ナンバー「88」

 

※ マヤの発言部分を紫色にしています

 

「H」はアルファベット第8番目

 

「幼い獅子よ。われわれの銀河は、分離のない一つの光に見えることだろう。一つひとつの星が、異なる光を放ちながらも、そこには多様性に満ちた一体感がある。そして、地球という惑星も銀河の中に輝く一つの星だということを忘れないでくれたまえ。

 

 

このゲートを通り抜けて、われわれは、天の川銀河にやってきた。そして、このゲートを再び通り抜けて、別の銀河へと旅立つのだ。君は憶えているだろうか。この銀河のゲートを通り抜けた日のことを・・・」

 

 

「ねぇ、G。このゲート、どこかで見たことがあるような気がするけれど・・・四つ葉のクローバーみたいだね」

 

「いかにも。このゲートは、数字の『8』を二つに組み合わせた、四つ葉のクローバーの形をしているのがわかるだろう。ミクロコスモスから、マクロコスモスに至るまで、この『8の字の軌道』を描いている。われわれの銀河の扉は、『スターゲート88』と呼ばれているのだ。

 

 

『88』という数字は、われわれの銀河の識別コードであり、『88』は故郷への帰還を表す角度でもある。君にとっては、太陽の国を示す数字ともいえるだろう。この先、何度生まれ変わっても、『88』を心に深く刻んでおいてくれたまえ。」

 

Gはどこからともなく、四つ葉のクローバーを取り出して、マヤに手渡した。

 

フタバアオイ(葵の御紋のモデル)

 

「・・・G。四つ葉のクローバーが、銀河のゲートと同じ形だということを、昔の人は知っていたの?この図形を使って、他の銀河にもアクセスしていたのかな・・・?」

 

Gからもらった四つ葉のクローバーを、慈しむようにつつみ込み、マヤは小さな声でつぶやいた。

 

「憶えていた人もいたかもしれない。忘れてしまった人もいたかもしれない。先人たちは、四つ葉のクローバーを幸運の護符として大切にしていたが、その真相は四つ葉のクローバーを持っていれば、宇宙の光が降り注ぎ、その周辺には幸運が訪れると、体験として知ったからだろう。

 

 

この形は、君のハートに輝いている八方向に伸びる光・・・時空を旅する者の紋章・・・と同じパワーを持っている。この形に、完全にフォーカスできれば、過去と未来を掌握し、地上に宇宙の光をもたらすことができるだろう。

 

「時空を旅する者の紋章?」 マヤは瞳を輝かせた。

 

※主人公・三葉の祖母は一葉、母は二葉、妹は四葉でしたピンクハート

 

「いかにも。時空を旅する者の紋章の他にも、その魂の色や使命によって、様々な紋章が存在しているが、それぞれの紋章は、まず、その人の背後に輝き、次に額の位置に、その図形が刻まれる。そして、最終的には、ハートの真ん中で、その図形が燦然と輝くようになるのだ。ごらん。ハートの位置に降りて来てはじめて、自らその図形を見ることができるだろう」

 

【空海】22を超えてゆけ?!(4)(3/11)より

※ 無限(インフィニティ)

 

自分のハートの真ん中にある光をマヤは複雑な気持ちで見下ろしていた。なぜかというと、その紋章は、レムリアの彼の背後に輝いていた図形と、全く同じ形をしていたからだ。

 

以上、「6と7の架け橋」から転載しました。(次回へつづく)

 

スクリーム(1995年 マイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソン)