXをJRPGや戦略シミュレーション(自動取引の場合:別に記事を書く予定)に見立てて戦っているから、お互い真逆の手法なのにそれぞれ堅実に利益を上げているというものです。

 

 どういうことかというと、根本的な違いは、日跨ぎのポジション保有のリスクに対する考え方の違いです。

 多分、セオリーでは、日跨ぎや週跨ぎのポジションを建てていて、何かが起こって、大きな含み損が出てしまうというリスクをすごく重大に評価しているのだと思います。

 これに対し、は、日跨ぎのポジションから生じるスワポの受取利益を考慮に入れて、仮にこういった大きな含み損が一時的に出ても、時間が立てばスワポで含み損は相殺されるので、このリスクをそれほど大きなものと評価していないのです、

 この私の立場をさらに進めると、ペソスワやリラスワのスワポ狙いの手法になるのではないかと思います。

 

 そして、その結果、そこから取引を行う時間軸の差が生じてきます。

 つまり、セオリーでは、原則、日跨ぎが許されない(想定していない)ので、取引は必然的にスキャルピングやスキャルピング寄りのデイトレードになります。

 他方で、自動トラップメソッド、手動イフダンリピートなどでは、スワップを受け取れる方向(大体はロング)の建玉のスイングトレードや長期保有が基本で、デイトレードには、たまたまならなってもいいけど、狙っているわけではない、というような感じになると思います。

 さらに、スワポ狙いになると完全に長期保有するだけ。

 

 なぜ、セオリーがそのように考えるのか。

 多分、プロのFXから流れてきた前提をそのまま流用している人が多いからではないかと思いますが、世の中には円キャリートレードみたいな言葉があることを考えると、それだけではなく、プラスアルファの何かがありそうです。

 

 で、話を戻して、ここまで来ると、セオリーと手動イフダンリピート等との手法の違いは、ほぼ必然です。

 つまり、見ている時間軸が違うので、

セオリーでは、「ナンピンせずに早めの損切りして、スワポのことはあてにしない」ことが推奨されるのに対し、

手動イフダンリピート等では、「何度かナンピンを重ねることを前提になるべく損切りしないで、スワポをしっかり貰う」ことが推奨されるのです。

 

 これは、言ってみれば、セオリーは、レンジブレイクエントリー手法などの短時間取引を基本とする手法であることから、その手法の採用者に、チャートの形のいいタイミングでエントリーするというかなり反射神経が必要な対応を求める、いわば格ゲーかシューティングゲームにおいてコンポ技やハメ技を出しながら戦うことを要求しているのです。

 

 これに対し、自動イフダンリピートやスワポ狙いは、ナンピンしても日にちが立てば含み損がスワポで補填できること前提にして、リスク管理に中心をおいた、言わばJRPGや戦略シミュレーションのようにFXの裁量取引を戦っているように思えます。

 さらに、スワポ狙いならば、放置育成ゲー

 

 そうであるならば、セオリーと手動イフダンリピート、手法としてのルールが真逆でありながら、自分に合っていれば、どちらに従っても、利益が上がるという状況が生まれても、何ら不思議ではないということになります。

 

 しかし、ここでもう一度よく考えてみましょう。

 これまでの話から、本当のプロはFXを格ゲーやシューティングゲームに見立ててた戦っているはずなのに、そこに素人が同じ手法で殴りこんでコンスタントに勝てるでしょうか。

 今まで、X上に流れてくる発言の中に、FXで勝つようには、簡単にはなれない。みたいな言い方を何度か見ましたが、これはこのレッドオーシャンな状況を指しているように思います。

 他方で、手動イフダンリピートでは、ナンピンが伴うので、プロはやっていない。というか、そのままやるのは難しい手法なので、プロと戦う必要はありません

 これは、スワポ狙いも同じだと思います。

 

 そういったことを理解したうえで、自分にあった手法を採用すべきだと思います。

 

以上