占いのテーマで重要なものの一つが、仕事運です。仕事運を見る方法は数多くあるのですが、まず大切なことは、仕事の種類を見極めることだと思います。以下、私なりに仕事を分類してみました。

 

1. 適職

就職活動の時に、「やりたいこと」でなく「できること」を探しましょうとアドバイスされたことがある方もいるのではないでしょうか。適職はこの「できること」です。必ずしも得意だと思わないかもしれませんが、日々、それなりにこなすことができる事が、適職です。ほとんどの人は、適職に出会い、日々の生活の糧を得ています。

 

しかし、適職では完全に他者による評価に左右されるので、基本的に心身には良くないと思います(笑)。だから個人的に、一心を傾けるほどのことではないと思います。

 

適職を星占い的に知る方法はありますが、私はあえて適職は占いで探さない方が良いと思います。というのは、受け身になってしまうからです。適材適所というように、星は自然と我々を適職に導いてくれています。適職が分からない方は、おそらくどこかで他者の介入があったのではないかと思います。自分以外の誰かのアドバイスで仕事を選んだことはないでしょうか。

 

適職にはそこまで強い思いがないので、これだ!と閃くこともありません。だから、適職に気が付くことがない場合もあります。惰性で行っている仕事が案外超適職の場合もありますし、文句を言いながら続けている事が、自分の適材適所かもしれないです。適職に期待するのは禁物です。だからこそ、自分で見つけないとずっと右往左往してしまいます。

 

適職に迷う場合は、まず他者の意見を捨てることです。そうすれば、意欲次第で見つかるはずです。あえて自分ができないことを探せば、できることは自然と浮かび上がってくるでしょう。あと、そこまでこだわる必要もありません。適職はお金を稼ぐだけの時間なので、楽しくなくても良いのです。むしろ、「嫌だなという気持ち」から始まり、それで終わるという姿勢が基本だと個人的には思います。もちろん、充実感を得ることはできますが、この仕事の本質は他者からの評価なので、自分のやりがいや楽しさを求めると、日々悩みが尽きなくなると思います。

 

もちろん、ハラスメントや長時間労働といった法に触れる様な問題を抱える会社や、自分の気質に合わない社風の会社を避けるべきなのは、当然です。自分のお金を稼ぐというエネルギーを上手く働かせることができないからです。

 

2. 趣味の延長の仕事

まさに「自分がやりたいこと」です。趣味の延長なので、何時間も続けることができます。遊びですから、ストレスも適職に比べると断然弱いです。

 

でも、これでお金を稼ぐことができるかは未知数です。あくまでも自分が好きなだけで、そこから生まれるものが、他者に受け入れられるかどうかは分からないからです。

 

しかし、後述しますが、水瓶座の時代はこの種類の仕事が重要になると思います。

 

この仕事を見極めるには、第5ハウスを見ると良いでしょう。第5ハウスに惑星が入っていない方は、カスプ・サインに注目です。カスプ・サインとはハウスの始まりの部分にある、星座のことです。この星座が持つイメージに象徴される活動が、趣味の延長にある仕事に当てはまると思います。

 

3. 天職

これも「自分がやりたいこと」です。しかし、趣味レベルではありません。師匠や先人の薫陶を受ける必要もあります。徹底的に追及したいという気持ちが働きます。趣味の延長の仕事の場合はあくまでも自己満足ですが、天職の場合は、必ず他者の存在があります。

 

この仕事は非常に強い喜びを人に与えます。ちょうど、片思いの人に告白しそれが実った時の感激に近い、深い高揚感に包まれるものです。この仕事はまさに命の表現です。自分そのものなのです。

 

ただし、つらいです。「やりたいこと」なのに、できればやりたくないものでもあります。この矛盾があるかどうかが、趣味の延長にある仕事をしているか、天職をしているかを見分けるコツです。

 

でも、この仕事はその人の命そのものなので、避けたいけど、やっていないと元気がなくなってしまいます。だから、嫌々ながらも始め、七転八倒します。もうだめだ、もうやめたいと思いつつ懸命に追及していくと、不思議な恍惚に包まれます。だから止められないのです、どんなに苦しくても、、、。

 

この仕事は占いを超えていると思います。おそらく、すべての惑星を生かすことで発揮される才能を使うのが、天職ではないかと思います。

 

ただ、ほとんどの人は天職に出会わないと思います。この仕事はいわゆる芸術をはじめとする創造的な仕事です。わざわざ占いで探さないでも、天職を生きる人はその道へと歩みを進めるはずです。

 

したがって、個人的にですが、以上の3つの仕事の中で唯一占いが効果的なのは、「2」の趣味の延長の仕事だと思います。今は水瓶座の時代です。個が重視される時期なので、趣味の延長の仕事が、これまで以上に実現しやすくなっていると思います。素人が専門家を凌駕することも、十分起こりうるでしょう。

 

もちろん、趣味の延長の仕事だけでは多くの場合は生きていけないので、適職をすることになります。適職はあくまでも楽しく生きることを支える方法の一つにすぎません。適職は一時の時間&金稼ぎです。本番は、趣味の延長にある仕事です。

 

天職がある方の多くは、適職を持っていると思います。適職との向き合い方が難しいですが、天職だけではほとんどの場合生きていけないので、適職は不可避でしょう。でも、これがすべてではありません。天職を支えるために、適職に従事しているという感覚を持つ必要があります。この感覚を抱くことができるようになる修行が、天職を生きる人の宿命の一つかもしれません。というのは、天職は厳しいので、適職に逃げてしまうことがあるからです。

 

天職がある方の中には適職を持たず、天職だけで生きている人もいます。この場合は、適職がある人よりもしんどいと思います。この苦しさを緩和させるには、趣味の延長の仕事を見つけることだと思います。これは、天職と適職をしている方にもいえることですが、趣味の延長で稼ぐことができれば、少し金銭的にも楽になりますし、それ以上に天職の幅が広がります。人脈も、スキルも、知見もです。

 

そもそも天職がある方は、天職に必要な技能を身に付ける過程で様々な能力を手に入れる機会に恵まれるので、基本的にマルチ・タレントです。ここに趣味の延長にある仕事が加われば、可能性はさらに広まると思います。

 

複数の仕事をすると悩みも減るのではないかと思います。もし、「好きなことがない」と思う人は、ホロスコープを書きましょう!上記しましたが、第5ハウスに注目してください。惑星が入っている場合も、ピンと来ない時は、カスプ・サインに象徴されることが好きなはずです(しっかり心に問いかけてみてください)。これが趣味の延長として、「仕事」にできる資質です。

 

残念なことに、生活をするのに不可欠な社会保障が、日本では適職に該当する様な働き方の仕事にのみ適応されているので、一歩を踏み出すことが難しいことも事実です。あと、適職にほとんどの時間を費やさなくてはならない状況も、ここにあると思います。その結果、きつい仕事ばかりで人生を無駄にしてしまう人も多くいます。

 

今回は仕事についての話なので、親としての生き方については別の機会にお話ししたいと思います。

 

最後に、一番重要な事として、お金を儲けることが人生の目的ではないという点だけは、考慮に入れておいてほしいです。趣味の延長の仕事を適職や天職と同時に行う生き方には、収入を(ある程度)度外視することが不可欠だからです。つまり、お金を稼ぐことよりも大切なことがあるという「哲学」を、心から理解できない限り実践は厳しいでしょう。本当の意味で、脱資本主義の生き方です。

 

しかし、水瓶座の時代の風が吹いてきています。少しずつ自分の資質を伸ばし、いろいろな生き方に挑戦し、楽しく日々を過ごせるようになりたいものです。お互い、前向きに頑張りましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

気まぐれ占いです!2024年5月6日から5月12日の運勢を、太陽星座別に占ってみます。

 

牡羊座・・・ちょっと、一息入れたいなと思っていませんか。ご安心ください、諸々のイベントが(ひとまず)一段落するかもしれません。ただ、心の中では、やりたいことが沢山でしょう。今週は一休みして、元気を蓄え、さらなる飛躍に向かいましょう。

 

牡牛座・・・初めて行く場所にいる自分を想像してみてください。不安な自分とワクワクしている自分がいるでしょう。今は、ワクワクしている自分がしっくりくるのではないでしょうか。恋愛や人間関係に変化が起こる兆しがあります。このワクワクが想像以上に大きな変化をもたらすかもしれません。

 

双子座・・・挑戦したいという気持ちに溢れていませんか?もし競技イベントがあれば、参加してみてください。苦手な人や苦手だと思っていた事柄にトライしたいという思いがあれば、その気持ちに忠実に。いい変化が起こりそうです。

 

蟹座・・・本格的には12日の週の前半ですが、新しい変化が待っています。野心的な自分を受け入れてください。何かを形にすることを第一にしましょう。リラックスには芸術鑑賞がお勧め。感性が高まっています。

 

獅子座・・・豊かさを実感したいという自分の思いを見つけてください。美味しいものを食べたり、心地良さを味わったり、買い物をしたり、モノを通して幸せを感じる時間を作ってみてください。獅子座の方は、情熱重視。モノでなく心の躍動感に幸せを感じます。でも、この世界に生きているのですから、物質的な悦びも享受しましょう。

 

乙女座・・・(比喩的に言えば)ジェットコースターに乗りたい気分でしょう。アップダウンを楽しむことができるかどうかが鍵の1週間だからです。基本的に、星のポジティブなエネルギーに恵まれていますが、ちょっと違和感に悩まされる1週間かもしれません。でも、この違和感が新しい自分に出会うきっかけなので、心配ありません。

 

天秤座・・・週の後半にかけて状況が変わる可能性があります。おそらく、天秤座の方は今、人生の模索状態。いろいろ心が落ち着かないのではないかと思います。でも、ここから成長するきっかけを得ることができるので、ぜひ前向きに。

 

蠍座・・・いろいろな出来事が目白押し。変化を嫌う蠍座の方には少し大変かもしれませんが、心の中では新しい展開を期待している方も多いのではないでしょうか。週の前半頃にそのきっかけが起こるかもしれません。楽しみです。

 

射手座・・・週の後半にかけて、どこか遠くに行きたいと、思う方もいるかもしれません。射手座の方の行動力が光る集です。ただ、何かが違うと思っている方もいるのではないでしょうか。というのは、今は堅実に金銭を管理することが求められているからです。結構、射手座の方は金銭面に無頓着な時もあります。この欠点を少し改めるとさらに開運するでしょう。

 

山羊座・・・週の前半にかけて、変化の兆しがあります。特に、金銭面です。お金をどう貯めるか、そしてお金をどう使うかを意識するといいでしょう。あと、スピリチュアルなことが幸運の鍵です。瞑想をするのもおすすめです。

 

水瓶座・・・週の後半にかけて、いろいろな人と話をしたいと思うでしょう。ここしばらくの間、ちょっとプレッシャーに悩まされてきた方も多いと思います。自分を抑える場面が多かったでしょう。水瓶座の方はまじめななので、そのまじめさがやや「きつく」なっているかもしれないですね。リラックスをしてください。

 

魚座・・・今、魚座の方は生真面目モード。堅実かつ慎重です。この生真面目さがプラスに働きやすくなります。これまでの努力の結果が出るかもしれません。大きな事ではないですが、小さな喜びに出会えるかもしれません。

現在、日本には様々な形態の試験があります。幼稚園受験から大学受験、そして就職採用試験があり、資格試験などを加えると、試験と生活がどれほど密接に関わっているか気が付くと思います。

 

今回は幼稚園受験です。幼稚園受験をしない場合でも、星占い流の教育哲学について語るので、お読みくださると嬉しいです。

 

私は幼児教育の専門家ではないので、あくまでも占い的な見解として御覧くだされば幸いです。あと、星占いについても個人的な見解です。一意見として、参考程度にお読みいただきたく存じます。

 

幼稚園受験の対象となる子は、月の影響下のみにあります。月とは本能であり、外界の物事に反応するためのものです。この時期の受験は、親や予備校の先生といった大人がすべてを握っていると考えられます。なぜなら、完全に子は受け身だからです。また、月は適応力を司ります。よって、幼稚園受験では、子の周囲の環境への適応性も鍵になるでしょう。

 

しかし、受け身だからといって、子をコントロールしようとしてはなりません。実際、支配することは容易ですが、支配する道を選ぶと、子の意識には月の影響が強く残ってしまいます。月は必要不可欠な要素ですが、その影響が強くなってしまうと、主体性とは縁がない生き方になってしまいます。周りに染まりやすく、悪の誘惑にも負けてしまいがちになるでしょう。あと、人生の目的を持つことも不可能になり、周囲の良いなりになるので、もし失敗すると、自分の過ちを認められず、いつも他人のせいにしてしまう様になってしまうかもしれません。

 

もし、大人が無理やり自分たちの意思に子を沿わせようとしたり、こうあってほしいという形に押し込めたりすると、この時期の子は月が支配的なので、すぐに適応してしまいます。

 

太陽が、大切なのです。太陽が強く出てくるのは25歳~35歳位でかなり先ですが、0歳~7歳の頃の親子関係で、青年期の生き方に変化が現れると思います。子のためを思うのなら、中に眠る太陽の種を芽生えさせ成長させることを意識することが重要だと、個人的に思っています。

 

そもそも、幼稚園の理念は月とは関わらないものです。幼稚園はいわゆるロマン主義的な人間観を基礎にしています。すなわち、子には神から与えられた才能が宿っています。親ができることは、この才能を、植物を育てるように、大切に育むことです。植物の生育を促す環境を整えるのが親の「仕事」であり、それ以上でもないということです(もちろん様々な解釈があります)。子には主体性があります。積極的に芽生える自我の存在を前提にするのです。よって、受け身の月とは別の領域の場が、幼稚園なのです。

 

重要なのは子の中に種のように内在する才能がまず先にあり、親の努力はその補足であるという点です。そして、この才能が表すのが、太陽です。太陽は自我や主体性を表すからです。

 

ところで、保育所は別の理念を基礎に持ちます。保育所は先に大人の介入が来ます。環境を整えることは幼稚園と共通しますが、保育所は環境がすべての人格を決定するという思想を基礎に持ちます(当然所説あります)。これは、イギリスの経験主義という思想に遡るものです。人には生まれ持った才能はない、人の才を伸ばすのは、環境次第であるという発想です。つまり、月を基礎にしたものです。外界の刺激に反応することで人格が決定するという思想だからです。

 

したがって、もし幼稚園受験を考えるなら、太陽を意識すると良いと思います。これは幼稚園受験をしない場合でも、すべての親に理解してほしいことです。子の太陽はまだ種です。この種を生かすために親が何をするべきか。放任ではだめです。種をアスファルトの上に捨てることになりかねません。良い土と適度な水、そして「光合成」のための日光を適切にあててあげる。これが児童教育の要だと思います。

 

一番、月が強く働く0歳~7歳の間に、将来開花する太陽という大きな花の種子をはぐくむことが、私は重要だと思います。親は家庭環境という土壌を整え、社会との関わりという支柱を幼稚園等を通して提供し、親、親以外の大人、そして同世代の友達との関わりという水分を、適度に与える必要があるでしょう。そして、欠かすことができない「日光」は、まさに「母」です。太陽としていつも子を見守ることが、どんなに時代が変わっても、必要だと思います。

 

また、基本が家庭教育であるという点も、幼稚園の思想の一つです。だから、預かる時間が保育所よりも短いのです。あと、幼稚園はその教育を親に教える親の教育の場でもあります。だから、子の幼稚園を選ぶ時、自分も「入園」するつもりで取り組むと良いと思います。その時には自分が太陽を生かしているかどうか、つまり、周囲の声に流されていないか、主体的に子のためを思っているかどうか、顧みてください。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

ポジティブな気持ちは前向きなことを実現させ、逆にネガティブだと否定的なことを引き寄せてしまうとよく言われます。つまり、もし完全にポジティブな思考を実現することができたら、目の前に現れる現象がすべて良いことばかりになります。

 

しかし、このようなものの考え方は、西洋占星術とは矛盾するものです。悪いことも良いことも星の意志においてすべての人に起こるというのが占星術です。近年は、吉凶という判断はしませんが、この違いが明確に分かれていることを意識することは、星占いを理解するだけでなく、人生を生き抜くためにも大切だと思います。

 

吉は、月、金星、太陽、木星といった星、そして60度、120度といった座相(アスペクト)です。

 

凶は、火星、土星、天王星、海王星、冥王星といった星と90度と180といった座相です。

 

そして、吉凶両面を持つものが、水星と0度という座相です。

 

星占いの世界では、吉の運気もあれば凶の運気もあるということを前提にしており、引き寄せの法則のような考え方ひとつで人生が変わるという発想は基本的にはしません。凶運に悩まされる覚悟と良い運気を生かす積極性を常に持つための道具が星占いです。自分のホロスコープを眺めると、必ず吉凶の両面の運気を見て取れます。

 

結局のところ、嫌なことは起こります。面倒なことは発生します。人生に絶望するタイミングは繰り返し訪れます。同時に、良いことも繰り返されます。

 

大切なことは、自分が悪い運気にいるのか、それとも良い運気にいるのか客観的に知ることです。日々の生活に流されていると、運勢における自分の位置を見失いがちです。

 

良いことが起きてもホロスコープ上では凶運期だと、この良いことは後の問題の種かもしれません。喜んでいてはだめなのです。何か人から恨みを買っているかもしれません。あと、実際に良いことの場合もありますが、これまでの行為の結果にすぎない場合もあります。ですから、安心してはいけません。収穫の時期の後に来る、たくわえを意識するべき時期であり、使うのでなく、貯めるべき季節です。新しいことをするのでなく、現状をできるだけ維持することが重要になります。この時期に新しい環境に移らなければならない場合、自分の意志でなければ大丈夫です。自分から新しいことをしようとしてはなりません。不本意だ、やりたくない、という思いを意識的に抱くこと。あえて、ネガティブ思考をし、ネガティブな感情を味わうことが、この時期を生き抜くコツだと思います。

 

一方、悪いことが起きても、ホロスコープ上では幸運期だったら、これは一種の厄払いであり、これから良いことが起きる兆しかもしれません。もしくは、何かしらの調整のタイミングであることもあります。いずれにせよ、種まき~収穫の時期なので、多くを刈り取ることを意識しないとなりません。言い換えれば、行動あるのみです。ここで行動をしておかないと収穫量が減ってしまうため、後々大変なことになります。いずれ来る凶運の季節が、より一層厳しくなってしまいます。ポジティブな気持ちを受け入れ、前向きにワクワクして生きることを心がけましょう。この時期にはポジティブ・シンキングが重要になります。

 

いずれの場合も、現実と向き合うことが大切だと思います。凶運の時は苦しむことが正解です。嫌になることが正しいのです。幸運の時は楽しむことが正しく、うきうきする気持ちを抱くことが適切なのです。

 

あと、吉凶両面を持つ運気というものもあります。この時が一番人生で大きな変化が起きるのではないかと思いますが、環境次第で凶にも吉にもなるので、一筋縄では行きません。一番油断できない時期でもあります。でも、人生的には面白いかもしれませんね。

 

ホロスコープを確認することで、客観的に自分の運気を知ることができます。現在の星の運行と生まれた時の星の配置を照らし合わせてみましょう。特に、木星、土星、天王星、海王星、そして冥王星といった大惑星の運行(トランシット)に注目します。自分の生まれた時の太陽と月とこうした大惑星がどのような角度を作っているのかまず調べるのです。簡単にできます。あと、生まれた時のホロスコープで月と太陽と座相を作っている惑星が、トランシットの惑星として座相を作る時は、より効果が出るのではないかと思います。

 

生まれた時の月に対してトランシット惑星が作る座相はプライベートに関わる運気です。一方、生まれた時の太陽に対する座相は仕事運です。専業主婦(主夫)の方は、家庭が職場なので、常に太陽を意識する必要があります。ただ、いつも太陽意識だと疲れてしまうので、意識的にプライベートの時間を作ることを忘れないようにしてほしいです。

 

(少し話題がそれてしまいますが、共働きだと家庭が月に支配されてしまう確率が高くなります。専業主婦が多かった時代は家庭にも「太陽」がいました。少なくとも、その余地が今よりはありました。でも、今は共働きがメインなので、家庭から「太陽」が事実上追い出されてしまっている状況です。近年の子供に関する問題の原因の一つは、ここにあると個人的に思います。)

 

私事ですが、これから私は吉凶両面の運気に襲われます!しかも長期間に渡ります。人生において最初で最後の最大級の動乱期の予感がします、、、(笑)。しかも、その余波がすでに始まっている気も、、、。

 

まとめますと、気分でなく、客観的に自分の運勢におけるポジションを探ることで、的確な行動を意識的にとることができるはずです。西洋占星術はその一つの手段になるでしょう。ぜひ、ホロスコープを作ってみてください。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

これから、惑星と星座の関係性について考察し、自分を特定の制約から自由にすることについてお話したいと思います。ただ、まずは前置きの議論をさせていただきます。

 

外国語や国語の授業で、品詞を習ったことがあると思います。名詞、形容詞、動詞、副詞などです。我々は一つの傾向として、名詞に意識を向けがちです。「何が」そして「何を」という動作の主体もしくは受け手に、フォーカスをすることが多いのではないでしょうか。

 

でも、一番大切なのは行為です。先に主体があるのでなく、動作が最初にあるのです。行為があって、主体やその受け手が初めて生じるのです。言い換えると、先に動詞があり、動詞が作用する中で主体が決まり、行為の受け手が決定する、もしくは、動作が作用する中で、その受け手が決まり、主体が浮き出てくるのではないかと思います。言い換えると、動作にすべての原因があり、その動作主と動作の受け手は結果なのです。

 

動作が自分になるので、以上の様に考えると、自己認識がダイナミックになります。例えば、「仕事をしている私」、「遊んでいる私」という感じで自分を普通は意識します。でも、動作そのものが自分だとしたらどうでしょうか。「仕事をする」という動作が先で、「私」が後に登場します。「仕事をしているのは私」という発想が全く働かなくなります。

 

そうなと、人はどんどん自由になります。「私」という束縛に苦しまなくて良くなるからです。「私」という存在はほぼすべてこれまでの人生において恣意的に意味づけされているものです。だから、占いや心理学をベースにする性格判断が機能するのです。人はシステムの中に生きるので、知らず知らずのうちに、システム化されてしまいます。内向的な私、外向的な私、繊細な私といった条件付けはその例です。

 

でも、動詞を自分だとする、すなわち行動が自分だとしたら、この束縛から少しは自由になると思います。前置きが長くなってしまいました。ここから星占いの話です。

 

基本的に、西洋占星術では星座(サイン)と惑星を使って占います。星座というのは牡羊座、牡牛座、双子座といったおなじみのものです。惑星は月(星占いでは惑星扱い)、水星、金星といった星です。

 

星座と惑星の違いをはっきりと理解すると、占いが面白くなるのですが、中々難しいのも事実です。でも、上記の分析を当てはめると少し分かりやすくなるかもしれません。

 

星座は「名詞」、惑星は「動詞」だと考えてください。先にあるのが惑星ですが、多くの場合は、星座が先にあると思ってしまいがちです。そのため、特定の性格付けに翻弄されてしまうのです。

 

でも、惑星を自分だと考えるとどうでしょうか。例えば、月という感情的な反応、本能的(反射的)な行動が先にあり、この行動に伴って、星座が生かされてくると考えましょう。すると、条件付けのプロセスを客観視することができます。

本当は自由に月は働くことができるのに、特定の星座に行動が制限されている様子が浮かび上がってきます。星座を自分だと考えていたら、この制約に無自覚になり、自分の可能性を抑えてしまうことになります。

 

太陽について考えてみましょう。太陽は公の場での行動を示すものです。だから、仕事と結び付けられます。例えば蠍座の人は、この社会における行動を蠍座に制約されてしまっているということになります。でも、主体は動作だと考えると、蠍座に抑え込まれる太陽を意識できるのではないでしょうか。

 

実は、星座というのは決定的なものでなく、乗り越えるべきものです。生まれた時に人はなぜか自分をある特定の条件に押さえ込んでしまっているのです。しかし、惑星を自分だと考えると、星座の中に閉じ込められている自分の姿を発見し、そこから解放することができます。

 

人は、自分をある特定のシステムの中に閉じ込める傾向があります。この傾向を使って、占いや心理学では性格判断をします。でも、この性格は「牢獄」に閉じ込められている自分の姿です。ここから逃れる道を、探らなくてはいけません。これが占いの目的だと思います。この脱出作戦を、恋愛、仕事、趣味といった場で行うことができるのは、占いだけでしょう。

 

ぜひ、動詞=「私」という発想の転換をしてみてください。そうすれば面白い変化が起こると思います!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

新年度を迎え、これまでとは違う、新しい経験をしている方もいると思います。新入社員、新入生に限らず、未体験の領域に足を踏み入れている方も多いはずです。

 

新しい環境に直面すると、人は必ずといってよいほど、ネガティブな感情に襲われます。絶望したり、悲しくなったり、やたらと苦しくなったり、時折どことない恐怖に襲われたり、、、。こうした否定的な感情は不安をもたらすので、

強いストレスを感じます。

 

新しい環境に身を置いた時、積極的になるタイプと、そうでないタイプの人がいます。例えば、前者は新しい人間関係を楽しんでいるように見えますが、後者は新しい人間関係から距離を置こうとしているように見えます。でも、両者のタイプも不安に悩んでいると思います。積極的に見える人も、内心では新しい環境に不安感を抱いているはずです。不安を直視しないように、「ハイテンション」になっているだけの場合が案外多いものです。

 

この記事は、新しい環境に対し不安感を抱いている方に向けて書いています。

 

不安とは反応です。この反応が実は幸運の兆しであるのです。今回は、月、水星、太陽に着目します。まず、原理的な説明をしたいと思います。

 

月は「快・不快」という反応と関わり、「無自覚な反応」を表します。生まれてから7歳位までに、生活の中で「反復されること」で作り上げられるものです。(松村 p.38)

 

水星は「神経の発達」と関わります(松村 p.38)。神経とは外界からの刺激を伝達する器官です。外的な事象に対し反応する心理的かつ感覚的な反応を、水星が象徴していると考えることができます。

 

月も水星も反応ですが、月を通じて我々は外界からの刺激を受け取り、それを水星が感知、伝達し、結果として、思考、感情、精神的な働き等が生じると整理できます(あくまでも星占い的な見方です)。

 

こうした働きは、「意志によるもの(意識的なもの)」と「意志によらないもの(反射的なもの)」に分けられます。「意志によらないもの」は月、「意志によるもの(意識的なもの)」は太陽が関係するといえます。

 

外界からの刺激をまず月が受け取り、それを水星が伝達し、そして行動する。刺激の受容は月以外ではできませんが、行動の原理を月にするか、それとも太陽にするかは、我々が選べるのです。月の示す無自覚で無意識な行動に身を任せるか、太陽の示す意識的な行動を選び取るかは、我々に委ねられています。

 

無自覚で無意識な行動はルーティーンだと思えばいいでしょう。新しい環境に身を置くと、これまで経験したことがない事柄と向き合うことになるので、このルーティーンが文字通り崩壊します。これに伴い、不安を感じるでしょう。

 

でも、この不安はチャンスの到来を教えてくれています。意識的な行動をしましょう、というメッセージなのです。星占い的にいうと、太陽からのメッセージだといえるでしょう。

 

新しい環境では、いちいち確認が必要です。危険な山道を歩いているような感じですね。一歩一歩、足場をチェックし、時折転び、少し怖い思いをしながら、頂上に向けて歩みを進めます。これまでの行動を(無自覚に)繰り返すだけでは、到底うまくいきません。新しい環境はまさに前人未到の山を登ろうとしている状況と同じです。だから、怖いし、絶望を感じるし、嫌になるのです。

 

確かに、ルーティーンは楽です。いつもの手順で行えばよいのですから。何も考える必要はないし、予測も可能なので、安心できます。

 

ルーティーンが働かない日々は疲れます。でも、この疲労こそ太陽の合図なのです。新しい場所では、意識的になる以外、生きる方法はないので、強制的に太陽モードになります。慣れてくるとルーティーンが増えるので、いつの間にか月モードになっていきますが、最初はどんな人も太陽を生かすことができるのです。

 

西洋占星術における太陽は、最もポピュラーな占いである12星座占いで使う星です。生まれた時に太陽が獅子座にあったら、「あなたは獅子座です」と判断する、雑誌やテレビでよく見る占いです。

 

星占いの常識で、太陽を生かすことは難しいという話があります。それはその通りだと思います。というのは、まさに新しい環境で奮闘する状況が、太陽を生かしていることだからです。つらいし、しんどいし、だれも積極的に行いたいと思うものではないですよね。

 

だから、ほとんどの人は月で生きることを目指します。安らぎを与えるのは月だからです。もちろん、安心も必要なので、月を使うタイミングも人生では必ずあります。でも、月に身を任せてしまうと、我々は自由を失います。無意識の波に溺れると、常に自分以外の存在に依存するようになってしまいます(ここには海王星が関わると思います)。アルコール依存、薬物依存、他者への依存などは、太陽を使うことを諦めたことから始まると、星占い的には考えられます。

 

太陽は主体性を表します。新しい環境にいると、自分の思う通りに生きることができないので、一見すると主体性を失っている感じがします。でも、これは認識上のトリックです。人間の精神は感じる通りではないのです。自分の思い通りに行かない状況、登山の比喩を使えば、思い通りになかなか登ることができない状況こそ、主体性が発揮される場であり、主体的に生きている状態でもあります。逆に、自分の思うがままに物事を進めることができる状況は、もちろん全てではないですが、主体性の放棄が伴う場でもあるのです。なぜなら、無自覚に行動できる範囲が広くなっただけだからです。

 

新しい環境に疲れ、辞めたくなった時、実はあなたは最も自由に主体的に生きるチャンスに恵まれています。意識的に生きているから、疲れたのですから。太陽という西洋占星術で最も重要な星が、あなたを後押ししています。もちろん、太陽を使うのは、大変です。へとへとになります。でも、このつらさこそ自由への道であり、主体性の発揮そのものです。太陽は目的も表すので、人生の目的へとあなたがしっかり進んでいる証です。人生の目的はある特定の地位を得たり、富を獲得したりすることでなく、この「へとへと」を生き抜くことなのです。その先に、本当の成功が待っていると思います。

 

また、自己実現はまさにこの「へとへと」なプロセスにおいて達成されます。だから、「苦しみからの解放」を幸せだと錯覚しないで欲しいです。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

*もし、私の占いを試してみたいという方がいましたら、コメントもしくはメッセージを送ってください(その際、個人情報には気を付けてください)。今抱えている悩みの内容と生年月日だけを教えてくだされば結構です(出来れば、生まれた時間も教えてくださるとベターです)。もちろん無料です。答えられないこともありますが、少しは力になることがあるかもしれません。

 

参考文献

松村潔著『最新占星術入門』増補改訂 決定版、学研、2019年。

(*修正版3です。なぜ修正をしたのかといえば、この日食の時に「悪魔の彗星」と呼ばれている大きな彗星が太陽系に来るからです。しかも、地上から見ることができるそうです。この点について、最後の部分で分析しました。)

 

2024年4月8日に皆既日食が起こります。ただ、日本からは見えません。アメリカ大陸(メキシコ~カナダ)から見ることができます。

 

結構規模が大きいそうです。しかも、この地域は広いのでそれぞれに時差があります。もしワシントンDCの時間を用いるなら、4月8日の午後2時21分に皆既日食になると思います。見ることはできませんが、日本では4月9日の午前3時21分になると思います。

 

ネットを見ると、「世界が滅亡する」という予言もあります。では、西洋占星術の観点からだと、この日食はどのような意味があるのでしょうか。伝統的な枠組みで分析をしていきたいと思います。

 

まず、日食の影響が最も強く出るのが、日食を見ることができる地域です。今回の場合は、中南米~北米に皆既日食の影響が広まるといえます。

 

同時に、日食がどこの星座で起こるかも重要です。星座が示す地域にもこの影響が起こるとされています。今回は牡羊座で起こります。牡羊座が象徴する地域は、イングランド、デンマーク、ドイツ、ポーランド、フランス、パレスチナ、シリア、そして日本です。日本からは見えませんが、今回の皆既日食は日本にも影響するといえます。しかも、パレスチナやシリア等の地域も含まれています。

 

近年はグローバル化が進んでいるので、以上の地域だけでなく他の地域にも影響はあると考えられますが、直接的な出来事が発生するのは、中南米~北米、そして牡羊座が象徴する以上の国々でしょう。


これから、わが国に最も影響力を持つアメリカ合衆国に対してこの皆既日食はどのような意味を持つのか、考察します。政治の中心である、ワシントンDCを基準にホロスコープを書いてみました。

 

まず、皆既日食が牡羊座という火の星座で起こることから、権力者の死、家畜に関する問題、民衆の間の対立、火事、戦争、疫病、農作物がうまく育たない等の問題が想定されます。また、牡羊座の支配星は火星なので、争い、流血沙汰、戦争という状況がフォーカスされます。

 

これから条件を絞って、具体的にどのようなことが起こりうるか想像してみます。皆既日食が起こるのが、牡羊座の第二旬と呼ばれる場所で、この場所の支配星は太陽です。つまり、牡羊座の支配星である火星に太陽の影響も加わるのです。太陽は権力者の象徴です。ここから、少なくともアメリカ合衆国では、この日食がとりわけ権力を持つ人々に影響を及ぼすと考えられます。

 

また、太陽は獅子座の支配星で、皆既日食が起こる時、獅子座はアセンダントのカスプサインであり、第一ハウスに位置します。第一ハウスは国民を表すので、国民に対する影響も(当然かもしれませんが)あります。もしかすると、国民の側のアクションが何かしらの引き金を引く可能性もあります。

 

つまり、今回の皆既日食は市民と権力者の間の関係性と関わるものであるといえます。

 

更に、ぴったり皆既日食になる時間を計算すると、第9ハウスでこの皆既日食が起こります。このハウスは宗教、法律に関すること、法廷に関すること、対外関係を象徴します。太陽はこのハウスにいるとパワーが増すとされていますが、日食なので、この力が削がれると解釈できます。

 

よって、法律関係もしくは対外関係で、アメリカの権力者は大きな困難に向き合うことになると想定できます。先ほどの説明で「権力者の死、家畜に関する問題、民衆の間の対立、火事、戦争、疫病、農作物がうまく育たない等の問題が想定されます」と書きましたが、条件を絞ると、「権力者の死」、「民衆の間の対立」が起こると想像できます。「権力者の死」といっても、「権力者の政治的な意味での死」も表すので、暗殺等が起こるという意味で捉える必要はないと思います(でも、合衆国なのでゼロではないと思いますが、、、)。

 

牡羊座は活動宮の星座です。この星座での日食(や月食)の影響は短いともいわれています。よって、今回の皆既日食の影響は短期的であると予想できるでしょう。

 

最後に、日本についても予測してみたいと思います。日本では、深夜にこの日食が起こります。しかも(私の計算が正しければ)第二ハウスにおいてです。ここは、国家の財政、株価、銀行、商業などと関わります。税金も関係するといえます。したがって、日本ではこの皆既日食は、お金と関係すると解釈できます。

 

また、牡羊座の第二旬という太陽の影響を受ける場所でこの日食が起こることを踏まえると、獅子座の場所も重要です。日本では、第六ハウスです。ここは、病気、一般庶民の状態を表します。

 

まず、庶民の「懐」に大きな影響を与える出来事が暗示されています。また、庶民に何かしらの病気が流行り、彼らの経済的負担が増え、結果として国家財政にも影響が出るとも推測できます。繰り返しになりますが、この影響はそこまで長くは続かないでしょう。

 

しかし、彗星がこの皆既日食に合わせるかのように太陽系に来るそうです。彗星は昔から悪いことの前兆です。例えば、大地震、伝染病、飢饉、災害級の大雨、戦争等が起こるといわれています。もちろん、この彗星の到来の予兆として、これまで大きな災害や戦争が起こっていたと解釈することもできます。しかし、皆既日食と彗星が到来するタイミングが重なっている状況は、何か大きな出来事がこれから起こってしまうことの前兆の様な感じがします。(以上の段落が追記です。3月20日)

 

どうしても未来予測は暗い事柄に関するものになってしまいます。でも、備えあれば憂いなしです。個人的に、少なくとも世界が滅亡することはないと思います!

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

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以上は以下の文献を参考に書きました。

 

The Annotated Raphael's Mundane Astrology (2013 Edition) by Anthony Louis

 

『占星学』(実業之日本社 1995年)by ルル・ラブア 

 

不安感は自己実現に伴う必然的な感覚です。不安感から行動するのは避けたほうが良いといわれるのは、自己実現を放棄してしまうことになるからです。

 

仕事熱心な人の中には、仕事をしていないと不安で仕方がない、焦りが出てきてしまうという人も多いのではないでしょうか。じっとしているのが苦手な人も、一見すると仕事好きですが、不安を紛らわすことに一生懸命なのだと思います。共に、努力というエネルギーが不安感を感じないようにするために使われてしまっている状況だといえます。

 

仕事をしていると安心できる。だから、仕事をする。勉強していると安心できる、だから勉強する。といった心理的なパターンに自分が陥っていないかどうか、振り返ってみることをお勧めします。星占い的にいえば、このパターンを作り上げているのは月という「惑星」です(星占いでは月も惑星として扱います)。

 

月には多くの象意がありますが、今回は保護や母という意味合いに注目します。占星術における惑星は我々の意識を表すもので、月という惑星を主体的に使うことが我々は可能です。また、月がどのように我々の行動に影響を与えているのかを知れば、自分の無意識も知ることができるので、精神的な成長につながると思います。

 

月は0歳~7歳という年齢域を持っています。この時期に月をどれだけ「満足」させるかが重要となります。これは、母親もしくは母親の役割を果たす人がどれほど機能しているかにかかっています。「母親の役割を果たす人」には、祖父母や父親が相当するかもしれませんし、母親の次に心を開くことができた他人、例えば幼稚園や保育所の先生等が含まれます。血縁でない場合もあるのです。更に、「母親の役割を果たす」のは人だけでなく社会も含まれるので、世間がどれだけ子供を受け入れることができるかどうかも、月を「満足」させるためには考慮するべき条件です。

 

月を「満足」させるとは、安心感を得ることです。つまり、自分がどんな状況でも保護されていると感じる経験を積み重ねることです。月は我々のプライベートをつかさどり、家庭と関わります。家庭生活に安心でないと、月は未発達になってしまいます。特に、0歳~7歳の幼少期においてはです。

 

月の発達が不十分だと、自己防衛が上手く行かなかったり、プライベートの生活がうまくいかなかったり、情緒面で不安定になってしまったりしてしまいます。

 

でも、母親、母親に相当する人、そして社会は完璧ではないので、必ず失敗します。みんな、人間だからです。よって、すべての人の月は程度の差こそあれ、未熟です。知らず知らずのうちに子供の想いを無視してしまったり、軽く叱ったりしただけなのに、これが月の発達を阻害してしまうことになってしまうことがあると思います。

 

例えば、幼稚園で飼っている金魚にある子供が餌を間違えて沢山あげてしまった時、先生がいたずらをしたと勘違いし、「誰がやったの。やった人手を挙げなさい」と強い口調でいったとしましょう。この先生がその子にとって、母親の次に心を開いた初めての大人だった場合、大きな痛手になるかもしれません。そして、失敗することを恐れ、間違わないように行動しようと、几帳面で生真面目な性格を前面に出すようになるでしょう。先生から怒られることを恐れ、怒られないことを第一の目標にし、自分の感情を抑えたり自由に行動したい気持ちを抑えるような、いわゆる「良い子」になります。この性質は確かに社会を生きる上では便利ですが、自己実現を抑圧するものなので、結果としては悪い影響をもたらすでしょう。あと、いたずらをしたと誤解されたと思っているので、他人に対し警戒感を抱くようになってしまうかもしれません。

 

なぜ自己実現が難しいのかといえば、「自分がどんな状況でも保護されている」という経験が浅いからです。「どんな状況でも」というのは、「ありのままでも」という意味です。つまり、ありのままの自分でいることで安心感を得ることができなかったので、月は未熟になり、自己実現に困難を感じるのです。

 

ありのままで生きることが自己実現なのですから、多くの人にとっては不安がつきものです。でも、この不安を解消しようとすると、自己実現の旅を途中で諦めたことになります。不安を感じる方向に歩みを進め、不安と共に生きる覚悟を持つことが、自己実現には必要なのです。

 

なぜ不安と向き合うことになるのかといえば、繰り返しになりますが、月が未成熟であるからです。子供のころ、ありのままでいることに安心感を得ることができなかったからです。

 

皆さんの日常を振り返ってみてください。安心感を得るための行動を繰り返していませんか。不安を感じたら、この不安感を感じないように、行動していませんか。こうした行動はありのままの自分から遠く離れる行動です。

 

これは、無意識のエネルギーに翻弄されている証でもあります。安心感を得られなかったことへの苦しみから、怒りや悲しみを、どんなに優れた母(母に相当する人、そして世間)に対しても、子供の頃に抱いていると思われます。この怒りと悲しみは無意識の中に抑えられる代わりに、例えば仕事熱心さとして表現されているのです。努力というエネルギーを安心感を得るために使っている状況は、怒りと悲しみが姿を変えて現れたものであるのです。これが精神を病む原因の一つでしょう。

 

頑張っている時、少し立ち止まってみてください。休日の時、焦っている自分はいませんか。出世することに強迫観念を抱いていませんか。正社員でなくてはならないと、必死になっていませんか。「~するべきである」と、自分を追い詰めていませんか。良い親にならなくてはいけないと、自分を駆り立てていませんか。

 

安心感を得るために努力している時、人は一見すると生き生きしています。自分でも調子が良いと感じることが多いものです。しかし、そのエネルギーはネガティブです。怒っているのです。泣いているのです。ピエロの様に振舞っているだけです。このままでは、いつか心身が崩壊してしまうかもしれません。

 

まず、月を癒しましょう。安心感を得ることができなかった子供の自分を見つけるのです。親に対し「裏切者」と怒っている自分はいませんか。どんなに良い親でも、人間なので、必ず失敗するものです。だから、まず、怒っている自分を認めてあげること。ここから、すべてが始まると思います。これは親を否定することでなく、むしろ親と健全な関係を構築する術です。ありのままの自分を親に受け入れてもらうことになるからです。そうすれば、ありのままの親も受け入れることができるでしょう。本当の意味での、親離れです。親離れとは、親(大人、社会)から好かれるために繕ってきた自分を捨て、親(大人、社会)から受け入れられないと思って封印してきた自分を回復させ、その自分を通し親と対話することだと思います。

 

だから我々は、ありのままが良いのです。駄目な自分だからこそ良いのです。不安を感じるのは、ありのままの自分が意識に上がってきている時だと思います。仕事熱心な人は休日に不安を感じるかもしれません。この人は、実は仕事が嫌いで社会人として生きることが苦手なのかもしれませんね。でも、母や母の役割をする人、そして社会に受け入れてもらうために、自分を偽って勤勉になったのでしょう。この仕事嫌いの自分、社会性の無い自分こそ、本当のあなたです。

 

安心感を得られない状況(すなわち大人からありのままを認めてもらえない状況)に直面すると、子供は大人が喜ぶ行動をします。もしくは大人を困らせる行動をします。大人がありのままの自分を愛してくれないことを感知し、彼らから注目されるように振る舞うからです。保護されたいからです。それが、勤勉さであったり、わがままであったり、乱暴さであったり、優しさであったり、大人びた振る舞いであったり、自立的な行動であったり、従順さであったりするでしょう。これは、大人への依存でもあります。

 

この状況が極まると、自分を傷つける人から離れられなくなってしまう状況が生じるでしょう。自分を苦しめる会社になぜか依存し、そこに「安住」してしまうケースもあるかもしれません。もしかすると日本人の多くは、国に依存しているかもしれません。自分たちを苦しめる政府と手を切れない現状は、まさにそうではないですか。

 

いずれにしても、注目されなかった自分、愛されなかった自分こそ本当の自分です。この自分を受け入れてくれる人に出会う旅が、自己実現の一つだと思います。親との関係の再構築でもあります。本当の意味での自立です。自分を見つめ、ありのままで生きていく勇気と希望を見出すと、結構人生は楽しいかもしれません。そして、社会を変える大きな一歩になると思います。

 

以上の考察は、加藤諦三著『悩まずにはいられない人』(PHP新書)と『「安らぎ」と「焦り」の心理』(大和出版)を読んで思いついたことです。星占い的に先生の考察を解釈し、再構築してみました。あくまでも個人的な見解です。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。