人生論には宗教的、哲学的、倫理的な側面がありますが、占いは開運という面で人生とはいかなるものかを追求する学問だと思います。

 

開運とは幸運へと道が広がること、閉ざされていた幸運への道が開くということです。閉ざされていた「道」を開通させることが、占いの目的です。

 

風水や方位といった、場所や時間の原理に従い行動することで開運をする方法があります。神社仏閣に参拝すること、奉納することも、含まれるでしょう。

 

もう一つは、自分の行動を変えること、特に自分の考え方を変える方法です。これには、勇気が必要です。というのは、自分が一番認めたくないことを、認めることだからです。

 

星占い的にいえば、あえてハード・アスペクトを選ぶ生き方になるでしょう。ハード・アスペクトとは、困難をもたらすとされる惑星同士が作る角度のことです。90度と180度がその代表です。

 

人は楽に生きたいので、このアスペクトが象徴する生き方を避ける傾向にあります。そのため、星占い的にいうと、60度や120度といったソフト・アスペクトをつい選びがちです。

 

認めたくないことを認めるとは、例えば、自分にとって向かないと思う仕事内容が、実は自分にぴったりであると気が付くことです。現実逃避している自分を叱咤し、現実を受け入れさせるのです。

 

自分らしくないと思ってきた生き方を、自分の資質に合うものとして受け入れることなので大変ですが、一度できてしまうと、開運に恵まれるでしょう。大逆転になるかもしれません。

 

生まれてきた時のホロスコープ(ネイタル図)にハード・アスペクトが多い人は、その分、開運が可能ということです。一方、ソフト・アスペクトの方が多い人は、それだけ運気を変えることが難しいと推察できます。

 

また、上記した場所や時間の原理に従い行動することで開運をする方法についてですが、この方法が一番効くのは、スピリチュアルや占いといった目に見えないことを徹底的に嫌ってきた人です。なぜなら、自分の認めたくないことを認める行動になるからです。

 

ところで、「占いは開運という面で人生とはいかなるものかを追求する学問」だと先に述べましたが、占いが示す人生とはいかなるものでしょうか。

 

占いは、人生が意外性を経験する場だと教えてくれます。「~はこうである」と思っていたことが、「実はそうではない」と認識面で変化することが、人生を作っているのだと思います。どんでん返しの様なストーリーが、人生という物語でしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。