基本姿勢と爪先
よく雨が降りました。
AGKも流れてしまっています。
うんざりです。
今朝は週末の大会前の中学生GK2名と早朝トレを行なってきました。
僕にとっては約1週間ぶりの現場でした。
先週、県外の現場を2箇所、見学に行かせていただいていました。
やはり、GKコーチがおられる現場のGKは基礎を大切にされています。
GKコーチがみていない時間の自主トレでもGK同士が技術のキーファクタ
ーをお互いにチェックできているのは素晴らしいと思います。
僕の個人的な感覚ですがAGKはGK育成先進地域からみて1~2年遅れて
いると思っています。
この差をつめていくことを考えないと、自分を変えるために県外に出た時に
カルチャーショックを受けるでしょう。
「この差」=「基礎実践力」と思っています。
「基礎」というと「地味」「修行」みたいな負のイメージを持つ人がいます
が、こう思うこと自体が「競技」には向かない人と思います。
こだわればこだわるほど奥深く、興味深く、面白く、工夫したくなってくる
のが「基礎」と思います。
AGKにいたGKを愛して止まない者達が自分より高いレベルを経験して
必ず最初に口にするのが
「基礎が不足しています」
という言葉です。
今回見学にいかせていただいた現場で基礎を細部にわたってコーチされて
いる現場がありました。
基本姿勢の
・両掌の角度
・足爪先の向き
・ボールのどの場所に、両手のどの場所をタッチさせていくことでキャッチ
ングを成功させるか
AGKでも以前に行なっていたコーチングです。
しかし、僕は細部へのコーチングを止めてしまっています。
「根はおさえて、枝葉は自分で試行錯誤する」
ことが大切かな・・・と思って。
しかし、本当に止めてしまってよかったのか・・・
今回、この現場を観て、頭を抱えています。
たとえば爪先の向き。
足部を平行にして、爪先の向きをボールに向かわせることで、シュートコー
スに対して「垂直な面」を作ることができ、ポジショニングが容易になると
思います。
また、ローリングダウン、ダイビングでの踏み切りがプレー方向斜め前方に
行い易い利点があります。
AGKに、爪先を少し外向きに構えるGK(A)がいました。
Aはポジショニングの感覚が優れていて、爪先ではなく、カラダの中心を
シュートコースに合わせていけるタイプです。
しかし、爪先を少し外側に向けて構えるため、ローリングダウンやダイビン
グの踏み出しも少し外側に向きます。
このため、プレー方向の足を斜め前に踏込んでいるにも関わらず、ボールに
触れる両手は踏み切り位置から後方になるケースが多かった。(と僕は分析
していました)
そこで当時の僕はAに対して「爪先を真っ直ぐにボールに向けて構える」と
いう修正案を伝えました。
ところが修正後、カラダに近いグラウンダーボールへの対応が腰高になって
しまいました。
映像を撮ったりする中で、よくよく調べてみるとAはカラダの柔軟性が無い
ことがわかりました。
特に股関節と腰周囲の柔軟性がなく、グラウンダーボールに対して股間をボ
ールが通らないくらいにしぼり、目線を合わせて手を前に出していくことが
できません。
腰を低くするためには股間を大きく開かないと対応できないわけです。
構えの時に爪先が少し外側に向くのは、このカラダの固さをカバーするた
めの彼の自然な立ち方だったわけです。
Aは所属チームで1stGKでした。
ここで立ち方を変えるように基本姿勢をさわると、しばらくはグラウンダー
シュートへの対応が悪くなる=失点機会が増えるかも。
チームに御迷惑がかかると思いました。
とりあえず、柔軟性を獲得するための日常をAに伝えて、基本姿勢をそのま
ままにしました。
そうしながら、一年間以上が過ぎています。
Aが、もし今回僕が観た現場にいたら、
間違いなく「基礎ができていないGK」です。
Aがこの現場にいたら「あの時にやっておけば」と必ず思う。
基礎は本当に大切です。
外に出て自分の現場を省みて痛感します。
実際にプレーしている選手はもっともっと感じるんじゃないかな。
どこまでシンプルに確実に理想的、合理的に、実戦的にプレーできるか。
追っても追っても究めることはないのが「基礎」。
基礎技術への自分の甘さ、力不足・・・最近の蒸し暑さなみに、自分の低度が
嫌になります。
「やりきった」と充実感に浸れることはないんだろうな・・・(ーー;
突然、話が変って(^^;
印象に残る初動をするGKが現れました。
AGKの幾人かプレー映像を撮っていて偶然見つけました。
以前から反応の速さ、鋭さが光っているGKでしたが、実際に映像に撮って
観察したのは初めてでした。
ボールが蹴られるまでは両足裏全体で接地して、重心はやや前。
蹴られた後、一瞬、プレー方向の足とは逆足で立つようにみえます。
でも、重心はプレー方向に残っているので、ほぼ同時にプレー方向の足が斜め
前方に着地してテイクオフします。
剣道で遠く離れた場所から面を狙いにいく動作に似ています。
座った状態から鋭く動き出して斬る「居合い」の雰囲気もあるでしょうか。
彼は、プレジャンプ無く、鋭く動き出します。
トレーニングで身につけた動作ではなく本能の動作です。
先天性ストロングポイントです。
それにしても、速い・・・
GKの気持ちになって
僕は、配球役(キッカー)の時のボールからゴールまでの距離感と
GK役の時のボールからゴールまでの距離感が違います。
なんか寝言みたいなことを言ってますが・・・(*^^*ゞ
ボールからゴールまでの距離は同じにも関わらず、
配球役(キッカー)の時は遠く、GKの時は近くに感じます。
配球役の位置を決める時、GKのレベル、年齢に合わせて、ボールからゴー
ルまでの距離を考える必要があるなぁと思っています。
もちろん、キックのボールスピードも。
特に技術を獲得するための基礎のドリルトレーニングでは、ゴールに入る
GKのレベルと気持ちになって配球の距離を考えないと、本当に上達でき
るトレーニングにならないように感じています。
現在、基礎の初期の配球は「手で投げて」いますが、どのレベルであっても
必ず最後にプレースキックを入れてます。
「動き出せる姿勢」と「全身をタイミングよく連動させて動き出す」の二つ
を深く考えるようになって、やはり「キック」を判断して動き出すことが、
ものスゴク重要なトレーニングじゃないかと思うんですよね。
AGKでは、GK同士でシュートストップをしてもらうことも多いのですが
キックに自信のないGKはゴール内にシュートコントロールできないので、
どうしても近づいて撃ってしまいます。
こんな状況もある程度の基礎を獲得したGK(たとえば、中学生GKが小学
生GKの近いシュートをストップする)にはよいかもしれないけれど、そう
でないGKにとっては技術獲得につながっていくのか・・・と思う事がしば
しばあります。
わかったようなことを言ってますが、僕自身もAGKの10歳GKの距離に
対する感覚が判っている自信が全くありません。
「どの距離から」なら、このキックに対してパーフェクトな技術を発揮でき
ると思うか?
基礎を固める段階では、GKへのこんな問いかけも大切なんじゃないかと
考えています。
毎度のコトながら「考え過ぎてるかな(^^;」と思いつつ、次回のAGKで
声をかけてみようと思っています。
AGK 動き出せる姿勢づくり
AGK U15・U12合同朝トレ
テーマ:基本姿勢 動き出せる姿勢
トピック:自分の姿勢、初動を探る
キーファクター
・動きの中で止まって構えるタイミング
・カラダの中心をシュートコースに向かわせる
※カラダの中心=アゴとヘソを結んだ線
・瞬時に動き出せる姿勢を探す
オーガナイズ
・後方からコーチに向かってパスが蹴られた瞬間に
GKはスタート
・クロスステップで赤マーカーを回りシュートストップ
・コーチはマーカーを中心に半径50cm以内にシュート
・GKはローリングダウンを使わずに、カラダの中心を運んで
キャッチング
※カラダの中心=アゴとヘソを結んだ線
オプション
・コーチはダイレクトシュートorワンコントロールシュート
orキックフェイントからシュート
ルール
・シュートコースを予想して動かない
・ローリングダウン、ダイビング、コラプシングは使わない
各GKに「動き出せるように構える姿勢」を追究してもらいました。
予測した方向に偶然シュートが来てキャッチできた・・では、このテーマ
の意味がありません。
10本やっても、20本やっても、パーフェクトにカラダの中心をシュート
コースに運べるように「動き出せる姿勢」をつくることが目標です。
「一度逆に動いてるぞ!予測しなかったか?」
「構えた瞬間、右膝だけ内側に折れてるぞ!カラダに力が入りすぎて
ないか?!」
「動き出せているんだからキャッチしよう!手の位置はそこでいいか?」
パーフェクトにやれなければトレーニングは終らない・・・やり遂げる強い
気持ちも必要です。
単純なトレーニングですが、パーフェクトを目指すと集中が途切れることは
ありません。
中学生GKは自分の順番までシャドウでイメージを確認していました。
その真剣さはU12GKに伝わったと思います。
・動き出しやすい足裏の接地はどうか?
・動き出しやすい膝の角度はどうか?
・動き出しやすい足幅はどうか?
・動き出しやすい重心の位置はどうか?
これはあくまでも動き出しやすさを自分に再考させるためのファクターの
一例。
GKそれぞれに自分の動き出しやすさを追究するファクターがあるはず
です。
そこを自分でみつけてイメージできれば問題は解決します。
GKトレを始めてからよく思うことですが、シュートストップ動作にしても
キックの動作にしても「全身のタイミングのよい連動」は非常に大切と思い
ます。
今、GKトレのひとつにならないか思って、個人的にバスケットボールのレ
イアップシュートを練習しています。(^^;
右手でドリブルしながら、ゴール右側にまわり、シュートの直前に左足で踏
み切り、右手でレイアップはヘタなりにまぁまぁできます。
これが、左手でドリブルしながらゴール左側にまわり、シュート直前に右足
で踏み切って、左手でレイアップとなるとドヘタです。(^^;
右手をつかったレイアップシュートのように、タイミングよく全身が連動し
ないです。
夜、暗闇のバスケコートで、サッカーボールを使ってヘタクソバスケをやっ
ている僕はヤバいです。(^^;
先週、「ボク、夜遅いで!はよお帰り!」と警備の方に声をかけられてしま
いました。
(子供ちゃうでぇ!)
と思いながら
ご親切な気持ちがありがたく
「ハイ!帰ります!ありがとうございました!」
と応えた自分・・・複雑でした。(^^;
もう一歩
先月、AGKメンバーのゲーム、トレーニング現場を見学に回ってきま
した。
「観に来た!」と感づかれるとGK達の日常がみえなくなるので、こっそ
りと。(^^;
チームにいる日常的なGK達を観ながら自問自答してました。
いや・・自問自怒かな。
結局、AGKではGK達をみているようでみていないんですよ・・僕は。
超自己満・・それもあきれるぐらいの自己満ですよ。
たちが悪い。
構えた時の膝の角度、つま先の向き、キャッチに向かう手、面をつくるロ
ーリングダウン、配球の判断・・
大切なことを伝えられていない、だから、日常で行なえていない。
細かな事、わずかな事・・・じゃないんだよね。
あきらかな修正点を「小さなこと」と思うようになったら現場に立たない方
がいい。
どの年代であってもGKにはコンマ1秒のアーティストであって欲しい。
・構える
・キャッチング
・ステッピング
・ポジショニング
・ローリングダウン
・ダイビング
・ディフレクティング
・ブレイクアウェイ
・クロス
・ディストリビューション
まず、最低でもこれらの技術について、今、15歳GKが実行できるているレ
ベルを13歳で達成していきたい。
そのためにはこれら基礎技術の「原理・原則」を12歳までに頭でわかって
もらうこと。
そして、自分で改善トレーニングに取り組めるようにしておきたい。
原理原則を知って、常に失点から学ぶ姿勢をもっていればやれると思う。
そのためには今まで以上に「betterは?」「bestは?」という問いかけを
増やす必要がある。
止まらないシュートは無いつもりで、お互いに取り組んでいかないと。
目指すイメージをすり合わせながら目標に近づきたい。
そうすれば中学生になってGKコーチ不在でも成長できるんじゃないか。
そのために僕がやれることは・・・
いろいろ考えて、ある程度の技術を獲得できているU12GKが中学生GKの
早朝トレーニングに自由参加できる機会をつくりました。
目標にするレベルを目の当たりにしながら同じトレーニングを行います。
あらためてビデオも使い始めました。
いままでのように想い出づくり的な楽しめる映像をつくるためではなく
客観的に自分をみつめ直せるような使い方をしようと思います。
僕の目の前にある問題に模範解答はありません。
試行錯誤は続きます。
AGKを始めて4年が過ぎました。
いつまでも「GK未経験のGK当番なんで」なんて甘えた言い訳はやめよ
うと思います。
あらかじめ現実や責任からの逃げ道をつくるのは卑怯だ。
このくらいでいい・・そう思ったらGK達の前に立つことをやめよう。
U15AGK つかむか、弾くか
U15AGK
テーマ:ダイビング
トピック:つかむか、弾くか
キーファクター
・動き出せる姿勢
・斜め前のプレー方向
・動きの中でつかむか、弾くかを判断
・キャッチできる守備範囲
・つかむなら、確実につかむ
・弾くなら、遠くワイドに弾く
・基本姿勢からボールまでの全身コーディネーション
オーガナイズ
・GKから11~15m離れた距離からコーチがシュート
・GKはダイビングを利用してシュートストップ
・一度でつかむ
または
ゴールネットに突き刺さるように力強く弾く
GKから赤マーカーまでの3.7mはゴール中央からポストまでをイメージ
赤マーカーからゴールポストまでの5.5mはゴールエリアをイメージ
斜め前のプレー方向を意識させるために緑マーカーを設置
a、bの距離については、最もサイズが小さなGKのローリングダウン
による守備範囲に合わせて設定しました。
シュートはすべてローリングダウンまたはダイビングしなければならない
速さ、コースで行ないました。
当初はシュートスピードを落として、どこまでのコースならダイビングを使
ってつかめるのかを確認してもらいます。
ダイビングキャッチの成功が二度続けば、シュートスピードを上げていきま
す。
ボールスピードが遅い場合にキャッチができたとしても、スピードが上がる
と同じコースであってもキャッチできなくなります。
原因はふたつ
・シュートコースまでのカラダを運ぶ(動かす)速さが不足している
・カラダを動かす速さは十分でも、キャッチング技術に修正点がある
どちらが原因でつかめないかをGKと会話しながら、シュートスピードを
変えて確実性を追究してもらいました。
キャッチできるようになってきたら、より厳しいコースまでシュートを拡げ
ます。
・弾く、つかむ、どちらであってもカラダの斜め前でボールを処理できてい
るか
・つかめるはずのコースを、弾いていないか
・自分でどのような意識をもてば、遠くワイドに弾けるか
「自分でどのような意識をもてば」というのは、自分のダイビングという
技術に対するイメージの持ち方という意味で、僕はこのフィーリングが非常
に大切じゃないかなと考えています。
プロGKコーチは、このイメージ(フィーリング)の伝え方が非常に巧みで
す。
GKがコーチの言葉から動作をイメージし易いので、あっという間に感覚
と動作がシンクロしてきます。
例えば、ローリングダウンの技術獲得で
「シュートをヘディングで返すつもりでカラダを運ぶ」
という伝え方。
これは足立先生@静岡AGAで伝えられているイメージのひとつですが、非
常に判りやすく、GKの年齢に関わらず、ローリングダウンで「面」を作っ
てシュートコースに入ることができるようになります。
僕もよく使わせていただいています。m(..)m
ダイビングの場合でもGKが動作イメージできる言葉があるのとないのとで
は、技術獲得に大きな差があると思います。
技術の成功イメージを自分なりに簡単な言葉で表現できるようになること
を会話しながらGK自身に言葉を創ってもらっています。
さて、このオーガナイズの反省。(^^;
当日のU15GKは3名。
GKのスキル、身体能力に合わせてシュートスピード、コースを変えたため
3名共トレーニングへの集中が高かったです。
あとで気がついたことですが、もっと集中したトレーニングにするために
シュートコースに一人、弾く場合のゴール内に一人を入れた方が、もっと
よい環境になったかもしれません。
赤GKがシュートコースに届かなければ、緑GKがキャッチ。
赤GKがゴールネットに向けてシュートを弾けば、青GKがシュートス
トップ。
青GKについては、アングルプレーを含めて移動からポジショニング、シュ
ートストップまでの設定ができたかなとも思います。
ちょっと欲張り過ぎてオーガナイズがボケますか・・・(ーー;