スピリチュアルや占いに興味がある方は、自分にとって最善の生き方を求めていると思います。例えば、ホロスコープを見ると、その人が一番輝くことができる分野を探ることができます。
一番手っ取り早いのが、太陽が入室しているハウスを知ることです。ハウスが示す分野に、自分の社会生活上(特に職業上)の適正があると判断します。
また、月が入室しているハウスも重要でしょう。特に女性にとっては、大きな意味を持つと思われます。
現在、占い師はカウンセラーの様な役割を担っています。元々は、カウンセリングと占いは別です。占いは未来を予知するものです。一方、カウンセリングは過去を知り、現在の生活に着目するものです。でも今は、「占い師=相談師」のような位置づけだと思います。だから、心理的な面でアドバイスを求める人が多いのだと思います。
いずれにしても、的中する占い師や有能なカウンセラーは、逆説的に我々の人生を狂わせてしまう可能性があると個人的に思っております。
というのは、人は比較することでしか、物事を理解することができないからです。でも、こうした優秀な占い師やカウンセラーは、この比較のチャンスを奪ってしまうかもしれません。失敗する機会が彼らの導きで台無しになってしまうからです。
例えば、自分にとってこの仕事は最善だと思うには、自分に向かない仕事を経験する必要があります。仮に最初の仕事でベストなものに当たったとします。でも、その人はこれをベストだと思うことができないでしょう。結果、自分にとってベストな仕事を向かないと勘違いし、他の仕事に最善を求めるようになってしまうのです。これは悲劇です。
ところで、基本的に我々は自己理解を誤っています。特に、多くの人が就職活動を始める年齢(10代後半~20代前半)では、自分を理解することは不可能です。だから、もし自分の力で仕事を選ぶと、普通は失敗するものです。ベストを選ぶことはできません。でも、これは非常にラッキーなことなのです。ベストを知る術を得たことになるからです。
でも、もし最初に就職する時に、凄腕占い師やカウンセラーに出会い、ベストな仕事を紹介してもらったら、どうなってしまうでしょうか。失敗する機会をこうした有能な占い師やカウンセラーは人から奪ってしまうので、矛盾する結果を生んでしまうと推測できます。
おそらく、占いやカウンセリングを受ける時期には適切なタイミングがあるのだと思います。人生のスパイスとして楽しむというスタンスが、良いのかもしれませんね。自力で生きることが、最も幸せな人生に我々を導いてくれるのだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。